昨日の自分より1歩前へ。
「好きを、バイトに。」のメッセージを元に、さまざまな「好き」を持っている若者の挑戦を応援する『スキナビ』。
【夏のスキナビ企画 第3弾】では、8/25(日)に行われた10代アーティスト限定の音楽フェス『マイナビ未確認フェスティバル2019』にて、10代の音楽ファンの斎藤くん・梁さんにライター体験をしてもらいました!
斎藤くんは音楽と「SCHOOL OF LOCK!」が大好きでライターにも非常に興味があり、梁さんは過去未確認フェスティバル(以下、未確認フェス)に応募経験のあるという熱い思いを持つ二人。
今回の記事では、人気ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(以下、SOL!)パーソナリティーのとーやま校長・あしざわ教頭のインタビューをお届けします!
イベント開催前のお二人はどのような気持ちだったのでしょうか?
とーやま校長・あしざわ教頭インタビュー
あしざわ教頭にとって今回が最後の未確認フェスですが、特別な想いはありますか?
あしざわ教頭:
ファイナル出場者は毎年違って、主役は彼らなので、僕が最後だからという理由で特別な想いがあるわけではないです。
僕が最後だからと変に気負うよりも、例年通りイベントを楽しんでもらおう、心に刻み込んでもらおうという意識の方が強いですね。
注目しているファイナリストはいますか?
とーやま校長:
月並みな言葉ですが、8組とも全部!
単純に司会をしている立場だから優劣をつけたくないという気持ちもありますが、それよりも本当に力があるから全員グランプリとってほしいという想いです。
グランプリ受賞が目標になっているかもしれないけど、ここから始まることしかないと思っています!
みんながやりたいパフォーマンスをしてほしいし、僕もそれを見たいので全員です!
あしざわ教頭:
今回のステージでグランプリは決まりますが、出場している時点で既にたくさんの人たちに「確認」されていて、誰が優勝してもおかしくないし全員優勝といえるような感覚。
開催日が一日ずれていたら優勝者も絶対違いますし、その日のテンションやコンディション、順番でも違うと思う。
僕らやお客さんを裏切るようなステージを全員に期待しています!
彼らと同じ10代の頃は何を目指していましたか?
とーやま校長:
友達といるのが嫌だったので、一人でテレビを見たりラジオを聞いたりしていました。
面白いハガキのコーナーで好きなネタを120分カセットテープにパンパンに入れて、わざと電車の混んでいる時間帯に乗って笑いをこらえる10代を過ごしていましたね(笑)
笑っちゃいけない時ほど、笑ってしまいたくなる。緊張と緩和ですから、お笑いというものは!
そういう風に自分を追い込むストイックな生活を10代は送っていましたね!
もともと人を笑わせたいという気持ちは中学生くらいからありましたが、芸人を目指したくなった理由の一つは、ラジオのような気がしています。
その前はずっとプロ野球選手になりたいと思っていましたが、怪我をしたりして自分の限界を早めに知って中1くらいで諦めました。
あしざわ教頭:
ギターや野球、漫画を描くことなど、兄貴がすることをよく真似していました。
その他にもバスケやアニメーションなど流行り物にも影響されて、色々な勉強をしましたね。
バンドももちろん経験しましたし、芸人にも興味がありました。
10代に様々な経験をして寄り道したおかげで今の自分がある。
「何かになりきれなかった」と思っている人もいるけれど、そのうち何かの役に立つと思います。
声の仕事に昔から憧れがあって、声優さんは今でもやってみたいです!そんなに簡単に言っちゃいけないけど(笑)
ラジオも同じですが、声に命を吹き込むことにすごく興味があります。
ラジオパーソナリティーの魅力を教えて下さい。
とーやま校長:
全国放送なので北海道から沖縄までリスナーがいますが、例えば斎藤くんが聞いてくれているわけだから、斎藤くん一人に向かって喋っているんですよ。
最初は人からそう言われて理解できなかったのですが、ラジオって言葉をたくさんの人に届けるものだけど、たくさんのうちの一人に届けるものなんだな、というのがだんだんわかってきました。
テレビとラジオの両方に出ているタレントさんは、「テレビ見ています!」よりも「ラジオ聞いています!」と声をかけられる方が圧倒的に多いと聞きます。
ラジオのほうが、距離の近さや自分に喋ってくれているという感覚があるみたい。
それでありがたいことに声をよくかけてもらえているので、そこが魅力です!
あしざわ教頭:
ラジオはリスナーとの距離が本当に近いと思います。
例えば家で勉強しながら聞いてくれているとしたら、家に僕らがいるみたいな感覚ですよね(笑)
それはテレビでは感じないものだと思うので。
ラジオは見えないから想像するし、脳みその中で相手と気持ちを共有しあって話しているような感覚。
素敵だし、その瞬間はその人だけのものになるので、そこが魅力です。
これから挑戦してみたいことや将来の夢はありますか?
とーやま校長:
学生時代は満員電車でカセットテープを聞いていたけれど、もっと混んでいるとこでやりたい!
初詣での列とか。そのためにラジオはお休みして…それが僕の一番の夢ですね(笑)
あとは、もしも二人がライターさんになったら、僕を表紙に…!
「初めて取材したとーやまさんに表紙になってほしい」って言ってほしい(笑)
とーやま校長120ページ特集!
(困る斎藤くんにじゃれるとーやま校長)
あしざわ教頭:
一人で舞台もしているのですが、もっと大きいステージでやりたいです。
お芝居は緊張感があって楽しくて、ラジオとも全然違うので続けていきたいと思っています。
夢に向かって頑張っている10代に一言お願いします!
とーやま校長:
何かを「好き」という気持ちが一番強いと思っています!
夢を達成するためにやりたくないこともする必要があるけれど、夢は「好き」という気持ちから始まっているはずなので、その気持ちをずっと持ち続けていれば乗り越えられる!
「好き」をなるべくゼロにしないで増幅させていければ、自ずと夢の方から来てくれるし好いてくれると思います。
あしざわ教頭:
夢は10代の子が全員持っているものではないとは思うけれど、自分が少しだけ「いいな」と思う方向くらいはみんなあると思います。
立派なものだけが夢だと思い込まない方がいいし、それぞれの形があっていいと思っています。誰かを支えることも夢だし、自分で何かを勝ち取るのも夢。
恥ずかしがらず、好きなものに自信を持って「私はこれが好き!」と言えるものを見つけられたら、それが一番の夢になると思う!
斎藤くん:
いい意味であまり緊張せずにインタビューできました!
私はSOL!リスナーなので生徒としてお話を聞くことができ、貴重な時間であるとともにすごく楽しかったです。
特に心に残っているのは、とーやま校長が「全国に届けているが、一人に向かって喋っている」とおっしゃっていたことです。
一対一で喋っているというのを強調されていて、どの生徒に対しても全力で伝えてくれていると改めて感じました。
また、あしざわ教頭が「メインはアーティスト達なので、気合は入るが自分が最後だから特別という事はない」とおっしゃっていました。
9月いっぱいでSOL!をご退任される教頭先生ですが、当日のステージもとても楽しんでいて、いつもの教頭先生でいたので、気を使わせないというところも生徒から愛されている理由であると思いました。
梁さん:
早速インタビューを開始しようという時、私たち学生ライターはとても緊張していました。
ですが、パーソナリティーのお2人はとても気さくで面白い方々だったので終始笑いが止まらず、楽しい雰囲気で取材できました!
そのお陰で、その後の取材も落ち着いて取り組むことができました。
学校だから、聴いてくれる君は“リスナー”ではなく“生徒”です。授業を担当するのは、とーやま校長・あしざわ教頭をはじめとする、豪華講師陣。月~金、22時から授業開始。お昼に通っている学校と違って、出席は自由。君の気が向いたときに、いつでも登校してください。
▼Twitter
SCHOOL OF LOCK!:@sol_info
とーやま校長:@tohyamagrunge
あしざわ教頭:@ashizawamuneto