内装仕上工事とは?仕事内容を紹介

内装仕上工事の種類
内装仕上工事とは、施主の目的や建物の空間イメージに合わせた材料を使い、室内を美しく仕上げる仕事です。数ある建築工事業のなかでも作業範囲が広い内装仕上工事。具体的にどのような工事を行なうのか説明します。
床仕上げ | 床にタイルやカーペット、畳などを敷き込む作業 |
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ボード張り | 天井や壁などに、下地の上から石膏ボードを張る作業 |
クロス貼り | ボードを張った天井や壁の上から壁紙を張る作業 |
塗装仕上げ | 目的に合わせた塗料を使い、壁やドア、天井などに塗装する作業 |
鋼製下地組立 | 鉄骨材で作った骨組みに建材を張り、天井や壁の下地をつくる作業 |
内装仕上工はどんな仕事?
内装の大部分を手掛ける内装仕上工事。建物内の雰囲気を左右するので、非常に大きな役割を果たします。
内装の美しさや見た目が重視されるため、きめ細やかな技術や手先の器用さが求められます。成果が目に見えて分かり、達成感を感じられるでしょう。
また、材料を建物内に運び込むのはほとんどが手作業なので、体力を使う仕事です。
給料、働く環境をチェック
建築工事業の中では比較的高い給料をもらえる仕事で、平均日給は11,000円です。(※1)
内装仕上工は、ほかの工事業と比べて早く一人前になれることから、一人親方として独立しやすい職業です。
一人親方として独立する場合、役立つ資格は「内装仕上技能士」「建築施工管理技士」の2つ。
「内装仕上技能士」は国家資格であり、最上級の1級を取得するためには7年以上の実務経験が必要(※)です。「建築施工管理技士」は専任技術者や主任技術者になるための資格となります。
どちらの資格も自分の技能や経験を証明でき、取得すれば新しい仕事の獲得に繋がるでしょう。
(※1)集計期間2020年9月〜2021年3月<マイナビバイト調べ>
(※2)または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験が必要です
内装仕上工になるには?将来は独立も!
内装仕上工になるには、職業訓練校で基礎を学んでから内装工事会社に勤める方法と、内装工事会社に入社し、見習いとして技術を学ぶ方法があります。
一般的に、見習いとして働いて3〜5年程度で一人前の内装仕上工になれるといわれています。経験を積み、「内装仕上げ施工技能士検定」の資格を取得すると、キャリアアップに繋がりやすく、仕事の幅を広げるためにも役立つでしょう。
将来は、一人親方として独立する道と、現場の管理や内装仕上工への指示を行う現場管理業務に就く道があり、自分に合ったキャリアを築くことが可能です。
内装仕上工が向いている人
内装の見た目や美しさが重視される内装仕上工事において、美的感覚や空間を把握する力が優れている人は、その力を発揮しやすいでしょう。
また、手作業が多いことから、手先が器用な人に向いている仕事と言えます。
また、内装の現場は数名のチームで担当することが多く、チームワークやコミュニケーション能力が求められます。周囲の人と協力できる人に適した環境でしょう。材料の運搬作業など力仕事もあるので、体を動かすことが好きな人も活躍できる仕事です。
内装は、住む人や利用する人の目にずっと触れるもの。責任が大きい仕事ですが、その分やりがいもあります。