逆引き成長バイト辞典
(著名人インタビュー編)

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著名人インタビュー01

羽田圭介(小説家)

本業以外でも活躍する小説家
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Profile
1985年生まれ。明治大学付属明治高等学校在学中の2003年(17歳時)「黒冷水」で第40回文藝賞受賞。大学卒業後、会社員として1年半勤務したのち専業作家に。2015年「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞を受賞。以来、テレビやラジオ等でも活躍。最新作は「コンテクスト・オブ・ザ・デッド」。

中二の夏、小説家になるためのハウトゥー本に出合ったこと

小説家を志そうと思ったきっかけは?
中学受験を経て、東京の私立中学に通うようになったとき、通学時間中の時間をつぶすためにMDウォークマンで音楽を聴いたり、本を読んだりしていました。そうやって仕方なしに大量の本を読んでいるうち、中二の夏、隣の市の図書館で、小説家になるためのハウトゥー本に出合ったんです。小説の書き手にまわることもできるのかと、目から鱗が落ちるような感覚があり、その頃から漠然と、小説家になってみようと思いだしました。

創作というよりはむしろ論理的構築作業

羽田さんにとって、小説家とはどのような仕事なのでしょうか。
僕は、小説を書くのは創作というより作業だと思っています。よく「小説家の仕事は妄想を膨らますことでしょ」って言われるんですけど、楽しそうなアイディアを無責任に膨らませるのは全体作業の2%程度。残り98%のプロセスは、それらを小説として具現化させるための論理的構築作業なんです。
羽田圭介さんインタビュー

まずは読書です

小説のテーマやストーリーはどのようにして生まれるのでしょうか?
小説家が小説を高みにもってゆくには読書が必要。いっぽうで、ちょっと嫌だなとか面倒くさいなと思うような仕事や遊びの依頼であっても、なにか発見がありそうだったらやってみることも必要かと思います。自分の想定の範囲内でなんでもやろうとすると、限界がありますので。
羽田圭介さんインタビュー
学生時代のアルバイトについて教えてください。
大学時代に4つ、単発バイトをしましたね。
1つ目はコンサートスタッフ。クリスマスに舞浜のホテルで研ナオコさんのディナーショーがあって、その設営撤去をしました。クリスマスに研ナオコさんの近くにいる状況っていうのが面白かった(笑)。
2つ目は、知人から頼まれてやった、大学受験のための国語専門の家庭教師。でも僕は大学付属高校だったので、大学受験は経験してないんですよ。それでもいいと言われたので、課題文を与えてその文章の要約を書いてもらってっていうのを2、3週間に1回、しばらくやって。その子は結局、予備校に入って、一浪だかなんだかで大学には受かったみたいですよ。3つ目は「ハッスル野鳥の会」です。当時流行っていたプロレスの「ハッスル」で、最後に来場客による会場投票で勝者を決めるというのがあったんですが、リングに上がってその会場投票数を数えるふりをしました。
“ふり”と言ったのは、勝敗が一目瞭然だったので、実際には数えなかったからです。
そして4つ目。これが一番印象に残っています。テレビの制作会社からの依頼でテレビに出演しました。

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