アルバイト・パート採用の合否にかかわる要素として、履歴書の写真はとても重要です。写真の撮り方によって、採用担当者に与える印象もがらりと変わってくるでしょう。今回は、現場で採用を担当している人たちに「履歴書写真の良い・悪いはどこで決まるのか?」を聞いてみました。履歴書の写真を撮る際の参考にしてみてください。
履歴書写真の悪い例
暗い印象
「暗そうな印象の写り方はマイナスポイント。前髪が長くて目元がよくわからなかったりとか。地顔が暗い感じの人っていますが、それでも面接で普通に話せていれば『あのとき笑っていたな』と思い出せる。けれど写真の前髪が長かったりだと、『本当の性格は暗いんだな』などと面接時の印象を修正する方向に考えてしまう」(28歳女性/カフェ)
前髪を整える、口角を少し上げる、などの些細な工夫で印象は大違い。写真が苦手な人は、他人から指摘をもらうのもいいかも。
睨むような目つき
「履歴書なんかの証明写真って、緊張で表情がこわばってしまうのはよくわかります。僕がそうなので。だからバイト応募してきた人の証明写真を見るときは、ある程度『緊張しているんだな』というのを考慮して見ています。でも、睨んでいるような目つきだけはあまりよろしくありません。こちらも人間なので、そのような目つきでこちらを見られると本能的にちょっと避けてしまいたくなります」(36歳男性/ファミレス)
緊張で表情が硬くなってしまうのはある程度仕方ないと理解を示す採用担当者もいるようです。ですが相手に不快感を与えてしまうような表情はNG。写真を撮る前に鏡の前で軽く表情を作る練習をしておくといいかもしれませんね。
思いっきり笑顔
「思いっきり笑って満面の笑顔を見せている写真とか。笑顔のほうが相手に好印象を与えるというのはたしかなんだけど、『それを証明写真でやっちゃう?』と思ってしまうので。極端な話、それだけで常識がない人のように思える」(31歳女性/アパレル)
履歴書写真に「写メで撮影したものOK」としているような募集案件もありますが、特に記載がない場合はフォーマルな証明写真が要求されます。基本からあまり逸脱しすぎないようにしましょう。
最低限本人だと分かるように
「最近証明写真もかなり発達してきているみたいで、色を飛ばしたり目を大きくしたりっていう機能を備えた証明写真もあるようです。写真映りがいいに越したことはないので、そういうのを積極的に活用するのはまったく問題ないと思いますが、あまりに本人とかけ離れすぎていると証明写真としての意味があまりなくなってしまうのでどうかと……。写真を見て『こんな人面接したっけ?』と思った経験が今までで2回あります」(41歳男性/配送)
あくまで本人と確認できることが証明写真の最低条件です。面接でせっかく好印象を残せても、写真で「誰だっけ?」となってしまうと採用を見送られる可能性も。
不健康そうな写り
「うちは接客業なので、明るそうな人材がのぞましい。なので、不健康そうな映りはあまりよろしくないかも。寝不足ぎみな時や、すごく疲れが溜まっている時はそれが写真に出てしまうので要注意」(31歳女性/アパレル)
接客業なら、特にこのようなポイントが重要視されるようです。写真を撮る日の前日はぐっすり寝ておきたいですね。
履歴書写真のいい例
清潔感重視
「うちは飲食なので、清潔感を重視します。髪は重たくなく軽い感じで、ヒゲありよりもナシのほうが、メイクは濃すぎない程度が、清潔感を持たせられると思います」(36歳男性/ファミレス)
業種によって細かく注意する点は異なりますが、清潔感があることは業種問わず好印象を与えそうですね。
笑顔っぽい真顔
「口角が若干、ほとんどわからないくらいでも上がっていると『笑顔っぽい真顔』になるのでいいと思う。でもやりすぎると笑顔になってしまうし、俗に言う『アヒル口』っぽくなるとまた証明写真じゃなくなってしまうので注意したほうがいいかも」(31歳女性/アパレル)
口角の微妙な上げ加減によって「笑顔っぽい真顔」を作ることができるようです。
写真館で撮った証明写真
「無人の証明写真撮影機を使って撮ったものと、写真館できちんと撮った証明写真はやっぱり違いますね。写真館のものはやっぱりクオリティが高い。証明写真撮影機で撮った人とはどうしても差がついてしまいますね。」(28歳女性/カフェ)
他と差をつけるのであれば、写真館できちんと撮った証明写真はかなりクオリティが高くていいようです。
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