『話を聞くことが好き』なあなたにオススメ。販売・接客・サービス業界の正社員の仕事とは? | マイナビバイトTIMES
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    『話を聞くことが好き』なあなたにオススメ。販売・接客・サービス業界の正社員の仕事とは?

お客さまに対して商品やサービスを提案する「販売・接客・サービス」。私たちがよく目にする接客のほか、在庫管理や売上管理、店舗のディスプレイなど、さまざまな業務によって成り立っています。そんな販売・接客・サービスの正社員に向いている人の特徴や仕事内容、アルバイトとの違いなど、基本的な情報を解説します。


1. 販売・接客・サービスの正社員に向いている人の特徴

販売・接客・サービス業 正社員 向いている人

仕事の特性と、自分の好きなことや得意なことが合っていれば、仕事に取り組みやすくなるでしょう。では、そんな販売・接客・サービスにはどのような人が向いているのでしょうか?

『話を聞くこと』が好き

「人の話を聞くことが好き」という人は、販売・接客・サービスに適性があると言えます。販売・接客・サービスで求められるのは、相手の話に耳を傾け、熱心に聴くことができる「傾聴力」です。お客さまの抱えている悩みや要望をしっかりと把握することで、よりお客さまの条件にマッチした商品を提案することができるでしょう。

人と接することが好き

販売・接客・サービスでは、人と接する機会が多く、そこでのコミュニケーションや良好な関係を築くことが大切です。人と接することが好きな人なら、お客さまとの出会いや会話を楽しみながら仕事をすることができるでしょう。

誰かの役に立ちたい

人の役に立つという実感を得やすいことも、お客さまと接する販売・接客・サービスのやりがいの一つ。人を喜ばせたり、サポートしたりするのが好きな人は、販売・接客・サービスに向いていると言えます。
接客では、目の前で困っているお客さまに対して必要なサポートをすることで、顧客満足や売上につながるケースも見受けられます。「誰かの役に立ちたい」という気持ちがあれば、自然といろいろなことに気付き、手を差し伸べることができるはずです。

考えて行動したい

販売・接客・サービスでは、何かトラブルが生じたとき、マニュアルのとおりに物事が解決するとは限りません。お客さまからの要望や質問は多種多様であり、臨機応変な対応力や柔軟な行動力が求められます。そのため、その場に応じて自分で考えて行動できる人は、この業界に適していると言えるでしょう。


2. 販売・接客・サービスの職種と仕事内容

販売・接客・サービス業 職種 仕事内容

販売・接客・サービスは、取り扱う商品やサービスの内容によって客層が変化するため、求められる知識やスキルがそれぞれ異なります。ここでは、9つの業態を例に挙げて、その仕事内容や必要なスキルについてご紹介します。

コンビニ・スーパーの仕事内容

コンビニ・スーパーの仕事内容は、商品の品出し・陳列や商品の発注、レジ業務、簡単な調理、店内の清掃など多岐にわたります。コンビニのレジ業務は、商品のレジ打ちだけでなく、宅配便の手配や公共料金の収納代行、チケットの発券など、さまざまなサービスを扱っている店舗もあります。一方でスーパーの業務は、接客や販売のほか、商品の発注や、青果物や生鮮食品などの加工・品出し、品質管理など。接客の担当だとしても、手が空いている時間は他の業務を任せられることもあり、臨機応変な対応が求められる仕事と言えます。
また、営業時間が長い点もコンビニ・スーパーの特徴。24時間営業している店舗では、シフト制が基本となっているため、早朝や深夜に勤務するケースもあります。

パン・スイーツ・食品販売の仕事内容

パン・スイーツ・食品販売の主な仕事内容は、レジ業務や品出し、店内の整理・清掃、ポップ作りです。商品の特徴や原材料、保存方法などの知識が増えると、お客さまとのコミュニケーションがスムーズになり、やりがいにつながるでしょう。
その他、工場から届いた商品の搬入・陳列、イートインスペースがある店舗の場合、ドリンクの提供も仕事の一つです。

ドラッグストア・量販店の仕事内容

ドラッグストアや量販店の主な仕事は、レジ業務や品出し、商品の棚卸し、店内の掃除などです。商品数が多いため、扱っているメーカーの情報やどこに何が置いてあるかを把握しておく必要があります。また、ピークの時間帯はスピーディな接客が求められるでしょう。正社員になると、商品の発注や売場づくりなど売上に関わる業務に携わることも多いです。

家電量販店の仕事内容

家電量販店の主な仕事内容は、お客さま対応や商品の陳列、在庫管理、売り場づくりなどです。家電量販店では、エアコンや冷蔵庫などの生活家電から、パソコンやカメラなどのデジタル機器までさまざまな商品を扱っており、スタッフには担当商品の知識が求められます。お客さまから「性能の違い」や「コストパフォーマンスの良さ」などの質問をされる機会も多く、家電が好きな人や、人に何かを勧めることが好きな人には魅力的な仕事と言えるでしょう。
販売スタッフの知識やコミュニケーションスキルが売上に直結しやすいため、店舗によっては売上に応じたインセンティブ(※)を実施しているところもあります。

※インセンティブ(英:incentive)とは、仕事の成果や売上に応じてお金や表彰、物品などの報酬がもらえる評価制度を指します。

携帯販売の仕事内容

携帯販売は携帯ショップや家電量販店などで、端末や周辺機器の説明、機種変更の受付、販売をすることが主な仕事内容です。最新機種の機能や性能、プランの種類、メンテナンスの知識など覚えることが多く、お客さまからの相談内容もさまざま。その分、営業スキルを磨いたり、商品に関する知識を深めたりできるなどメリットも多い仕事です。携帯販売のスタッフは契約時に預かった個人情報の管理を求められることがあります。

ガソリンスタンド・クルマ関連の仕事内容

ガソリンスタンドには有人型とセルフ型の2種類があり、仕事内容がそれぞれ異なります。また、クルマ関連の仕事では「カーディーラー」について詳しく紹介します。

・ガソリンスタンド(有人型)

有人型のスタンドでは、車の誘導や給油、窓拭き、ゴミ捨てのほか、洗車やエンジン・オイル交換などの営業も行います。点検の依頼を受けた場合は、エンジンルームを開けて、オイルや冷却水、バッテリー液などのチェックを行うケースもあるため、車に関する知識が求められます。

・ガソリンスタンド(セルフ型)

セルフ型のガゾリンスタンドでは、お客さま自身が給油を行います。従業員はお客さまが困った時のサポートや安全確認、車の誘導など給油以外の業務を担当します。その他、有人型と同様に洗車やエンジン・オイル交換、各種点検も行います。

・カーディーラー

自動車の販売をするカーディーラーは、お客さまの接客や販売、メンテナンス促進、自動車保険などの提案が主な仕事。来店客の少ない平日は、顧客のもとを訪問し、新車の買い替えやメンテナンスの提案を行う外回り営業をすることもあります。

書店・CD・DVD・レンタル店の仕事内容

書店やCDショップ、レンタルショップのスタッフは、商品の接客販売を行うだけでなく、店内のレイアウト変更や商品の発注、在庫管理、取次との連絡業務、新作のポップ作り、特設コーナーの設置など幅広い業務を担当します。大型の店舗の場合、すべての商品タイトルを把握することが難しいため、コーナーごとに担当を分けるのが一般的です。
また、作家・アーティストのサイン会やトークイベントなどが開催されることもあり、会場の設営や来店客の案内も業務の一環です。自身の知識や趣味を活かせる仕事であり、最新作や話題作の情報がイチ早く得られる点は、正社員の特権と言えるでしょう。

ホテル・ブライダル・トラベルの仕事内容

ホテル、ブライダル、トラベルのいずれも、他の業態以上にマナーの順守やサービスの質が求められる傾向にあります。それぞれ仕事の特徴は以下のとおりです。

・ホテル

ホテルや旅館といった宿泊施設のスタッフも、販売・接客・サービスの一つ。チェックインやチェックアウトなどの手続きを行うフロント業務をはじめ、施設内でお客さまに関わることはすべて行います。

・ブライダル

ブライダルスタッフは、人生の中でも重要なイベントの運営に携わる仕事です。多くの時間とお金をかけて準備する分、無事に式が終わった時の喜びも格別。お客さまから感謝の言葉をいただく機会も多いでしょう。ホテルや結婚式場に勤務し、結婚式を総合的にコーディネートするブライダルコーディネーターを目指すのもおすすめです。

・トラベル

旅行客をサポートする仕事には、旅行会社でのカウンターでの接客や、旅行に添乗するツアーコンダクターなどさまざまな職種があります。ツアーコンダクターになるためには、旅程管理主任者資格が必要です

カウンター業務の仕事内容

カウンター業務とは、企業や商業施設、クレジット会社、各種スクールなどの窓口で接客を行う仕事です。来客者の案内や電話対応だけでなく、サービスの説明や申し込み手続きなどが業務に含まれることもあります。
カウンター業務には企業や施設の“顔”になる側面があり、時には企業にとって重要な取引相手と接することも。そのため、丁寧かつスマートな対応が求められます。また、顧客データの検索や情報管理が業務に含まれるケースも多く、パソコンスキルがある方はスキルを活かすことができます。

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3. 販売・接客・サービス業の正社員とアルバイトの違い

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正社員とアルバイトでは、雇用形態の違いによって仕事内容や給与体系などにも異なる点があります。ここからは、正社員とアルバイトの違いについて詳しく見ていきましょう。

正社員とアルバイトの雇用形態

アルバイトは雇用の期限が設けられている「有期雇用」であり、勤務を継続したくても、会社の都合によっては契約が更新されない場合があります。それに対し、正社員は雇用期間の定めがない「無期雇用」に該当します。トラブルを起こしたり、辞職を申し出たりしない限り一方的に解雇されるケースは少ないと言えるでしょう。

正社員とアルバイトの勤務形態

土日や祝日も稼働している販売・接客・サービスでは、正社員・アルバイトともにシフト制が広く導入されています。シフトの決め方は職場によって異なり、月単位などで出勤日を決める場合と、年間を通じて固定のシフトを決める場合があります。

正社員とアルバイトの給与体系

販売・接客・サービスのアルバイトは時給制の場合が多いですが、正社員は月給制または年俸制がほとんどです。ボーナスが出たり、昇給の機会があったりするほか、福利厚生の一環として社員割引制度があれば利用することができます。ただし、販売・接客業は、大手チェーン、個人経営店など母体によって年収や異動の有無が変わってきます。

正社員とアルバイトの仕事内容

アルバイトは、接客や雑務といった現場の業務を正社員の指示に従いながら行うことがほとんどです。割り振られた業務をシフトの時間内に終えられるよう効率的に作業を進めます。正社員の場合も、初めはアルバイトと同じように、指示に従って、接客や雑務などの基本業務を覚えることからスタートします。その他、売上管理や商品管理、顧客管理、お客さまとのトラブル対応といった店舗運営に関する業務も担当します。


4. 販売・接客・サービスの正社員になるメリット・デメリット

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最前線でお客さまと接する販売・接客・サービス。ここからは、販売・接客・サービスの正社員になるメリット・デメリットについて解説していきましょう。

販売・接客・サービス業の正社員のメリット

仕事内容が幅広く、コミュニケーション力や接客力以外にも、さまざまなスキルが身に付くことがメリットです。例えば、スーパーマーケットや量販店などでは、購買意欲をかき立てるようなディスプレイや商品ポップを用意する必要があります。こうした業務をとおし、お客さまのニーズを察知する力や、アイデアを形にする力が身に付くでしょう。
また、正社員は企業側との相談次第で、配属先を変えてもらうことも可能です。接客が向いていなくても、上司や企業側と相談の上で、ポジションに空きがあれば人事・労務管理や売上管理など接客以外の業務に変更してもらえるケースも往々にしてあります。同じ企業の中で、自分の働きやすい方法を模索できる点は正社員のメリットだと言えます。

販売・接客・サービス業の正社員のデメリット

店舗や職種にもよりますが、販売・接客・サービスは土日祝日が忙しくなるため、平日休みが基本。シフト制の場合、毎週決まった曜日に休日を取ることは難しいかもしれません。そのため、家族や友人とスケジュールを合わせにくい点や、生活リズムが安定しにくい点はデメリットと言えるでしょう。
また、クレーム対応も仕事の一つ。店舗側や従業員に非がない場合でも謝罪しなければならないケースがあることは、覚えておいたほうがいいでしょう。


5. 販売・接客・サービスの正社員についてよくある質問

販売・接客・サービス業 正社員 よくある質問

最後に、販売・接客・サービスの正社員を目指す方から寄せられた「よくある質問」にキャリアコンサルタントがお答えします。同じような悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q1. 一般的に、未経験から販売・接客・サービスの正社員になった場合、どのような業務からスタートするのでしょうか?

企業によって異なりますが、まずは新人研修や簡単な仕事からスタートします。新人研修で、業務に必要な基礎知識を身に付け、練習をしてから現場に出るというパターンが一般的です。新人研修がない場合も、先輩や上司が業務サポートとして付いて、分からないところがあれば、すぐに聞ける体制が整っているでしょう。
労働人口の減少に伴い、人材の確保や定着に力を入れている企業が増えてきています。そのため、いきなり現場で一人きりで仕事をさせて、本人が困るような働き方をさせることは企業にとってもデメリットとなります。中途採用で業務経験がある場合でも、様子を見ながら少しずつ業務の幅を広げていくケースが多いので、無理なく始められるはずですよ。

Q2. 同じ店舗でアルバイトとして長く勤めています。「正社員にならないか」と声がかからないのはなぜでしょうか?

正社員一人を雇用するためにかかる人件費は、実際に支払う給与のおよそ1.5倍と言われています。そのようなコスト面の問題から、店舗側に正社員雇用を増やせない事情がある可能性があります。また、そもそもあなたが正社員のポジションを希望していることを、店舗側が把握していないかもしれません。店舗側にとっては「現状のアルバイトの働き方に満足しているため、長く勤務してくれている」と捉えることもできるのです。
仮に店舗側があなたに「正社員になってほしい」と考えていたとしても、「重荷や責任を感じて辞めてしまうのでは……」と貴重な働き手を失うリスクから、二の足を踏んでいる可能性もあります。
そこでまずは、勤務先に正社員登用制度があるかを確認し、相談を持ちかけるなど、自分から働きかけることが大切です。正社員登用制度があれば、制度について詳しく聞いてみましょう。会話の中で、「正社員になりたい」という自身の意思をそれとなく伝えてみても良いですね。もしくは、新たな職場で正社員採用を狙うのも一手です。今よりも条件の良い職場が見つかるかもしれません。

Q3. 夜型で昼間に働くのが苦手です。それでも正社員になれますか?

販売・接客・サービスの中には、夜勤の人材を求めている職場もあります。24時間営業のコンビニやスーパー、ホテルスタッフ、病院の夜間受付などでは、深夜帯の人手不足が課題になっているところも多く、なかなか働き手が集まらず、空いたシフトを埋めるために他の従業員に負担がかかっているケースも見受けられます。このような職場では、あなたのように夜間の勤務を希望する人は、歓迎されるかもしれません。ぜひ自分の希望する働き方に合った求人を探してみてください。

Q4. 現在、アパレルショップでアルバイトをしています。「同じ勤務先のままで正社員になりたい」と考えていますが、家事や育児との両立に自信がありません。

販売・接客・サービスの正社員の仕事と、家事や育児を両立されている方はいらっしゃいますが、やはり家族の協力は必要です。正社員を目指すなら、家族にそのことを相談し、家事や育児を分担してもらいましょう。また、「正社員の雇用条件」と、「現実的に自分ができる働き方」を擦り合わせる必要があります。残業が心配なら、残業が少ない部署への配属を希望するなど、正社員として安心して働くための土台を整えましょう。


6. キャリアアドバイザーからのアドバイス

販売・接客・サービスは、応募段階から学歴や特別な資格やスキルを求められることが少なく、未経験でも応募しやすい業界です。正社員として入社後は、簡単な仕事から始めて、少しずつできることを増やしていきましょう。
正社員になったばかりのときは、「周囲の期待に応える働きぶりをしなくては」「ミスしたら責任を取らないと」とプレッシャーを感じることもあるかもしれません。しかし、慣れない環境や新しい立場で仕事をする際は、誰しもそういった感情は抱えやすいものです。大切なのは、経験値を積むこと。雇用形態に捉われず、チャレンジしてみましょう。
人の話を聞くことが好きなあなたは、販売・接客・サービスに向いている性質を持っています。長所を活かしてぜひ、販売・接客・サービスで頑張ってみてください。

正社員LP


監修者

フミコ人材育成研究所 
代表 古田 文子(ふるた ふみこ)氏

https://www.fumikojio.com/

公開日:2024年04月25日

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