塾講師のアルバイト・バイト求人特集

学習塾や予備校の授業にはさまざまな形態がありますが、それによって塾講師バイトの仕事の内容が異なることがあります。ここでは主な授業形態の種類と、それぞれの特徴について解説します。

▼個別指導

生徒1〜3名程度に対し、1名の講師が授業を行う指導スタイルです。講師と生徒が1対1で授業を行う場合は、「完全個別指導」と呼ばれることもあります。このスタイルの授業では、パーティションなどで仕切られた学習スペースで講師は生徒のすぐそばに控え、それぞれの理解度や学習ペースに合わせて指導を行うのが一般的です。

▼集団指導

学校の授業と同様、教室の前面に置かれた黒板、またはホワイトボードに講師が授業の内容を記入しながら指導をするスタイルです。学習塾の規模にもよりますが、講師1名が20〜30名ほどの生徒を指導するケースが多いようです。

▼オンライン指導

近年では、オンラインで授業を配信する学習塾も増えています。講師は自宅などで授業に参加できるので、通勤の必要がない分、その時間も効率的に働くことができます。しかし、オンライン指導に関しては学習塾ごとによりスタイルが異なるため、授業の進め方やルールなどに関しては、事前にしっかり確認する必要があります。

▼チューター

生徒の学習をさまざまな角度からサポートするのがチューターの役割です。勉強の仕方についてアドバイスしたり、進路に関する相談なども対応するほか、生徒の出席状況の管理などを行うこともあります。また学習塾や予備校によっては、チューターも一部科目の指導を担当することもあります。

塾講師バイトは未経験や資格がなくてもできる？

結論から言えば、経験や資格が問われない塾講師バイトの求人はたくさんあります。特に学生の講師がいる塾では、経験や教員資格より、生徒一人ひとりに向き合うための基本的なコミュニケーションの姿勢や適性こそを重視するバイト先が多い傾向です。そういった学習塾や予備校に応募する際は、「生徒の成長に貢献したい」「人を指導する仕事に興味がある」といった意欲や熱意を伝えることで、採用の可能性が高まるかもしれません。

▼指導力

塾講師バイトで身に付くスキルとして、最初に挙げられるのはやはり指導力です。ただ、課題の答えを教えるのではなく、一人ひとりの学力や理解度、更にはそれぞれの個性やモチベーションも考慮する必要があります。また、学力アップや試験合格という目標に向かって生徒と一緒に取り組んだ経験は、指導する側のスキル向上にも大きな役割を果たすでしょう。

▼コミュニケーション能力

個別指導、集団指導、オンライン指導のいずれのスタイルにおいても、一人ひとりの生徒とさまざまなかたちでコミュニケーションを重ねていくことに変わりはありません。仕事の中で複数の生徒の思いに応えたり、相手に分かりやすく伝えるために工夫することで、講師バイトに限らず、社会のさまざまな場面でも生かすことができるコミュニケーション力を伸ばすこともできるでしょう。

▼社会人マナーや責任感

学力だけではなく、教育者としての責任ある行動やマナーがより重視されるのも、塾講師バイトならではの特徴です。生徒はもちろん、同じ塾で働く正社員の講師、更に個別指導の塾の場合は保護者と直接対話する機会もあるので、社会人にふさわしい言葉遣いなども自然と身に付けることができるでしょう。

▼教育に関する情報や知識

昨今の受験傾向や、それに対する具体的な対策法といったリアルな受験指導の知識から、学習指導要領の改訂などに関するニュースまで、教育を取り巻く環境、最新の情報やトレンドを広くキャッチできるのも塾講師バイトの大きな特徴です。教育業界を目指している人にとっては、将来に役立つ情報や知識に触れる機会になるかもしれません。

▼時給が高い

そのほかの多くのバイトと比較しても、時給が高めに設定されていることが多い塾講師バイト。限られた時間でも、効率的に稼げることも大きなメリットの一つです。

▼生徒の成長を実感できる

指導で生徒の成績が上がったり、テストで良い結果が出たり、希望する学校に合格したりと、一緒に努力した成果をきちんと実感できるのも塾講師バイトの醍醐味です。生徒と共に目標を目指し進んでいく経験を通じ、一緒に喜んだり、自分自身も成長できる機会などにも出会えるかもしれません。

▼学業や仕事に生かせるプレゼン力が向上する

生徒一人ひとりのレベルに合わせて、ポイントを分かりやすく伝えるのが塾講師の仕事の基本です。この仕事で高めていくことができる「相手に合わせて伝える」スキルは、大学の授業での発表、更には社会人になってからのプレゼンなど、さまざまな場面で生かすことができるでしょう。

▼他大学の学生と知り合えるチャンスも

学生からの人気が高い塾講師バイトでは、自分とは異なる大学の学生と一緒に働くケースも考えられます。同年代の新たな友人や、悩みを相談し合あえる仲間に出会えるかもしれません。

▼指導のスタイルによって教室の規模はさまざま

数名から数十名の生徒がいる集団指導か、1〜3名程度の個別指導かによって、使用する教室の規模や設備はさまざまです。それぞれの塾や予備校の指導スタイルに合わせた環境で働くことになります。

▼勤務できるのは平日の夕方以降、または土日がほとんど

主に小・中・高校生の指導を行う学習塾や予備校の授業は、学校の放課後、もしくは休日に限られます。そのため、講師として勤務するのも平日の夕方以降や土日になるケースが多い傾向です。

▼授業前の予習や準備は不可欠

いくら学力に自信がある人でも、授業の前には予習や準備をしなければ、生徒にとって分かりやすい授業をすることは難しいでしょう。授業が始まる前に、指導内容を確認したり、説明の順番や流れを考えたりといった授業の時間以外にも仕事が発生する可能性があることをきちんと考慮しておきましょう。