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突撃!留学生アルバイター Vol.1 英会話教師編

THE INTERVIEWEE

名前:スティーブンレフィーバー
年齢:30歳
来日歴:3年
来日のきっかけ:グアムに来る日本人観光客がとても優しかった!
今のお仕事:英語塾教師歴一か月
最近のトピックス:最近、地元のグアムについて、二冊目の本を出版しました!

日本の文化は魅力的!

スティーブンさん、日本に来たきっかけは何ですか?
「僕はグアム出身なのですが、小さい頃から日本人の観光客と触れ合い、アニメなどを見て、日本に魅力を感じていました。大学はカリフォルニアの専門学校で映画を専攻していましたが、目指していたハリウッドで俳優や映画製作の仕事につくことができず、3年前に来日。母国のグアムは大好きですが、小さい頃から興味のあった日本に行こうと決めました。日本とグアムは距離もそんなに離れていないので、いつでも帰国できることも、日本に来る決め手になったと思います。」
英語塾のバイトはどうですか?
「このバイトの職歴は一か月ですが、実は東京に来る前にも、栃木の学校で英語教師として勤めていました。今は東京に来てフリーランスで動画制作をやりながら、英語塾の教師としてバイトをしています。この塾を選んだ理由は校長先生の教育理念に共感したから。日本の教育システムだと、主に先生が一方的に講義をして、生徒たちが聞くというのが基本です。そのため学ぶことがおもしろいと感じられず、学校が嫌いになってしまった子どももいました。うちの塾が中心としているのは講義の内容ではなく、生徒たちが参加しやすく、自分の意見をちゃんと表現する場をつくることです。生徒一人一人の理解の程度に応じて使用する英語のレベルも変えたりしているので、先生と生徒の割合は大体先生1人対生徒3人から6人までの少人数制です。」

教育+エンターテイメント=EDUTAINMENT

一日のスケジュールはどういう感じですか?
「授業の内容は大体決まっていますが、授業が始まる一時間前から準備をします。その日のプランや授業内容を頭に入れ、資料を準備します。授業は2時間程度あるので、きちんと準備をしておかなければいけません。授業が終わったら、15分ぐらいの小テストを行います。テストの結果を見て、それぞれの生徒が今後に集中するべき点を検討します。」
なるほど!先生というと結構大変なイメージがあるのですが、どんなことが一番大変ですか?
「生徒たちが反応してくれない場合はつらいですね。英語の発音や文法のミスを怖がって、喋らない生徒がかなり多いです。そこで、俳優志望だったの僕の出番! 演技力を生かし、分かりやすくて面白いギャグを大げさに演じ、子ともたちの心を開くのも僕の仕事です。僕は教室を楽しいところにして、生徒がどんどん授業に興味を持てるようにしたいんです。これを、「Edutainment」と呼んでいます。「教育」と「エンターテインメント」を併せて、楽しい授業をするのはウォルト・ディズニーが最初使った手法と言われています。授業が楽しければ、生徒たちの反応も増します。いっぱい笑わせて、英語を教えられるよう心がけ、工夫もしています。もちろん、楽しすぎると、勉強の意味がなくなるので、授業での「遊び」と「勉強」を両立するためのバランスが大切ですね。」

日本に来てビックリ!

日本に来る前に、どんな印象を持っていました?
「サムライとサクラですね!・・・というのは冗談で(笑)初めて日本の文化に触れたのはトトロやドラゴンボールなど海外でも人気のあるアニメです。高校時代に、日本に一週間の留学体験をしたことで、日本への印象が『ただのアニメの国』から変わりました。きれいな自然と共に暮らして、人々が礼儀正しく、現代のアートや伝統的な芸術文化も重視されている素晴らしい国だと思いました。」
日本に来てカルチャーショックを受けましたか?
「日本のものはすべて『小っちゃい』ですね(笑)。ラーメン屋のカップからゴミの分別まで小っちゃいと感じました。ラーメン屋さんの器が小さいので、体型が大きな僕はお代わりを何回もしなくてはなりません。ゴミの分別も細かく分けられていて、初めて日本に来た時、本当にびっくりしました! でも日本に住み始めてから、アメリカの生活は非常に不健康だったと気づきました。」
地元のグアムと日本で、働き方、働く姿勢、お金に対する考え方に違いはありますか?
「「日本と比べると、グアムでの働き方はすごくゆったりしていますね。日本のようにルールが決まっているというより、職場での自由度も高いです。お金に対しては、グアムの方があまり裕福なところじゃないし、いろんな技術の分野ではまだ幼年期ですけど、人と人の繫がりをとても大切にしている国だと思います。実際にあった話なんですけど、ある家族が車を買うために貯金していたんです。でもその家族の友人がいきなり難病になってしまって、治療費もなかなか払えなかったんです。友人はそのことを知って、車のために貯めていたお金を全部友達の治療費に使いました。」
外国人として、日本でバイトするのは難しいと思いますか?
「日本の文化を理解するために努力しない外国人にはなかなか難しいと思います。基本の礼儀、例えばお辞儀などをちゃんとしていない人には、日本人ともうまくいかないと思うし、日本社会に溶け込めないと思います。まずは、ちゃんと日本のことを理解できるように、努力しましょう!」
これから日本でバイトをしよう、と思っている外国人の方にアドバイスをするとしたら?
「とりあえず、ビザを取ってください! 働くために必要なビザがないと、バイト探しはすごく大変だと思います。日本語の勉強も大事。面接を受ける時は、ちゃんと相手に信頼してもらえるようにしましょう。」
将来の目標は?
「実はバイト以外に、英語を教えるYoutubeチャンネルを運営しています。日本の方に向け、『Edutainment』を中心とし、動画の形で英語のことわざを分かりやすい方法で教えています。例えば「Hit the books」は、本を打つという意味ではなく「勉強する」という意味。普通の英語の教科書には書いてないけど、日常会話などよく使われている言葉なんです。このチャンネルを通して演技と教育を合わせた『Edutainment』を広めたいと思っています。」