ピッキングとはどんなバイト?仕分けとの違いやメリット・デメリットを解説! | マイナビバイトTIMES
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    ピッキングとはどんなバイト?仕分けとの違いやメリット・デメリットを解説!

倉庫で軽作業をするバイトとして「ピッキング」のバイトを目にすることは多いでしょう。ピッキングは短期・単発バイトとして採用される求人も多く、気軽に始めやすい仕事です。一方で、ピッキング作業がどんな仕事内容かを知らず、応募を踏みとどまっていませんか?本記事では、ピッキングバイトのメリット・デメリットを通して、仕事内容について解説します。仕分け作業との違いや時給についても解説しているので、ピッキングバイトを検討している人は、ぜひ参考にしてください。


1. ピッキングとはどんなバイト?

ピッキングバイト 仕事内容

物流倉庫では一般的に、商品が入荷してから配送するまでに行う作業を分担して行っています。

ピッキングはその分担された業務の一つで、保管場所から必要な物品を指定の場所まで運ぶ作業です。担当スタッフは、注文の品が表記された出荷指示書や注文表などを確認しながら、倉庫内にある棚から必要な品物すべてを正確な数だけ集め、検品や梱包の工程に回します。作業の流れは多少、会社によって差がありますが、いずれにしても物流には欠かせない仕事です。

そしてこのピッキングは、「シングルピッキング」と「トータルピッキング」という2つの方法に分かれます。

シングルピッキングとは?

シングルピッキングとは、取引先やお客さまの受注伝票ごとに、品物を正確に集める方法です。ピッキングの指示を受けてから出荷が完了するまでのスピードが早いため、急なオーダーにも対応できるのが特徴です。

トータルピッキングとは?

トータルピッキングとは、複数の受注伝票にある品物をまとめてピッキングし、その後に受注先ごとに仕分けする方法です。同じ品物をまとめて集めるため、シングルピッキングに比べて倉庫内を動き回る必要が大幅に少ないというメリットがあります。


2. ピッキングと仕分けの違い

ピッキング 仕分け 違い

ピッキングと仕分けは、どちらも倉庫で行う物流関係の仕事ですが、下表のとおり作業目的・作業が異なります。

  作業目的 作業内容
ピッキング 梱包や発送の準備 倉庫の中から商品を取り出す
仕分け 倉庫内の整頓 届いた商品をあらかじめ決められた
ルールに沿って片付けていく

どちらも作業内容はシンプルであり、初心者でも取り組みやすいという点では同じです。

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3. ピッキングバイトの時給相場

ピッキングバイト 時給 相場

企業や勤務時間によって異なりますが、ピッキングバイトの時給は1,000〜1,200円がおおよその相場です。ピッキングバイトは深夜のシフトもありますが、深夜に勤務すれば通常時給の25%以上の手当がつきます。
時給1,000円で深夜に勤務した場合、時給が1,250円になり、22:00〜翌朝5:00の7時間働けば日給8,750円になります。 効率的に稼ぎたい場合、深夜シフトに入れるのは大きなメリットになるでしょう。


4. ピッキングバイトにノルマはあるか

ピッキングバイト ノルマ

ノルマの有無は企業によって異なります。毎日ノルマが決まっているケースもあれば、繁忙期や忙しい時間帯だけノルマが課せられるケース、まったくノルマがないケースもあるでしょう。
ノルマがある場合は、「◯分間に◯点の商品を集める」というように一定の時間にピッキングする量を決められます。これが達成できないからといって不利益を受けることは基本的にはありませんが、短期契約の場合には契約を更新されない可能性は考えられるでしょう。いずれにしても、ノルマがあるかどうかは応募前に確認しておくのがおすすめです。


5. ピッキングバイトのメリット

ピッキングバイト メリット

ピッキングバイトのメリットは、以下の6つです。

(1)未経験でも始めやすい

どのバイトも最初は未経験ですが、ピッキングバイトは資格やスキルが不要なため始めやすい職種です。最初にやり方やおおまかな商品の位置を覚えてしまえば、あとは楽に仕事ができるでしょう。作業内容によっては「フォークリフト」の免許が必要な場合があります。ピッキングバイトの仕事の幅を広げるのであれば、フォークリフト免許を取ることも視野に入れると良いでしょう。

(2)一人で作業を進められる

ピッキングバイトの業務は、スタッフ同士のコミュニケーションが必要最低限であり、人と関わる機会が少ないでしょう。一人で黙々と作業を進められるため、他人とのコミュニケーションや、職場の人間関係の煩わしさが苦手な人に向いています。

作業内容は、倉庫内から商品を取り出す仕事に加えて、箱に商品を梱包していくような仕事もあります。決められた業務をコツコツ対応していくのが得意な方にもぴったりです。反対に、接客が好きな方や仕事仲間との人間関係を構築したい方には向いていないかもしれません。

(3)適度な運動ができる

ピッキングバイトは、倉庫内を歩きまわって仕事をします。体力を使うため、普段身体を動かす機会がない人にとっては、軽い運動の代わりになってメリットに感じるでしょう。ジムに通ったり、時間を作って運動したりするのが手間で、バイトで身体を動かしたい人におすすめです。身体を動かすバイトに興味があれば、ピッキングバイトも選択肢に入れてみてください。

(4)勤務時間の選択肢が多いことがある

24時間稼働の倉庫であれば、日中だけでなく早朝や深夜のシフトが選べるでしょう。午前4時~9時までのような早朝にピッキングバイトをすれば、その後に大学の授業を受けたり、遊びに出かけたりと、日中を自由な時間として使えます。深夜の時間帯は、夜遅くにシフトに入りたい人だけでなく、時給アップを見越して効率的に稼ぎたい人にもおすすめです。ピッキングバイトの求人を探す際は、シフトの時間帯もチェックしておくと良いでしょう。

(5)自由な格好で働ける場合がある

基本的にコンビニやカフェなどの職場では制服が支給されますが、ピッキングバイトは私服で作業できる場合が多い傾向にあります。着替える手間が省けるうえに、着慣れた洋服で仕事ができるのはメリットになるでしょう。ただし、倉庫内の作業で汚れてしまう可能性もあるため、「汚れても良いTシャツ+動きやすいズボン」のような組み合わせを選んでみてください。ピッキング作業では歩き回るため、特に靴は履き慣れたスニーカーがおすすめです。

(6)求人が多くて職を探しやすい

ピッキングバイトは求人が多いという特徴があります。厚生労働省によると、令和4年度のピッキング作業員の有効求人倍率は1.49です。物流量の増加に伴って求人も増加しており、求職者を上回る求人数が出ていることが分かります。求人が多いため、希望の時間や場所で働ける可能性があるでしょう。自宅や学校の近くであれば通いやすく、長く続けやすくなります。 また、人手が足りていない場合もあるため、採用される確率も高いでしょう。急ぎでバイトをして収入を得たい人も、ぜひピッキングバイトを検討してみてください。

参考:ピッキング作業員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))


6. ピッキングバイトのデメリット

ピッキングバイト デメリット

ピッキングバイトにはデメリットもあります。以下4つのデメリットもチェックし、バイト先選びの参考にしてください。

(1)体力的にきつい場合がある

ピッキング作業は、倉庫内を歩きまわり、立ったりしゃがんだりしながら商品をピックアップするため、体力的にきつい場合があります。重い荷物を運んだり、中腰で作業をしたりするため、身体が痛くなることもあるでしょう。

例えば、早朝にピッキングバイトをした場合、その後は疲れ切って何もできなくなる可能性があります。体を動かすことが苦手な人は、応募の前に作業内容を確認すると良いでしょう。
以下の記事では、座ってできるバイトを紹介しています。体力をできるだけ使わない仕事に興味がある方は、ぜひご覧ください。

【体験談あり】座ってできるバイト10選|おすすめ職種や仕事内容を紹介

(2)作業の繰り返しで飽きる場合がある

ピッキングバイトは長時間同じ作業をするため、途中から飽きてしまうことがあります。単純作業なので、時間がたつのが長く感じることもあるでしょう。人によっては途中で眠くなってしまうこともあるため、単純作業が得意かどうかを考慮して応募すると良いでしょう。

ピッキングバイトで飽きないようにするためには、効率性を追求するといった、自分の中で目標を設定して取り組むのがおすすめです。目標達成のために動くと、仕事にメリハリが出て、やりがいを感じやすくなるでしょう。

(3)繁忙期は忙しくなることがある

注文の多い繁忙期にシフトに入った場合、ピッキングの量が多くて忙しくなることがあります。例えば、プレゼントを送り合うクリスマスや年末年始の時期は、倉庫は繁忙期に入って忙しいでしょう。 倉庫内は作業員の数も増えますが、スムーズに動けなくてうまく作業できない事態に陥ることもあります。特にガラス製品などの壊れ物を急いで運ぶ際は、神経を使うでしょう。繁忙期にピッキングバイトをする際は、取り扱い商品にも注目しておくのがおすすめです。

(4)職場環境が整っていないケースがある

作業場所が倉庫のため、空調が完備されていなかったり、休憩スペースが十分に確保されていなかったりするケースもあります。応募先倉庫の設備や扱う商品は十分にチェックしておきましょう。


7. ピッキングバイトが向いている人の特徴

ピッキングバイト 向いている人特徴

こんな人におすすめ

  • ルーティンワークが得意
  • 一人で集中して仕事がしたい
  • 身体を動かすのが好き

ピッキングは基本的に一人で集中して行う業務です。そのため、ミスをしないように黙々とルーティンワークをこなすのが得意な人に向いています。また、対人業務が少ないので、比較的リラックスして働ける職種でしょう。 とはいえ、時には他のスタッフと連携して作業を進めたり、上司に指示を仰いだりする必要も出てきます。円滑に業務を進めるためには、最低限のコミュニケーションが必須です。元気にあいさつをする、声をかけられたらハッキリと受け答えするなどのマナーは心掛けましょう。


8. ピッキングバイト経験者による体験談

ピッキングバイト 体験談

マイナビバイトが独自で実施した「実際に楽だったと感じたバイト」のアンケート調査によると、ピッキングは全29職種中4番目に「楽だった」と回答した方が多い結果となりました。 500人に聞いた「楽なバイト」ランキングの記事はこちら。 ここからは、実際にピッキングのアルバイトを経験した方の体験談を紹介します。

<体験談>

■大阪府 62歳 女性(パート)
仕事の内容が簡単だったし 自分のベースで黙々とする仕事なのでとてもやりやすかった。
■神奈川県 28歳 男性(アルバイト)
人と関わることがほとんどなく自分にあった仕事だった。
■埼玉県 40歳 女性(パート)
伝票を見ながらピッキングしていく作業が、場所を覚えていくにつれて、段々と早く完了できるようになるのが楽しかった。 難しいことは少なかったので精神的にすごく楽だった。

※楽なバイトに関するアンケート調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年5月8日~9日
調査対象:アルバイトをしたことがある人
回答者数:500名(男性230名/女性270名)


9. ピッキングバイトに関するよくある質問

ピッキングバイト よくある質問

最後に、ピッキングバイトに関するよくある質問を3つ紹介します。

Q.ピッキングバイトでミスがバレるとクビになる?責任を負う必要がある?

ピッキングバイトでミスが多い人であっても、クビになることはありません。雇い主である企業側は、合理的な理由がない限りは従業員を解雇できないためです。 一方で、お金を盗むといった犯罪行為や、会社に大きな損害を与えてしまうケースではクビになる可能性が高いでしょう。

Q.お菓子のピッキングはきつい?

お菓子の場合は、ピッキングというより箱詰めの作業になります。立ち仕事で体力を使うのは通常のピッキングと変わりませんが、お菓子の匂いがきついと感じる人もいるでしょう。工場によっては、お菓子の甘い匂いや油の匂いが充満してきついこともあります。 また、小さなお菓子を一つずつ箱に詰めていくような細かい作業をする場合もあります。お菓子を取り扱う倉庫や工場の場合は、どのような商品を箱詰めするのか事前に確認できると安心です。

Q.ピッキングバイトに資格は必要?

原則、ピッキングバイトをするにあたって必要な資格はありません。倉庫で働いたことがない人でも応募可能です。 ただし、フォークリフトを使用する業務では、フォークリフトの運転資格が必要です。ピッキングの求人を見る際は、資格なしでも働ける条件の職場かどうか確認しましょう。


10. ピッキングバイトに関する本記事のまとめ

ピッキングは比較的、自由度の高いシフトで働ける仕事のため、学業と両立して働きたい人や、Wワークをしたい人にもぴったりです。ルーティンをこなすのが得意な人や、バイトを通して適度な運動をしたい人もぜひピッキングのバイトを検討してみてください。仕事探しは、豊富な求人情報と使いやすい検索機能のあるマイナビバイトがおすすめです。ピッキングバイトや倉庫内で行う仕事の求人も多数掲載しているので、ぜひ希望条件に合う求人を探してみてください。

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公開日:2021年01月13日

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