【17LIVE】人力車のアルバイト経験で得た今の仕事に活きている力とは?

17LIVE株式会社荘 博光

憧れの会社に就職したい!憧れの職業に就きたい学生の皆さんに、人気企業で働いている先輩たちが学生時代に行ったアルバイト経験を紹介するHAMIDEL。今回は「17LIVE(イチナナライブ)」として知られており、2021年9月に「17LIVE(ワンセブンライブ)」へ改名したライブ配信アプリを運営する17LIVE株式会社で、Associate Directorとして活躍する2019年10月入社の荘さんにインタビュー!学生時代のアルバイト経験や、ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)、17LIVEでのお仕事についてお聞きしました!

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対策をしっかり行った上で取材しております。

interviewスタート!

まずは、荘さんのお仕事について教えてください。

「17LIVE(ワンセブンライブ)」は、誰もが気軽に配信を楽しめるライブ配信アプリを運営する企業です。私は2019年10月に新卒として17LIVEに入社し、法人営業を行っていました。入社して3〜4ヶ月経った頃にCEO Office、つまり社長室に異動し、今はAssociate Directorを担当しています。業務としては、主に経営管理や経営企画、資金調達を始めとしたファイナンスや事業提携検討、さらに日本や海外 のマーケットの事業分析を行っています。

写真:荘 博光さん

荘博光(そうひろみつ)さん/CEO Office

17LIVEは今や5,000万人以上がライブ配信を楽しむアプリですよね!ライブ配信アプリの法人営業では、どのようなことをしていたんですか?

他社とイベントの企画を行ったり、コンテンツを作ったりしていました。法人営業部隊は私が入ったときにできた新設の部署でしたので、私を含めて2人しかいませんでした。当時、17LIVEは今ほど大きくなく専任の営業がいない状態でしたので、全て手探りで始めました。「ライブ配信を通じて、新しいビジネスモデルを創りましょう」と伝えながら、ひたすらお客様に営業していましたね。

入社直後から最前線で営業されてたんですね!実際にどのような企業とタイアップをしましたか?

1年目から責任を持って働ける会社に入りたかったので、そういった環境で働くことができたのは嬉しかったですね!様々な案件がありましたが、自分が営業からイベント運営まで全て行った案件は、音楽ダウンロードサイトとのタイアップです。17LIVEのアプリ上でコンテストを行い勝ち上がった人が、ライブでプロの歌手と共演できるイベントを企画しました。

営業からイベントのプロジェクトマネージャーまで経験できたので、とても自信に繋がりましたね。その他、イベントで勝ち上がった人がラジオ番組やテレビ番組に出演できる企画も立てました。

その後、CEO Office(社長室)に異動されたとのことですが、そこではどのようなお仕事をしていますか?

社長室では、これまで幅広い仕事をしております。異動直後は、会社全体の予算作成や、会社を成長させるための施策に必要な費用の管理を中心にしておりました。それに付随し、日本や他の市場での競合分析をベースに戦略を策定したり、会社の成長に必要な事業連携をフロントで進めております。これ以外にも資金調達やM&A(※注)など、会社の将来をつくっていく動きを先駆けて進めていくのがCEO Officeの、そして私の仕事だと考えています。

(※注)
M&Aとは「Mergers(合併) and Acquisitions(買収)」の略のことです。意味としては、「企業の合併・買収」のことで、ふたつ以上の会社がひとつになること(合併)や、ある会社が他の会社を買うこと(買収)です。ニュースなどで企業の成長戦略の手段のひとつとして伝えられている言葉です。

入社3年目にして経営に携わるお仕事をされてるんですね!荘さんのように、早くステップアップするための秘訣はありますか?

プロの人の知識を一旦全て吸収することです。最初は誰だって初心者で、知識はほとんどありません。プロでやっている人が長けているのは当たり前なので、そこをプライドなく素直に全てを受け入れてインプットします。そこから自分の考え方と組み合わせていくことが良いと思います。

今行っているマーケット分析も、コンサルティングファーム出身のメンバーがチームにいたので、彼らが過去に作った調査資料を全て見返して勉強しました。また、社長などの経営陣がどのように外部企業と交渉を進めているかを聞いて分析することで、自分自身でもクライアントとの交渉術を磨けていると思います。

写真:パソコンに向かう荘さん

17LIVEは「今が詰まった未来のサービス」と語ってくれた荘さん。5年、10年後にはライブ配信が当たり前になる世界は確実にくる、と真剣な眼差しで話してくれました。

人の知識や経験を素直に受け入れることが重要なんですね!早くステップアップする秘訣として、学生時代に行ったほうが良いことはありますか?

様々なことにチャレンジしてみるのが良いと思います。なぜなら自分の周りで仕事ができて尊敬している人の多くは、たくさんの経験を意識的に積んでいたからです。

私も大学1年生のときはレストランのウェイター(ホールスタッフ)と家庭教師のアルバイトをベースとし、テレアポ、模試の採点、アパレルの店舗スタッフ、翻訳、通訳、記事制作、イベントスタッフと、あえて幅広い職種を経験しました。

大学2年生からは人力車のアルバイトをしたり、スタートアップ企業やIT企業でインターンもしました。アルバイト以外では台湾に半年間留学して中国語を学んだり、オーストラリアに1年間留学して英語とマーケティングを学んだりと、積極的に様々な経験を積みました。

アルバイトからインターン、留学まで幅広い経験ですね!その中でも社会人になる上で役に立ったアルバイトはありましたか?

人力車の俥夫(しゃふ)のアルバイトですね。俥夫とは人力車をひいてお客様をおもてなしする仕事ですが、私はこの仕事を娯楽・接客業の最先端だと思っています。

例えば、2時間コースで依頼がきたら、その2時間で精いっぱいお客様を満足させなければなりません。安全を守りながら走り、説明をし、写真を撮り、笑いを取って…さらに外国人のお客様だったらそれを全て外国語で行わなければなりません。

お客様の表情や会話から、自分が対応したツアーのフィードバックがダイレクトに返ってくるので改善も求められます。ここまで結果にコミットしなければいけないアルバイトは他にはなかったと思います。

写真:インタビューを受ける荘さん

学生時代のレポート提出が、営業資料を作成することに似ていると教えてくれた荘さん。教授にテーマの理解を示し、自分の考え方や価値を加えて書くレポートの手法は、社会人でも活用しているそう。

人力車の俥夫がそんなに魅力的なアルバイトとは、知りませんでした!実際、今のお仕事ではどんな場面で役立っていますか?

PDCAの回し方を学べましたね。PDCAとは計画・実行・評価・改善のことですが、業務を改善するための手法として、今はどの仕事でも当たり前のように使われているのではないでしょうか。人力車のアルバイトでは、接客力を磨くためにまさにこのサイクルを毎日行っていたので、どのようにPDCAを回せば良いのかを、社会人になる前に身につけることができました。

アルバイト経験を通して現在の仕事に直結する能力を得られたんですね!アルバイト経験の中で印象に残っていることはありましたか?

人力車でお客様をご案内しているときに、話に夢中になりすぎて滑って転んだことでしょうか(笑)。もちろんお客様にお怪我はありませんでしたが、その後は細心の注意を持ってご案内したり、笑いに変えたりして残りの時間で信頼を取り戻しました。

えっ…それは焦りますね…。でもその時間内でお客様からの信頼を取り戻すのはすごいですね!その経験から学んだことってありますか?

臨機応変さですね。接客方法やハプニングに対しての対応は、お客様にあわせて変えていました。例えば、俥夫である自分や人力車のことをすごい心配してくれるお客様だったら誠意を持って謝りました。ノリの良いお客様だったら、笑い飛ばす勢いで本当にごめんなさい!と伝えてちょっとサービスしたりしていましたね。

失敗をしてもそれをプラスに持っていったんですね!ちなみに今回インタビューさせていただいているのが「HAMIDEL(ハミデル)」というメディアなのですが、荘さん自身が学生時代にはみ出たことってありましたか?

はみ出たことですか!?そうですね、オーストラリアに1年間留学していたときに、インターンをするためにさらに上海へ留学しに行ったことでしょうか。留学中にさらに別の留学先へ留学するのは珍しいかなと思います。

上海では、日本と中国の企業をマッチングする会社でインターンをしました。中国に興味を持っている日本の企業と現地を巡るイベントの企画や運営をしたり、スタートアップのリサーチを行って企業にプレゼンする資料を作成していました。中国のスタートアップについて学べただけではなく、海外のベンチャーで働くという貴重な経験ができたインターンでした。

写真:「2度はミスらない!」荘さん

17LIVEのおすすめの使い方は、海外のライバー配信を観て語学の勉強をすることと教えてくれた荘さん。英語だけではなく中国語や広東語など様々な言語で、ライブ配信を聞けます!

そういえば、17LIVEに入社しようと思ったきっかけは何だったんですか?

17LIVEの代表である小野も含め17LIVEにいる人たちと一緒に働いてみたいと思ったことがきっかけです。小野と直接話せる機会があり、さらなる刺激を求めてどんどん進んでいく姿に衝撃を受けました。こんな人たちの近くで働けたら、学べる幅や量が他とは桁違いじゃないのかと思ったこと、そして彼らの持っている知識や才能を自分にも取り入れていきたいと思い、入社を決めました。

どんな人達と一緒に働くのかは、とても大事ですね!その他、アルバイトや会社選びのコツってありますか?

逆算しすぎないことですね。昔は、「将来なりたい理想像を叶えるために、そこから逆算して今何すべきかを選んでいました。しかし、まだまだ視座が低い自分の見える範囲で逆算して仕事を選んでも、社会がすごい勢いで変化しているので、10年先に自分も会社もどうなっているかなんてわかりません。ならば今自分がやりたい気持ちを大切にするほうが、実は最終的に実を結ぶのではと思っています。

私が17LIVEに入社した理由は娯楽が好きで、エンタメの最先端であるライブ配信って面白そうだと思ったからです。興味があることを積み重ねることが、自分の成長にも理想の未来にも繋がるのではないかと思います。

今の気持ちを大切にして良いとお伺いできて、学生の皆さんもとても嬉しいと思います!今回インタビューでお聞きしたお話を、どんな大学生に聞いてほしいですか?

将来何をやりたいか決まらず焦っている人に聞いてほしいです。大学生は将来やりたいことがわからない状態でも、キャリアや進路を進めなければいけないタイミングです。しかし社会がすごい勢いで変化している中、10年後なんて誰もわかりません。なので、変に考えすぎたり逆算したりせず、素直にやりたいことをやれば良いと伝えたいですね。私自身も自分の気持ちに素直になれたからこそ、17LIVEに出会えたんだと思います。

最後にアルバイトを探したり、これから就職活動を控える学生の皆さんへメッセージをお願いします。

仕事や勉強をするときにも大事にしてほしいのは、「二度はミスらない」ことです。最初はもちろんミスはつきものなので、ミスを恐れず果敢に挑戦することが大事だと思います。ただ、一度ミスがあったらなぜダメだったのか、同じ状況に陥った場合はどうすればよかったのかを分析しましょう。私も仕事する上で、二度ミスをしないように、起きたミスを整理して次に起きたときの改善策を記録して、日々気をつけています。

その部分さえ気をつけていれば、より高みを目指せるはずです。私自身は今、社会に価値あるプロジェクトにどんどん関わっていって成長していきたいと思っています。学生の皆さんはまず「今やりたいこと」を頑張ってみてください!

編集部のあとがき

仕事にも自分にも素直にいることが、自分の成長を促し仕事も面白くさせると教えてくれた荘さん。人に流されずに自分を信じて突き進んできたからこそ、社会人1年目から責任ある仕事を任されているのだなと思いました。仕事に対する姿勢や考え方は、とても役に立ちそうですね!荘さん、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました!

自分が面白いと思うもの、興味が持てるもののアルバイトに挑戦してみて、まずは働きたい職業や企業を見つけるのもひとつかもしれませんね。

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