この記事の要約
フードコートでのバイトは大学生、主婦(夫)をはじめあらゆる年代から人気のあるバイトです。ピークタイムは忙しく立ち仕事も多いため「きつい」と言われることもありますが、マニュアルも整備されている所が多く、未経験者や初心者でも活躍できるバイトです。
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大きなショッピングモールやデパート、高速道路のサービスエリアといった大型商業施設の1フロアに、ファーストフード店や定食屋、洋食店、中華料理屋など、さまざまな店が並ぶフードコート。席数も多く、友達同士や家族で利用したことがある人もいるでしょう。バラエティ豊かな店舗の中から好きな店が選べる便利なフードコートですが、アルバイトとしてはどのような仕事があるのでしょうか。
人気のアルバイト先である一方、忙しさや接客対応の難しさなどから「きつい」「やめとけ」と言われることも少なくありません。この記事では、フードコートバイトの仕事内容や給与相場、働く上でのメリットやきついと感じる理由、更に快適に働くためのコツを解説します。
1. フードコートでのバイトってどんな感じ?仕事内容は?
フードコートでの仕事内容は、接客業務や調理・補助、清掃まで多岐にわたります。ここでは主な業務内容とそれぞれの重要性について解説します。
接客業務(レジ対応・料理の提供など)
接客業務では、お客さんから注文を受け、レジ・呼び出しベル対応を行って料理の受け渡しまでを担当します。ピークタイムには行列ができることも多く、短時間で多くの対応をする必要があるため集中力が必要です。更に、忙しい状況でのクレーム対応や、商品の質問に対するスムーズな返答なども重要になります。
厨房業務(調理・食器洗いなど)
厨房業務には、マニュアルに沿った簡単な調理・補助や、食器・調理器具の洗浄が含まれます。ピークタイムには多くの注文が入ってくるため、一気に大量の食器洗いが発生することもあり、体力的な負担は決して軽くありません。調理補助については、初めてでも取り組みやすい作業が多い反面、スピードと衛生管理を両立させる必要があるため、慣れるまでは大変に感じることもあるでしょう。
清掃や開店・閉店業務
フードコートは多くの人が食事を楽しむ場所であるため、常に清潔に保たれることが求められます。開店前にはテーブルやカウンターなどの掃除、調理スペースのチェック、備品の用意といった開店準備を行います。閉店後もゴミ捨てや機器の洗浄・片付けなどがあり、1日の業務を総合的にカバーする対応力が必要となります。
店舗ではなくフードコート全体の業務も
各店舗でのバイトではなく、フードコート全体の業務もあります。主にお客さんが使ったテーブルの掃除やコップ、ダスターの補充・管理、開店前や閉店後の清掃業務になります。また、場所によってはお客さんの案内や食器の片付けなどの仕事があるところもあります。
2. フードコートバイトの給与相場・平均時給
時給相場は地域や店舗の立地によって異なりますが、比較的安定した水準で募集されることが多いです。募集要項を確認する際のポイントなどを押さえておきましょう。
フードコートは商業施設内にあるため、一定の集客力が見込め、比較的平均的な時給帯での募集が多い傾向にあります。都市部や繁華街に近い店舗は時給が高めになることがある一方、郊外の店舗などでは時給がやや低めに設定される場合もあるようです。
募集要項を見る際は、時給のほかにシフトの融通や交通費の支給有無、昇給制度などを確認すると良いでしょう。土・日やピークタイム手当を出す店舗もあり、忙しい時間帯にどれだけシフトに入れるかによって稼ぎやすさが変わってきます。
なお、マイナビバイトの調査ではフードコートに関するバイトの平均時給は1,157円(2025年2月掲載分・全国エリア)となっています。
>>>大学生におすすめのバイト27選|平均時給ランキングや選び方のコツも解説
3. フードコートバイトがきついと言われる理由・デメリット
フードコートの仕事は、ただ忙しいだけでなくさまざまな要因で「きつい」と感じられることがあります。その主な理由と対策を紹介します。
休日・お昼時のピークタイムはとにかく忙しい
フードコートで働く上での最大の難関は、土・日、祝日やランチタイムなど、一斉にお客さんが押し寄せてくるピークタイムの忙しさです。厨房スタッフは短時間で多くの料理を作り、レジでは正確かつスピーディーに対応しなければなりません。限られた人数で対応する場合も多いため、覚えるべき作業手順が多く、混乱しやすい点が負担になりがちです。初めてのバイトや未経験の人にとっては特に「きつい」と感じられるかもしれません。
長時間の立ち仕事とスピード感が要求される
フードコートのバイトは座ることがほとんどなく、常に立って接客や調理・補助、清掃作業を行うことになります。特に繁華街や大きな商業施設のフードコートでは、休憩をとるタイミングも限られることが多く、体力的な疲労が蓄積しやすいです。更に素早い対応が求められる場面が多いため、落ち着いている時間帯をどう活用するかも大切なポイントとなります。
クレーム対応やお客さんとのやりとりが難しい
ピークタイムでは、注文ミスや料理の遅れなどでクレームを受けることもあります。フードコートは幅広い年齢層や外国人観光客など、さまざまなお客さんが利用する場なので、コミュニケーションの難しさが増すことも想定されます。問題が起きた際には、冷静かつ柔軟に対応できるスキルが求められるため、精神的な負担を感じる人も少なくありません。
商業施設独自の規則への対応
ショッピングモールの従業員として働く場合、毎月の検便や施設への入館手続きなど、店舗外の業務や手続きも発生します。他の飲食店にはないルールやマナーを遵守しなければならず、新人のうちは覚えることが多いでしょう。こうした商業施設独自の決まりごとも、フードコートバイトの「きつい」と感じる要因の一つです。
4. フードコートバイトのやりがい・メリット
フードコートで働くことによって得られる魅力も少なくありません。どんなスキルが身につき、どのような特典があるのかを見ていきましょう。
未経験者にも挑戦しやすい環境
フードコートバイトはマニュアル化された作業が多く、未経験者でも始めやすいアルバイトの一つです。接客や調理補助が初めてでも、先輩スタッフが基本の流れを教えてくれることが多いため、安心して仕事をスタートできます。更に、スタッフ全員で作業を分担することが多いので、最初は簡単な部分から慣れていけば良いのも魅力です。
接客スキルやチームワークの向上
フードコートでは短時間で多くのお客さんを接客する必要があるため、スタッフ同士の連携が非常に大切です。声を掛け合いながらスムーズに作業をこなすうちに、自然とコミュニケーション能力やチームワークが養われます。忙しいからこそ、一緒に働く仲間との絆も深まりやすく、やりがいを感じられるでしょう。
さまざまな人たちとの出会い・気づきがある
フードコートのアルバイトは、学生のみならず、性別や年齢もさまざまな人が働いています。そのため、同世代以外の人と出会うことができるのも魅力の一つです。多店舗のスタッフとも距離が近いため、すぐ仲良くなれるでしょう。また、お互いのバイト状況や環境の情報交換も行うことができるため、他店の仕事への工夫や姿勢などを参考に、自店に良いものをすぐに取り入れることもできます。中には、テナント店同士でお互いの昼食や夕食を購入する際に、新商品の味見やおまけを加えたりすることもあるようです。
社割や施設内で楽しめる特典
多くの商業施設では従業員向けに割引制度を設けており、勤務先の店舗で食事が安く楽しめるケースもあります。フードコートだけでなく、施設内のテナントでもスタッフ特典が受けられる場合があるため、仕事帰りにショッピングを満喫することも可能です。こうした福利厚生は、忙しさの中にも喜びを感じられる要因となります。
5. フードコートバイトを快適に楽しく働くためのコツ
フードコートバイトが忙しくても快適に働くためには、ちょっとした工夫や対策が重要です。
効率的かつ正確な作業を心掛ける
ピークタイムは特にスピードが要求されるため、あらかじめ作業手順を整理し、不必要な動きを減らすことを意識しましょう。注文の流れやレジ操作の手順を頭に入れておくだけでもミスが減り、結果的に疲労を抑えられます。一方で急ぎすぎるとミスが増えるので、状況に応じた落ち着いた対応も必要です。
平日勤務や短時間シフトを選ぶ
人が多く集まる週末や祝日よりも、平日にシフトを多めに入れることで、混雑によるストレスをやわらげられます。また、短時間シフトであれば、立ち仕事の負担も軽減されるので、体力に自信のない方や他の予定と両立したい方には有効な選択肢です。
こまめな声掛けや良好なコミュニケーションを心掛ける
フードコートでは一つのミスが全体の動きを滞らせることもあるため、こまめな声かけや情報共有が欠かせません。困ったことや分からないことは早めに周りに相談し、協力を仰ぎましょう。お互いをサポートし合う雰囲気があると、忙しい場面でも気持ちよく仕事を進められます。
6. フードコートバイトを始める際の注意点と向いている人
フードコートのバイトは体力や柔軟性が求められます。始める前に確認しておきたい注意点や、どういう人が向いているのかを解説します。
長時間の立ち仕事も苦にならない
フードコートの業務では、調理から接客、清掃まで座る機会がほとんどありません。長時間立っていることにあまり苦痛を感じない人や、体力がある方はストレスなく働きやすいでしょう。運動やスポーツが得意で、疲れを感じにくい方にも向いているといえます。
臨機応変で柔軟な対応が可能な人
フードコートは想定外の混雑やクレーム対応が発生する場面も多いです。そんな時に素早く判断して行動できる柔軟性があれば、忙しさにも対応しやすくなります。逆に、突発的な変化が苦手な方にとっては、負担が大きく感じられるかもしれません。
労働条件や職場環境をしっかり確認する
求人票を見る際には、時給だけでなくシフト制や福利厚生の内容などもチェックしておきましょう。勤務時間や条件、店舗の雰囲気などは実際に働く上で大きな影響を与えます。特に大学生は、生活リズムや学業との両立をしっかり考える必要があります。面接時には不安な点や気になる点をしっかり確認し、自分に合う職場かどうかを見極めることが大事です。
7. フードコートバイトの面接時のポイント
面接では、接客対応やチーム連携に関する質問がよく聞かれます。実際にどのように受け答えすれば良いか、それぞれのポイントを見てみましょう。
しっかりした受け答え・笑顔を意識
接客が主体のアルバイトという性質上、笑顔や明るい受け答えを意識することが大切です。レジ対応やクレーム処理に関する質問が出ることが多いので、自分の強みをアピールしながら、どのように臨機応変に対応できるかを具体的に伝えましょう。
仲間・友人と協力して成し遂げたエピソード
フードコートでのバイトはチームワークを重視する職場ですので、今までの経験で仲間と協力して何かを成し遂げた事例などがあれば、積極的にアピールするのも効果的です。応募先の店舗やフードコートの特色に合わせ、得意分野をアピールできれば、雇用側からの印象も良くなるでしょう。
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8. まとめ|未経験者でも挑戦しやすい
フードコートバイトは、忙しさと立ち仕事で「きつい」と感じることがある一方、未経験者でも挑戦しやすく社割などのメリットを受けられる魅力的な環境でもあります。特に、接客スキルやチームワークが身に付くため、今後の就職にも大いに役立つ経験となるでしょう。
一番大切なのは、自分のライフスタイルや体力に合った働き方を見つけることです。平日中心でシフトを組んだり、短時間での働き方を選択したりするなど、忙しいフードコートでも快適に働けるよう心掛けましょう。向き・不向きを考慮し、面接で疑問点をしっかり確認してから始めることで、充実したアルバイト生活を送れるでしょう。