「退職」と「辞職」の違いについて、例文を交えながらわかりやすく解説します。ビジネスシーンで使い分けられるよう、違いをしっかり把握しておきましょう。
1. 退職と辞職の違い
定義 | |
退職 | 理由を問わず職場を離れること |
辞職 | 自身の意思により職場を離れること |
「退職」は自分の意思や会社都合など、職場を辞める全般のこと。「辞職」は自らの意思で職場を辞めることを指します。
また、立場の違いによっても使い分けられており、例えば、一般社員が辞める場合は「退職」となりますが、社長や役員などの役職を持っている人が辞める場合は「辞職」を使うことが一般的です。
2. 退職と辞職の正しい使い方|例文付き
退職と辞職の正しい使い方を例文と合わせて紹介します。以下をご覧ください。
【退職を使う際の例文】
「このたび一身上の都合により、○○年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。」
【辞職を使う際の例文】
「役員は、健康上の理由により、会社を辞職しました。」
上記例文のように、立場や役職の違いにより「退職」と「辞職」は使い分けられています。
3.【理解度チェック】正しいのは「退職・辞職」どっち?
退職と辞職の違いを理解できたかどうか、以下のクイズにチャレンジして確かめてみてください。
(1)定年を迎えたため、30年勤めた会社を〇〇した。
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正解は「退職」です。 「定年をきっかけに辞める」ことは自然退職に該当するため、この場合は退職が適切となります。
(2)部長は、海外留学のため、先日〇〇した。
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正解は「辞職」です。役職者が自己都合により職場を離れるため、辞職が適切となります。