「退社」と「退職」の違いについて、例文を交えながらわかりやすく解説します。ビジネスシーンで使い分けられるよう、違いをしっかり把握しておきましょう。
1. 退社と退職の違い
定義 | |
退社 | 特定の会社を離れること |
退職 | 仕事そのものを辞めること |
どちらも退くことを指しますが、使われる場面やニュアンスが異なります。
退社は特定の会社を離れるという意味です。「会社を辞める」以外にも「その日の仕事を終えて会社から出る」際にも使用します。
一方退職は特定の会社に限らず、仕事そのものを辞めるという意味です。学校や病院などの会社ではない職場を辞める際にも使用します。
Q. 履歴書の職歴には「退社と退職」どちらを使う?
履歴書の職歴欄には退職と職歴どちらを使用しても問題ありません。しかし「退社」は、「その日の仕事を終えて会社から出る」際にも使用するため、場合によっては辞めたことが伝わらない可能性があります。したがって「退職」を使用した方が辞めたことが明確に伝えられるでしょう。アルバイトやパートの場合でも履歴書に「退職」と記載して問題ありません。
2. 退社と退職の正しい使い方|例文付き
退社と退職の正しい使い方を、例文を交えて紹介します。
【退社を使う際の例文】
「新しい挑戦を求め、10年間勤めた会社を退社することに決めた。」
【退職を使う際の例文】
「10年間教師として働いた学校を退職し、現在は会社員として働いている。」
特定の会社を離れる場合は「退社」、仕事そのものを辞める場合は「退職」と覚えておくと安心です。
3.【理解度チェック】正しいのは「退社・退職」どっち?
退社と退職の違いを理解できたかどうか、以下のクイズにチャレンジして確かめてみてください。
(1)私は早期〇〇を選び、新しい業界に挑戦することにした
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正解は「退職」です。仕事そのものを辞めることを退職といいます。
(2)鈴木さんは昨日、正式にAA社を〇〇した
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正解は「退社」です。特定の会社を離れることを退社といいます。