スキナビ企画第6弾☆【マイナビ TGC 2020 S/S】スタイリストのアシスタント体験 | マイナビバイトTIMES
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    スキナビ企画第6弾☆【マイナビ TGC 2020 S/S】スタイリストのアシスタント体験

昨日の自分より1歩前へ。
「好きを、バイトに。」のメッセージを元に、さまざまな「好き」を持っている若者の挑戦を応援する『スキナビ』。

今回のスキナビは、『第30回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 SPRING/SUMMER』(2/29開催) に向け、事前に行われた衣装合わせ(以下、フィッティング)でのスタイリストのアシスタント体験を実施いたしました!


たくさんの応募の中から見事チャンスを得たのは、こちらのお2人!
ファッション業界を目指して服飾系の大学に通っている今井里歩さん(写真右)と、将来メイクアップアーティストになることを目標として専門学校で勉強中の渡邊愛巴さん(写真左)です。

2人とも、憧れのイベントである東京ガールズコレクションの裏側を見ることができるということで緊張しつつも、「この貴重な機会を逃さず、少しでも多くのことを吸収したいです!」とやる気は充分!

体験スタート!

スタッフさんと顔合わせをし、今日一日の流れを把握したところでさっそく作業開始。
まず最初に行ったのは、試着室の案内用に使う“張り紙作り”です。
ブランド毎に割り当てられる部屋が分かれているため、入り口にブランド名が記載された紙を貼る必要があります。

張り紙作りを終えたあとも、モデルさんがフィッティング会場に到着してからの流れを確認したり、覚えることが沢山。
ちなみにフィッティングの現場では、大切な衣装にインクが付いてしまわないようボールペンの使用はNG、鉛筆もしくはシャープペンシルでメモを取るのが基本だそうです。飲み物はもちろんコーヒーやお茶ではなく、お水のみ。
さすが、プロの現場は徹底していますね!


会場の準備も完了し、フィッティング開始時間になりました。
続々と会場入りするTGCの出演モデルさんを受付でお迎えし試着室までアテンドします。
先ほど張り紙作りをしていた教室には、いつの間にかたくさんのお洋服がズラリ。

いよいよここからがスタイリストの出番です!
ブランドから指定されているテーマに沿って、コーディネートを考えていきます。
用意した衣装がモデルさんの体系に合うかどうか確認しながら、全体的なバランスを見て小物や羽織もの・靴の色などを調整していきます。衣装を着てポーズを取るモデルさんを真剣に観察するお2人。

スタイリストと言っても、ただコーディネートを決めるだけではありません。
実際にモデルさんに着せてみると、体系や骨格によっては衣装が緩くて肩が落ちてしまったり、きつくて入らなかったりすることもあるので、そういう場合の対処方法についてもこのフィッティングの際に判断する必要があるのです。例えば、モデルさんの肩幅が狭くてトップスずり落ちてしまう場合は、
後ろをクリップなどで留めて首を詰め、スカーフを巻かせるなど、洋服とモデルさんを最高の状態で舞台に上げられるようにするのが、スタイリストの役目。
場合によっては、カラータイツの足先と股の部分を切り取って、丈の短いトップスとして着せたりすることもあるんだそうです。
発想の転換が凄いですね!
【イメージ】

 次から次へと出てくる衣装に、アシスタントの2人も積極的に着替えをサポート。
本番は時間との勝負なので、モデルさんの着替えを手伝うこともスタイリストの大事なお仕事です。

衣装が決まったあとは、ウォーキングの確認と資料作成用の撮影をするためにスタジオへモデルさんをアテンドします。
こちらのスタジオでは、ランウェイに見立てたテープのライン上をモデルがウォーキングし、ショーの演出監督や舞台の制作スタッフたちが最終チェックを行っていきます。
ウォーキングの様子を見て、衣装やヘアメイクが全体的にバランスの取れた仕上がりになっているか、靴のサイズが合っているか等をここで確認します。
ランウェイでのウォーキングが命のモデルさんにとっては、靴のサイズは歩きやすさに関わるとても重要なポイントです。
全てのブランドで、スタイリング→ウォーキング→撮影を行い、モデルさんのフィッティングは終了となります。
これを1日に何人もこなしていきます。

今井さん・渡邊さんも担当モデルさんのスタイリングが終わった後、当日の頑張りを認められてフィッティングの要ともいえる資料作成、モデルさんの撮影を経験させてもらいました!

今回は全部で20~30人ほどのモデルさんがフィッティングに来ましたが、人気モデルさん達を目の前にしても落ち着いて自分のお仕事を全うできていました。

今井さん、渡邊さん、本当にお疲れ様でした!

スタイリストのアシスタント体験を終えて

今回、貴重な経験をしたお2人から感想をいただきました。

今井里歩さん
まさか自分が当たるとは思っていなかったので、当選の連絡が来たときは本当に驚きました。
始まる前は、素人の私にできる仕事は少ないだろうな…と少し心配していたのですが、いざ始まってみるとモデルさんの写真撮影やアテンド、絵型の作成など色々な仕事を任せていただきました。
滅多に会うことのできない方々、普段テレビの向こうでしか見ることのない方々と対面している状況に「自分はなぜこの場にいれるのだろう…」と、茫然としてしまったくらいです。
今まではキラキラした表舞台しか見えていませんでしたが、今回の体験で1つのショーを作り上げるために裏側で多くの人が関わり、また大変な努力をされていることが伝わってきましたし、表舞台に立つモデルさん達も私たちスタッフ一緒になって真剣に準備をしている姿を見て、とても刺激を受けました。
今日の貴重な体験を将来に活かせるよう、これからも頑張りたいと思います!

渡邊愛巴さん
今回の体験で1番印象に残っているのは、キラキラした世界を作り上げるためには、見えないところでこれだけたくさんのスタッフが地道な作業をしているんだな、ということです。
一言にフィッティングといっても、写真を撮ったり当日使う資料や絵型を作成したり、モデルやブランドのテーマに合う洋服をただコーディネートするだけではないということを学びました。
想像していたよりも体力や集中力が必要で、私がイメージしていた仕事内容と違う部分もありましたが、体験を終えて今日1日を振り返った時「もう1度この仕事をやってみたい!」と思うほどの充実感と達成感がありました。
今回、ファッションショーの舞台裏を覗くことができて、まだ見ぬ世界を知るとても良い機会になったと思います。
私は将来メイクアップアーティストになりたいと思って勉強しているのですが、将来の仕事について改めて深く考えるきっかけになりました。
この体験は私の人生を変えるような素敵な日になりました!ありがとうございました。

TGC進行管理スタイリストからのアドバイス

最後に東京ガールズコレクションを始め、数々のファッションショーを手掛けるトップスタイリストの方からお話しを伺いました。

仕事をするうえで、1番心掛けていることは何ですか?
私たちスタイリストは年に何本もいろんなファッションショーに参加しますが、衣装を制作するデザイナーさんにとっては、年に数回しかない自分の作品を発表する貴重な場であり、これまでの苦労や努力が報われる大切な舞台なので、1回に懸ける想いが凄いんです。
そんなデザイナーさんとスタイリストの間で、気持ちに温度差が生じてしまってはいけない、ということは常に心掛けています。
デザイナーさんが魂を込めて作った衣装を最も綺麗に魅せてあげたい、ベストな状態でショーを成功させてあげたいっていう想いで、1回1回のショーに真剣に臨んでいます。

スタイリストになるためには、どんなことを頑張ればよいですか?
学校に行ってファッションの基礎を学ぶことはもちろん大切ですが、“スタイリスト”を目指すのであれば、何よりショーの現場にたくさん行って、身をもって学ぶことが重要だと思います。
実際に現場に携わってみないと分からないこと、経験できないことがたくさんあります。今回体験に来たお2人もそうですが、こういうわずかなチャンスも逃さずに自ら掴み取ってほしいです。
例えば、ファッション雑誌を見て「このスタイリストさんの助手になりたいのですが、どうやって連絡を取れば良いですか」と編集部に連絡をしてみたり、「このショーにどうしても参加したいんですが、何かお手伝いさせてください」とショーのスタッフに自分を売り込んでみたり。断られることを恐れずに自ら行動していくハングリー精神がないと、この世界に入ってくるのは難しいかもしれません。

ファッション業界を目指している子に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします!
この仕事は一見華やかですが、体力や根性・忍耐が必要で意外と地味で大変な仕事です。
「どんなことでも楽しもう!」という気持ちで頑張れるような素直な子は絶対に成功すると思うので、『ファッションが好き』という気持ちを原動力に、ひたむきに突き進んでほしいです!
将来、一緒に仕事をできる日が来ることを楽しみにしています!


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