派遣バイトと一般的なバイトの違いは?どっちの働き方がいい?【専門家監修】 | マイナビバイトTIMES
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    派遣バイトと一般的なバイトの違いは?どっちの働き方がいい?【専門家監修】

ここでは、派遣バイトと一般的なアルバイトの働き方の違いや、具体的な業務内容、メリットやデメリットなどについて詳しく解説します。自分に合った働き方を見つけたい方や、短期間で効率的に稼ぎたいと考えている方は参考にしてみてください。


派遣バイトとは?一般的なバイトとの働き方の違い

派遣 アルバイト 働き方の違い

そもそも派遣バイトとはどういった働き方なのか、一般的なバイトとの働き方の違いについて解説します。

派遣バイトとは?

最近「派遣バイト」という言葉もよく耳にしますが、これは新しい雇用形態ではなく、明確な定義もありません。一般的には「派遣会社に登録して短期や単発の仕事をメインに行う人」を指すことが多いようです。

派遣バイトと一般的なバイトとの働き方の違い

「派遣バイト」とは、人材派遣会社に登録して、自分の希望に合った職種や日程で仕事を紹介してもらう働き方のことです。実際に勤務するのは派遣先の企業ですが、雇用契約は人材派遣会社と結ぶことになり、給与も人材派遣会社から支払われます。

一方、企業に自ら応募し、直接雇用契約を結んで勤務する働き方が「アルバイト」です。勤務先および雇用主はアルバイト先の企業で、給与の支払いもその企業が行います。


2. 派遣のお仕事(求人) 仕事内容

派遣 仕事内容

派遣バイトの仕事はたくさんあり、オフィスでのデータ入力や書類作成、工場や倉庫での軽作業、ショップでの販売・接客、イベント会場での設営・運営補助、コールセンタースタッフ、試験監督など、さまざまな業種や職種における需要があります。 継続的な仕事はもちろん、短期・単発OKの仕事も多く、未経験でも高い時給で働けるので、初めてのアルバイトを考えている学生などからも人気を集めています。また、専門職の求人も多いので、資格や実務経験がある方で、フレキシブルに仕事をしたいという方にもおすすめです。

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3. 派遣バイトの応募から働くまでの流れと注意点

派遣 応募時 注意点

実際に派遣バイトをする際はどのような流れになるのでしょうか。ここでは、派遣バイトの応募から働くまでの流れと注意点を解説します。

派遣バイトの応募から働くまでの流れ

派遣バイトとして実際に働き始めるには、派遣会社に登録し、希望条件を伝えてから求人を紹介してもらうという手順を踏みます。ここでは簡単な流れを紹介します。

  • ①求人サイトやアプリで働きたい派遣バイトを探す
  • ②求人サイトやアプリで応募するか、直接人材派遣会社に問い合わせる
  • ③人材派遣会社の派遣登録を行う
    【主な登録方法】
    ・Webサイトで仮登録→説明会に参加して本登録
    ・Webサイトで登録→電話やオンラインで面談
    ・Webサイトだけで登録完了
  • ④派遣会社から条件に合った仕事を紹介してもらう
  • ⑤興味がある求人があれば派遣会社に伝え、企業とのマッチングが行われる
  • ⑥メールもしくは電話で就業可否の連絡がくる
  • ⑦勤務先との合意が得られたら就業開始

実際に就業する際には、派遣会社から就業時に守るべきルールの案内や、業務内容に関するレクチャーを受けることが一般的です。安心して働くためにも、疑問点は事前に派遣会社に相談し、不安をクリアにしておくようにしましょう。

派遣バイトの応募時の注意点

派遣のお仕事(求人)は、1986年に施行された「労働者派遣法」により、「短期・単発の仕事ができない」場合があるため注意が必要です。この「労働者派遣法」の正式名称は「労働者派遣事業の適正な運営の確保および派遣労働者の保護等に関する法律」であり、同法律では契約期間が30日以内の短期派遣(日雇派遣)を原則禁止としています。ただし、すべての場合において短期・単発の仕事ができないわけではなく、次の例外が設けられています。気になる短期・単発の仕事がある場合は、自分が働くことができるかどうか、事前に人材派遣会社に確認を取っておくといいでしょう。

短期派遣(日雇派遣)が例外として認められる業務

  • ソフトウエア開発
  • 機械設計
  • 事務用機器操作
  • 通訳、翻訳、速記
  • 秘書
  • ファイリング
  • 調査
  • 財務処理
  • 取引文書作成
  • デモンストレーション
  • 添乗
  • 受付
  • 案内
  • 研究開発
  • 事業の実施体制の企画、立案
  • 書籍等の制作
  • 編集
  • 広告デザイン
  • OAインストラクション
  • セールスエンジニアの営業、金融商品の営業
  • 短期派遣(日雇派遣)が例外として認められる方

  • 60歳以上の方
  • 雇用保険の適用を受けない学生(いわゆる昼間学生)
  • 副業として短期派遣に従事する方(生業収入が500万円以上の方に限る)
  • 主たる生計者以外の方(世帯収入が500万円以上の方に限る)

  • 4. 派遣バイトはやめたほうがいい?主なデメリット

    派遣バイト デメリット

    派遣バイトはやめたほうがいいと言われる理由は何でしょうか。ここでは主に考えられるデメリット面について解説します。

    同じ業務を繰り返すことに飽きてしまう場合も

    派遣の仕事は正社員の補助的な役割がほとんどで、自分で考えてゼロから作り出すという作業はほとんどありません。というのも派遣のお仕事は事前に業務内容が決められており、基本的に契約外の仕事をすることはできないのです。そのため、ルーティンワークの繰り返しとなるので、業務に飽きて眠気に襲われたりする可能性があります。人によっては物足りなさを感じてしまうかもしれません。

    派遣先の都合で仕事が突然無くなる可能性がある

    勤務日の数日前や前日に、人材派遣会社の担当者から「派遣先の都合で仕事がキャンセルになった」という連絡が入ることもあるようです。 派遣先の都合とは、資材調達の難航によって工場の生産量が減少したり、自然災害や感染症などによってイベントが中止したりとさまざま。特に短期・単発の仕事は、突然キャンセルになる可能性も高いようです。そのような場合の対応は人材派遣会社によって異なりますので、事前に調べてから登録することをおすすめします。

    専門的なスキルを身に付けるのが難しい

    派遣の仕事は、契約で定められた以上の仕事を任されることがないので、派遣先で専門的なスキルを身に付けるのは難しいです。ただし、人材派遣会社によってはキャリアアップのための研修や、資格取得のためのサポート(教材費の補助など)を行っているので、ぜひチェックしてみてください。


    魅力的な面も!派遣バイトのメリット

    派遣バイト メリット

    派遣バイトには、他の雇用形態にはない魅力がいくつも存在します。ここでは代表的なメリットをまとめて解説します。

    時給が高め

    通常のアルバイトに比べて、派遣バイトは時給が比較的高めに設定されています。これは、人材派遣会社を通して派遣社員を雇うことで、募集元の企業が人材募集にかける時間や費用を削減できることによります。 企業が人材募集を行う場合、募集原稿を作成して広告を出し、そこへの応募者に対して応募書類の選定や面接を行う必要があります。しかし、人材派遣会社に依頼すれば条件に合った人材をすぐに得ることができるのです。更に給与の支払いなどの事務処理も人材派遣会社が代行してくれるので、その分の手間や人件費も節約できます。そうした経費削減分を、時給に上乗せしていると考えていいでしょう。

    ルーティンワークが多く未経験でも働きやすい

    特に短期・単発の仕事はルーティンワークが多く、決まった手順通りに作業ができればOKなので、未経験でも気軽に働くことができます。また、軽作業の派遣バイトなどであれば周りとコミュニケーションをとる必要もあまりないので、マニュアルに沿って黙々と作業したい方には最適な働き方と言えそうです。人間関係などを気にする必要はないですし、万が一派遣先での仕事内容や人間関係などのトラブルがあっても、派遣元の担当者を通してサポートしてもらうことが可能なので安心です。

    短期や単発でも働ける

    工場や倉庫での軽作業、スポーツやコンサートなどイベント会場での設営・運営補助、配送助手、試験監督など、派遣バイトには短期・単発で働ける仕事が数多くあります。 また、「父の日」「お中元・お歳暮」「クリスマス」といった季節ごとの行事に合わせて、短期・単発の求人が増加するので、あわせてチェックしてみてください

    日払い、週払いに対応していることも

    通常のアルバイトは、基本的に月1回の給料日までお金が入ってきませんが、派遣バイトの場合は日払いや週払いに対応していることが多く、急な出費などでお金が必要なときにもぴったりです。 給与の受け渡しについては、日払いの場合、現場や事務所などでの手渡しや、振り込みで支払われることもあります。

    さまざまな職種を経験できる

    派遣バイトは短期・単発の仕事が多く、さまざまな職種を経験できます。また各種スキルアップ支援が充実している派遣会社も多いので、未経験から始める方もしっかりと自身の成長に繋げられるでしょう。 また、中には正社員として働くのが難しい大手企業や、テレビ・マスコミなど人気業界の求人もあり、憧れの職種で経験を積むことができます。活躍次第では直接雇用の道も開けるかもしれません。


    6. 派遣バイトが向いている人の特徴

    派遣バイト 向いている人

    ライフスタイルによっては、派遣バイトがもっとも相性の良い働き方になることがあります。ここでは、どういった方が派遣バイトに向いているのかを紹介します。

    家庭やプライベートを優先して働きたい人

    家事や育児、学業などを優先しながら空いた時間で働ける案件を見つけたい人にとって、派遣バイトは良い選択肢の一つです。予定の不規則さに対応しやすく、家庭の事情に合わせて仕事を調整しやすいことが魅力です。週1日だけ、あるいはイベント期間中だけといった働き方もしやすいので、急なスケジュール変更が多い方にも対応できます。

    仕事や職場が変わることがストレスでない人

    派遣バイトは契約期間が終われば、同じ会社で働き続けるかどうかは派遣先の状況や自身の希望次第となります。職場が変わることが億劫にならず、常に新鮮な気持ちで働きたい人にとっては大きなメリットです。

    やりたい仕事が決まっていない人

    将来的にどのような道に進むか明確に決まっていない人には、派遣バイトで多様な業種を経験してみることが有効です。多くの職場を短期間で見比べることで、自分に合う仕事や向いていない仕事を早めに判断できるからです。
    実際に働いてみないとわからない職務内容も数多くあるため、試しに派遣バイトで得た経験が将来のキャリアに生かされるケースも少なくありません


    7. 派遣バイトのおすすめ職種3選

    派遣バイト おすすめ 職種

    派遣バイトにはさまざまな職種があります。なかでも人気のある3つの職種について、具体的に紹介します。

    オフィスワーク、事務スタッフ

    派遣先企業のオフィスで、売り上げや顧客情報などのデータ入力や、伝票整理、資料作成、電話対応といった事務作業のほか、訪問者の受付などを行います。 基本的なPCスキルが必要な場合もありますが、仕事をしながら基礎を学べるので未経験でも働ける場合が多いです。また仕事を通して、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを身に付けられるため、就活を控えた大学生にもおすすめです。 なお、「1日だけ」といった単発の求人は少なく、数カ月単位の短期や、長期での募集が多いようです。

    軽作業

    製造工場や物流倉庫などに勤務し、主に「梱包・検品・仕分け」といった業務を行います。「梱包」は指示書にしたがって段ボールや袋に商品を詰めていく業務で、「検品」は出荷前の商品に不備がないか確認する業務、「仕分け」は商品や荷物を配送先別などに振り分ける業務となっています。 ルーティンワークが多く、基本的には特別な知識や資格を必要としないので、未経験でも気軽に始めることができます。最近は通販を利用する人が増加しているため、物流関連の人員ニーズも増えてきています。それにともない、時給が高めに設定されている夜間勤務の募集も多い業種です。また、半日や1日単位の求人も多くあり、空いた時間にサクッと稼ぎたい方にもぴったりです。

    販売、接客

    お店でのレジ打ちや商品の管理・品出しのほか、来店したお客さまに商品の魅力や特徴を説明したり、要望を聞いて商品を提案したりしますアパレルショップや雑貨店、スマホ販売店、スーパーマーケット、和洋菓子店、生花店など幅広い業種の求人があるので、自分の好みや趣味に合わせて仕事を選ぶことができるでしょう。 週末の出勤を条件とした長期での募集が多いようですが、年中行事に合わせた短期の求人もあるのでチェックしてみてください。

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    8. 派遣バイトの体験談

    仕事内容:データ入力
    同じ作業が多くて大変でしたが、効率的にデータを入力する方法を身に付けることができました。(30代男性)

    仕事内容:倉庫での仕分けやピッキング
    時給が高く、自分のペースで勤務可能だったので応募しました。チームで協力して行う作業が多かったので、協調性やコミュニケーション力が上がりました。しかし重い段ボールなどを運ばないといけなかったので 体力的にはきつかったです。(40代女性)

    仕事内容:テーマパークのレストラン
    一日中歩きっぱなしだったのはきつかったですが、さまざまな年代の方と話すのでコミュニケーションの仕方は学べたと思います。自分の好きなタイミングで働けて良かったです。(30代女性)

    ※派遣バイトについての調査
    調査方法:WEBアンケート
    調査期間:2024年11月
    調査対象:派遣バイト経験者


    9. 派遣バイトに関するよくある質問とその回答

    ここでは、派遣バイトに関するよくある質問について解説します。

    Q. 日雇い派遣バイトの勤務先は募集要項に記載があるエリアのみですか?

    基本的には募集要項に記載されているエリアが対象となりますが、派遣会社によっては周辺地域や近隣の求人を提案する場合があります。希望や条件を詳しく伝えることで、条件が似通ったエリアの求人を紹介してくれるケースもあるようです。実際には交通費や移動時間との兼ね合いもあるため、自分の通いやすさを考慮して検討しましょう。

    Q. 日雇い派遣バイトは当日に給与が支払われますか?

    派遣会社の規定や契約内容によって異なるため、一概にはいえません。日払い対応可能な派遣会社もあれば、週払いや月払いのみ対応しているところも存在します。給与の振込タイミングが合わないと不便に感じることもあるので、応募前に必ず派遣会社に確認しておくことが大切です。

    Q. 高校生は派遣バイトできますか?

    高校生でも派遣バイトを行える求人は存在しますが、年齢や学業への配慮によって制限がある場合が多いです。派遣会社や求人情報によっては「高校生不可」と明記されているケースも珍しくありません。気になる求人があれば派遣会社に直接確認してみるのがおすすめです。


    10. 派遣バイトを探すコツ

    人材派遣会社に登録して直接仕事を紹介してもらうのも一つの手ですが、会社によって扱う職種や求人数が異なるので、自分の希望に合った仕事を見つけるのは難しいかもしれません。福利厚生や仕事内容、給与面などの労働条件を事前にしっかり確認して、自分の希望にマッチする仕事を選びましょう

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    <監修者プロフィール>

    株式会社SBMplus 代表取締役
    キャリアカウンセリングスペシャリスト 鈴木 光代 氏
    https://sbmplus.co.jp/


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