目次
- 1. やりたいことが見つからない9つの原因
- 【原因1】やりたいことへのハードルが高い
- 【原因2】やらなければいけないことが多い
- 【原因3】自信がなくできないと諦めている
- 【原因4】やらない理由を考えている
- 【原因5】いつかやろうと先延ばしにしがち
- 【原因6】失敗するのが怖い
- 【原因7】他人の気持ちを優先しがち
- 【原因8】やりたいことを特定できていない
- 【原因9】現状に満足している
- 2. すぐできる!やりたいことの見つけ方6選
- 【方法1】興味のあるものを書き出してみる
- 【方法2】気になることの情報を集める
- 【方法3】気になることをやってみる
- 【方法4】周りの人や専門家に相談してみる
- 【方法5】「やりたくないこと」から考える
- 【方法6】アルバイトでいろいろな職種に触れてみる
- 3. やりたいことを見つけるメリット3つ
- (1)やりがいや満足感を得やすい
- (2)困難を乗り越える忍耐力を持てる
- (3)成果を生み出しやすい
- 4. 「やりたいことがない」に関するよくある質問
- Q.やりたいことを仕事にしないといけない?
- Q.休日やプライベートでやりたいことがなくても良い?
- 5. キャリアアドバイザーからのアドバイス
「自分のやりたいことがわからない」と感じるのは珍しいことではありません。むしろ「やりたいことがない」という感情を自覚したら、それを一歩踏み出すためのチャンスと捉えてみましょう。本記事ではやりたいことが見つからない原因、やりたいことを見つける具体的な方法などを専門家の視点で紹介します。記事の内容を参考に、少しずつ自分の進むべき道を見つけていきましょう。
1. やりたいことが見つからない9つの原因
やりたいことが見つからないと悩む人は、まず「やりたいことがない」と感じる根本的な原因を知ることが大切です。ここでは、一般的に考えられるやりたいことが見つからない原因を9つ説明します。
【原因1】やりたいことへのハードルが高い
自分のやりたいことを通じて「社会的な成功や満足できるほどの稼ぎを得たい」といったように理想が高すぎると、現状の自分との大きなギャップが生じて、ハードルが高くなってしまう可能性があります。目標が高いほどやる気が出る人もいますが、やりたいことがパッと思いつかないのなら、もっと簡単に達成できそうな目標を考えてみましょう。例えば、「新作のメニューを食べてみたい」「〇〇のゲームがほしい」など、目先でしたいことを「やりたいこと」として単純に考えれば良いのです。
【原因2】やらなければいけないことが多い
やらなければいけないことがたくさんありすぎて、「やりたいことを考える余裕がない」というケースも多いようです。家庭の事情や勉強、アルバイトなど、日々考えなければいけない問題が多いと、何かをやりたいという自分の本音を無意識に抑えることにもつながってしまいます。やらなければいけないことに日々追われている人は、まずは心身共にしっかり休んで、やりたいことを考えられるだけのゆとりを持ちましょう。
【原因3】自信がなくできないと諦めている
自分に自信がないと、「自分にはやりたいことがあってもできないだろう」と最初から諦めてしまいがちです。そのような状態では、本当はさまざまあるはずの「自分がやりたいこと」の選択肢や可能性を除外して、当たり障りのない「できること」を選んでしまうでしょう。自分が「できること」と「得意なこと・好きなこと」が一致していれば問題はありませんが、自分にできることばかりをやる中でいつまでも充実感を感じられないという人は、今よりも少し挑戦意欲を持ってみてもいいかもしれません。
【原因4】やらない理由を考えている
新しい挑戦や未知の状況に直面すると、心の中で「失敗したらどうしよう」「自分には無理かもしれない」といった否定的な思考が膨らみ、リスクを避けようとします。また、「やる気が出ない」「面倒くさい」など、自分の中であれこれ言い訳をつけることも同様です。やらない理由ばかりを考えて現状維持の選択を続けていると挑戦する機会を自ら逃してしまうため、 次第にやりたいことが分からなくなるでしょう。
【原因5】いつかやろうと先延ばしにしがち
やりたいことがあっても、「金銭的・時間的な余裕ができたら」「環境が整ったら」などと先延ばしにしてはいませんか。やりたいことを後回しにしても、その「いつか」はほとんどの場合、訪れません。 なぜならば、時間がたつほどやらない理由が増え、やる気も低下し、行動を起こすタイミングを逃してしまうからです。
【原因6】失敗するのが怖い
「失敗をしたくない」という思いが根底にあり、新しいことややりたいことになかなか踏み込めない人もいます。やりたいことを行った結果、必ずしも成功するとは限りませんが、やらなければそもそも成功する可能性自体がゼロです。仮に失敗したとしても、そこから得られる学びもあるため、何も挑戦しないほうがもったいないとも言えます。
【原因7】他人の気持ちを優先しがち
自分よりも、他人の考えや世間一般の声を優先する傾向がある人は、自分の素直な気持ちや、ワクワクする感覚に気づきにくいとも言えるでしょう。そうした人は繊細な一面があり、他人にも気を使うあまり、自分のやりたいことを我慢してしまう場合もあるかもしれません。
【原因8】やりたいことを特定できていない
自分が本当に好きなことや興味があることが特定できておらず、決め手に欠けて悩む場合があります。あらゆることが「好きでも嫌いでもない状態」となり、やりたいことが見つからないケースです。
【原因9】現状に満足している
現状に満足しきっていると、「仕事の経験値を増やしたい」「できる業務の幅を増やしたい」といったポジティブな向上心が生まれにくくなります。もちろん、自分の現状に満足するのも大切なことですが、現状に甘んじていたり、今の状態よりも悪くなる可能性を恐れていたりする人は、新しい行動を起こすことに消極的になっている場合もあります。
2. すぐできる!やりたいことの見つけ方6選
やりたいことの見つけ方が分からないときは、自分の行動傾向や価値観を棚卸ししてみてください。その方法を具体的に解説します。
【方法1】興味のあるものを書き出す
興味のあるものを書き出して可視化することは、自分の内面を見つめ直すきっかけになります。書き出すときはあまり考えすぎず、「なんとなく興味があるもの」や「つい目がいくもの」というレベルで大丈夫です。幼い時に夢中になって楽しんだ経験や褒められたり感謝されたりして嬉しかった出来事など、過去を振り返ってみるのも良いでしょう。
【方法2】気になることの情報を集める
インターネットではノウハウや個人の体験談などあらゆる情報が手に入ります。調べていくうちに、やりたいことを実現するための具体的な方法が見つかり、行動に移しやすくなるかもしれません。
【方法3】気になることをやってみる
世の中の流行りなどで「面白い」と注目されていることが、自分にとっても面白いとは限りません。また、自分が興味のあることでも、実際にやってみたら期待外れに感じることもあります。気になるものを見つけたら、一度試して、自分自身が「面白い」「楽しい」「もっと知りたい」などと思えるかを確かめてみましょう。その際、損得勘定やお金、時間、スキルなどの条件は一旦忘れ、自分の純粋な気持ちにしたがってみることが大切です。
【方法4】周りの人や専門家に相談する
家族や友人、あるいはアドバイザーといった周囲の人に意見を求めることが有効です。第三者の視点から、自分では気づかない新たな可能性を発見できるかもしれません。これらのアドバイスは、自分の考えを整理する手助けにもなり、やりたいことを見つける大きなヒントとなることがあります。
【方法5】「やりたくないこと」から考える
やりたいことが浮かばない場合は、「やりたくないこと」をいくつか挙げて、消去法で考えてみるのも一つの手です。やりたくないことを一つずつ消去していくことで、自分の関心のある分野や、自分が本当に求めていることが浮かび上がってくるかもしれません。また、このプロセスを通じて、自分の価値観や優先順位を見直す機会にもなるでしょう。
【方法6】アルバイトでいろいろな職種に触れる
求人サイトに掲載されている求人を見ることも、具体的なイメージを膨らませるきっかけになるはず。気になる職種があれば、まずは実際にアルバイトを通じて体験してみるのも一つの方法です。「もし合わなければ、他の仕事を探してみよう」という気軽な気持ちで一歩踏み出してみてください。
3. やりたいことを見つけるメリット3つ
ここでは、やりたいことを見つけるメリットを3つ紹介します。
(1)やりがいや満足感を得やすい
やりたいことを見つけると、自分の好きなことや興味のあることに関われるため、やりがいを感じやすくなります。また、やりたいことであれば、積極的に取り組むことができ、満足感や充実感も得やすいと言えるでしょう。
(2)困難を乗り越える忍耐力を持てる
やりたいことに取り組んでいると、仕事で多少の困難やトラブルに直面したとしても、忍耐力を持って乗り越えやすくなります。挑戦する楽しさや課題を解決できたときの達成感が、トラブル対応の大変さを上回ることも多いでしょう。
(3)成果を生み出しやすい
好きなことや、やりたいことならば自然と努力を継続しやすくなります。その結果、成果を生み出す可能性も高まるでしょう。その成果が評価されれば、更にスキルアップする工夫や努力ができるなど、好循環を引き起こします。
4. 「やりたいことがない」に関するよくある質問
ここでは「やりたいことがない」と感じている人から寄せられる、よくある質問に回答します。
Q.やりたいことを仕事にしないといけない?
必ずしもやりたいことを仕事にする必要はありません。仕事は収入を得る手段であり、やりたいことが仕事に直結しないケースの方がむしろ多いかもしれません。やりたいことは趣味や自己成長の場と捉え、仕事はお金を稼ぐ場だという割り切った考え方でも良いでしょう。「やりたいことを仕事にしなきゃ」とあまりとらわれすぎず、自分が心地良い形でバランスをとることが大切です。
Q.休日やプライベートでやりたいことがなくても良い?
何もせずにダラダラ休日を過ごすと「1日を無駄にしてしまった」と罪悪感に苛まれることもあります。しかし、何もしないことは悪いことではありません。そもそも「やりたいことがないと、プライベートが充実しない」というのが間違った思い込みともいえます。普段よりたくさん寝る、家の掃除をする、映画を観るなど、休日を気ままにリフレッシュする時間にあてるのも良いのではないでしょうか。やりたいことを見つけたい場合は、休日にじっくり考える時間を作ることもおすすめです。
5. キャリアアドバイザーからのアドバイス
やりたい仕事が見つからないならば、無理やり見つけようとするのではなく、これまでのアルバイトを振り返り、どんなときにやりがいや興味を感じたか考えてみてください。そして、その仕事と関連するスキルをより伸ばしていくことを考えてみましょう。周囲の期待に応えられる仕事であれば、仕事に価値観を見出すことができ、やりたいことにつながります。
そもそも仕事はやりたい仕事だけやれば完結するものではありません。やりたい仕事がなければ、現状の仕事に打ち込んでみることが、やりたい仕事を見つけるヒントになるかもしれません。
監修者
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
谷所 健一郎(やどころ けんいちろう)氏
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