「好きな気持ち」に身を任せ、たどり着いたベンチャーへの道

Fringe81株式会社柳川 小春

ITを通じて、働く人々のコミュニケーションを支えているFringe81。
従業員同士が交流し、互いに感謝を伝え合ってモチベーションを高められるWebサービス「Unipos(ユニポス)」を提供し、大手企業をはじめとする410社もの企業が利用しています。
ベンチャーからスタートし、全く新しいサービスを生み出したこの会社では20代が中心になって活躍しているそうですが、実際に働いている「社員」って、どんな人で、どんな仕事をしているのでしょうか?

今回は、Uniposのサービスを世の中に広めていくことを仕事とする柳川小春さんにインタビュー。
入社4年目にして、自分より年上のメンバーばかりのチームをまとめ、マーケティング戦略室長としてマーケティング全体に携わっている柳川さんに密着取材し、この仕事のやりがいや面白さ、ワークライフバランス、さらには学生時代のアルバイト経験まで明らかにしていきます!

9:30
業務スタート!


編集部 編集部
まずは何をするんですか?
柳川 柳川
チームのメンバー7人とオンラインミーティングします。
毎朝、15分程度の時間を使って、雑談から仕事の進捗共有、相談、ウェビナーのアイデア出しまで、いろんな話をしています。
編集部 編集部
チームミーティングの後は何をするんですか?
柳川 柳川
ウェビナーの開催をお知らせする広告について、デザイナーさんと打ち合わせします。
編集部 編集部
いろんなことをされるんですね!
柳川さんはいつからUniposのサービスに携わっているんですか?

オフィスの一角。みんなでミーティングする時は、中央のソファに集まり、プロジェクターを使うことも。

柳川 柳川
実は、内定者の時からなんです。
まだUniposが何の形にもなっていない時期、私はこの会社に内定し、大学4年生の夏からインターンで働くことになりました。
その時、サービスの立ち上げを任されたんですよ。
編集部 編集部
ええっ!?
学生のインターンで、そんな重要なことを任されたんですか?
柳川 柳川
私も驚きました(笑)。
編集部 編集部
もしかして、学生時代からIT知識バリバリのスゴい人だったんですか?
柳川 柳川
何の知識もなかったです(笑)。
なので、わからないなりに自分でいろいろ勉強しながら、「こうしたらいいんじゃないか」という仕組みを考えたり、デザイナーさんと話し合って、サービスの原型を作っていきました。

編集部 編集部
知らないことを勉強するって大変じゃないですか。
もともと勉強は得意だったんですか?
柳川 柳川
全く得意じゃないです(笑)むしろ苦手でした(笑)。
ただ、「今の自分の目標はこれだ!」と思ったら、そのために必要なITの専門用語やマーケティングの知識も、スッと入ってくるようになって、学んでいくうちにどんどん面白くなっていきました。
編集部 編集部
本当にスゴい!
何でもできちゃう人なんですね…。
柳川 柳川
いえいえ、そんなことは全然ないです(笑)。
でも、この会社では、未経験のことであっても、任されたその日からプロとして扱われるんです。
だから、「私は何も知らないし、経験はないけれど、プロとして仕事しよう!」という心持ちで乗り越えていました。
何より、自分が楽しまないと仕事の質も下がってしまうから、大変さの中にも好奇心をくすぐられることを常に探していくようにしています。

社内にはおしゃれなカフェのようなスペースが。ランチタイムには、出社しているチームのメンバーや他部署のマネージャーと交流するそう。

午後の業務スタート!


編集部 編集部
柳川さん、午後は何をするんですか?
柳川 柳川
広報担当者と今後のPRについての打ち合わせをしたり、ウェビナーに登壇してもらう講師の方と企画についての打ち合わせをしたり、経営陣や各部署のマネージャーと事業進捗についてのミーティングをしたり。
とにかく、社内外のいろんな人と、いろんな打ち合わせをします(笑)。
編集部 編集部
本当にいろんな人と仕事しているんですね。
柳川 柳川
チームのメンバーの面談や、他部署のマネージャーとのグループコーチングもやりますよ。
編集部 編集部
グループコーチング?
柳川 柳川
同じ立場のマネージャーが集まって、お互いの課題について話し合うんです。
今、どんな状況で、それに対してどんなアクションを取るのか、それぞれにアドバイスし合っています。
一緒に考え、一緒に成長していけると感じますね。
編集部 編集部
マネージャーの仕事って、やっぱり大変なんですか?
柳川 柳川
苦労の連続です。
チームのメンバーは、私よりも年上で経験もある人ばかりなので、プレッシャーは大きいですね。
でも、任された以上は自分なりの視点や発想を活かし、期待されている以上の結果を出してチームに貢献しなくては、と思っています。

広報担当者と、ウェビナーのPRについて打ち合わせ。社内には立ったままミーティングできるテーブルがありました。

編集部 編集部
柳川さんにとっての仕事のやりがいって何ですか?
柳川 柳川
まだ世の中に知られていないUniposの価値を広めていくことです。
自分が心からイイと思えるものを広めることには大きなやりがいがあります。
それに、ユーザーとなったお客さまから「使ってみたら、すごく良かった」という声をいただくと「やってきて良かった」としみじみ思います!
編集部 編集部
自分のやっていることに反響があるって、すごくやりがいがありそうですね!

柳川 柳川
そうなんです。
新しいものを世に広めて、新しい世界を作っていくような、そんなやりがいですね。
立ち上がって間もないサービスだから、手応えはまだまだですが、反響をいただくたび、「自分たちのチームでここまで広めてきたんだぞ!」という喜びを味わえます。
編集部 編集部
嬉しかった反響について教えてください!
柳川 柳川
入社1年目の頃、PRのためのキャッチコピーを大きく変更したことがあったんですが、その結果、問い合わせが殺到し、2週間で200件ものお申し込みをいただくことができました。
サービスは同じでも、伝え方次第でたくさんの人に届くものなんだと実感し、この仕事の面白さを味わいました!
編集部 編集部
200件も!?
柳川 柳川
学生時代と違って、仕事には答えなんて1つもないんですよね。
何をすれば正解なのか、答えは誰も知らないし、誰も教えてくれない。
そこに難しさを感じることはありますが、だからこそ面白いなと思います。

オフィスのエントランスで。これから打ち合わせに訪れるウェビナー登壇者を出迎えるそう。

柳川さんってどんな人?


よく一緒に仕事をしている広報担当者さんに聞きました!

「年上ばかりのチームを率いる柳川さんは、入社当初からみんなに『神童だ!』といじられるくらいとんでもなく仕事がデキる人ですね(笑)。

一方で、デキる人でありつつも、ゆるっとした世界観があり、楽しみながら仕事をしているイメージがありますね」

お願いしたら、こんなポーズもしてくれる柳川さんってお茶目!

19:00
本日の業務終了!

編集部 編集部
柳川さん、お疲れ様でした!
ベンチャーの仕事って本当に面白いですね!
柳川さんが「この仕事に向いている」と思う人って、どんな人ですか?
柳川 柳川
私の仕事は、世の中にないものを生み出し、広めていく仕事なんですよね。
だから、もしも明日、全く違う仕事を任されとしても、仕事のルールがガラッと変わったとしても、「あっ、そうなんだ」と普通に受け入れられる人に向いていると思います。
編集部 編集部
抵抗を感じない人?
柳川 柳川
抵抗を感じつつも、自分の考えにこだわり過ぎないというイメージですね。
どんなことも楽しく乗り越えていこうと思い、違う意見も受け入れていけることが大事だなと思います。
編集部 編集部
そもそも柳川さんがこの仕事を選んだ理由って、何だったんですか?
柳川 柳川
流れですかね。
こうと決めて歩んできたわけじゃなくて、流れに身を任せてきた結果、この道に進んだと思います。

編集部 編集部
流れ!?
どういうことですか?
柳川 柳川
私、大学に入学したばかりの頃は、安定志向だったんですよ。
公認会計士の資格を取って、手に職つけて安定した人生を送ろうと思っていたんですが、なぜかベンチャーで誰も知らないサービスを広めることになってましたね(笑)。
編集部 編集部
それはすごく意外です。
真逆ですもんね!
柳川 柳川
そうですね(笑)
当時、資格を取ろうと思ったのは、大学の友人の影響でした。
でも、「会計の勉強が好き過ぎる!」という友人に対し、私は全然面白さを感じなかったんです。
それがきっかけで、私も「これが好き、と思えることをやろう」という考えに変わりました。
編集部 編集部
でも、そこからなぜベンチャーに?
柳川 柳川
もともと文章を書くことが好きだったので、大学生向けのWeb媒体で編集者のバイトをしたんです。
そこでベンチャー企業の社長さんたちにインタビューをするうちに、「世の中には、こんなに面白い会社がたくさんあって、こんなに高い志を持って仕事している人たちがいるんだ!」とワクワクしてしまったんです。
そこでベンチャーに興味を持ちました。

編集部 編集部
好きと思えるバイトをした経験のおかげで、人生が大きく変わったということ?
柳川 柳川
そうですね。
バイト経験がなかったら、今の自分はなかったかも。
柳川 柳川
他にも国語が好きで小学生向けの塾講師のバイトや、日本酒が好きだから製造販売をしているベンチャーでバイトをしましたが、その経験もすごく今に役立っていますね。
編集部 編集部
どんなことが役立っていますか?
柳川 柳川
塾講師では、生徒に対してどんな伝え方をすれば興味を持ってくれるかを考えました。
身近な例え話をしてみたり、イラストを描いてみたり、工夫した結果、面白がって勉強してもらえました。
今、手掛けているウェビナーの仕事でも、伝えたいこと、知ってほしいことを届けていくためにどう工夫したらいいかが大事なので、その経験がすごく役立っています。

編集部 編集部
日本酒の製造販売では何をしていたんですか?
柳川 柳川
酒造り職人の杜氏(とうじ)の方と一緒に実際に日本酒を作ったり、接客したりしました。
人気の銘柄が品切れになった時、「それが飲みたくてこの店に来たのに…」と言われた時は、タクシーを飛ばして事務所まで取りに行ったり(笑)。
目の前のお客さまにどう対応するか知恵を絞ったことで、できることだけじゃなく、プラスアルファのことまでやろうという意識が生まれたと思います。
編集部 編集部
なるほど!
ちなみに「好きと思えること」を見つけるために、柳川さんが思う「学生におすすめのバイト」があったら教えてください!
柳川 柳川
工夫の余地が大きいバイト、ですね。
自分で「工夫してみたい」と思えるような領域を選べば、働いていても楽しいし、得るものも多いと思います。
やるからには、心の底から全力投球できるものがいいですよね。
そういう経験をして、全力で工夫を積み重ねていけば、自分のやりたいことが見えてくると思います。
編集部 編集部
柳川さんも、それで今の仕事にたどり着いたわけですもんね!
柳川 柳川
はい。
変化を受け入れ、流れに身を任せつつも、任された仕事に対しては、全力投球してきました。
「こうしたらきっともっと良くなる」という自分なりの意志を込めて工夫を続け、積み重ねていくと、その意志はもっと大きなものに変わります。
「自分はこうしたい。こんなことをやって、こんな世界を作りたい」という、揺るがない思いにたどり着けると思いますよ!

Recommendおすすめ記事

  • アーティストと共に歩む、自分の役割

    株式会社ホリプロ
    齊藤 大希

    2020.08.31

  • 【17LIVE】人力車のアルバイト経験で得た今の仕事に活きている力とは?

    17LIVE株式会社
    荘 博光

    2021.11.17

  • 「仮面ライダー」の商品を企画開発!子どもたちが憧れる人気おもちゃはどうやって創られる?

    株式会社バンダイ
    五月女 翔

    2020.11.25

Follow更新通知を受け取る

Twitterをフォローする

What’s HAMIDEL「HAMIDEL」とは

「HAMIDEL」は、未来を担う学生に向けて、「働く」ことにちょっと興味が持てるような情報をお届けするWEBメディアです。「はからずも未来に出会える」をコンセプトに、既成に捉われない”はみ出た企画”で、学生になじみ深い話題の企業で働く社会人のリアルな姿を密着していきます。「アルバイトってどう選んだら良いんだろう。」「将来何がしたいか分からない。」そんな今や先の不安から抜け出し、選択肢を広げるきっかけとなるメディアを目指します!

>>お問い合わせはこちら<<