逆引き成長バイト辞典
(著名人インタビュー編)

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著名人インタビュー06

真鍋大度(クリエイター)

常に時代の 最前線に立つ
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Profile
1976年生まれ。プログラマー、エンジニア、DJ、VJなど、プログラミングとインタラクションデザインを駆使し、フィールドを問わず多彩な才能を発揮している。㈱ライゾマティクス取締役

色々な経験がミックスされて

クリエイターの仕事に興味を持ったきっかけを教えてください。
大学では数学をやりつつDJなどの音楽活動をしていたのですが、クリエイターという仕事に興味を持ったのはその頃が最初ですかね。今の様な活動形態になったのは色々な経験がミックスされて徐々にと言う感じです。

職種でいうと、クリエイターかクリエイティブコーダー

そうなると今の肩書きは?
実際の作業で言えばプログラムを書いたりシステムの設計をしているので、エンジニアになるのでしょうか。「リオ2016大会閉会式東京2020フラッグハンドオーバーセレモニー」ではAR、フィールドの映像ディレクション、テクニカルディレクターなどを行いましたが、あれはアートよりというもデザイナーとかエンジニアの仕事に近いと思っています。ただ世の中の認識として、「エンジニア」はシステムの設計を指す事が多いので、そうなるとやはり、職種でくくるならクリエイターとか、クリエイティブコーダーになるのでしょうか。
真鍋大度さんインタビュー

社会人を一度辞めて、学生にもなりました。

いま経営されている会社、ライゾマティクスを立ち上げるまでの経緯を教えてください。
大学を卒業後メーカーのSEとして就職し、ベンチャー企業のソフトウエア系エンジニアを経てから、一度仕事を辞めて岐阜にあるIAMASという学校に入りました。音楽活動とエンジニアの活動を、うまく組み合わせてみたいと思ったのがきっかけです。2年間岐阜に移り住んで、音楽とソフトウエアを組み合わせたオリジナルの楽器を作ったり、映像のソフトを開発するなど、自由に作品を作っていました。卒業後は、東京芸大の助手など、大学の講師の仕事を週に3日ぐらいやりながら、それ以外の時間で自分の作品を作っていました。その時期に作っていたものの中には百貨店のエントランスのディスプレイや、ソニーやパナソニックのショールームのインスタレーションなど、今の仕事にも繋がるコマーシャルワークもいくつかあります。そのうちに、自分が制作しているものがビジネスとして成立してきたと感じたので、30歳で会社を立ち上げました。
真鍋大度さんインタビュー

複数のスキルを持つスペシャリストが集まった、
フルスタック集団。(笑)

現在、ライゾマティクスではどんな仕事をしているのでしょうか。
従業員は40人ぐらいいるんですが、3部門に分かれていて、ざっくり言えば研究開発ベースでプロジェクトを行う「Research」、建築やまちづくりを行う「アーキテクチャー」、コミッションワークを行う「Design」で構成されています。広告よりのプロジェクトだと、ファッション系ならボッテガ・ヴェネタやエルメスなどのブランドのためのインスタレーション、店舗の内装から店頭で流す映像を作ったり、企画したり。僕らはできることは何でもやるので、ある時、フルスタック集団と呼ばれたことがあるんですが、その通りだと思いますね。会社には建築やる人もプロダクトデザイナーもいれば、ソフトウエアもハードウエアも作れるメンバーがいる。音楽も映像も何でも作るので、社内でひと通り完結できます。唯一やらないのは演出ですね。

※フルスタック・・・
「フルスタックエンジニア」という使われ方が多く、通常、システムエンジニア、サーバーエンジニア、データベースエンジニア、ネットワークエンジニアなど、専門の技術者が分業してプロジェクトを進めるのに対し、すべて一人で開発を行うエンジニアのことを指す。
今回は、ライゾマティクスの業態の説明として「集団」という表現を使用している。

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