第2回となる履歴書添削講座。今回もマイナビバイトをご利用いただいている会員の皆様から、志望動機・自己PRの募集を行いました!数多くご応募いただいた中から、今回も採用側とのやり取りがある担当者が添削を実施。
前回と比べて志望動機が「生活費を稼ぎたい」「家から近い」「時間を有効活用したい」などが多い傾向でした。
確かにその求人を選んだ理由を志望動機欄に書くことは悪くないです。しかし、採用担当者からすれば「家からもっと近い勤務先があるのでは」「もっと生活費が稼げるバイトがあるのでは」と思われてしまいます。では、どうすれば書類選考を通過する履歴書が作れるのでしょう?
今回は「まじめさをアピールするにはどうすればいいか」「生活費を稼ぐためにバイトをしたいけれど、どう書けばいいのか」と迷っている方向けに、志望動機・自己PR作成のポイントを記事で解説しました!今後の履歴書作成にお役立てください!
1.応募先にはどんな魅力がある?「生活費を増やしたい」は志望動機にならないので要注意!
1人目は、工場での作業バイトを志望する方です。
「生活費を増やしたい」についての志望動機アドバイス
この志望動機の今の状態について、簡単に説明します。
あなたはラーメン屋さんの店長です。毎日こだわりのあるラーメンを作っています。お客さんに「なぜうちの店に来たんですか?」と質問したとき、「おなかが空いたから。ラーメン屋ならどこでも良かった」と言われている状態です。
志望動機が「お金を稼ぎたい」はこれと同じ。
どのラーメンを食べてもおなかがいっぱいになるのと同じで、どのバイトをしてもある程度お金は稼げます。
なぜその求人に応募したか?どんなことに魅力を感じたか?この2点を併せて記載できると、志望動機がぐっと良くなります。
自己PRで「専門職」について書く時のアドバイス
自己PRとは、あなたがこのバイトをしたくなったきっかけを伝える欄ではなく、
自分自身の強みをアピールする場所です。
さらに、今まで就いていた専門職=ご自身の得意分野。これだけで自己PRになります。
もっと専門職のことを具体的に書きましょう!「専門職での経験を活かして、応募先の仕事ではこんなことができます」と書くのはどうでしょうか?
- 「生活費を増やしたい」だけは志望動機にならないので要注意!
- 応募の動機と求人への魅力を併せて書こう
2.細かい作業を「楽しめる」は「得意」「継続できる」等に変換を!
2人目は、軽作業のアルバイトへの応募を検討している方です。
志望動機で「家から近いため」をより良く伝える方法
良い内容ですが、自分目線なのがとても勿体ないです。
- 数時間だけで働くことができるので、シフトに多く入れる
- 家からアクセスが近いので、長時間働ける
- 仕事内容に興味があり、積極的に学びたい
など、ぜひ企業目線も入れてみましょう。
「細かい作業を楽しめる」をアピールする方法
「楽しめると思う」は自己PRにはなりません。
「得意」「やり続けられる」などの言葉に言い換えましょう。
また、企業側が見たいのはあなたの気持ちではなく、「お仕事をする上でどんな強みを活かして働いてくれるのか」というところ。
応募先での実際の仕事内容をイメージした上で、自分自身の強みがどう活かせるのかを具体的に記載してあげると良いです!
- 志望動機は自分目線でなく「企業がどう思うか」も考慮しよう
- 自己PRでは「自分自身の強みがどう活かせるのか」を具体的に書こう
3.「空いた時間」ができるのはなぜ?企業に理解してもらうため具体的に記載を
3人目は、単発かつWワークでのバイトをご希望の方です。
「空いた時間を活用したい」を志望動機に書く時のポイント
「空いた時間」とは何のことでしょうか?
企業側としては、「空いた時間を有効活用してなぜバイトをする選択を選んだ」かが気になります。そこに根拠が必要です。
例えば、授業の間のすきま時間を活用して○○のような業務を経験したいのか、他にもアルバイトをしていて空いた時間があるのでその経験を活かして働きたいのか…… 省かずに、しっかり説明してください。志望動機はあなたを企業側に理解してもらうチャンスの場。詳しく書くことを心がけましょう!
自己PRで「真面目さ」を伝える方法
具体的なエピソードを入れられるとより良いです。
例えば、まじめな性格から前職では評価が高かったり、同じことを続けるのが得意など。企業側が履歴書を一読しただけで、あなたの人柄が想像できるように書きましょう!
- 「空いた時間」はなぜできる?しっかり説明して、企業側へ理解してもらおう!
- 「まじめな性格」をアピールするなら具体的なエピソードを
4.「自分でもできる」等のネガティブ言葉はNG!自己PRは自分を売り込むつもりで
4人目は、データ入力のお仕事を希望される方です。
「ライフスタイル」について志望動機に書く時のアドバイス
「自分でもできると思った」
このイメージを持つことはとても大切です。ただしなぜそう思ったのでしょうか?
企業側はその部分を見ていますので、きちんと理由を書きましょう!
加えて、履歴書は「自分を売り込む」場であることを意識してください。「〇〇でもできる」という表現だと妥協でお仕事を探しているような捉え方もでき、ややネガティブな印象を企業側に与えます。
また、あなたのライフスタイルについてもしっかりと説明を。
例えば「学校が忙しく、平日は夜しか働けないが土日は朝からOK」など、ご自身の事情が履歴書の段階で伝わっていれば、無理なシフトを要求されなくなります。
読み返すのは忘れずに!誤字脱字は直しましょう。
過去の業務経験を自己PRに書く時の注意点
「PCを使う仕事」とは具体的に何をしていましたか?
データ入力の仕事であれば、ブラインドタッチができる、ワードやエクセルの操作ができるなど、企業側とあなたのスキルに対する認識の齟齬が生まれないように注意しましょう。
そして、多少という言葉をどうしても使いたいのであれば「自信があります」に言い換えましょう。
もしくは「〇〇の経験を活かして、今回のお仕事に”挑戦”してみたいです!」のようなポジティブに捉えられる表現に変更を。履歴書は自分を売り込む場です!前向きな姿勢を見せてください。
- ネガティブ言葉はNG!履歴書は自分を売り込む場だと思って、ポジティブ言葉を心掛けて
- スキルをアピールする際は具体的なエピソードを忘れずに
5.「まじめ」な性格をアピールする際は必ずエピソードを一緒に!企業側の理解が進みます
5人目は、在宅ワークを希望される方です。
ご自身の働き方の希望を志望動機に書く時のアドバイス
志望動機とは「なぜその職場で働きたいのか」という動機の記載が必要です。
「祖父母の介護、幼稚園の送り迎えや小学校の行事がある」つまり「勤務時間には制限があるが、日中の空き時間を確保することができ、その隙間時間を活用した働き方をしたい」という希望がありますよね。
「ご自身の働き方の希望はなにか、その働き方が実現できる職場が今回の応募先だった」
という流れで志望動機を書くのが望ましいです。
また在宅ワークは他の企業でも募集をしています。なぜ”その企業”で働きたいのかということも追加で記載できるといいでしょう。
「真面目に一生懸命」を自己PRに書く時のアドバイス
在宅ワークという働き方は、実際にあなたが働く様子を見ることができません。
出社するお仕事と比較すると、その人自身が信用できるかどうかが履歴書段階で問われやすいのです。
なので、お仕事に活かせる強みを絡めて、あなたの人間性が分かる自己PRを作るように心掛けてください!
- 在宅ワークはその人自身が信用できるかどうか履歴書段階で問われやすいので注意
- 自己PRにはお仕事に活かせる強みを併せて記載!
6.「家から近い」は志望動機には弱い!仕事内容や業態への興味の記載を
6人目はデータ入力バイトを希望される大学生の方です。
「家から近いこと」を志望動機に書く時の注意点
志望動機としては弱いですね。「家から近い」ことは志望動機の一つではありますが、家から近いバイト先の候補は他にもたくさんあります。 なぜこの求人が良かったのか(仕事内容や業態への興味)を追記しましょう!
自己PRで重要な点は「人」として何がアピールできるのか
自己PRで重要なのは、経験・スキルや性格上の強みといった「人」としてのPRです。「近く早く行くことができる」以外でも上記のポイントで、自分にアピールポイントがないかどうかを考えて追記しましょう!
- 自己PRには経験・スキルや性格上の強みなど「人」としてのPRを記載!
7.まとめ
アルバイトの履歴書には自分のことを踏み込んで書いていいものかと迷う方も多いと思います。しかし、企業側に自分を売り込む場だと考えてください。あなたの性格の根拠になる具体的なエピソードや、生活費を稼ぐための応募先としてなぜその求人を選んだのかをきちんと書けば、採用までたどり着けるでしょう。
8.「家から近い」「細かい作業が得意」「空いた時間の活用」「まじめな性格」を取り入れた例文集
最後に、今回の添削講座で添削を行った志望動機や自己PRについて簡単な例文を載せました。こちらを参考に、ご自身の履歴書を書き直してみてはいかがでしょうか。
- 「家から近い」を志望動機に入れる時の例文
私は家からアクセスが近く、大学の授業の合間に短期間働くことができます。そのため、多くのシフトに入ることができると考え、志望を致しました。
- 「細かい作業が得意」なことをアピールする時の例文
私は〇〇のお仕事では〇〇な作業が発生すると考えています。過去に〇〇をした経験から自分は細かい作業が得意なので、〇〇な作業は継続して取り組むことができます。
- 「空いた時間を活用したい」を志望動機に入れる時の例文
私は他にもアルバイトをしていますが、子供を保育園に送った後にはちょうど空いた時間があります。そこで以前利用したことのある〇〇での仕事に関心があり、空いた時間をぜひ活用したいと感じ、志望を致しました。
- 「まじめな性格」をアピールする時の例文
私は部活を小学校から高校までずっと〇〇を続けた経験から、まじめな性格です。この性格は〇〇という業務でも、継続して取り組めるのではないかと考えています。