
「好きな気持ち」に身を任せ、たどり着いたベンチャーへの道
Fringe81株式会社柳川 小春
ITを通じて、働く人々のコミュニケーションを支えているFringe81。
従業員同士が交流し、互いに感謝を伝え合ってモチベーションを高められるWebサービス「Unipos(ユニポス)」を提供し、大手企業をはじめとする410社もの企業が利用しています。
ベンチャーからスタートし、全く新しいサービスを生み出したこの会社では20代が中心になって活躍しているそうですが、実際に働いている「社員」って、どんな人で、どんな仕事をしているのでしょうか?
今回は、Uniposのサービスを世の中に広めていくことを仕事とする柳川小春さんにインタビュー。
入社4年目にして、自分より年上のメンバーばかりのチームをまとめ、マーケティング戦略室長としてマーケティング全体に携わっている柳川さんに密着取材し、この仕事のやりがいや面白さ、ワークライフバランス、さらには学生時代のアルバイト経験まで明らかにしていきます!
Schedule1日の流れ
Uniposを世に広めるため、マーケティング戦略室長として活躍する柳川さんの1日はこんな感じ!
朝はヨガのポーズでしっかり目を覚ました後、英会話の勉強や朝食、新聞を読むなどして過ごします。
現在、週4日はテレワーク、週に1日出社。
社内共有システムやオンライン会議ツールなどを活用してメンバーや他部署と連携しています。
業務終了後は、夕食をとってから英会話の勉強をしたり、映画やドラマを見たりしているそう。

Interview朝起きてからどんなことをしてるの?
〜英会話の勉強で有意義な朝時間!〜
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編集部
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柳川さんは早起きだと聞いていますが、朝は何時に起きるんですか?
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柳川
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6時半に起きます。
低血圧だから、5分くらいヨガをやって目を覚まします。
ベッドの脇にヨガマットを敷いているので、転がり落ちればすぐヨガができる仕組みなんです(笑)。
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編集部
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意外な工夫ですね(笑)。
始業までは何をしているんですか?
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柳川
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7時から英会話の勉強をしています。
オンラインでレッスンをしたり、自習したり。
それから朝食をとり、新聞を読んだりもしています。
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編集部
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朝から英会話の勉強をしてるんですね。
「デキる社会人」のイメージで、カッコイイ!
英語はお仕事で必要なんですか?
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柳川
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私たちが手掛けているUniposは、海外展開もスタートしているので、もっと広めていくためにも勉強しようと思いました。
かれこれ、学び始めてから9カ月くらい経ちます。

柳川小春(やながわ・こはる)。1994年生まれ。一橋大学経済学部卒。2017年、Fringe81株式会社に入社。新規事業開発本部にて、Webサービス「Unipos」の立ち上げを担当した後、広報とカスタマーサポートを兼任。2017年12月、Unipos株式会社に出向。2020年1月、執行役員に就任。Unipos株式会社が親会社Fringe81と合併した現在、グループマーケティング戦略室室長としてチームを率いる。
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編集部
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海外展開!?
スケールが大きいですね!
Uniposのサービスについて教えてください!
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柳川
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従業員同士が、日頃の仕事の成果や行動に感謝・賞賛するメッセージと共に、ポイントを送りあえるWebサービスです!

柳川さんが最近もらったUniposの画面。社内のみんなが見ているから、ひとり1人の目には見えにくい活躍や頑張りが伝わるんだそう。
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柳川
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ちなみに、ポイントはお給料やAmazonギフト、お菓子など何かしらの形で従業員に還元される仕組みなんですよ!
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編集部
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褒められるだけでなく、形としても返ってくるなんて!
モチベーション上がりますね!
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柳川
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そうなんです!
社内の絆も強くなるし、ひとり1人が前向きな気持ちで働けるような、そんな仕組みを目指しています。
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編集部
- 柳川さんのお仕事って、どんなことをするんですか?
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柳川
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私は今、マーケティングの責任者ですが、一言で言えば、「世の中になかったUniposというサービスを広めていく仕事」かもしれませんね。
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編集部
- 具体的にはどんなことをされてるんですか?
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柳川
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ベンチャーから大手まで、企業の代表やマネージャー、人事担当者など、いろんな方を講師としてお招きして、ウェビナーというWeb上で行うセミナーを企画・開催しています!

ウェビナー開催時の画面。組織作りに役立つ情報やテレワークの成功事例などを提供しているそう!
9:30
業務スタート!~出社後はメンバーと企画の打ち合わせから〜

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編集部
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まずは何をするんですか?
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柳川
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チームのメンバー7人とオンラインミーティングします。
毎朝、15分程度の時間を使って、雑談から仕事の進捗共有、相談、ウェビナーのアイデア出しまで、いろんな話をしています。
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編集部
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チームミーティングの後は何をするんですか?
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柳川
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ウェビナーの開催をお知らせする広告について、デザイナーさんと打ち合わせします。
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編集部
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いろんなことをされるんですね!
柳川さんはいつからUniposのサービスに携わっているんですか?

オフィスの一角。みんなでミーティングする時は、中央のソファに集まり、プロジェクターを使うことも。
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柳川
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実は、内定者の時からなんです。
まだUniposが何の形にもなっていない時期、私はこの会社に内定し、大学4年生の夏からインターンで働くことになりました。
その時、サービスの立ち上げを任されたんですよ。
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編集部
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ええっ!?
学生のインターンで、そんな重要なことを任されたんですか?
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柳川
- 私も驚きました(笑)。
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編集部
- もしかして、学生時代からIT知識バリバリのスゴい人だったんですか?
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柳川
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何の知識もなかったです(笑)。
なので、わからないなりに自分でいろいろ勉強しながら、「こうしたらいいんじゃないか」という仕組みを考えたり、デザイナーさんと話し合って、サービスの原型を作っていきました。

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編集部
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知らないことを勉強するって大変じゃないですか。
もともと勉強は得意だったんですか?
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柳川
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全く得意じゃないです(笑)むしろ苦手でした(笑)。
ただ、「今の自分の目標はこれだ!」と思ったら、そのために必要なITの専門用語やマーケティングの知識も、スッと入ってくるようになって、学んでいくうちにどんどん面白くなっていきました。
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編集部
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本当にスゴい!
何でもできちゃう人なんですね…。
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柳川
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いえいえ、そんなことは全然ないです(笑)。
でも、この会社では、未経験のことであっても、任されたその日からプロとして扱われるんです。
だから、「私は何も知らないし、経験はないけれど、プロとして仕事しよう!」という心持ちで乗り越えていました。
何より、自分が楽しまないと仕事の質も下がってしまうから、大変さの中にも好奇心をくすぐられることを常に探していくようにしています。

社内にはおしゃれなカフェのようなスペースが。ランチタイムには、出社しているチームのメンバーや他部署のマネージャーと交流するそう。
午後の業務スタート!〜社内外のいろんな人と打ち合わせ〜

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編集部
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柳川さん、午後は何をするんですか?
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柳川
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広報担当者と今後のPRについての打ち合わせをしたり、ウェビナーに登壇してもらう講師の方と企画についての打ち合わせをしたり、経営陣や各部署のマネージャーと事業進捗についてのミーティングをしたり。
とにかく、社内外のいろんな人と、いろんな打ち合わせをします(笑)。
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編集部
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本当にいろんな人と仕事しているんですね。
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柳川
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チームのメンバーの面談や、他部署のマネージャーとのグループコーチングもやりますよ。
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編集部
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グループコーチング?
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柳川
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同じ立場のマネージャーが集まって、お互いの課題について話し合うんです。
今、どんな状況で、それに対してどんなアクションを取るのか、それぞれにアドバイスし合っています。
一緒に考え、一緒に成長していけると感じますね。
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編集部
- マネージャーの仕事って、やっぱり大変なんですか?
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柳川
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苦労の連続です。
チームのメンバーは、私よりも年上で経験もある人ばかりなので、プレッシャーは大きいですね。
でも、任された以上は自分なりの視点や発想を活かし、期待されている以上の結果を出してチームに貢献しなくては、と思っています。

広報担当者と、ウェビナーのPRについて打ち合わせ。社内には立ったままミーティングできるテーブルがありました。
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編集部
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柳川さんにとっての仕事のやりがいって何ですか?
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柳川
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まだ世の中に知られていないUniposの価値を広めていくことです。
自分が心からイイと思えるものを広めることには大きなやりがいがあります。
それに、ユーザーとなったお客さまから「使ってみたら、すごく良かった」という声をいただくと「やってきて良かった」としみじみ思います!
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編集部
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自分のやっていることに反響があるって、すごくやりがいがありそうですね!

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柳川
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そうなんです。
新しいものを世に広めて、新しい世界を作っていくような、そんなやりがいですね。
立ち上がって間もないサービスだから、手応えはまだまだですが、反響をいただくたび、「自分たちのチームでここまで広めてきたんだぞ!」という喜びを味わえます。
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編集部
- 嬉しかった反響について教えてください!
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柳川
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入社1年目の頃、PRのためのキャッチコピーを大きく変更したことがあったんですが、その結果、問い合わせが殺到し、2週間で200件ものお申し込みをいただくことができました。
サービスは同じでも、伝え方次第でたくさんの人に届くものなんだと実感し、この仕事の面白さを味わいました!
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編集部
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200件も!?
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柳川
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学生時代と違って、仕事には答えなんて1つもないんですよね。
何をすれば正解なのか、答えは誰も知らないし、誰も教えてくれない。
そこに難しさを感じることはありますが、だからこそ面白いなと思います。

オフィスのエントランスで。これから打ち合わせに訪れるウェビナー登壇者を出迎えるそう。

お願いしたら、こんなポーズもしてくれる柳川さんってお茶目!
19:00
本日の業務終了!〜柳川さんが考える「ベンチャーの仕事に向いてる人」って?〜
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編集部
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柳川さん、お疲れ様でした!
ベンチャーの仕事って本当に面白いですね!
柳川さんが「この仕事に向いている」と思う人って、どんな人ですか?
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柳川
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私の仕事は、世の中にないものを生み出し、広めていく仕事なんですよね。
だから、もしも明日、全く違う仕事を任されとしても、仕事のルールがガラッと変わったとしても、「あっ、そうなんだ」と普通に受け入れられる人に向いていると思います。
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編集部
- 抵抗を感じない人?
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柳川
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抵抗を感じつつも、自分の考えにこだわり過ぎないというイメージですね。
どんなことも楽しく乗り越えていこうと思い、違う意見も受け入れていけることが大事だなと思います。
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編集部
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そもそも柳川さんがこの仕事を選んだ理由って、何だったんですか?
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柳川
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流れですかね。
こうと決めて歩んできたわけじゃなくて、流れに身を任せてきた結果、この道に進んだと思います。

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編集部
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流れ!?
どういうことですか?
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柳川
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私、大学に入学したばかりの頃は、安定志向だったんですよ。
公認会計士の資格を取って、手に職つけて安定した人生を送ろうと思っていたんですが、なぜかベンチャーで誰も知らないサービスを広めることになってましたね(笑)。
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編集部
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それはすごく意外です。
真逆ですもんね!
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柳川
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そうですね(笑)
当時、資格を取ろうと思ったのは、大学の友人の影響でした。
でも、「会計の勉強が好き過ぎる!」という友人に対し、私は全然面白さを感じなかったんです。
それがきっかけで、私も「これが好き、と思えることをやろう」という考えに変わりました。
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編集部
- でも、そこからなぜベンチャーに?
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柳川
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もともと文章を書くことが好きだったので、大学生向けのWeb媒体で編集者のバイトをしたんです。
そこでベンチャー企業の社長さんたちにインタビューをするうちに、「世の中には、こんなに面白い会社がたくさんあって、こんなに高い志を持って仕事している人たちがいるんだ!」とワクワクしてしまったんです。
そこでベンチャーに興味を持ちました。

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編集部
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好きと思えるバイトをした経験のおかげで、人生が大きく変わったということ?
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柳川
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そうですね。
バイト経験がなかったら、今の自分はなかったかも。
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柳川
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他にも国語が好きで小学生向けの塾講師のバイトや、日本酒が好きだから製造販売をしているベンチャーでバイトをしましたが、その経験もすごく今に役立っていますね。
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編集部
- どんなことが役立っていますか?
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柳川
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塾講師では、生徒に対してどんな伝え方をすれば興味を持ってくれるかを考えました。
身近な例え話をしてみたり、イラストを描いてみたり、工夫した結果、面白がって勉強してもらえました。
今、手掛けているウェビナーの仕事でも、伝えたいこと、知ってほしいことを届けていくためにどう工夫したらいいかが大事なので、その経験がすごく役立っています。

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編集部
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日本酒の製造販売では何をしていたんですか?
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柳川
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酒造り職人の杜氏(とうじ)の方と一緒に実際に日本酒を作ったり、接客したりしました。
人気の銘柄が品切れになった時、「それが飲みたくてこの店に来たのに…」と言われた時は、タクシーを飛ばして事務所まで取りに行ったり(笑)。
目の前のお客さまにどう対応するか知恵を絞ったことで、できることだけじゃなく、プラスアルファのことまでやろうという意識が生まれたと思います。
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編集部
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なるほど!
ちなみに「好きと思えること」を見つけるために、柳川さんが思う「学生におすすめのバイト」があったら教えてください!
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柳川
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工夫の余地が大きいバイト、ですね。
自分で「工夫してみたい」と思えるような領域を選べば、働いていても楽しいし、得るものも多いと思います。
やるからには、心の底から全力投球できるものがいいですよね。
そういう経験をして、全力で工夫を積み重ねていけば、自分のやりたいことが見えてくると思います。
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編集部
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柳川さんも、それで今の仕事にたどり着いたわけですもんね!
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柳川
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はい。
変化を受け入れ、流れに身を任せつつも、任された仕事に対しては、全力投球してきました。
「こうしたらきっともっと良くなる」という自分なりの意志を込めて工夫を続け、積み重ねていくと、その意志はもっと大きなものに変わります。
「自分はこうしたい。こんなことをやって、こんな世界を作りたい」という、揺るがない思いにたどり着けると思いますよ!
最後に学生に一言

私が仕事で大切にしていることは、「竹のようにしなやかに」です。
新型コロナウィルスの影響もある今、これから環境がガラッと変わる可能性もあります。
考え方や価値観をガチガチに固めてしまうと、強い風が吹いた時に折れてしまうと思うんです。
風の吹くまま、しなやかに曲がりながらも、「ここだけは譲れない」というものを持ち、それ以外のことには柔軟に対応していくことが大事。
世の中が求める変化に対応するためにも、仕事の中で自分が成長していくためにも、こうだと決めつけず、肩の力を抜いてしなやかに受け止める。
自分の思いに対しても、周囲に対しても素直になり、肩の力を抜いて風に乗るように歩んでいけば、道は勝手に開けていくものだと思います。
HAMIDEL編集部より
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、Fringe81のグループマーケティング戦略室室長として活躍する柳川さんの1日を追いました!
柳川さんは、取材中もとても柔らかな笑顔でお話してくださり、穏やかなお人柄であるという印象を受けながらも、Uniposという素敵なサービスを世の中に広げたい!という芯の強さを感じました!
「好き」と思えることを仕事にする喜びやワクワク感が伝わったのではないでしょうか。
今回ご紹介しました、Fringe81についてもっと知りたい方は下の「Fringe81についてもっと知りたい!」ボタンより、ぜひ採用情報などもチェックみてくださいね!
次回の記事公開をお楽しみに!
More…柳川さんをもっと知りたい!
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柳川さんの仕事道具。
PCとiPad、ペン、折りたたみ傘と非常にシンプル!「iPadが命です!アイデアも全てそこにメモしています」とのこと。 -
ミーティングスペースもたくさん!
メンバーの面談や打ち合わせに使うこともあれば、デスクワークをすることもあるそう。 -
自宅の仕事スペース。
現在、週に4日はテレワークで働いているそう。 -
チームのメンバーとのコミュニケーションや組織作りなどに役立つビジネス書をたくさん読んでいる柳川さん。
実は漫画も大好きで、「キングダム」を愛読しているそう。