バ畜とは?ブラックバイトとの違いやバ畜になる原因と対策を解説 | マイナビバイトTIMES
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    バ畜とは?ブラックバイトとの違いやバ畜になる原因と対策を解説

「バ畜」という言葉をご存じでしょうか?バ畜は主に学生が、学業やプライベートよりもバイトに比重を置いてしまう状況を指します。バ畜になると学業がおろそかになったり、忙しくて体調を崩してしまったりなど、学生生活に支障をきたすこともあるでしょう。 本記事ではバ畜の意味を解説します。バ畜の原因や対策についても紹介しているので、健全な働き方をしたい方はぜひ参考にしてください。


​​1.バ畜の意味は?ブラックバイトと何が違う?

バ畜とは、学業やプライベートよりもアルバイトに多くの時間と労力を割いてしまう働き方を指します。「アルバイト」+「家畜」を組み合わせたスラングで、会社員が過剰に働いてしまう「社畜」のバイト版です。

バ畜 ブラックバイト 違い

バ畜は、自らの選択で労働時間を増やしてしまう状態。一方、ブラックバイト雇用主の不適切な管理や法令違反が原因となり、労働時間が増えてしまう状態です。ブラックバイトでは、過剰な労働時間に加え、低賃金や残業の未払い、不当なノルマや重い責任を強要されるといった特徴もあります。そもそもの労働環境に問題があり、法令に反することもあるのがブラックバイトです。 両者は労働時間が長いのは同じですが、当事者の働く姿勢に違いがあることを把握しておきましょう。

バ畜という言葉の使い方

バ畜という言葉は、以下のように使われます。

  • 暇すぎて結局バ畜になった
  • バ畜しすぎて全然勉強できていない
  • 海外旅行に行きたいからバ畜するわ

搾取されるような意味で使われる場合もありますが、必ずしもそうではありません。自己責任であえてバ畜になっているケースもあり、自虐ネタとして使う人がいるのも特徴です。一方で、学費や生活費を稼ぐために仕方なくバ畜になってしまう人もいます。バ畜の影響で単位を落としてしまう、体調を崩してしまうなどの状況であれば、早急に働き方を変えるべきでしょう。


2.バ畜の基準|給料やシフトなどの面から紹介

続いて、バ畜と呼ばれる基準を4つ紹介します。

(1)労働時間が長い

バイトの労働時間が過剰に長いことは、バ畜の代表的な特徴です。週に5日以上シフトに入り、正社員と同等の勤務時間で働いている場合などが該当します。時給が発生しない雑用や、タイムカードを押した後にタダ働きをさせられるケースなども、労働時間が長くなる原因になるでしょう。 学生という本業がおろそかになるほど労働時間が長い場合は、シフトを見直してみると良いでしょう。

(2)急にシフトが入る

休日に急なシフトが入る場合も、バ畜かどうかを判断する基準となります。欠員が出た場合は仕方ないケースもありますが、プライベートよりもバイトを頻繁に優先する点はバ畜の傾向があると言えるでしょう。 突然呼び出された場合は、無理にバイト先へ行く必要はありません。元々シフトが入っていない時間にもかかわらず労働するのはバ畜の傾向があるため注意しましょう。

(3)学業よりもバイトを優先している

学業よりもバイトを優先してしまう人は、バ畜になっている可能性が高いです。本来、一番優先するべき学業をおろそかにして、課題が終わらない、テスト勉強ができていないといった状況になるのは本末転倒と言えます。バイトをしてお金を稼ぐことも大事ですが、バイト・学業・プライベートのバランスを調整することも考慮しましょう。

(4)休日がない

バイトと学業以外のことが何もできていない場合は、バ畜に該当するでしょう。お金を稼ぐことを第一優先にしてしまい、バイトを掛け持ちして休みを作らない人もいます。休日があったとしても、疲れて何もやる気が出ず、プライベートがおろそかになってしまうでしょう。 例えば、元々友達との予定が入っていても、疲れや体調不良でドタキャンする場合も出てきます。何度も繰り返していると、友達もあなたを誘いづらくなり、疎遠になってしまうかもしれません。結果的に心身共に健康への影響が出るケースもあるため、休日は必ず作って休むようにしてください。


3.学生・フリーターがバ畜になる原因

学生やフリーターがバ畜になってしまう原因は、主に以下の2つです。

人手不足が深刻化している

人でが足りず、既存のアルバイトに更に働くよう強要するケースがあります。募集してもなかなか人材が集まらない職場では、バ畜になってしまう可能性が高いでしょう。

生活費の支払いに追われている

全国大学生活協同組合連合会の「第59回学生生活実態調査」によると、自宅から大学に通う学生の平均収入は65,970円であり、そのうちアルバイトによる収入が約65%を占めています。また、一人暮らしなど下宿して大学に通う学生は、収入が129,240円である一方、支出も127,500円とほぼ同額です。

【収入】

小遣い仕送り 70,120円
奨学金 19,660円
アルバイト 36,110円
定職 420円
その他 2,940円
収入合計 129,240円

【支出】

食費 25,880円
住居費 54,130円
交通費 4,330円
教養娯楽費 12,840円
書籍費 1,500円
勉学費 1,260円
日常費 7,330円
通話通信料 3,190円
その他 2,290円
貯金・繰越 14,740円
収出合計 127,500円

参考:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査」

収入は小遣いや仕送りを入れた金額となっているため、もし親から仕送りをもらえない経済状況の学生であれば、生活費のためにバ畜になる場合もあると十分に考えられます。


4.意図せずにバ畜にならないための対策|断り方の例文をチェック

バ畜にならないためには、労働時間やシフトに入る頻度を減らすようにしましょう。直接、シフトに入ってもらえないかお願いされると断りにくいかもしれませんが、断る理由を丁寧にはっきり伝えれば相手も分かってくれます。

以下では、バ畜にならないためにシフトを断る際の例文を紹介します。断る理由に合わせてそれぞれ具体的な言い回しも紹介しているので、ぜひ参考にしてください

授業・課題がある場合

学生であれば、授業・実習・課題などの予定が入っていて、あらかじめ決まっていたシフト以外に入れないことも多いでしょう。学生は学業優先であるため、学校の用事でシフトに入れないのは、相手も納得しやすい理由です。授業やゼミなどでバイトができないのは正当な理由なので、自信を持って正直に伝えてください。

<例文>
すみません、その日は授業があるため、シフトに入れません。

部活やサークルの予定がある場合

部活やサークルも、学生にとって大切な用事の一つです。罪悪感をおぼえる必要はなく、正直にシフトに入れない旨を伝えて問題ありません。 突然、部活やサークルの話をされると相手もびっくりすることがあるため、普段から部活やサークルで活動していることを伝えておくと、断りやすくなります。

<例文>
その日はサークルで大事な用事があるのでシフトに入れません。申し訳ございません。

家庭の都合がある場合

学生は学校とバイト先だけでなく、家庭というコミュニティもあります。バイトよりも家族を優先するべきであることは、相手も分かってくれるでしょう。 言える範囲で問題ないので「祖父母の介護がある」「兄弟を車で迎えに行く」など、具体的な理由も言えると、より断りやすいです。

<例文>
すみませんが、その日は親に用事を頼まれておりシフトに入れません。

体調不良の場合

体調不良であれば働くことは難しいため、無理せずシフトに入れない旨を伝えましょう。無理してバイトをして、元々の授業やプライベートの予定をキャンセルすることになるリスクがあります。 また、シフトの変更依頼を断るだけでなく、本来の自分のシフトを変更してもらうことも検討してください。事前に伝えておくことで、バイト先の人も動きやすくなるでしょう。

<例文>
体調が良くないため、シストに入れません。明日シフトが入っていますが、出勤が難しそうです。申し訳ございません。

掛け持ちしているバイトの予定がある場合

バイトを掛け持ちしている場合は、一方のバイトで休みの日にシフトに入るよう頼まれることがあります。事前に掛け持ちしていることを伝えてあれば、シフトが被っていることを正直に伝えれば問題ありません。 もし、掛け持ちしていることを伝えていなければ「別の予定が入っている」「人と会う約束がある」といった説明をして断りましょう。

<例文>
すみません、その日は別のバイトのシフトが入っているため、シフトに入れません。

その日は休みたい場合

特に予定がなく、シフトに入れる場合は断り方に困るでしょう。しかし、無理して承諾してしまうと休日を確保できず、後々になって体調不良になり、バイト先に迷惑をかけてしまう可能性もあります。「今日は休みたい」とストレートに伝えるよりも「予定がある」のようなやんわりとした表現で断ると良いでしょう。

<例文>
申し訳ございませんが、その日は予定が入っているためシフトに入れません。


5.バ畜に関するよくある質問

最後に、バ畜に関するよくある質問と回答を紹介します。

バ畜ってなんの略?読み方は?

バ畜は「アルバイト家畜」の略です。会社員が過剰に労働してしまう「社畜」のバイト版であり、「バイト社畜」の略と捉えられることもあります。また、バ畜の読み方は「ばちく」です。

バ畜になりやすい人の特徴は?

バ畜と呼ばれる基準は以下の4つです。これらに該当する人はバ畜になりやすいと言えるでしょう。


6.望まないバ畜は避けよう

ブラックバイトと違って、自らの選択で労働時間を増やし、自虐的にバ畜という言葉を使う人もいます。 しかし、バイト先の人手不足のような理由で、やむを得ずバ畜になってしまうケースもあるでしょう。「労働時間が長い」「学業よりもバイトを優先している」といった場合はバ畜になっている可能性が高いため、急なシフトの依頼は断り、バ畜にならないように気を付けてください。バイト先を見直すのであれば、マイナビバイトがおすすめです。マイナビバイトでは、多種多様な職種を掲載しており、学生にぴったりなコスパの良いアルバイトもご紹介しています。検索機能も充実しているため、希望条件に合ったアルバイトを探してみてください。


取材協力・監修

監修者

涌井社会保険労務士事務所
社会保険労務士
涌井 好文(わくい よしふみ)
https://sr325012538.wordpress.com/


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