この記事の要約
- 警備員バイトの仕事は「交通誘導」「雑踏警備」「施設警備」の3つがある
- 警備員バイトがきついといわれる理由は「立ち仕事が多い」「危険が伴う」「収入が不安定」などがある
- 警備員バイトを始めるには法律で定められた研修を受ける必要がある
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警備員と聞くと、体力仕事で大変というイメージが浮かぶ人も多いでしょう。しかし、実際はたくさんのメリットがあるうえに、スキルや資格の取得によっては将来性も期待できる仕事です。本記事では警備員バイトの仕事内容と大変な部分、意外なメリットについて紹介します。
1.警備員バイトはきつい?具体的な仕事内容
警備員の仕事は大きく3つあります。それぞれの仕事内容を見てみましょう。
交通誘導
工事現場や駐車場などで交通誘導を行う仕事です。交通整理と違い法的な強制力はありませんが、自動車や人の流れをコントロールして事故を防ぐという目的があります。スーパーや飲食店などで、混雑する日中の時間帯に勤務することもあるでしょう。
【働く場所】
- 建物の建設現場
- 道路工事現場
- 施設の駐車場出入り口
雑踏警備(催事警備)
雑踏警備(催事警備)は、コンサートやイベント、お祭りなどで、自動車や人を誘導する仕事です。会場の巡回や監視といった警備に加え、受付や案内を行うケースもあります。
【働く場所】
- スタジアム・ドーム
- イベント会場
- 公園
施設警備
施設警備とは、事故や火災を防いだり、犯罪を未然に防いだりする仕事です。建物の内部を巡回し、不審者や不審物のチェック、ドアや窓の施錠確認を行います。また、倉庫や工場では監視業務も含まれます。
【働く場所】
- デパート・ショッピングモール
- オフィスビル
- 病院・学校
2.警備員バイトは何がしんどい?大変なポイント
ここからは、警備員バイトの大変なポイントについて解説します。
(1)身体的な負担が大きい
まず、警備員の勤務は基本的に立ち仕事が多くなります。更に、屋外で仕事をする際は、必ずしも天候が良いとは限らず、雨や雪が降っていても外で働かなければなりません。そのような面を考えると、体力的に負担がある仕事だといえます。
(2)危険が伴う
警備という仕事の性質から、事故や事件、トラブルに巻き込まれるリスクもあります。緊急時でも冷静に対処できる判断力や、トラブルを早急に解決する迅速な行動などが求められます。
(3)研修を受ける必要がある
警備員バイトを始める際、研修を受けることを求められることがあります。自動車や人を誘導して事故を防ぐ仕事なので、業務の手順を覚えるには事前研修が必要になるのです。
(4)収入が不安定
また、収入が不安定という点も、警備員のきつさを感じる部分かもしれません。工事現場では、雨の日には作業ができず休みになることもあるので、勤務回数や時間が減る時期が発生します。
3.警備員のメリット
警備員バイトは大変と言われることもありますが、一方でさまざまなメリットがあります。ここからは、警備員全体と、仕事別のメリットを見てみましょう。
【警備員全体】
(1)融通を聞いてもらいやすい
警備員バイトは、勤務日を比較的自由に調整できるため、副業としても働きやすい仕事です。また、日払いや週払いで給与をもらえる職場もあることから、すぐにお金が欲しいという方にもピッタリでしょう。
(2)専門スキルを身につけられる
専門職である警備員の専門性を示す資格として、警備業務検定や警備員指導教育責任者講習というものがあります。有資格者でなければできない仕事もあるので、取得を目指してみるのも良いでしょう。
(3)判断力を磨ける
万が一のことが起こった場合にとっさの判断が要求されるため、警備員バイトを続けることで、瞬時の判断力や多少のことでは動じない精神力が習得できるでしょう。
また、困っている方に声をかけて案内することも業務のひとつ。相手を不快にさせない声かけや気配りの仕方も身に付きます。このスキルは警備員バイト以外の仕事はもちろん、日常生活にも役立つでしょう。
(4)達成感ややりがいを感じられる
警備員の仕事のゴールは「安全」です。関わったイベントごとが無事に終わった、大勢の人をスムーズに誘導できた、工事現場や施設が何事もなく終わったといった瞬間に、達成感や喜びを味わえます。
また、現場の関係者や施設利用者などから直接「ありがとう」と感謝の言葉をかけられることもあるのも警備バイトならでは。仕事のやりがいを実感でき、モチベーションにもつながるのでしょう。
【警備員の仕事内容別】
交通誘導警備
スーパーや飲食店等の警備員バイトは昼間の仕事が中心なので、本業が休みの日に働きたい方の副業に適しています。一方、道路工事や工事現場の交通誘導は夜間の仕事もあり、深夜手当が出るためしっかり稼ぎたい人におすすめです。
雑踏警備(催事警備)
雑踏警備(催事警備)のメリットは、イベント会場やコンサートホールのスタッフとして仕事に携われることです。仕事をしながら無料でコンサートを楽しめたり、芸能人や歌手に会えたりするチャンスもあります。
施設警備
施設警備員は公安委員会からの委託事業も多く、さまざまな求人が募集されています。仕事をもらうには資格やスキルを取得する必要もありますが、長期的に働きたいという方にも適した仕事といえるでしょう。
4.警備員バイトに向いている人って?
長時間勤務が多いため、体を動かすことが好きな方に向いているといえます。また、基本的に1人で行う仕事のため、単独行動が好きな人にも向いているといえるでしょう。
また、警備員の仕事は簡単な業務が多く未経験者でもできます。採用後は、警備業法で定められた研修を受講することになっているため、警備員バイトに興味がある人は迷わず応募してみましょう。
5.警備員バイトの新任研修って?
警備員になるには、法律で定められた研修を受けなくてはいけません。これは、社員・アルバイトといった雇用形態に関係なく、警備員として働く人全員が受けることが法律で決まっています。未経験者の人は、基本教育と業務別教育を15時間以上ずつ、計30時間以上の研修が必要です。それぞれの概要を見てみましょう。
基本教育
警備員として最低限習得すべき基本教育を受けます。警備業務の基礎知識や警備に関連した法令を学び、それらを覚えたら誘導灯やトランシーバーなどの機器の使い方、護身術など体を動かす実習に取り組みます。
業務別教育
交通誘導警備、雑踏警備(催事警備)、施設警備など、警備の種類に分かれて研修が行われます。前述したように警備の業務は多岐にわたるため、それぞれの仕事に合った内容を学びます。
以上の新任研修を終えたら、実際に働く現場で仕事を覚えます。疑問点・不安な点があればここで解消しておきましょう。