
羽田圭介さんが考える「若者にオススメなアルバイト」を3つ教えてください。
1.家庭教師

組織の中で下請けとしてつかわれるだけだったら、どんな失敗しようが、「社員がもらっている給料より低いお金でこきつかわれているだけだから」と開き直れるんですけど、自分より年下の子の家庭教師となると、ちょっと違ってくる。その人の人生に多少は影響があることなので、仕事として真剣に向き合うきっかけになると思います。

2.飲食店のホールスタッフ

昔通っていたギター教室の先生が、もつ鍋屋でのバイト経験を生かして、教室でのクリスマスパーティーのときにもつ鍋をつくってくれたんですが、それがめちゃめちゃおいしかったんですよ。ギターも弾けて、めちゃくちゃうまいもつ鍋つくれるってすごいですよね。バイトで金もらいながら身体技能が身につくってすごいなぁって、もっとそういうバイトをやっておけばよかったなって、いまになって思います。
3. 接客業

理由は「小説家になりたい人に向いているアルバイトは?」で答えたのと同様に、より感情の起伏を多く持つことができるからです。たまに「私、いろんな人を見てきました」っていう人がいますけど、聞いてみると想定の範囲内でおこるバリエーションでしかないことが多い。想定を超える、自分だけの経験を積めるといいと思います。
最後に、若者にメッセージをお願いします!

将来の為に「今」を全力で!!
少しでもいいと思った本やCDを買うのをケチったり、演劇や映画を見に行くのを躊躇したりするのはバカバカしいと思います。大人になると芸術とか体験にそんなに時間もかけられなくなりますし、お金を稼げるようになるころには感受性が死んでたりする。だから、頭のやわらかいうちは、旅行なりなんなり躊躇なくやったほうがいい。若いうちの節約なんてゴミみたいなもんだから、「有り金を全部使え、なくなったらバイトしろ!」。