『食べることが好き』なあなたにオススメ。飲食・フード業界の正社員の仕事とは? | マイナビバイトTIMES
  • 探し方

    『食べることが好き』なあなたにオススメ。飲食・フード業界の正社員の仕事とは?

食を通じて人に喜びを与える「飲食・フード」。レストランや居酒屋をはじめとし、カフェ、バーなど多様な業態から自分に合った仕事を選べるのが特徴です。この記事では、そんな飲食・フードの正社員の仕事に向いている人や仕事内容、アルバイトとの違いなど、基本情報を解説します。正社員として働くか悩んでいる人はぜひチェックしてみてくださいね。


1.飲食・フードの正社員に向いている人の特徴

飲食店 正社員 向いている人

飲食・フードの特性と自分の好きなことや得意なことが合っていれば、正社員として働きやすくなります。では、そんな飲食・フードにはどのような人が向いているのでしょうか?

『食べること』が好き

「食べることが好き」という気持ちは、飲食・フードでの仕事のモチベーションになります。食に興味があれば食材や調理に関する知識を深めやすく、それをもとに自店で提供しているメニューについてお客さまに魅力的に伝えることができるでしょう。コーヒーが好きならバリスタ、ワインが好きならソムリエ・ソムリエールなど、知識を活かして資格を取得し、スペシャリストとして働くことも可能です。

誰かの笑顔が見たい

お客さまの反応をダイレクトに確認でき、「ありがとう」「おいしかったよ」などサービスを通じて感謝されることも多いのが飲食・フードの特徴です。人と接することが好きな人や、人の喜ぶ顔が好きな人、気配りが上手な人はやりがいを感じやすい仕事と言えるでしょう。

活気のある雰囲気が好き

飲食・フードの仕事の魅力はその「ライブ感」にあります。どんなお客さまが来るのか、どんな注文を受けるのかは日によって異なり、ホールスタッフとキッチンスタッフが連携して対応します。ピークの時間帯を乗り切ったときや、売上目標を達成したときの喜びは格別です。そのように、活気のある雰囲気が好きな人や、チームで一つのものを作り上げることが好きな人、積極的にコミュニケーションを取るのが得意な人は、飲食・フードに向いていると言えるでしょう。


2.飲食・フードの職種と仕事内容

飲食店 職種 仕事内容

街中には多種多様な飲食店があり、業態によって仕事内容が異なります。ここでは、「カフェ」「居酒屋、バー」「レストラン、専門店」「ファストフード、デリ」の4つの職種について、その仕事内容を紹介します。

カフェの仕事内容

カフェスタッフの仕事内容は、店内での接客や調理、ドリンクの作成、雑用雑務など多岐にわたります。店舗の営業スタイルや、スタッフの技術・経験によって担当業務が割り振られるでしょう。アルバイトは、コーヒーの淹れ方やラテアートの作り方など覚え、お客さまに提供する仕事が主になるでしょう。正社員になれば、それらの業務に加えてメニュー開発や空間演出など、運営側の仕事を任される機会もあるかもしれません。

居酒屋、バーの仕事内容

アルコールを提供する飲食店である居酒屋とバー。注文やセッティング、サーブ(※)、洗い物、会計、ビールサーバーの清掃などの仕事はどちらも変わりませんが、客層や求められているスキルが異なる部分もあります。
※サーブとは商品を提供すること

・居酒屋

居酒屋は、お酒や料理を楽しむと共に、明日への活力を養うために訪れるお客さまも多い場所。静かに落ち着いた雰囲気や、活気あふれる雰囲気など、そのお店の方針や客層に合わせて対応します。

・バー、バーテンダー

バーに来店するお客さまは、専門店だからこそ味わえるお酒をたしなみたい人や、バーテンダーやお客さまとの会話を求めて来店する人などさまざま。人それぞれの楽しみ方があるため、カウンターではお酒や食事の提供だけでなく、お客さまに合った適切なコミュケーションをとることも仕事の一つです。

レストラン、専門料理店の仕事内容

レストラン、専門料理店の仕事は、「ホールスタッフ」「キッチンスタッフ」「ソムリエ・ソムリエール・バーテンダー」「フロント」の4つに分類できます。

・ホールスタッフ

ホールスタッフの主な仕事はお客さまの注文をとり、それをキッチンに伝え、できた食事をお客さまに提供することです。近年では、注文をキッチンに伝達するための「ハンディ」と呼ばれる端末を使用したり、タブレットやQRコード、セルフレジによってお客さま自身が注文・会計を行えるシステムが導入されたりとIT化が進んでいます。そのため、店舗ごとに業務内容が異なります。また、お客さまが食事を終えた後のテーブルの片づけや、カトラリーやお皿などを揃えて置くテーブルセッティングもホールスタッフが担当します。

・キッチンスタッフ

レストランの料理長は一般的にシェフと呼ばれ、そのサポートをするのがキッチンスタッフの仕事です。仕込みや調理に携わるため、料理に関する専門的な知識が求められます。調理師免許を持っていると、就職に有利です。

・ソムリエ・ソムリエール

お酒の専門家であるソムリエ・ソムリエール。ワインやカクテルなどお酒に関する豊富な知識からお客さまの要望に合ったお酒を選び、提供するのが主な仕事です。それぞれ資格は必須ではありませんが、専門分野の資格を保有しているとアピールポイントになります。

・フロント

フロントは店舗の顔とも言える仕事。その日の予約を把握し、お客さまが来店したらスムーズに座席にまでご案内します。店舗によってはホールスタッフがフロントを兼ねることもあります。

ファストフード、デリの仕事内容

「ファストフード、デリ」の主な仕事内容は、カウンターでの接客、調理、レジ、店内の清掃です。調理方法や包装の仕方まで細かくルールが決められており、スピードと正確さが求められます。ただし、マニュアルや研修制度が整っていることも多く、未経験でも始めやすいでしょう。
ファストフード店の中には、経験の浅いスタッフに対して先輩社員が付き、仕事の進め方を細かく教えてくれる店舗もあります。ランチタイムや土日など客数が増える時間は忙しくなるため、手が空いたら他のスタッフの業務を手伝うなど臨機応変な対応も必要です。スタッフ同士が協力しながらピークを乗り切ることでチームワークが生まれ、その連帯感がやりがいにつながります。

正社員LP


3.飲食・フードの正社員とアルバイトの違い

飲食店 正社員 バイト 違い

正社員とアルバイトという雇用形態の違いによって、給与や労働時間、仕事内容も変わってきます。どのように違うのか、詳しく見ていきましょう。

正社員とアルバイトの勤務形態

アルバイトは雇用の期限が設けられている「有期雇用」であり、会社の都合によっては契約が更新されないこともあります。一方、正社員は雇用期間の定めがない「無期雇用」であり、大きなトラブルを起こしたり、辞職を申し出たりしない限り解雇されることはほとんどありません。
労働時間については、アルバイトがシフト制であるのに対して、正社員はフルタイム勤務で「1日8時間、週5日勤務」と規定されている会社もあります。正社員は安定した勤務によって、毎月の給与が一定しており、生活の見通しもつきやすいでしょう。ただし、このあたりは業態や店舗の営業時間によって異なるため、あらかじめ調べておくと良いでしょう。

正社員とアルバイトの給与体系

アルバイトは時給制が多く、シフトが不規則な場合は収入が不安定になりやすいでしょう。正社員は月給制または年俸制の会社がほとんどで、安定した収入が得られます。また、ボーナスや昇給の機会があったり、福利厚生など社内制度が適用されたり、人材育成など基本業務に関わる研修内容が受けられたりする点でも、アルバイトとは大きく異なります。
飲食・フードは、大手チェーンや個人経営店など、その母体によって年収や異動の有無が変わってくるため、正社員を目指すなら自分の希望に合う職場を見つけることが大切です。

正社員とアルバイトの仕事内容

アルバイトの場合は担当業務が明確に決められているため、任された仕事をシフトの時間内に終えられるように工夫しながら行います。
一方、正社員はアルバイトよりも幅広い仕事を任されるようになります。とはいえ、正社員として入社後すぐに多くの業務を任されるわけではなく、アルバイトと同様に覚えやすくシンプルな業務から始め、段階を踏んで、できる業務を増やしていくことが一般的です。ホールの場合は接客やレジ対応、開店・締め作業などから、キッチンの場合はドリンクの作成や食器洗いなど、基本的な業務を先輩社員から教わりながら一つずつ覚えていきます。自分の得意な業務から徐々に慣れていくと、仕事をより楽しむことができるでしょう。


4.飲食・フードの正社員になるメリット・デメリット

飲食店 正社員 メリット デメリット

人と接することでダイレクトに喜びを感じられたり、さまざまなスキルを身に付けられたりするのが飲食・フードで働く醍醐味です。ここからは、飲食・フードで正社員になるメリット・デメリットについて解説していきます。

飲食・フードの正社員のメリット

飲食・フードの正社員のメリットの一つは、実際に働きながらスキルを身に付けることができることです。「未経験歓迎」と記載のある求人の企業であれば、入社時に十分な実務スキルがなくても、先輩社員が業務をサポートしてくれる「OJT(※)」や新人研修といった制度が整っている傾向があります。いずれの職種でも、未経験から始めやすいでしょう。
また、固定給のため、安定した給料が得られます。一人暮らしなどで家賃や生活費がかかる場合でも、やりくりしやすくなるでしょう。少額でもいいので、毎月の給料から一定額を貯金に回しておくと将来的な金銭面の不安も軽減できるはずです。

※ OJT(On the Job Training)とは、上司や先輩社員が指導役となり、新人社員や若手社員に対して、現場での実務を通じて業務の知識やノウハウを教える教育手法です。

飲食・フードの正社員のデメリット

飲食・フードの正社員は、長時間労働になりがちと言われています。業態によっては勤務時間が深夜まで及ぶ店舗も少なくありません。また、お正月や長期休暇など、多くの人が休みを取るタイミングが繁忙期になるため、友人や家族と過ごす時間を合わせにくくなってしまう点がデメリットの一つです。ただし、こうした働き方は事前に確認することができます。募集要項を確認したうえで応募すると良いでしょう。勤務先との調整次第では、休みの日の融通が利く場合もあります。


5.飲食店の正社員についてよくある質問

飲食店 正社員 よくある質問

身近で利用する機会も多い飲食店。しかし、自分が正社員として働くとなると、さまざまな不安が浮かぶかもしれません。以下では、飲食・フードの正社員を目指す方から寄せられた「よくある質問」にキャリアコンサルタントがお答えします。

Q1. 飲食・フードのアルバイト経験がありませんが、正社員になれますか?

飲食・フードのアルバイト経験がなくても、正社員になれる可能性は十分にあります。また、働いていた業界が違ったとしてもこれまでのアルバイト経験を飲食・フードの業務に活かせることは大いに考えられます。大手企業やチェーン店などであれば、新人研修やOJTが充実しているので、未経験でも無理なく始められるでしょう。
また、アルバイトから正社員雇用に変更できる「正社員登用制度」を用意している企業もあります。アルバイトとして働き慣れた環境で正社員になれるうえ、雇用や収入の安定が見込めます。希望する場合は、勤務先に制度があるか聞いてみましょう。

Q2. 調理師の資格(調理師免許)を持っていません。それでも正社員になれますか?

どのような店舗で働きたいかにもよりますが、調理師免許を持っていなくても飲食・フードの正社員を目指すことは可能です。チェーン店を展開しているような飲食店の場合、調理工程がシステム化されており、「調理済みの食材を温めて盛り付けるだけ」といったように調理師免許がなくても仕事を進められるケースが見受けられます。こうした店舗では、マニュアルや業務のサポート体制も整っていて、未経験でも歓迎してくれる傾向があります。初めて飲食・フードに勤める場合でも働きやすいかもしれません。
一方、レストランや専門店、ホテルの飲食店などのキッチンスタッフは、調理師免許の取得が条件として設定されることもあります。ただし、スキルや資格の有無は各求人によって異なるため、採用情報をしっかり確認してみてください。

Q3. お客さまとトラブルになることに不安や抵抗を感じます。もしトラブルになったらどうすれば良いですか?

飲食・フードに限らず、お客さまとのトラブルは、どの業界でも起こり得ます。万一、トラブルが生じた時は一人で解決しようとせず、必ず店長や先輩などの上司に相談し、判断を仰ぎましょう。また、会社の方針として対処方法が定められている場合もあるため、トラブルの原因が明確になるまでは、相手に不快な思いをさせたことに対して謝罪することが大切です。
真面目に仕事をしていても、トラブルになることは避けられない部分もあります。トラブルが起きても過度に自分を責める必要はなく、客観的に起きた原因を分析し、そこから得られる学びを大切にしましょう。


6.キャリアアドバイザーからのアドバイス

飲食・フードの正社員は「食事」「場所」「空間」を提供し、お客さまが喜ぶ姿を見ることで幸福感や充実感を得られる仕事の一つです。アルバイトでも飲食・フードの仕事に携わることができますが、正社員として働くことで、より幅広いスキルや知識を学びながら実績を積むことができます。それだけでなく、世の中に出回る食材の価格や、食材の種類といった知識は、自分の財産として必ず役に立つことでしょう。
また、飲食・フードの正社員の仕事を継続するためには自分の居心地のよい環境で働けるかどうかも大切です。周囲の環境や雰囲気が、自分の仕事へのモチベーションを維持し、前向きに仕事に取り組む一助にもなるはずです。店舗勤務なら休憩時にそのお店の料理を食べられる「まかない」も、仕事の楽しみの一つになりますよ。
さまざまな飲食・フードの正社員の求人を比較し、自分に合う職場にぜひ応募してみてください。あなたの長所を活かして働ける場所がきっとあるはずです。

飲食・フードのお仕事を探す


監修者

フミコ人材育成研究所 
代表 古田 文子(ふるた ふみこ)氏

https://www.fumikojio.com/

 


TOP