この記事の要約
- バーテンダーの仕事はドリンクを作るだけではない
- バーで働くメリットは「お酒に関する知識が増える」「マナー・教養が学べる」などがある
- バーテンダーのバイトがきついといわれる理由は「生活リズムが崩れやすい」「お客さまとのトラブル」などがある
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「バーでアルバイトをしたい」と思いつつも、「仕事がきつそう」「なんとなく危なそう」と感じている人も多いでしょう。本記事では、バーテンダーの仕事内容やメリット・デメリット、向いている人について解説します。バーでのアルバイトを検討している人は参考にしてみてください。
1. バーテンダーの仕事内容
まずは、一般的なバーテンダーの仕事内容について見ていきましょう。
ドリンクを作る
ドリンクを作るのはバーテンダーのメイン業務です。無駄な動きが一切ない、スマートな提供が求められるため、お酒の置き場所や作り方は確実に頭に入れておく必要があります。お店によっては数十~数百種類のお酒を用意している場合があったり、お客さまの好みに応じてアレンジしたりする場面もあるなど、記憶力と対応力が求められるでしょう。
お客さまと会話
お客さまとの会話も大事な仕事の一つ。バーテンダーとの会話を楽しみに来店するお客さまも珍しくありません。特に常連さんであれば、顔はもちろん、名前や趣味、好きなお酒なども覚えておく必要があります。
簡単な調理・仕込み
お酒に合ったおつまみや軽食を作ることもあるでしょう。また、料理やドリンクに使うフルーツをカットするといった仕込み作業も必要になります。
清掃
入り口や客席、トイレなど細かい部分の清掃に加え、使用するグラスやお皿もきれいに磨き、清潔感を保つ必要があります。店内の清潔さはそのままお店の印象にもつながるため、清掃は非常に大切な業務の一つです。
2. バーテンダーバイトのメリット
続いて、バーでアルバイトをするメリットを紹介します。
(1)お酒に関する知識が増える
バーテンダーの業務を通して、カクテルやウイスキー、シャンパン、ワインなど、それぞれのお酒の味や作り方、特徴などについて学べます。また、居酒屋やレストランではあまり提供されないような種類のお酒にも触れられるため、お酒についての幅広い知識が得られるかもしれません。
(2)コミュニケーション能力が上達する
普段は関わる機会が少ない年配の方や、珍しい業界のお仕事をしている方など、さまざまな年齢層のお客さまと会話をすることでコミュニケーション能力の向上も期待できます。
(3)マナー・教養が学べる
バーには自分よりも年配のお客さまが多く訪れる場合もあり、大人としての振る舞いが求められます。業務を重ねてたくさんのお客さまとコミュニケーションを取ることで、社会人としてのマナーや教養が学べるでしょう。
(4)時給が高い
バーのアルバイトの時給は、エリア別最低賃金と同額または少し上乗せした額で設定されていることが多いでしょう。マイナビバイトに掲載されているバーの求人のエリア別平均時給は以下のとおりです。
エリア | バーの平均時給 | 最低賃金 |
北海道・東北 | 1045 | 964 |
関東 | 1232 | 1068 |
甲信越・北陸 | 1093 | 990 |
東海 | 1108 | 1034 |
関西 | 1142 | 1035 |
中国・四国 | 1072 | 975 |
九州・沖縄 | 1040 | 963 |
例えば、エリア別最低賃金が1068円だった関東の場合は「時給1232円(+164円)」、エリア別最低賃金が1035円の大阪府では「時給1142円(+108円)」となっています。
バーのアルバイトの求人を探す際は、時給がその地域の最低賃金と比較してどのくらいに設定されているかを見てみてください。
※平均時給データ【マイナビバイト調べ】 マイナビバイト2025月1月掲載分 職種:居酒屋・バー 直雇用(正社員・アルバイトパート・派遣社員等)のみ エリア:全国
3. バーテンダーバイトのデメリット|何がきつい?
一方、バーでアルバイトをする際に懸念したいデメリットは以下のとおりです。
(1)生活のリズムが崩れやすい
バーは深夜の時間帯も営業しているケースが多く、生活が不規則になりがち。生活リズムが崩れると体調不良にもつながりかねないため、シフト数や出勤時間を自分で調整・管理することが大切です。
(2)プレッシャーがかかる
バーテンダーの場合は常にお客さまが目の前にいるため、一挙手一投足に視線が集まります。お客さまに不快な思いをさせないよう気を配りながら、緊張感を持って働くことになるでしょう。
(3)身体的な負担が大きい
勤務中は基本的に立ちっぱなしになるため、身体的な負担がかかるかもしれません。深夜帯の出勤が続くと余計に体力的な負荷が大きくなるでしょう。
(4)お客さまとのトラブル
お客さまのなかには、泥酔して暴れたり、そのまま店内で寝てしまったりする人もいるでしょう。また、小さなミスでもクレームを受けたり、罵詈雑言を浴びせられたりする場合もあるため、お客さまとのトラブルには細心の注意が必要です。
4. バーテンダーに向いている人の特徴
ここからは、バーテンダーに向いている人の特徴をいくつか紹介します。
お酒が好き
バーテンダーはお酒を作るのがメイン業務となるため、お酒に興味がある人やお酒の知識を深めたい人にとっては魅力的な仕事といえるでしょう。
人と話すことが好き
バーのアルバイトではお客さまと話す機会も少なくありません。また、さまざまな年代の方が訪れるため、年齢問わず人とコミュニケーションを取るのが好きな人にはぴったりな職種です。近年は海外からのお客さまも多いことから、語学力を生かしたバイトがしたい人にもおすすめでしょう。
接客マナーを学びたい
将来に向けて接客や対人マナーを習得したい人にも、バーのアルバイトはおすすめできます。バーではお客さまが上質な時間を過ごせるよう、細かい部分まで気を配らなければなりません。相手の意図をくみ取りながら臨機応変に対応していくことで対人スキルが上達し、その経験は社会人になってからも十分生かせるでしょう。
5. バーテンダーバイトに関するよくある質問
最後に、バーテンダーバイトに関するよくある質問について回答します。
Q.バーテンダーバイトは危ないって本当?
バーテンダーバイトが危ないと言われる理由としては、「深夜営業による身体的な負担」「酔客による暴力・ハラスメント」などが挙げられるでしょう。
身体的負担については、自身で出勤数をコントロールし、体調管理に気を付けることが大切です。また、お客さまとのトラブルについては、よくあるケースと対処法をあらかじめ店長や先輩にヒアリングしておき、事前に対策できる部分はカバーしておきましょう。やむを得ない場合は対応を代わってもらうことも重要です。
Q.バーテンダーバイトは大学生でもできる?
バーテンダーバイトは大学生でも応募できます。求人によっては「未経験歓迎」「学生歓迎」のケースもあり、授業やサークル終わりに働けるため、学業との両立もしやすいでしょう。
ただし、学業に支障をきたさないよう、シフト量を自分で管理することが大切です。
Q.20歳未満でもバーで働ける?
高校生や大学生を含む20歳未満の人でも、バーなどお酒を提供するお店で働くことは可能です。ただし、原則として満18歳未満の年少者は「午後10時~朝5時」におよぶ深夜労働はできません。また、飲酒をしているお客さまの隣に座ったり、直接グラスにお酒を注いだりすることも禁止されています。