「バイトの時給って平均どのくらい?」「地域で差はある?」と、アルバイトの時給について気になる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、都道府県別のバイト時給の平均を都市部と地方に分けて詳しく解説します。時給の高いおすすめバイト10種類や特徴についても紹介しますので、この記事を参考に自分に合ったバイトを見つけてみましょう。
1. 都道府県別のバイト平均時給
バイトを選ぶ際、自分の地域の平均時給を知ることは重要です。ここでは以下の3つのエリアに分けて解説していきます。
全国の平均時給
2025年2月時点での全国のアルバイト平均時給は1,266円です。平均時給の1,266円は2024年11月から2025年2月までの3カ月連続で減少しています。
しかし、前年の同じ時期と比較すると33円の増加であり、30カ月間にわたり前年を上回る水準を維持しています。業種別では、飲食・フード業界が調査開始以来の最高額となる1,158円を記録しました。企業が人材確保のために積極的に時給を引き上げている影響と考えられます。今後も業界や地域ごとの傾向を注視することが重要です。
参考:「2025年2月度アルバイト・パート平均時給レポート」を発表|マイナビ
都市部(東京・大阪・名古屋)の平均時給
都市部では、地域ごとに時給の差があります。2025年の東京の平均時給は約1,340円で、全国でもっとも高い水準になります。
大阪は約1,220円、名古屋はおよそ1,210円で東京に比べると、更に低めの水準です。平均時給の高いTOP3が東京・大阪・名古屋なのは、都市部は地方に比べて人口が多く、店舗や企業も集中しており、アルバイトの求人数が多い傾向にあるためです。
求人が多い地域ほど人手不足になりやすく、時給を高めに設定して募集する企業が増えます。そのため、都市部全体の平均時給が地方より高い水準になるのです。東京や大阪・名古屋は、物価や生活コストも地方に比べて高いため、物価や生活コストに合わせて時給が設定されることも多くあります。
地方・郊外エリアの平均時給
ここで言う地方・郊外エリアとは、東京・大阪・名古屋などの三大都市圏を除いた地域を指します。具体的には、北海道や東北、中国・四国、九州・沖縄、そして三大都市圏以外の関東・関西・東海エリア内の各県です。
地方や郊外エリアの2025年の平均時給は都市部より低めで、1,100円〜1,200円ほどが一般的です。地方や郊外エリアは都市部に比べると生活コストが低いため、それに合わせた時給が設定されることが多いでしょう。
しかし近年、地方都市では国際的なイベント開催などをきっかけに時給が急に上がるケースもあります。例えば、滋賀県や奈良県、和歌山県などは国際的な博覧会の影響で前年より大きく時給が上昇しました。地方でもイベントや政策により、一時的に時給が上がる場合があります。
2. 平均時給の高いおすすめバイト10選
高時給のアルバイトを選ぶと効率よく収入を得られます。ここでは以下の職種を詳しく紹介します。
教育・指導系(塾講師・家庭教師)
塾講師や家庭教師は、主に生徒に勉強を教えたり、生徒の学習計画を作ったりします。大学生や専門的な知識を持つ人が活躍できますが、資格は必須ではありません。
時給の相場は地域や指導する教科によりますが、約1,500円〜2,500円程度と高めです。教えることが好きで、コミュニケーションが得意な方におすすめのアルバイトです。
テレフォンアポインター
テレフォンアポインター(通称テレアポ)は、電話で商品やサービスを紹介してアポイントを取る仕事になります。直接顧客と話すため、丁寧な言葉遣いやコミュニケーション能力が必要になります。基本的には特別な資格は必要ありません。
平均的な時給は1,300円〜1,800円程度と高めに設定されています。アポイントが成功するとインセンティブ(報酬)がもらえる場合もあるため、成果によってはより多く稼げる可能性もあるでしょう。
コールセンタースタッフ
コールセンターの仕事は電話応対が中心で、商品の問い合わせ対応やクレーム処理などを行います。高度なスキルは必要ありませんが、マニュアルを正確に理解し、お客さまと丁寧に話す能力が重要です。
コールセンターの時給相場は1,200円〜1,600円程度で、シフト制で柔軟に働けるのが魅力です。電話での仕事に抵抗がなく、人と話すのが好きな方には働きやすい環境となっています。
もっと詳しくコールセンターの仕事内容や時給相場、メリット・デメリットについて知りたい方は、以下もあわせてご覧ください。
関連記事:コールセンターバイトは本当にきつい? 仕事内容や時給相場、メリット・デメリットについて解説
チラシ配布・キャンペーンスタッフ
チラシ配布やキャンペーンスタッフは、街頭や店頭でチラシを配ったり、イベントの案内をしたりする仕事です。特にスキルや経験は必要なく、元気よくあいさつできる明るい性格が求められます。
勤務形態は短期や単発が中心で、時給は1,200円〜1,700円程度です。イベントや新商品発売の時期には求人が増えるため、空いた時間を活用して稼ぎたい人にはおすすめの仕事となっています。
ホテルスタッフ
ホテルスタッフのアルバイトは受付や案内、清掃業務などがあります。接客マナーや基本的なコミュニケーション能力が必要ですが、特別な資格はありません。
深夜から早朝にかけて勤務できる方は時給が高く、約1,300円〜1,800円ほどが一般的です。ホテル業務を経験することで接客スキルが身につき、社会人になっても役立つでしょう。接客が得意な方や、夜型の方におすすめです。
ホールスタッフ(パチンコ・遊技場)
パチンコ店のホールスタッフは、機械の説明や清掃、玉やメダルの交換を行います。特別な資格は必要ありませんが、接客能力が求められます。店内は騒音がある環境なので慣れが必要でしょう。
時給の相場は高めで、1,400円〜1,800円程度です。深夜帯(22時〜翌朝5時)の勤務では、法律で定められた25%の割増賃金がつくため、時給はおよそ1,750円〜2,250円と、更に高時給が得られます。シフト制で柔軟に働けるため、学生やフリーターにも人気がある仕事の一つです。
もっと詳しくホールスタッフの仕事内容や時給、メリット・デメリットについて知りたい方は、以下もあわせてご覧ください。
関連記事:パチンコ屋バイトはきつい?仕事内容や時給、メリット・デメリットについて解説
警備員
警備員は施設やイベント会場の安全を守る仕事です。業務内容は、巡回や入口での受付、監視業務などがあります。基本的に資格は必要ありませんが、警備業法の研修を受ける必要があります。
深夜勤務では時給が上がり、1,200円〜1,700円ほどです。国家資格である警備業務検定を取得すると、更に時給が上がることがあります。責任感があり、冷静に行動できる人に向いている仕事です。
イベントスタッフ(設営・運営など)
イベントスタッフは、コンサートやスポーツ試合、展示会などのイベント会場で、設営準備や運営のサポートを行います。会場の設営や、撤去作業・受付業務・来場者の案内や誘導などさまざまです。
特別な資格は必要ありませんが、迅速な行動力や臨機応変な対応力が求められる仕事となっています。
時給はイベントの規模や勤務する地域にもよりますが、1,200円〜1,800円が一般的な水準です。
週末や祝日の単発が中心で、短期間に集中して稼ぎたい方に向いています。
もっと詳しく警備員バイトの仕事内容や大変なポイント・意外なメリットについて知りたい方は、以下もあわせてご覧ください。
関連記事:警備員バイトはきつい?仕事内容や大変なポイント・意外なメリットも解説
看護助手
看護助手は、病院や介護施設で看護師の補助業務を行います。具体的な仕事内容は以下のとおりです。
- 患者の食事入浴の介助
- ベッドメイキング
- 清掃
資格や専門知識は求められませんが、人と接するのが好きで、相手への思いやりがある人に向いています。勤務時間は交代制が多く、早朝や夜間勤務では高い時給が設定されています。一般的な時給の目安は1,300円〜1,700円ほどです。
ブライダルスタッフ
ブライダルスタッフは結婚式場で働き、新郎新婦やゲストのサポートをします。主な業務には会場の準備・来賓の受付、料理や飲み物の提供があります。勤務形態は土日や祝日が中心で、短期での勤務が多いです。資格は必要ありませんが、礼儀正しさや気配りができる人が向いています。
挙式が多く行われる時期には求人が増え、時給の相場は1,300円〜1,800円程度で高めの設定になっています。
もっと詳しくブライダルバイトの仕事内容やメリット、デメリットについて知りたい方は、あわせて以下もご覧ください。
関連記事:ブライダルバイトはきつい? 仕事内容やメリット&デメリットを解説
3. 時給が高いバイトのメリット2つ
アルバイトを探す際に時給が高いことは魅力的です。ここでは、時給が高いバイトのメリットを以下の2つを挙げます。
短期間で効率的に稼げる
時給が高いバイトを選ぶ最大のメリットは、短期間で効率よくまとまった収入が得られることです。時給が低いバイトと比べると、同じ時間働いても得られる給料が多いです。
そのため、学業や家事の合間に短時間だけ働きたい学生や主婦にも向いています。連休や長期休暇などを利用して集中的に働けば、短期間でもまとまった金額を稼げるので、旅行や欲しい物のための資金をすぐに準備できます。
専門スキルや経験が活かせる
高時給のバイトの中には、特定の資格や専門知識を必要とするものも多いです。例えば塾講師や看護助手など、専門性が求められる仕事は、それに応じて時給も高くなります。
専門性が求められるアルバイトをすることで、自分の持っている資格やスキルをい活かすことが可能です。また、専門分野で働くことで経験や知識が更に深まり、将来的なキャリアアップや就職活動にも役立つ経験になります。自分の強みを活かした仕事選びをすると良いでしょう。
4. 時給が高いバイトのデメリット2つ
時給が高いアルバイトには魅力が多くありますが、注意すべきデメリットも存在します。具体的には、以下のようなデメリットがあります。
体力的・精神的に負担が大きい可能性がある
高時給のバイトは、体力的または精神的に負担が大きいことがあります。例えば、イベントスタッフや警備員の仕事は長時間立ち続けたり、力仕事が多くなったりするため身体的な負担がかかるでしょう。
テレフォンアポインターやコールセンターは、お客さまからのクレーム対応があったり、営業成績を求められたりするため、精神的なストレスが高まる可能性が高いです。時給の高さだけでなく、自分の体調やメンタル面を考慮して仕事を選びましょう。
リスクや危険性を伴う場合がある
時給が高いバイトにはリスクや危険性を伴うケースもあります。例えば、夜間のホテルスタッフや警備員の仕事は深夜勤務で生活リズムが乱れ、体調を崩しやすくなるケースが高いです。
イベント設営や撤去作業などは、重い物を扱うためけがのリスクがあります。それぞれのバイトのリスクを理解したうえで、自分が対応できるかを十分に検討しましょう。
5. 時給以外で重要なバイト選びのポイント2つ
アルバイト選びでは時給の高さ以外にも重要なポイントがあります。より良いアルバイトを選ぶために、以下の2つのポイントを解説します。
職場環境や働きやすさ
アルバイトをするうえで重要なのは、職場の環境や働きやすさです。職場の人間関係が良好であることや、上司や先輩が丁寧に仕事を教えてくれる環境であれば、気持ちよく働けます。また、働く場所が清潔で整理整頓されていることも働きやすさにつながります。逆に、人間関係が悪かったり、指導が不十分だったりすると仕事へのモチベーションが下がる可能性が高いです。
応募前に、可能であれば職場の様子を見学するなどして環境をチェックすることが大切です。
シフトの融通性や福利厚生
アルバイト選びでは、シフトの自由度や福利厚生の有無も重要です。学生や主婦(夫)の場合は、特に自分の生活スタイルに合わせてシフトを調整できるかがポイントになります。急な予定変更に対応してくれる職場ならば、安心して働けるでしょう。
また、福利厚生が充実していると働くモチベーションが上がります。例えば、交通費の支給や食事の補助、アルバイトでも利用可能な従業員割引制度があると、働きやすさが大きく向上します。
6. バイトの平均時給を踏まえて、自分に合った高時給バイトを選ぼう
バイトを始めるうえで、平均時給や職種ごとの時給相場を知ることは非常に大切です。時給だけにとらわれず、自分のライフスタイルや希望条件に合った仕事を選ぶことが、長く続けられるバイト探しのコツといえます。
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