【2025年版】アルバイトの面接でマスクは着用した方がいい?迷った時の対処法とマナーについて専門家が解説 | マイナビバイトTIMES
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    【2025年版】アルバイトの面接でマスクは着用した方がいい?迷った時の対処法とマナーについて専門家が解説

マスクを着ける機会が増えたコロナ禍では、基本的にマスク着用がマナーとされていましたが、2025年現在では、マスクの着用は個人の判断に委ねられています。その中で、アルバイトの面接でマスクを着用すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。

今回は、マスク着用を迷った時の対処法やマスク面接におけるマナーについて解説します。


2025年現在、アルバイトの面接におけるマスク事情とは?

コロナ禍では屋内でのマスク着用が推奨されていましたが、2023年3月以降は屋内におけるマスクの着用も個人の判断に委ねることが厚生労働省のHP上でも発表されています。

つまり、2025年現在は面接でのマスク着用に決まったルールはないと言えます。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

コロナ禍が過ぎ、アルバイト面接におけるマスク着用は、個人の判断に委ねられるのが一般的になっています。
企業によってはマスク着用が引き続き推奨されている場合や、事前にマスク着用に関する方針を伝えているケースのほか、面接官の判断で着用をお願いされることもあります。

そのため、基本的にはマスクを持参していくのが無難ですが、面接前に企業に確認しておくと更に安心です。


アルバイトの面接でマスクはどうしたらいい?

アルバイトの面接においてマスクに関する決まったルールはないものの、着用したほうがいいのかどうか迷う方も多いはず。そこで、アルバイトの面接でマスクは着用した方が良いのかについて、ここから詳しく解説していきます。

マスクの扱いは職種や業界によって異なる

一般的にマスク着用は個人の判断に委ねられていますが、アルバイトの面接時にマスクを着用すべきかどうかは職種や業界によっても異なります。

例えば、病院や介護施設などの感染リスクが高い職場や、食品を扱う工場などは、衛生上の理由からマスク着用が求められることもあります。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

医療・介護・食品関連をはじめとした衛生管理や感染症対策が特に重視される業界では、面接でも企業側から着用を求められるケースが多く見られます。

一方で、接客業や営業職のように顧客との直接的なコミュニケーションが重要視される職種では、表情や声のトーンから応募者の人柄やコミュニケーション能力を判断するため、マスクを外した面接を歓迎する企業もあります。

着けるべきか迷った時は企業に確認しよう

アルバイトの面接時にマスクを着用すべきか迷った時は、まず求人情報を確認しましょう。マスク着用に関する記載がなかった場合でも自分で判断せず、採用担当者に確認したほうが無難です。面接前に電話やメールなどで確認しておくと安心ですが、面接時にマスクを持参して、マスクを着けたほうが良いのかをその場で確認するのも一つの方法です。

また、中には企業側からマスク着用を求められていても、触覚・嗅覚などの感覚過敏が原因でマスク着用が難しいケースもあります。その場合は、事情を企業側に事前に伝え、代替案をすり合わせておくことが大切です。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

コロナ禍が過ぎた現在では個人で判断することが基本ですが、企業の指示を優先することがマナーです。

もしも企業から「マスク着用をお願いします」「マスクは外して面接を行います」といった指示があれば、原則としてそれに従うようにしましょう。事前の連絡がない場合は、念のためマスクを持参し、面接官の指示に合わせて対応すると良いでしょう。


マスクを着けてアルバイトの面接を受ける時のマナー

先にお伝えしたように、企業によってはアルバイトの面接時にマスク着用を依頼されるケースがあります。しかし、花粉症や体調不良といった理由から、面接を受ける側がマスクを着けて面接に臨みたいと考えることもあるでしょう。

ここでは、マスクを着けてアルバイトの面接を受ける際に、企業に対して失礼にならないマナーについて解説します。

マスクを着けたまま面接を受けたい理由を伝える

アルバイトの面接を受ける人がマスクを着用したまま面接を受けたい場合は、その旨を企業側に伝えましょう。面接当日に「マスクは着けたままでよろしいでしょうか?」と確認するほか、事前にメールや電話で問い合わせておくと、より丁寧な印象を持ってもらいやすくなります。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

マスクを着けたまま面接を受けたい場合、その理由を簡潔に伝えるのがおすすめです。

面接の冒頭で自己紹介をする際や、着席を促されたタイミングで、「感染症対策のため、マスクを着用したままで失礼いたします」といったように具体的な理由を簡潔に伝えることで、周囲への配慮や健康意識からの行動であることが伝わりやすくなります。

マスクを外す可能性も考えて、身だしなみを整えておく

マスクを着用して面接に臨む場合も、マスクを外す可能性を考えて身だしなみを整えておきましょう。

面接官から「お顔を見せていただけますか」と依頼されたり飲み物を勧められたりするなど、予期せぬ状況でマスクを外す可能性があるためです。

マスクを外した短時間でだらしない印象を与えてしまう可能性もあります。ヒゲの処理や唇のケアはもちろん、口臭対策や表情にも気を配ることが大切です。

マスクは正しく着け、髪型にも気を付ける

マスクを着用する場合は、その着け方も印象を左右する重要な要素となります。

例えば、マスクから鼻やあごが出ていると、だらしない印象を与えてしまいます。マスクを着用すると顔の大部分が隠れるため、顔に髪がかかると肌の面積が更に小さくなり、暗い印象を与えてしまいかねません。

印象が少しでも良くなるよう、マスクは正しく着用し、髪が顔にかからないようにするなど、髪型も意識することが大切です。

マスクに触れないようにする

マスクを着用したまま話そうとすると、どうしてもマスクが気になってつい触ってしまうこともあるかもしれません。しかし、たとえ無意識であってもマスクに触れると、だらしない印象を与えるだけでなく、衛生面でも好ましくありません。面接中はできるだけマスクに触れないように意識しましょう。


アルバイトの面接でマスクを着けたまま好印象を与える方法

アルバイトの面接でマスクを着用すると、着用していない場合よりもどうしても表情が読み取りづらく、良い印象を与えにくくなってしまう可能性もあります。

ここでは、マスクを着用したまま面接に臨んでも好印象を持ってもらいやすくする方法について解説します。

話し方や表情を工夫する

マスクを着けていると声が聞こえづらく、表情も読み取りにくくなるため、面接官に良い印象を十分に与えられない可能性があります。

そこで、マスクを着用した面接では普段よりも口を大きく開け、はっきりとした発声を心掛けましょう。また、声に抑揚をつけ、普段よりワントーン高い声でゆっくり話すのも大切です。

マスクを着けている時は目元がその人の印象を左右します。そのため、真剣な話では真剣な眼差しを心掛け、微笑む時は目元まで意識して笑うようにすると、あなたの人となりが伝わりやすくなります。

ジェスチャーやアイコンタクトも意識しよう

先ほどもお伝えしたように、マスクを着用していると表情が読み取りにくくなります。そのため、面接官の話を聞く時には、面接官の目を見るアイコンタクトや、大きく頷くジェスチャーなどを意識して行いましょう。相手の目を見るのが苦手な方は、鼻や眉などの目の近くを見ると緊張せず、面接官にも「アイコンタクトがとれている」と思ってもらいやすくなります。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

マスクで口元が隠れる分、内容に合わせて手や体を軽く動かすジェスチャーを交えましょう。

例えば、具体的な説明をする際に指を差したり、強調したいポイントで手のひらを開いたりすることで、言葉だけでは伝わりにくいニュアンスや熱意を補うことができます。

眼鏡をかけている時はレンズの曇りに注意する

眼鏡をかけている方は、マスクを着用するとレンズが曇りやすいという問題があります。レンズが曇ってしまうと表情が読み取りづらくなってしまうため、事前に対策をすることが大切です。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

面接中に曇りを頻繁に拭う動作は、集中力を欠いているように見えたり、だらしない印象を与えたりする可能性があります。

そのため、曇り止めスプレーを使用したり、鼻の部分にワイヤーが入っていて密着度の高いマスクを選んだりするなど、対策を講じておくと安心です。


アルバイトの面接を受ける時のマスクの選び方

アルバイトの面接時にマスクを着ける場合は選び方も重要です。以下では、アルバイト面接時に着用するマスクの選び方を解説します。

マスクは清潔感を重視して、目立たないものを選ぶ

面接に着用するマスクは、清潔感があり、シンプルで目立たないものを選びましょう。具体的には、白や薄いブルー、グレーなどの無地の不織布マスクが無難です。

キャリアアドバイザーからのアドバイス

キャラクターものや派手な柄、光沢のある素材などは、カジュアルすぎる印象を与えたり、面接官に余計な先入観を与えたりする可能性があるので避けるようにしましょう。

また、衛生面から、布マスクやポリウレタンマスクよりも不織布マスクが推奨される場合もあります。

予備のマスクやマスクケースも持っていく

面接中にマスクを落として汚れたり、紐が切れたりする可能性もあります。そうした万が一の場合に備えて、予備のマスクも持参しておきましょう。マスクを外した際にしまうケースを持っておくと、清潔な印象を与えやすくなります。


オンライン面接の場合はマスクを外そう

オンライン面接の場合は、対面よりも画面越しに表情や声が伝わりづらくなるため、マスクを外すようにしましょう。「自宅以外の場所でオンライン面接を受ける」「体調不良で咳などの症状がある」など、やむを得ない事情がある場合は、面接の冒頭で簡潔に理由を説明し、「念のためマスクを着用させていただきます」と一言添えておきましょう。


アルバイトの面接でのマスク着用に関するよくある質問

ここまでアルバイトの面接でのマスク着用についてのマナーを解説してきました。以下では、より具体的なシチュエーションを想定し、アルバイトの面接でのマスク着用に関するよくある質問とその回答をご紹介します。

Q.面接でマスクを外す時、どこにしまうべきですか?

面接中にマスクを外すよう求められた際、置き場所に困る方もいるかもしれません。好印象を与えるためには、マスクをスマートかつ衛生的に扱うことが大切です。

具体的には清潔なマスクケースや、用意しておいたビニール袋に入れたうえでカバンの中にしまうのが良いでしょう。そうすることで、衛生的にも配慮しているという印象を与えられます。

Q.面接でマスクを外すタイミングが分かりません

一般的なのは面接官から「マスクを外していただけますか」と指示があった場合です。この指示があれば、迷わず外して問題ありません。

ほかには、面接が始まる前や入室して着席を促された後、自己紹介をする直前などに、「念のためマスクを着用しておりますが、外させていただいてもよろしいでしょうか」 と尋ねてから外す方法もあります。この時、「表情が伝わりやすいように」などと理由を一言添えると、より丁寧な印象を与えられます。

Q.面接で「マスクを外してください」と言われましたが、外したくない時はどうしたら良いですか?

面接中にマスクを外すよう求められた際、もし外したくない場合は、ご自身の状況を丁寧かつ簡潔に伝えることが重要です。「申し訳ございませんが、アレルギー体質のため、このまま着用させていただいてもよろしいでしょうか」といったように、クッション言葉を使いながら具体的な理由を添えましょう。正直に伝えることで、企業側も理解を示してくれる可能性があります。


監修者からのアドバイス(まとめ)

アルバイトの面接でマスクを着用するかどうか悩むのは当然ですが、今は個人の判断が基本です。応募する職種や業界でマスク着用が一般的であれば、それに合わせるのがスムーズでしょう。もし判断に迷うなら、マスクを持参することをおすすめします。

マスク着用で大切なのは、清潔なマスクを正しく着用し、声がこもらないようにいつもよりハキハキと、少し大きめの声で話すよう意識しましょう。口元が隠れても、目元で笑顔や熱意を表現し、積極的に頷きやジェスチャーを交えることで、あなたの魅力は十分に伝わります。また、面接官からマスクを外すよう言われても慌てないよう、マスクケースを持参しておくと安心です。

アルバイトの面接で最も重要なのは、この仕事がしたいというあなたの強い意欲です。マスクの有無を過度に心配せず、誠実な姿勢と入念な準備で面接に臨むことで、良い結果につながります。


監修者

監修者

有限会社キャリアドメイン
代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
谷所 健一郎(やどころ けんいちろう)

東京大学教育学部付属高校在学中にニューヨーク州立高校へ留学、武蔵大学経済学部卒業。大学卒業後株式会社ヤナセに入社し、大型雪上車の営業職として日本全国のスキー場を飛び回る。30歳で株式会社ソシエワールドへ転職し、その後一貫して人事に携わり、株式会社綱八人事部長を経て2005年に独立。1万人以上の面接経験から、就職・転職・人事・婚活に関する書籍を多く執筆し、セミナー・講演・求職者支援の他、企業向け人事コンサルティングを行う。


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