【社労士監修】日払いと即日払いの違いとは?デメリット・メリットから週払いとの違いも解説 | マイナビバイトTIMES
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    【社労士監修】日払いと即日払いの違いとは?デメリット・メリットから週払いとの違いも解説


1. バイトの給料の支払い方法 概要

バイト給料 支払い方法 概要

アルバイトの給料は「月払い」が一般的ですが、「日払い」「即日払い」に対応している求人も多くあります。
この「日払い」「即日払い」のアルバイトは、すぐにお金が手に入るだけでなく、短期・単発OKで、未経験でも気軽に始められる仕事が多いという特徴があります。急な出費でお金が必要となった方や、隙間時間にサクッと稼ぎたいという方からも人気を集めています。

しかし、注意しなければならないのが、「日払い」と「即日払い」では給料が支払われるタイミングが異なるということです。今回は、それぞれの支払い方法について詳しく解説すると共に、日払いや即日払いでの求人が多いおすすめの職種も紹介するので、ぜひ参考にしてください。


2. バイトの給料の支払い方法 日払い

バイト給料 支払い方法 日払い

ではまず「日払」とは具体的にどのような支払い方法のことなのでしょうか。ポイントを説明します。

給与計算の締日が1日ごと

「日払い」とは、給与計算をするうえでの締日が1日単位であるという意味です。「日払い」と聞くと働いたその日にお金がもらえることだと思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
実際、給与を支払われるのは働いた日の翌日や翌週となることが多く、「日払い」とあっても場合によっては実際の給与支払いが数週間後になることもあるようです。また、支払い方法は銀行振り込みや現金手渡しなど勤務先によって異なるので、事前に確認しておきましょう。なお、「週払い」についても、締日が1週間単位であるというだけで、働いた週の最終日にお金がもらえるとは限らないので注意してください。

“規定あり”の表記に注意

「日払い」を採用している企業の求人欄に、“規定あり”と表記されている場合があります。この規定とは「日払いで給料を受け取るためのルール」のことで、内容は企業によってさまざまです。具体的には、次のような例が挙げられます。

  • 日払いで引き出せる上限額は、給料の〇割まで
  • 給与額が〇円以下の場合は日払い不可
  • 入社後、一定期間のみ日払い可
  • 指定の曜日や時間に限り日払い可

「日払い」は、企業側からすると給与計算や振込対応などの事務処理が毎日のように発生する負担の大きい支払い方法です。そのため、上記のような規定が設けられていると考えられます。「日払い」で働く場合は、求人票で規定の有無を確認し、規定がある場合は事前に企業へ問い合わせるなどして詳しい内容を確認するようにしましょう

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3. バイトの給料の支払い方法 即日払い

バイト給料 即日払い

次に「即日払い」について説明します。

その日に給料がもらえる

「即日払い」は日払いの一種ですが、原則として働いた日の仕事終わりに給料が支払われます。支払いは、現場や事務所での手渡しのほか、銀行振込に対応しているケースもあるようです。すぐにお金が必要な方にとっては、メリットの大きな支払い方法と言えるでしょう。 また、「即日払い」の求人についても、上記で紹介したような規定が設けられていることがあるので、忘れずに確認しておきましょう。

印鑑が必要

「即日払い」の場合、働いたその日に給料が支払われるので、その受け取り証明として領収証への捺印が必要になります。印鑑は忘れずに持参するようにしましょう。万が一印鑑を忘れてしまった場合、領収証のやりとりを郵送で行うことがあり、その際に生じる費用は自己負担となるケースが多いようです。また、インク浸透印不可としている企業もあるので、事前に確認するようにしましょう。


4.バイトの給料の支払い方法 週払いとは

バイト 支払方法 週払い

バイトの給料の支払い方法の1つである「週払い」とはどのようなものなのか、デメリットも合わせて説明します。

給与計算の締めが1週間単位

「週払い」は給与計算の締日が1週間単位であるという意味です。週払いと言っても働いた週の最後に給与がもらえるという訳では
ありません。月払いの給与計算の締日が1カ月単位であるのに対して、週払いは1週間ごとに給与が計算されます。 給与の締日や実際に振り込まれる日にちは会社によって異なり「毎週金曜日締めの翌週金曜日支払い」や「毎週水曜日締めの翌日払い」などさまざまです。毎週水曜日締めの翌日払いであれば締日の翌日に給与を受け取れますが、毎週金曜日締めの翌週金曜日支いだと給与の振込は締日から1週間は待たなければいけません。 週払いは、1週間ごとにある程度まとまった給与が欲しい方におすすめの支払い方法です。

週払いのバイトをするときのデメリット・注意点

週払いのバイトをするときには、下記のようなデメリットや注意点があります。

  • 月払いよりも給与が減る可能性がある
  • 締日や支払い日は会社の規定による
  • 振込手数料が発生する場合がある
  • 確定申告が必要な場合がある

週払いのバイトは月払いよりも給与が少ない場合があります。週払いは振込申請や手数料が多くなるなど会社にとっての負担が大きくなるので、時給が安く設定されていることがあります。 各会社の規定によって、給与の締日や支払日が異なる点もデメリットです。支払い額の上限が決められているケースもあります。 また、週払いだと所得税が天引きされていないことが多く、年収20万円を超えた場合は自分で確定申告しなければいけない場合もあります。給与明細を受け取ったら所得税が引かれているかを確認し、天引きされていなければ必ず年度末に確定申告を行いましょう。


5.日払い(即日払い)のアルバイトのメリット

バイト 日払い メリット

日払い(即日払い)のアルバイトには以下のようなメリットがあります。

  • 給料を早くもらえる
  • 空いている時間を有効活用できる
  • 未経験でも始めやすい場合が多い
  • たくさんの職種を経験できる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

給料を早くもらえる

日払い(即日払い)のアルバイトには、給料が早くもらえるメリットがあります。月払いのアルバイトだと翌月10日や翌月末に支払われるケースが多いので、1カ月近く待たなければいけません。 日払い(即日払い)のアルバイトであれば、即日もしくは翌日や翌週に給料がもらえるケースが多いです。すぐにお金が必要な方は、月払いや週払いよりも早く給料がもらえる日払い(即日払い)のアルバイトを探すのがおすすめです。 給料がいつ振り込まれるかはアルバイト先によって異なるので、必ず規定を確認してから応募しましょう。

空いている時間を有効活用できる

日払い(即日払い)のアルバイトは、空いている時間を有効活用できるメリットがあります。日払い(即日払い)のアルバイトには、単発の仕事が多いので予定がない日だけアルバイトする働き方も可能です。 アルバイトをすることで空いている時間を無駄にせず、時間を有効活用できお金も稼げます。単発の日払い(即日払い)のアルバイトには誰でも簡単にできる仕事も多いので、資格や経験がない方でも問題なく取り組める点もメリットです。

未経験でも始めやすい場合が多い

日払い(即日払い)のアルバイトは、未経験でも始めやすい場合が多い点がメリットです。 1日単位の仕事なので特別な資格・知識・経験が不要な場合が多く、誰でも気軽に始められます。 商品の品出しのみ・コールセンターの受け答えのみ・データ入力のみといったように、任される業務が限定されるケースが多いのも、未経験でも始めやすい理由の一つです。 アルバイト未経験でいきなり長期間働くのが不安な方は、日払い(即日払い)の短期アルバイトから始めるのもおすすめです。

たくさんの職種を経験できる

たくさんの職種を経験できる点も、日払い(即日払い)のアルバイトのメリットです。 例えば、日払い(即日払い)のアルバイトには以下のような職種があります。

  • イベントスタッフ
  • データ入力
  • コールセンター
  • 品出し
  • 倉庫作業
  • 試験監督

たくさんの職種を経験することでそれぞれの仕事内容やノウハウが身に付くので、自分自身のスキルアップに繋がります。 また、やりたい仕事が見つからない方も、さまざまな職種を経験すれば、自分の興味がある仕事をみつけられる可能性もあります。 いろいろな職種に触れてたくさん経験を積みたい方は、日払い(即日払い)のアルバイトがおすすめです。


6.日払い(即日払い)のアルバイトのデメリット・注意点

バイト 日払い デメリット

日払い(即日払い)のアルバイトには以下のようなデメリット・注意点があります。

  • 年収が103万円を超える場合は確定申告が必要
  • 収入が安定しにくい傾向にある
  • 給料がずっと一定の傾向にある
  • 現金を手渡しされることが多い傾向にある
  • 交通費が支給されるかどうか事前にチェックしておく

それぞれのデメリットや注意点について詳しく解説します。

年収が103万円を超える場合は確定申告が必要

日払い(即日払い)のアルバイトは、年収103万円を超えると確定申告が必要です。 月払いのアルバイトは所得税が天引きされて給料が振り込まれるケースが多いですが、日払い(即日払い)の場合は所得税が引かれない場合があります。 アルバイトの年収が103万円を超えると所得税の納税義務があり、確定申告をしないと追加徴税が課せられる可能性があるので必ず申告しましょう。

収入が安定しにくい傾向にある

日払い(即日払い)のアルバイトは、収入が安定しにくい傾向にある点がデメリットです。 月払いなどの長期アルバイトであればある程度まとまった収入が期待できますが、日払い(即日払い)のアルバイトは安定した収入が見込みにくい傾向にあります。 また、日払い(即日払い)のアルバイトは人気が高く先着順に決まることもあるため、働きたくても仕事がない場合もあります。 安定した収入が欲しい方は、日払い(即日払い)のアルバイトはサブで考えて、メインの長期アルバイトを見つけておくと安心です。

給料がずっと一定の傾向にある

日払い(即日払い)のアルバイトは、給料がずっと変わらない傾向にある点がデメリットです。 月払いのアルバイトであれば、経験年数やスキルによって給料がアップする可能性があります。 しかし、日払い(即日払い)のアルバイトは、1日単位の給料が決まっており給料アップは見込みにくい傾向にあります。 日払い(即日払い)のアルバイトには高報酬の仕事もあるので、効率よく稼ぎたい方は給料の高い案件に応募するのがおすすめです。

現金を手渡しされることが多い傾向にある

日払い(即日払い)のアルバイトは、現金を手渡しされることが多い傾向にあります。 給料が銀行に振り込まれると下ろしに行く手間があるので散財しにくくなりますが、手元に現金が入るとすぐに使ってしまう可能性が高くなりやすいです。 特に浪費癖がある方にとっては、現金手渡しは注意が必要です。 現金手渡しの日払い(即日払い)アルバイトをする方は、お金の管理をしっかりとしておきましょう。

交通費が支給されるかどうか事前にチェックしておく

日払い(即日払い)のアルバイトをする際は、交通費が支給されるかどうか事前にチェックしておきましょう。 月払いのアルバイトの場合、自宅からバイト先までの交通費が支給されることが多いですが、日払い(即日払い)のアルバイトは支給されない場合があります。 現場までの交通費がいくらかかるのかチェックしておかないと、せっかく稼いだ給料が少なくなってしまうので注意が必要です。 日払い(即日払い)のアルバイトに応募する場合は交通費が支給されるのか、支給されない場合はいくらかかるのか確認しておきましょう。


7. バイトの給料の支払い方法 日払いと即日払いが多い職種

日払い 即払い 職種例

アンケートモニターバイト

企業が市場調査や商品開発のために行うアンケートへの回答や、実際に商品やサービスを利用して、その意見や感想をまとめたレポートの作成などを行うアルバイトです。 指定された会場や企業を訪問して行う場合もありますが、募集の大半がスマートフォンやパソコンを使って行うものなので、自分の隙間時間を利用して取り組むことができます。また、履歴書の提出や面接を必要としない場合が多く、専用サイトに登録するだけで気軽に始められるというのもポイントです。

コールセンターバイト

時間の融通が効きやすく、時給が比較的高めに設定されている人気の職種です。電話対応などのビジネススキルを身に付けることができるので、大学生からも支持を集めています。 仕事内容は、大きく分けてインバウンド(テレオペ)とアウトバウンド(テレアポ・テレマ)の2種類です。

インバウンドは、お客さんからかかってきた電話を受信する業務です。企業が提供する商品やサービスについて、購入や利用の申し込み、契約の変更依頼、利用上の質問などについて対応します。 一方でアウトバウンドは、先方に電話を発信する業務です。商品やサービスをPRして営業訪問のアポイントメントを取り付ける「テレフォンアポインター」や、ユーザーから感想や要望を聞き取る「テレマーケティング」などがあります。 基本的に受け答えの流れはマニュアルが用意されているので未経験でも始められますが、新規のお客さんへの電話は唐突に切られてしまうことも多くあり、根気強さが必要になるでしょう。また、アウトバウンド業務はノルマが設定されていることもあるので、事前に確認するようにしてください。

軽作業バイト

軽作業バイトは、物流倉庫や製造工場などに勤務して、「梱包・検品・仕分・商品管理」といった業務を行います。「梱包」は、指示書にしたがって商品を段ボールや袋に詰めていく業務です。商品を傷付けないようにエアパッキンを巻いたり、ギフト用のラッピングをしたりすることもあります。
「検品」は出荷前の商品に不備がないかマニュアルに沿って確認する業務で、「仕分」は商品や荷物を配送先別、保管場所別などに分類する業務、「商品管理」は量販店の倉庫などで棚卸しや在庫管理を行う業務となっています。シンプルで覚えやすい作業が多く、基本的には特別な知識や資格を必要としないので、未経験でも安心してスタートできるのが魅力です。そのため、学生や主婦(夫)、シニアなど、幅広い年齢の方が活躍しています。

データ入力バイト

与えられた資料をもとに、パソコンを使ってデータを入力する仕事です。入力するデータは、売上伝票、顧客リスト、契約書、アンケートの集計、音声の文字起こしなど多岐にわたります。既定のフォーマットが用意されている場合がほとんどなので、基本的なパソコン操作やタイピングができれば、特別な技術や資格がなくても始めることができます。 ただし、細かな文字や数字、英文などを正確に入力することが求められるので、高い集中力が必要となります。一人で黙々と作業をするのが好きな方には向いている仕事と言えそうです。在宅ワークの求人もありますが、扱うデータの秘密保持のため、企業のオフィスで勤務するケースが多くなっています。


8.日払い(即日払い)のアルバイトに関するよくある質問

バイト 日払い よくある質問

日払い(即日払い)のアルバイトに関するよくある質問2つにお答えします。

  • 日払いと手渡しの違いは何ですか?
  • 日払いのアルバイトにおける「規定」とはどういう意味ですか?

気になる質問があれば、ぜひ参考にしてみてください。

日払いと手渡しの違いは何ですか?

日払いは給与計算の締日が1日単位であるという意味で、手渡しは給与が現金手渡しで支給されるという意味です。 日払いのアルバイトには給与が現金手渡しの場合があり、銀行振込に比べて散財しやすい傾向にあります。現金手渡しで給与を受け取る場合は、使いすぎないようにお金の管理をしっかりとしておきましょう。

日払いのアルバイトにおける「規定」とはどういう意味ですか?

日払いアルバイトの「規定」は、日払いに関する条件が定められた会社ごとの規則のことです。 日払い額の上限や振込日などが記載されていて、会社によって条件が異なるので応募前に確認しておきましょう。

9. バイトの給料の支払い方法に関する本記事のまとめ

「日払い」のアルバイトは、給与計算の締日が1日単位になるという意味で、働いたその日にお金がもらえるとは限りません。すぐにでもお金が必要な方は、「即日払い」のアルバイトを選ぶようにしましょう。また、「日払い」「即日払い」でも、“規定あり”と表記されている場合は注意が必要です。もらえる給料が少なくなることもあるので、事前に必ず内容を確認しておきましょう。

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<監修者>

社会保険労務士法人協心 特定社会保険労務士
吉村 徳男(よしむら とくお)氏
https://kyoshin.group/

 

公開日:2022年09月16日

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