アルバイトの現場では、業界によってさまざまな専門用語や隠語が飛び交います。今回は、飲食バイトで使われる「兄貴・弟」の意味や使い方をわかりやすく解説。飲食店でアルバイトをしている方や、これから始めようとしている方はぜひチェックしてみてください。
「兄貴・弟」とは?飲食業界での意味
意味 | |
兄貴 | 先に仕入れた古い食材 |
弟 | 後から仕入れた新しい食材 |
飲食業界における「兄貴・弟」とは、食材の鮮度を表す隠語です。「兄貴=古い食材」「弟=新しい食材」を意味しており、“先入れ先出し”(先に仕入れた食材から順に使用していくこと)を徹底するための合図として使われます。
飲食店では、お客さまに不快感を与える可能性のある言葉は隠語に言い換え、お客さまに配慮した接客を心掛けるのがマナー。また、スタッフ同士のスムーズな連携を図るためにも、お店で統一されている用語や隠語は早めに覚えることが大切です。
「兄貴・弟」の使い方
続いて、「兄貴・弟」を使った実際の会話例を紹介します。お客さまの目の前で話す場面は少なく、主にお店の厨房内で使われる機会が多いでしょう。
【兄貴・弟を使った会話例】
「キャベツ、手前にある兄貴から使ってね。弟はまだ冷蔵庫の奥にあるから。」「冷蔵庫の中の野菜、兄貴と弟が混ざってるから、並べ直してくれる?」
「食材は年上(古いもの)から使う」と覚えると、「兄貴・弟」を上手に使い分けられるでしょう。
【理解度チェック】正しいのは「兄貴・弟」どっち?
「兄貴・弟」の使い方を理解できたかどうか、以下のクイズにチャレンジして確かめてみてください。
(1)明日の仕込み用の鶏肉は〇〇を使ってね。
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正解は「弟」です。食材は「兄貴(古いもの)」から使い切るのが基本であるため、翌日以降の使用には鮮度の高い「弟」が適しています。
(2)今日のランチで〇〇は全部使い切りました。
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正解は「兄貴」です。食材は「兄貴(古いもの)」から使い切るのが基本であるため、当日の使用には「兄貴」が適しています。