アルバイト先では、上司や先輩、お客さま、取引先の担当者など、さまざまな人と接する機会があります。お客さまへの接客や、上司への報告の際に、どのような言葉遣いで話しかければ良いのか悩んだ経験のある人もいるのではないでしょうか。そこでここでは、アルバイト中の言葉遣いについて調査しました。
1.バイト経験者の約17%が言葉遣いを指摘された経験あり
10代~20代のアルバイト経験者に、「アルバイト中に言葉遣いを指摘されたことはありますか」という選択項目式のアンケート調査を行ったところ、「ある」16.9%、「ない」83.1%という結果になりました。
注意された経験のない人が多数派ですが、約17%の人は何らかの指摘を受けたことがあるようです。
2.指摘を受けた内容は?
それでは「ある」と答えた16.9%の人はいったいどのような点を注意されたのでしょうか。
「どのような指摘を受けましたか」と聞いたところ、「敬語を使うように」「誤った敬語を使っていること」など、敬語の使い方に関する指摘が最多となりました。
まだ学生の頃だったので接客用語や敬語を知らなかったという人などは、「敬語などのビジネスマナー」について教わるケースが多いようです。
中には「先輩にタメ口をきいたことを注意された」という人も複数いました。
その他、「マニュアルどおりに話すこと」や、反対に「言葉が硬すぎる点」について指摘されることもあるようです。
3.言葉遣いで気をつけているポイントは?
反対に指摘されたことが「ない」と答えた人はどのようなことに注意して話しているのでしょうか。
バイト中の言葉遣いについて、気をつけていることがあれば教えてください、と質問したところ、「敬語を使う」「正しい敬語を使うように気を付ける」など、こちらも敬語に関する内容が最も多く挙がりました。
続いて多かったのは「丁寧に話す」「丁寧に話して相手に失礼のないように」「丁寧な言葉を使う」という意見。
敬語が分からなくても相手に丁寧な態度で接することが大切なようです。「友だちに話しかけるような言葉にならないように気を付けている」「いまどきの言葉を使わない」など、馴れ馴れしい態度にならないように気をつけている人もいました。
一方で、「常連さんには固すぎない言葉遣いにした」という意見もありました。お客さまとの関係が親密になると、少しくだけた話し方をする人もいるようです。しかしこの場合にも「言葉の言い回しに気をつけ、誤解を生まないようにする」など、話し方に注意している様子がうかがえました。
4.特に気をつけたい言葉遣いは?
間違った敬語のバイト敬語を使わないことも重要です。
よく取り上げられるのが「こちら○○になります」です。通常、「~になる」は「何かから何かに変化する」ときに使われる言葉。例えば「お会計1,000円になります」という接客用語は、何かが1,000円に変化したわけではないため間違いで、正しくは「お会計1,000円でございます」なのです。
その他、「~のほう」や「~からお預かりします」、「ちょうどお預かりします」というように、一見丁寧に聞こえる言葉でも間違った表現が多用されています。このような誤った敬語にも注意して会話ができると、一人前のアルバイターといえるかもしれませんね。