在宅バイトとは、製品の組み立てを行う製造や軽作業などの「内職」と、データ作成やオペレーションなどの「在宅ワーク」のことを指します。いずれも自宅でバイトをすることが最大の特徴です。今回は、2022年11月に株式会社マイナビが実施した全世代対象のアンケートをもとに、在宅バイトで人気の職種や、仕事に対する満足度などについて詳しくご紹介します。
アンケート概要
調査方法
外部調査パネルによるWEBアンケート調査
調査期間
2022年11月25日〜2022年11月26日
調査対象
在宅バイト経験者
回答者数
100名（男性48名/女性52名）
在宅バイトをしている人は、「仕事内容」や「時間の有効活用」を重視
まず初めに、在宅バイトに求める条件と、始めるにあたっての動機を聞いてみました。注目すべきは、在宅バイトに求める条件は「仕事内容」が、在宅バイトをする動機は「時間の有効活用」が1位という結果でした。どんな仕事をどのようにするかといった“質”を重視し、前向きな気持ちで仕事に向き合っている人が多いと言えそうです。
在宅バイトをする動機3位の「社会情勢を考えて」については、新型コロナウイルスの感染リスクはもちろんのこと、接客業などのアルバイトは一時期出勤が難しい状況にあったため、在宅でできるアルバイトに切り替えた方もいるかもしれません。
その他、「育児と仕事の両立のために在宅バイトをしている」という回答もありました。在宅バイトは、限られた時間の中でお金を稼ぐ手段としても選ばれているのでしょう。
在宅バイトで働いた経験が多い職種は「アンケートモニター」や「データ入力」
続いて、実際に働いた経験がある在宅バイトを聞いたところ、「アンケートモニター」が最多に。多くの場合、事前にアンケートサイトに登録しておき、調査に回答するとポイントが付与される仕組みになっています。コツコツ地道にポイントをためる必要があるので、お小遣い稼ぎが目的の方に向いているかもしれません。
2位、3位は「データ入力」「シール貼り」。いずれも単純作業が多いので、年齢や性別問わず選びやすい職種です。専門的なスキルがなくても応募できるケースが多いですが、正確に情報を入力したり、同じ作業をコツコツこなしたりすることが得意な方に向いているでしょう。
4位「クリエイティブ制作」や7位「翻訳」は、WEBデザインやイラスト、動画制作、語学など自分の持っているスキルを活かせる職種です。一般的に、締め切りベースでの仕事が多く、依頼内容によっては単価が高く設定され、高収入が狙えるでしょう。
在宅バイトで稼ぐ金額は、1カ月で「3万円未満」が最多
次に、在宅バイトの1カ月の収入については、「3万円未満」が6割を占める結果になりました。このことから、在宅バイトのみで生計を立てている人は少数派だと言えそうです。
一方で、「3万円以上」と答えた人の属性を詳しく見ていくと、30〜50代が多数でした。経験を重ねてスキルを積むことで、安定して仕事を行えるようになり、収入アップも期待できるかもしれません。
在宅バイトをしている人の半数近くは「仕事が楽しい」と感じている
在宅バイトをしている時の満足度を、楽しい〜辛いまでの5段階で聞いたところ、「楽しい」「やや楽しい」が48%という結果に。「スキルに合っている」「気分転換になる」「自分のペースで進められる」など、ライフスタイルや条件、適性に合う仕事ができている人にとっては、満足度が高い働き方と言えるでしょう。
一方で、「辛い」「やや辛い」と回答した13％の人からは、「仕事の単価が安い」「仕事量に波がある」「人と会わないので孤独を感じる」などの声が。基本的に仕事の条件や一人で作業をするという在宅バイトならではの働き方が合わない人は、辛さを感じてしまうかもしれません。
最も多くの票を集めたのは「平常心」で39％でした。その理由は「ニュートラルな感情でできる」「特に問題なく仕事をこなせている」「人と関わらないのでストレスも感じない」などでした。ストレスが少なく穏やかな気持ちで業務に取り組めることは、仕事を継続するうえで重要なポイントということが読み取れます。
まとめ
最後に、「在宅バイトで印象に残っているエピソード」を聞いてみると、
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- 納期が早いものは特急料金を交渉し、値上げしてもらえることもあった
- 急に依頼が増えて報酬がアップした
などの声も寄せられました。 在宅バイトは、自分のスキルに合った仕事内容や、裁量で調整できる仕事量、人間関係などによるストレスの少なさなど、他にはない魅力にあふれた働き方です。気になる仕事がある方は、ぜひこの機会に探してみてはいかがでしょうか。
