バイト初日は誰でも緊張するもの。職場の上司や同僚と上手に付き合っていくためにも、あらかじめマナーを知っておき、事前に準備しておくことが大切です。本記事では、バイト先でのあいさつ例文やバイト初日を迎える前に準備したいポイント、マナーや緊張した時の対処法について紹介します。また、初日に失敗してしまった時の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.バイト初日のあいさつ例文3選|ケース別に紹介
バイト初日のあいさつは、バイト先の上司や同僚への第一印象を決める大事な要素です。ここでは、シチュエーションごとにあいさつの例文を紹介します。
(1)担当者を呼ぶ時のあいさつ
バイト先に到着したら、まずは担当者を訪ねます。他の従業員や受付の人に声を掛けることもありますので、以下のように尋ねましょう。
「お忙しいところ失礼いたします。本日からアルバイトでお世話になる〇〇と申しますが、担当者の〇〇さんはどちらにいらっしゃいますでしょうか」
続いて担当者が到着したら、
「本日からアルバイトでお世話になる〇〇です。よろしくお願いいたします」
とあいさつしましょう。
仕事中に声を掛ける場合は、「お忙しいところ失礼いたします」もしくは「お仕事中申し訳ございません」と一言付け加えることが大切です。
(2)仕事仲間へのあいさつ例
バイト先で顔を合わせた人には、あいさつをするのが基本です。仕事中であれば、
「本日からお世話になります。アルバイトの〇〇と申します」
と簡潔に済ませます。
バイト先の方が担当者へ案内してくれた場合は、
「ご案内いただき、ありがとうございました。本日からお世話になる〇〇です。どうぞよろしくお願いいたします」
とあいさつしましょう。
(3)バイト初日の自己紹介例
朝礼など、時間を取ってあいさつの時間をもらえた場合は、自己紹介も含めたあいさつを行います。年齢、シフトに入る時間帯、過去の経験などを簡潔に話すのがいいでしょう。
「はじめまして。本日からアルバイトでお世話になる○○と申します。現在22歳で、以前カフェで働いたことがあり、接客を担当させていただいておりました。こちらでは主に平日の夕方から働かせていただく予定です。1日も早く仕事を覚えたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
趣味の話などを含めると印象に残りやすいですが、話が長くなると逆に迷惑になることも。あいさつや自己紹介は簡潔に行うのがポイントです。
バイト初日のあいさつは、タイミングを考える
バイト先では、初めて会う人にはあいさつをするのが基本ですが、あいさつするタイミングには注意が必要です。仕事中で忙しそうな場合やミーティング中は無理に割って入らず、落ち着いたタイミングであいさつをしましょう。
勤務中などであいさつができなかった人に対しては、終業後や後日にあらためてあいさつをするのがいいでしょう。無理に全員にあいさつをする必要はありません。
また、仕事中にも関わらず耳を傾けてくれた人には、「お忙しいところ失礼いたします」と一言伝えてから簡潔にあいさつをしましょう。
バイト初日のあいさつは「明るく元気に!」
新しくアルバイトで入る人が来ると、バイト先のスタッフはどんな人が来るのか興味を持ちます。バイト初日のあいさつは緊張することもあるかもしれませんが、背筋を伸ばし、しっかりと相手の目を見て元気にあいさつをしましょう。
下を向いてしまったり、声が小さくなってしまったりすると、「この人は、ここでやっていけるかな?」と不安を与えてしまいます。明るく元気にあいさつをして、バイト先のスタッフとしっかりコミュニケーションをとっていきましょう。
2.バイト初日を迎える前に確認すべき4点
バイト初日の朝に慌ててしまわないためにも、前日までに準備をしっかりと行いましょう。前もって準備しておきたいポイントを4つ紹介します。
(1)出勤日時・場所
バイトの出勤日時と場所は、事前に知らされることがほとんどです。チェーン店など、複数店舗を構える場合は、場所を間違えてしまうリスクもあります。出勤日時と場所が確定したら必ずメモを取るようにし、担当者に口頭で「〇月〇日の〇時からですね」と念のため復唱して確認しましょう。
(2)服装や身だしなみのルール
バイト先によって異なりますが、バイト初日はなるべく清潔感のある恰好を心掛けたほうが無難です。細かいルールが決まっておらず心配な場合は、事前にバイト先で実際に働いている方の服装や身だしなみをチェックし、同じテイストに合わせるのがいいでしょう。制服などに着替える場合は、髪型やメイク、ネイルなどの規定について、あらかじめ担当者に確認しておくと安心です。
(3)持ち物
バイト初日に持参する持ち物については、日時が確定した時点で採用担当者に確認しておくと安心です。仮に、持ち物の指定がない場合でも、下記のアイテムは持参するようにしましょう。
- ボールペン
- メモ帳
- スケジュール帳(スマホ可)
- 印鑑
また、給料の振込口座が分かるものを求められたり、控えとして持ち帰る書類があったりすつ場合もあるでしょう。そのため、A4のクリアファイルが入るカバンで出勤すると安心です。
(4)担当者名と連絡先
バイト初日に誰を訪ねればいいのかは、事前に確認しておきたいポイントです。採用担当者とは別の人が対応する場合もあるため、担当者の名前と連絡先は必ず確認するようにしましょう。あらかじめスマホに担当者名と連絡先を登録しておくと、当日連絡が必要になった時にすぐに連絡できます。
3.バイト初日は何分前に着くのがベスト?
目安は10分~15分前
バイト初日に遅刻することがないように、少し早めに到着するのもマナーです。バイト初日の到着時間の目安は10分~15分前。早く着きすぎてもバイト先に迷惑がかかることがあり、逆に5分前だと仕事開始が間に合わなくなってしまうことも考えられます。初日でレクチャーがある場合もありますので、指定された時間には準備が整うように、少し余裕をもって出勤するようにしましょう。
バイト初日はどこから入る?
バイト先に到着したら、店舗の入り口から入るケースと、従業員専用口から入るケースがあります。スーパーや飲食店などでまだオープン前の場合は、従業員専用口から入るのが一般的です。バイトの出勤時間にもよりますので、担当者に確認し、指定されたルートで入るようにしましょう。仮に、採用担当者から従業員専用口から入ってくるよう指定された場合は、念のため店舗の地図などで専用口の場所の確認をしておくと安心です。
4.バイト初日に緊張した時の対処法は?
ここでは、緊張を和らげるためにできる対処法を紹介します。
深呼吸をして気持ちを落ち着かせる
深呼吸は副交感神経を刺激し、リラックス効果を高めて緊張をほぐすといわれています。呼吸を意識することで集中力を高める効果も期待できるので、緊張して呼吸が浅くなってしまったら、深く深呼吸をして心を落ち着かせましょう。
分からないことがあったら質問する
分からないことがあれば、職場の先輩に質問してみてください。聞くのが恥ずかしいと思ってしまうと、仕事のミスにもつながってしまいます。人と話すことで安心感を得られることもあるので、積極的に質問していきましょう。
5.バイト初日に遅刻・欠勤しそうな時は?
バイト初日は通常よりも時間に余裕を持って出勤するのが基本ですが、体調不良や公共交通機関の遅延などにより、遅刻や欠勤を余儀なくされる事態も想定されます。そんな時のマナーを紹介します。
分かった時点で電話連絡をする
まず、確実に遅刻や欠勤をする時や、到着時間がギリギリになりそうな場合は、メールではなく電話で担当者へ連絡します。バイトとはいえ、仕事において時間厳守は基本ですので、メールで連絡を済ませるのは相手に失礼といえます。
遅刻する場合は、「〇〇の理由で電車が遅れているため、到着時間が〇分になりそうです」など、遅刻する理由と到着時間を伝えましょう。
バイトはシフト制がほとんどですので、遅刻や欠勤をすると、誰かが自分の代わりに仕事をカバーすることになります。遅刻や欠勤が分かった時点で、連絡は速やかにするようにしましょう。
バイト先に着いたら謝罪の言葉も忘れずに
たとえ、不可抗力な理由で遅刻や欠勤をする場合でも、出勤時は必ず謝罪するのがマナーです。バイト初日であっても、まずは到着して担当者や直属の上司に謝罪をし、遅刻や欠勤の理由、今後の対策について簡潔に伝えるのがベストです。
バイト初日はバイト先の先輩などに仕事を教えてもらうことがほとんどですが、謝罪後に速やかに準備をし、仕事に取り組む姿勢を見せて謝罪の気持ちと誠意を伝えることが大切です。
6.事前準備をしてバイト初日を迎えよう
バイト初日に備えて、事前に出勤日時や場所、バイト先の規定について確認しておくことが重要です。仕事の内容についてイメージしながらあらかじめシミュレーションしておくと、当日の不安や緊張を和らげることができます。今回紹介した内容を参考にマナーを守ってバイト初日を迎えてください。