履歴書の折り方と封筒への正しい入れ方を解説!二つ折りや三つ折りにする時のマナーとは?【キャリアアドバイザー監修】 | マイナビバイトTIMES
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    履歴書の折り方と封筒への正しい入れ方を解説!二つ折りや三つ折りにする時のマナーとは?【キャリアアドバイザー監修】

アルバイトに応募する際に欠かせない履歴書。実は、折り方や封筒への入れ方には基本のマナーがあります。マナーを守っておくことで、採用担当者に面接前から好印象を与えられる可能性もあるでしょう。今回は、キャリアアドバイザーが履歴書の基本的な折り方から封筒への入れ方、渡す時のマナーまで分かりやすく解説します。


知っておきたい、履歴書の折り方の基本

履歴書を郵送する時、どんな折り方をしたら失礼がないのか、迷ったことはありませんか?ここでは、履歴書の基本の折り方やマナーについて解説します。

履歴書の折り方は二つ折りがマナー

最近では、角形2号などの大きめの封筒を使い、履歴書を折らずにそのままクリアファイルに入れて送付する方法が主流になりつつあります。特に正社員や契約社員への応募では、折り目をつけず見やすい状態で送る配慮が好印象につながるでしょう。

とはいえ、封筒のサイズなどの関係でどうしても折る必要がある場合は、「縦に二つ折り」するのがマナーとされています。これはA4サイズの履歴書をA5サイズに折る形で、多くの履歴書のフォーマットがこの折り方を前提に設計されています。

<キャリアドバイザーからのアドバイス>

履歴書を折る場合に二つ折りが推奨される理由は、以下の3点です。

  • 採用担当者が書類をスムーズに開いて、一目で内容を確認できる
  • 折り目が少ないことで、清潔感や丁寧さが伝わりやすい
  • 封筒への収まりがよく、扱いやすい

一方で、三つ折りや四つ折りなどといった細かい折り方は基本的には避けるようにしましょう。細かく折ることで読みづらくなったり、しわが目立ってしまったりするため、「雑な印象」や「配慮に欠ける」と受け取られるリスクがあります。

履歴書の二つ折りの折り方

履歴書を二つ折りで送る場合は、丁寧で整った折り方を意識することが大切です。特に注意したいのが、個人情報などが記載された印刷面を外側にして折るということ。こうすることで、封筒から取り出された際にプライバシーが守られるよう配慮している姿勢を印象付けることができます。

履歴書を美しく二つ折りにするための基本的な手順は、以下のとおりです。

履歴書 二つ折り 折り方

  1. 表裏を確認し、印刷面が外側になるよう向きを整える
  2. 中央に軽く折り目をつけて位置を整え、ずれが出ないように端と端をぴったり合わせてから軽く折る
  3. 指や定規が汚れていないか確認し、清潔な指や定規を使って、折り目をしっかりつける

<キャリアドバイザーからのアドバイス>

封筒に入れる前には、折り目のゆがみやズレがないかをチェックするようにしましょう。些細なことに思えるかもしれませんが、「書類を丁寧に扱っている」という姿勢は、想像以上に採用担当者に伝わるものです。

丁寧に折られた履歴書は、まさに「あなたの第一印象を語る名刺代わり」とも言えます。大切な書類を丁寧に届けるという気持ちを込めて仕上げることが、第一印象を良くする第一歩となるでしょう。


履歴書の折り方を三つ折り以上にするのはNG?

履歴書の折り方に絶対の正解はありませんが、採用担当者への印象や扱いやすさを考えると、ある程度、暗黙のマナーは存在します。こちらでは、三つ折りに関する注意点と工夫についてご紹介します。

三つ折り以上の折り方がNGな理由

履歴書を三つ折りや四つ折りにして送ると、折り目が増えて見づらくなる可能性があります。採用担当者にとっては、「一目で全体を確認できるか」「書類が丁寧に扱われているか」が第一印象を大きく左右するポイントでしょう。そのため、A4サイズをそのまま折らずに送る、または二つ折りに留めるのが基本とされています。

<キャリアドバイザーからのアドバイス>

三つ折りやそれ以上の折り方だと、開封後に書類全体を見開きで確認しにくくなるため、担当者に余計な手間やストレスを与えてしまうこともあります。どうしても折る必要がある場合を除いては、A4サイズをA5サイズに折る二つ折りが履歴書の基本マナーと覚えておくと安心です。

場合によっては三つ折りでも許容されるケースも

基本的には、履歴書は折らずに、または二つ折りにして送るのがマナーとされていますが、状況によっては三つ折りでも問題ないケースもあります。例えば、以下のような場合が挙げられます。

  • 短期アルバイトやパート、単発の派遣登録など、形式よりも実用性が重視される応募
  • 応募先から支給された封筒が小さく、A4サイズの履歴書をそのまま入れられない場合
  • 応募書類を出す本人が学生などで、クリアファイルや角形封筒を準備しづらい場合

このような事情がある場合には、三つ折りでも丁寧におられていれば、マナー違反とはされないことが多いです。

<キャリアドバイザーからのアドバイス>

履歴書を三つ折りにすることが絶対にNGというわけではありません。例えば、定型サイズ(長形3号など)の封筒を使用しなければならない場合などは、やむを得ず三つ折りになるケースもあるでしょう。

その場合に大切なのは、清潔感と丁寧さが保たれているかどうかです。実際、学生やアルバイト応募者の中には、必要な物が手元に揃っていない中でも、きちんと折られた履歴書を送ることで誠実さが伝わりマナー違反にならないケースもあります。

ただし、正社員や契約社員などの応募では、書類の扱い方もビジネスマナーの一部と見なされます。可能な限りA4サイズのまま、もしくは二つ折りで角形2号封筒に入れて送ることをおすすめします。

履歴書を三つ折りにする場合の折り方と注意点

やむを得ず履歴書を三つ折りにする場合は、見た目の丁寧さと折り目の整い方が特に重要です。印象を損ねないためにも、正しい手順で折ることを意識しましょう。

履歴書を三つ折りにする際の基本的な折り方は、以下のとおりです。

履歴書 三つ折り 折り方

  1. 履歴書を真ん中で折り、二つ折り状態にする
  2. 上1/3(氏名・写真などが記載されている面)を表に来るよう山折りする
  3. 残りの1/3を内側へ谷折りにする

この折り方であれば、封筒から取り出した時に顔写真や氏名が先に目に入り、読みやすさも確保できます。

<キャリアドバイザーからのアドバイス>

三つ折りにする場合は、折り目の丁寧さ・正確さ・均等さを意識しましょう。特に大切なのは、折り方そのものの正確さ以上に、「書類を丁寧に扱っている」という姿勢が伝わること。細部への気配りが、あなたの誠実さやマナー意識として、自然と採用担当者に伝わります。


履歴書をきれいに折るためのポイント

履歴書を折って郵送する際は、折り目の仕上がりが第一印象を左右するといっても過言ではありません。見た目に乱れがあると、それだけで「雑な人」「丁寧さに欠ける」といったマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。だからこそ、きれいに折るためのちょっとした工夫が大切です。

まずおすすめしたいのは、定規を使って折る方法です。折る位置を軽くなぞってガイドをつけてから、定規をあてて折ると、折り目がまっすぐきれいに仕上がります。また、折る前に手や机が汚れていないかも確認しましょう。書類に手垢やインクがついてしまうと、どれだけ内容がよくても台無しになってしまいます。

「どこまで書類を丁寧に扱えるか」は、履歴書そのものよりも、あなたの人柄や仕事への姿勢を伝えるポイントです。

履歴書を入れる封筒の書き方は?

履歴書を郵送する際、封筒の書き方にも最低限のマナーがあります。採用担当者に失礼のないよう、宛名や表記ルールを正しく押さえておくことが大切です。

まず、宛名は企業名+部署名(または担当者名)を正式に記載します。株式会社は省略せず、「株式会社〇〇」から書き始めましょう。個人名宛ての場合は、「〇〇様」、企業や部署宛ての場合は「御中」を使います。

【記載例】

〒000-0000
東京都〇〇区〇〇町0-0-0
株式会社〇〇 人事部御中

また、封筒の左下には赤字で「履歴書在中」と記載し、目立つように定規を使って枠線で囲むと丁寧な印象になります。ビジネスマナーとしては小さな部分ですが、こうした配慮が「基本を押さえている人」という好印象につながります。安心して読んでもらえる履歴書に仕上げるためにも、封筒の書き方まできちんと整えておきましょう。

また以下の記事では、履歴書を入れる封筒の書き方について詳しく解説しています。併せてご確認ください。
関連記事:バイト履歴書の封筒の書き方を解説!折り方・入れ方や手渡し・郵送時のマナーも


履歴書の封筒への入れ方

履歴書を郵送する際は、内容だけでなく封筒にどう入れるかも大切なマナーの一つです。履歴書の内容がどれだけすばらしくても、入れ方が雑だと印象を下げてしまうこともあります。ここでは履歴書を封筒に入れるさいの基本ルールやポイントをご紹介します。

【二つ折り】履歴書を封筒に入れる時の向きと順番

履歴書を二つ折りにして送付する場合は、封筒の入れ方にもマナーがあることを覚えておきましょう。書類をきちんと揃えていても、入れる向きや順番がバラバラだと雑な印象を与えてしまいます。書類を封筒に入れる際の基本的な順番は以下のとおりです。

履歴書 二つ折り 封筒入れ方

  1. 送付状(添え状)
  2. 履歴書
  3. 職務経歴書(ある場合)
  4. その他の書類(資格証明書や推薦状など)

この順番を守りながら、履歴書自体の向きにも注意するなど、細かい点まで気にするようにしましょう。

<キャリアドバイザーからのアドバイス>

送付状を一番上に置くことで、「ごあいさつ→本体→補足資料」というビジネス文書としての基本の流れが生まれ、信頼感や安心感につながります。加えて、二つ折りの履歴書を封筒に入れる時は、特に次の2点を意識しましょう。

  1. 履歴書の氏名・写真がある「表紙面」を上にする
  2. 折り目が左、開きが右になるように封入する

このように入れておくと、採用担当者が封筒から取り出してそのままスムーズに中身を確認できるため、無駄なストレスを与えずに済みます。細部まで配慮の行き届いた封入方法は、それだけで好印象を残せることでしょう。

【三つ折り】履歴書を封筒に入れる時の向きと順番

三つ折りで履歴書を送る際も、書類の順番と封筒への入れ方には基本マナーがあります。見た目や扱いやすさに配慮することで、採用担当者に好印象を与えることができます

書類の並べ方は、二つ折りと同様に以下のとおりです。

履歴書 三つ折り 封筒入れ方

  1. 送付状(添え状)
  2. 履歴書
  3. 職務経歴書(ある場合)
  4. その他の書類(資格証明書や推薦状など)

これらの書類を順に重ねてから三つ折りにし、履歴書の写真がある表面が封筒の表側に向くように、また、氏名・写真欄が封筒の上に来るようにして封入すると丁寧な印象を与えられます

<キャリアドバイザーからのアドバイス>

長形3号の封筒を使って三つ折りで送る場合でも、意識したいのは開けた時にすぐ読めることです。封入時のポイントは、以下のとおりです。

  1. 履歴書を折る時は、氏名・写真のある面(表紙)を外側にくるようにする
  2. 封筒に入れる際は、開く側(折りの山)を上に、折り目を下にする
  3. 送付状も同じように三つ折りにし、履歴書の上に重ねてから封入する

このように入れると、採用担当者が封筒を開けた瞬間に「氏名→志望動機→職歴」へと自然に視線が流れる構成になります。たった一通の履歴書でも、順番と向きの丁寧さが、信頼を届ける手段になるのです。


履歴書を渡す時のマナー

履歴書は、ただ提出すれば良いわけではありません。手渡しの場合も郵送の場合も、どう渡すかで印象が大きく変わることがあります。ここでは、それぞれのシーンごとに基本マナーを解説します。

【手渡しの場合】

  • クリアファイルに入れた状態で持参する
  • 面接前に履歴書の提出を求められたら、相手の正面を向き、両手で丁寧に渡す
  • 封筒に入れている場合は、封筒から出して履歴書のみを渡す
  • 「本日はよろしくお願いいたします。履歴書をお持ちしました」など一言添える
【郵送の場合】

  • 送付状(添え状)を同封し、丁寧なあいさつ文を添える
  • 折らずに送れる封筒(角形2号)と、クリアファイルを使用する
  • 郵送時は、「履歴書在中」と朱書きし、簡易書留などで確実に届く手段を選ぶ

このようなちょっとした気配りが、「丁寧な人」「基本ができている人」という好印象につながります。内容だけでなく、渡し方・送り方まできちんと整えておくことが、社会人としての信頼感を高めるポイントです。


履歴書の折り方や封筒への入れ方に関するよくある質問

ここでは求職者からよく寄せられる履歴書の折り方や封筒への入れ方に関する疑問について、キャリアアドバイザーが解説します。迷いや不安を解消し、安心して提出できるようにマナーを確認しておきましょう。

履歴書を入れる封筒が、小さいものしかないのですが、どうすればいいですか

本来、履歴書はA4サイズを折らずに入れられる「角形2号」を使うのが基本です。しかし、やむを得ず角形2号が用意できない場合は、履歴書を丁寧に三つ折りにして「長形3号封筒」に入れるのも許容範囲とされています。この時大切なのは、折ることそのものよりも、いかに丁寧に扱われているかという点です。履歴書はきれいに折ることを意識し、送付状を添えて入れましょう。

なお、長形4号の封筒は避けましょう。A4サイズの履歴書を入れるには四つ折りや、無理な折り曲げが必要になるため、書類が折れたり破れたりする可能性があります。

バイトの面接で、履歴書を三つ折りにしてしまったのですが、落ちる可能性はありますか?

履歴書が三つ折りであっても、清潔感があり、内容がしっかりしていれば問題ありません。実際、「三つ折りにしてしまって不安だったけど、無事に採用された」という方も多くいらっしゃいます。

折り方だけで合否が決まることはほとんどなく、それよりも書類をどう扱うか、そしてその後どう行動するかが大切です。「やってしまったかも……」と落ち込むよりも、次の行動を前向きにとれる姿勢こそが、社会に出た時に評価される力になります。

以下の記事では、バイトの面接前に準備することについて解説しています。併せてご確認ください。
関連記事:【初めての方必見】バイトの面接前に準備・気をつけること7選! 面接当日のマナーや流れ・服装・質問について解説

履歴書を封筒に入れて、テープで貼ってもいいですか?

郵送の場合は、封筒はのり付けしてしっかり封をし、封じ目に「〆」や「封緘(ふうかん)印」を記載するのがマナーです。テープで封をするのは避け、あくまでも「のり付け+封印」をしましょう。

一方、面接などで履歴書を持参する場合は、採用担当者の前で中身を取り出して手渡すのがマナーとされているため、「履歴書在中」と赤字で記載した封筒に、封をせずに入れておきましょう

また、企業によって履歴書の渡し方が異なる場合もあるため、事前の指示をよく読みましょう。もし迷ったら、「持参予定ですが封筒は封をした方が良いでしょうか」などと事前に問い合わせてもOKです。確認する姿勢自体が丁寧な印象を与えます。

履歴書を持参する際、封筒は白の封筒?茶封筒?どちらがいいですか?

封筒の色に関しては、白でも茶色でもマナー違反ではありません。ただし、面接に履歴書を持参する場合は、白い無地の封筒を使用するのが望ましいとされています

その理由は以下のとおりです。

  • 「履歴書在中」の赤文字がはっきりと見え、視認性が高い
  • 白封筒の方がビジネス文書として整った印象を与えやすい
  • 茶封筒は事務的・配送用の印象が強く、持参用としてはややカジュアルに映る場合がある

また、封筒には「履歴書在中」と赤字で記載することで、採用担当者がひと目で中身を判断でき、相手への配慮や丁寧さが伝わります。相手に与える印象を意識しながら、見た目にも誠実で分かりやすい封筒選びを心掛けると、好印象につながります。


監修者からのアドバイス(まとめ)

初めて履歴書を出す時は、誰でも緊張するものです。「これで合っているのかな?」「マナーに自信がない」「こんな小さなことで落とされたらどうしよう……」そんな不安を抱えるのは、むしろ真剣に向き合っている証拠です。字が少し歪んでしまったり、折り目がちょっとズレてしまったりしても、あなたの丁寧に準備した気持ちが伝われば、それが一番のアピールになります。

大切なのは、「働きたいという思いを言葉や行動で伝えようとしているかどうか」です。あなたらしい言葉と行動を大事にしながら、社会人としての第一歩を踏み出してください。

監修者プロフィール

監修者
Officeまいとれいや 代表:平井厚子

国家資格キャリアコンサルタントをはじめ、1級キャリアコンサルティング技能士や産業カウンセラーなどの資格を持つ。数々の企業で人材育成やキャリア開発を行い、2012年よりキャリアコンサルタントとして就職支援や就職後の定着支援を実施。2020年には「可能性を広げて納得できる働き方を!」を理念に60歳で起業。現在ではフリーで、就職・キャリア相談や研修講師などを行っている。


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