【スクウェア・エニックス】テーマパークのアルバイト経験から克服した苦手なこととは?

株式会社スクウェア・エニックス上野 達也

憧れの会社に就職したい!憧れの職業に就きたい学生の皆さんに、人気企業で働いている先輩たちが学生時代に行ったアルバイト経験を紹介するHAMIDEL。今回は株式会社スクウェア・エニックスで働く上野達也さんにインタビュー。大人気ゲームの音楽イベントやCDなどの企画制作に携わる上野さんに、学生時代のアルバイトやガクチカ(学生時代に頑張ったこと)、仕事のやりがいをじっくりお聞きしました!

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインにて取材を行っています。

interviewスタート!

まずは、上野さんのお仕事について教えてください。

スクウェア・エニックスが制作しているゲームのオリジナルサウンドトラックやアレンジCD、Blu-rayなどの音楽商品の企画制作を担当したりしています。コンサートの運営に携わることもあります。

スクウェア・エニックスさんといえば、「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」シリーズと大人気のゲームタイトルをたくさん作っていますよね!それらのサントラやBGM制作にも関わっているんですか?

作曲するのは音楽家の方たちで、私の仕事は、ゲームに実装された音楽をCDやBlu-rayに加工したり、インターネットのサブスクで配信したりすることです。そのほか、ゲーム音楽のオーケストラコンサートの興行運営も担当しています。ただ、今はほとんどオンラインでの配信に切り替わったので、配信のために必要な機材をそろえたり、集客方法について考えたりしています。

これまで携わったお仕事で、一番大きなものは何でしたか?

お仕事を大きい小さいで考えたことはあまりないですが、大規模なプロジェクトとしては、「ファイナルファンタジー」シリーズの30周年を記念したBlu-rayサウンドトラックを担当したことです。企画から映像編集、パッケージまでの全工程を自分が中心となり進行したのは、これが初めての経験でした。

大役を任されたときは緊張しましたが、無事に発売されたときは感無量でした。昔から「ファイナルファンタジー」シリーズは大好きだったので、その裏方として制作に関わることができたことは、私にとって大きなやりがいになりました。

大きなプロジェクトが無事終わったときの達成感はすごそうですね!入社の理由は、やはり、スクウェア・エニックスさんが制作しているゲームが好きだったからなんですか?

もちろんそれもありますが、就職先を考えるにあたって一番大事にしたのは、「楽しそうな会社で働きたい」ことです。業種を問わず、さまざまな企業の説明会に参加し、社内の雰囲気がとても楽しそうだった当社に入社を決めました。

実際入社してみていかがですか?

社員同士の関係がフラットで、若手でもどんどん意見を言いやすい環境です。もちろん、ルーティンの仕事もありますが、自分で考えて行動することがほとんどで、イレギュラーな仕事の方が多いです。一緒に仕事をさせていただく方のなかには著名な作曲家やプロデューサーも多く、いつも刺激をもらっています。そういう点では、働く環境としてとても恵まれているなと感じています。

写真:パソコンで作業する上野さん

上野達也(うえのたつや)さん/メディア・アーツ事業部 ミュージックエンタテインメントグループ

入社したときから今のお仕事をご担当されていたのですか?

いえ、今の部署は入社から3つ目になります。入社したときは品質管理部に配属されました。次に、当社コンテンツのメディアミックスを行う事業部を経由して、現在は、メディア・アーツ事業部に所属しています。いずれも、自ら希望したことと、たまたまその時に縁があったことで、新たな環境で挑戦するチャンスを得ることができました。

音楽やメディアについての知識はもともと持っていたんですか?

いえ、まったくの初心者です。ゲームのサントラがどうやって作られるのか、CDやBlu-rayはどうやって完成するのか、何もわかりませんでした。でも“やる気”があれば、周囲の方たちは惜しまずに助けてくれる。現在の部署に異動して2年目に、自分が中心となって「ファイナルファンタジー」のBlu-rayサウンドトラックを担当したときには、特にそう感じました。

「“やる気”があれば周囲の方が助けてくれる!」って、とても良い言葉ですね。

“やる気”って、仕事ができる・できないに関係なく、周囲の方たちに見てもらえる部分だと思うんです。自分の”やる気”を周りの方に感じてもらうことで、「あの人頑張っているな」「困っていそうだから声かけようかな」と、気にかけてもらえたり、助言をもらえたりすることを、今の仕事を通して実感しました。

また、もともと私は、しっかり計画を立てて理論通りに実行するタイプだと思っていたんですが、実際は「直感型」で、理論よりもひらめきを大事にするタイプだと最近自覚するようになりました。何かを「やりたい!」と強く思ったときには、それに従うのが一番。

最初にひらめいた考えこそ自分の本音であり、二番目以降に頭に浮かんだことをやろうとするときには、何らかの理由づけが必要になる。最初にひらめいた内容を実現させるために必要なことは何か、直感を大事にしながらしっかり考えて実行に移す。そうして一生懸命動いてみると、ちゃんと結果がついてくるんだなって、最近つくづく思います。

写真:打合せする上野さん

同じチームメンバーの方との打ち合わせ風景。インタビューでもフラットな関係とお話いただいた通り、仕事に関して皆さんがご興味あることを気さくにお話されていた印象でした

学生時代のアルバイトも、そういう“直感”で選んだんですか?

まさにそうです(笑)大学時代は、テーマパークのライドキャストのアルバイトをしていました。

なぜ、テーマパークでアルバイトをしようと思ったんですか?

アルバイトしていたテーマパークには高校時代に遊びに行ったこともありましたが、そのときは働くという意識はありませんでした。でもアルバイトの求人を探していたときに、たまたま「テーマパーク」の特集記事を見つけたんです。

そこに「テーマパーク」の項目があり、 読んでみたら楽しそうだったので、すぐに応募しました。人気が高そうだからダメでも仕方ないかな、と思っていたのですが、予想外にとんとん拍子で面接にも合格し、その後約2年半アルバイトをしました。

テーマパークのアルバイトは具体的に、どんなお仕事をするんですか?

入り口でお荷物をお預かりするところから始まり、アトラクション終了後に、出口へご案内するまでが仕事です。お客様にアトラクションの注意事項をご説明したり、安全バーを固定したりすることもしました。覚えなければならないことはたくさんありましたが、マニュアルもまとまっていましたし、独り立ちする前は先輩がしっかり指導してくれたので安心して仕事できました。

テーマパークのアルバイト経験が、今のお仕事で役立っていることはありますか?

人に注意を向けてもらう話し方や、注目を集めるための身の振り方を学びました。実は、以前の私は人見知りで、人前で話すのが苦手だったんです。でも大学時代に所属していたゼミでは共同研究があり、最後には全員の前で研究成果を説明しなければなりませんでした。だからどうしてもその前に、人前で話すことに慣れておきたかったんです。

テーマパークでライドキャストのアルバイトをしている人には演劇をしている人も多く、その人たちの身振りを見ているだけで、とても勉強になりました。

ライドキャストのお仕事は「人前で話す」時間がとても多いですよね。苦手だったことをあえて選ぶというチャレンジは、とても勇気がいることだったんじゃないですか?

そうですね、最初はどうしても恥ずかしくて、なかなか大きな声で説明することができませんでした。でもお客様の安全のことを考えたら、恥ずかしいなんて言っていられません。がむしゃらに先輩たちの真似をしているうち、気づいたら苦手が克服されていることに気づいたんです。初対面の人とでも臆することなく会話できるようになり、今の仕事にもとても役立っています。

具体的にどのように克服したんですか?

失敗を積み重ねて克服していきました。例えば、ライドキャストはアトラクションの注意事項を説明しなければなりません。最初は、話す内容が飛んだらどうしようと不安だったのですが、たとえセリフを噛んでしまっても、「噛んじゃいました」と正直に言うようにしたら、お客様に笑ってもらえたり、応援してもらえたりすることが多かったんです。

「自分が思うほど、人は自分の失敗を気にしていないんだな」と、肩の力が抜けました。これはどんなことにも共通して言えることだと思いますが、最初は失敗することもありますし、人間なので一度教えてもらったことを忘れてしまうことだってあります。

でも、そういう時にきちんと謝ることができたら、先輩や上司もそんなに気を悪くせずにフォローしてくれる。そうわかってからは、自分も後輩に対して、そういう心持ちでアドバイスできるようになりました。

人間だから失敗をしてしまうけれど、それをどうやってリカバリーしていくかが大切なんですね。そうは言っても、「苦手」と向き合うことは辛いですし、克服するということはより大変なことだと思います…。

今思い返すとたしかに大変でした。人には誰でも苦手なことがあると思います。誤解を恐れずに言えば、私は「苦手なことや辛いことから、逃げてもいい」と考えるタイプ。無理に合わせ続けていると、身体や心もどんどん辛くなっていくので、苦手なことと向き合い続ける必要はないと思っています。

だけど、いつか必ず、“何か”に本気で立ち向かわなければいけないタイミングがやってくる。そのときには決して逃げず、一生懸命頑張らなければいけない。自分にとって、最も優先順位が高いことは何だろう、と考えると、おのずと「頑張りどき」が見えてきます。これからの仕事でも、そういうタイミングを逃さずに一歩一歩成長していきたいですね。

写真:インタビューに答える上野さん

「頑張りどき」を見定めて、着実に成長を重ねていると思うと上野さん

写真:「ファンの方へ届ける」上野さん

アルバイト経験により、苦手を克服した経験が今のお仕事にも役立っているんですね。これからも成長していきたいとのお話もありましたが、将来は、こんなお仕事に携わってみたいという思いは何かありますか?

いつかはスクウェア・エニックスのさまざまなゲームタイトルの音楽を集め、大規模なコンサートを開いてみたいですね。ゲームタイトルごとのコンサートならこれまでも開催されているのですが、さまざまなゲームタイトルが一同に集まったコンサートは、あまりないんです。

ありがたいことに、スクウェア・エニックスのゲームが好きと言ってくださるお客様はたくさんいらっしゃるので、皆さんに喜んでいただけるようなことを仕掛けていきたいですね。

やはり仕事をするときは、いつも「お客様」のことを頭に思い浮かべていますか?

もちろんです。自分たちが満足しても、お客様にご満足いただけなかったら、意味がないと思っています。

仕事をしていて、どんな瞬間に「お客様に喜んでいただけた!」と感じますか?

SNSなどでお客様のコメントを見たときです。作品を発売したあと、SNSで高く評価されているのを見ると、「やった!」と思います。特に、苦労した作品ならなおさらですね。これからもゲームが持つ世界観を大事にしながら、お客様に喜んでいただけるような作品を作っていきたいです。

最後に、アルバイトを探す方や、これから就職活動を控える学生の皆さんに、メッセージをお願いします。

今お話したことにも繋がりますが、「ファンの方へ届ける」です。ゲームのシナリオのみならず、音楽まで好きになってくださるお客様はとてもコアなファンなので、だからこそ厳しい目を持っている方も多いです。そういう方たちに満足していただくのは、とてもハードルが高い仕事ですが、だからこそやりがいがあると思っています。

編集部のあとがき

「アルバイト時代に人見知りを克服したことが、今の仕事でもとても役立っている」と上野さん。「苦手なことから逃げてもいいけれど、向き合うべきものからは、逃げずに頑張る」との言葉がとても印象的でした。

上野さん、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました!

自分が働きたい企業や職種を見つけ、そのためにはどんなガクチカやアルバイト経験をしてみるといいのか、自分の棚卸しをしてみると良いかもしれませんね。

ドラゴンクエスト/DRAGON QUEST、ファイナルファンタジー/FINAL FANTASY は、日本およびその他の国におけるスクウェア・エニックス・グループの商標または登録商標です。

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