「収入」と「所得」の違いについて、例文を交えながらわかりやすく解説します。ビジネスシーンで使い分けられるよう、違いをしっかり把握しておきましょう。
1. 収入と所得の違い
定義 | |
収入 | 手元に入るお金の総額 |
所得 | 収入から必要経費を差し引いた残りの金額 |
どちらも仕事で得たお金に関する意味合いを持ちますが、対象となる範囲が異なります。
収入は、仕事や投資などで得た手元に入るお金の総額です。会社員やアルバイト・パートなどの給与所得者の場合、勤務先から支払われる給与やボーナスの合計が収入にあたります。
一方、所得は収入から必要経費などを差し引いた残りの金額です。給与所得者の場合は「収入-給与所得控除額=所得」となります。
Q.「給与所得控除額」って何?
給与所得控除は、給与所得者の税負担を軽くするための控除です。税金は所得に応じてが金額が決まるため、所得が少なくなればその分税負担は軽くなります。給与所得控除は給与所得者の所得を少なくしてくれるため、結果として税負担が軽くなるという仕組みです。
2. 収入と所得の正しい使い方|例文付き
収入と所得の正しい使い方を、例文を交えて紹介します。
【収入を使う際の例文】
「副業を始めたことで収入は増えたが、その分必要経費も増えてしまった。」
【所得を使う際の例文】
「確定申告で1年間の所得とそれに対する所得税を計算した。」
手元に入るお金の総額は「収入」、収入から給与所得控除額を引いた金額を「所得」と覚えておくと安心です。
3.【理解度チェック】正しいのは「収入・所得」どっち?
収入と所得の違いを理解できたかどうか、以下のクイズにチャレンジして確かめてみてください。
(1)給料やボーナスなど、会社から支払われたすべてのお金を〇〇という
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正解は「収入」です。手元に入るお金の総額を収入といいます。
(2)経費がかかっているせいで、〇〇が思ったよりも少なかった
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正解は「所得」です。収入から必要経費を引いた分を所得といいます。