「委託」と「請負」の違いについて、例文を交えながらわかりやすく解説します。ビジネスシーンで使い分けられるよう、違いをしっかり把握しておきましょう。
委託と請負の違い
定義 | |
委託 | 報酬が実際に行った業務に対して支払われる |
請負 | 報酬が成果物や納品物に対して支払われる |
どちらも業務を外部に任せる契約形態ですが、目的や契約内容に違いがあります。
委託の目的は業務の遂行を依頼することです。報酬は成果物の有無に問わず、実際に行った業務に対して支払われます。
一方請負の目的は成果物の完成まで依頼することです。報酬は完成した成果物や納品物に対して支払われます。
委託と請負の正しい使い方|例文付き
委託と請負の正しい使い方を、例文を交えて紹介します。
【委託を使う際の例文】
「弊社は経理業務を外部の会計事務所に委託しています。」
【請負を使う際の例文】
「新社屋の建設は地元の建設会社に請負契約で依頼しました。」
成果物の有無を問わず、業務を遂行することを「委託」、成果物の完成・納品が必要となることを「請負」と覚えておくと安心です。
【理解度チェック】正しいのは「委託・請負」どっち?
委託と請負の違いを理解できたかどうか、以下のクイズにチャレンジして確かめてみてください。
(1)このアプリ開発は外部のIT企業に〇〇で依頼する予定です。
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正解は「請負」です。成果物の完成・納品が必要となることを請負といいます。
(2)顧客対応の一部をコールセンターに〇〇することで、業務効率が向上しました。
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正解は「委託」です。成果物の有無を問わず、業務を遂行することを委託といいます。