アルバイトをしていると、「夏休みは旅行に行きたいけど言いづらい」「年末年始の帰省で休むのが申し訳ない」と不安に思う場合もあるかもしれません。今回は、アルバイトが長期休暇を取るためのポイントについて、トーク例や迷惑をかけないコツを交えながら解説します。
1. バイトも長期休みは取れる!帰省・旅行もOK
アルバイトでも夏休みや年末年始に長期休暇を取ることは可能です。ただし、勤務先の上司にシフトの調整をしてもらったり、他のスタッフに勤務を代わってもらったりなど、仕事に支障がないようにする必要があります。
雇う側(企業や店舗)は、応募者の立場を承知の上で採用しています。休むと申し訳ないという気持ちになるかもしれませんが、必要以上に罪悪感を持つ必要はありません。
2.長期休みをもらう際のトーク例&メール例文
バイトを長期休みする際には、一般的にバイト先の責任者に口頭で直接伝えます。
【バイトを長期休みする際のトーク例】
■夏休みに旅行へ行く場合
「〇月〇日から〇日までの〇日間で旅行に行きたいと考えており、お休みをいただきたいです。シフトを調整させていただくことは可能でしょうか」■年末年始で帰省する場合
「〇月〇日から〇日までの〇日間、帰省のためお休みをいただいてもよろしいでしょうか。休暇までは多めに出勤できますので、ご検討いただけますと幸いです」
事前に長期休みのことを伝えている場合は、メールでの連絡でも問題ないケースがほとんどです。休暇中に他のスタッフにシフトを代わってもらう場合は、その旨も伝えるようにしましょう。
【バイトを長期休みする際のメール例文】
件名:長期休暇の申請
お疲れ様です。アルバイトの〇〇です
◯月〇日から〇日までの〇日間、帰省のためお休みをいただきたくご連絡しました。
休暇期間中は、○○さんが代わりに出勤してくださいます。
ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承のほどお願いいたします。
3. 長期休みをもらう際に迷惑をかけないコツ5選
長期休暇が欲しい旨をバイト先に伝える際、ちょっとしたコツを知っておくと話がスムーズに進みます。迷惑をかけず休みをもらうために、以下のポイントを押さえておきましょう。
(1)休む理由・期間をはっきり伝える
休暇を申し出るときには、休みたい理由と期間をはっきりと伝えましょう。「親が病気で」などと嘘をつくのはやめたほうが賢明です。正直に、謙虚な姿勢で希望を申し出てください。
【長期休みを申し出る理由の一例】
- 帰省や法事、結婚式などのイベント
- 大学の研究やプロジェクトの準備
- 海外旅行・留学へ行く
- 病気・けがなど
ただし、健康上の理由で休んだ場合には、復帰後に医師の診断書の提出が求められる可能性があります。休暇を取得する前に責任者に確認しましょう。
(2)早めに相談する
休暇を取りたい日程が決まったら、上司やバイトリーダーに早めに相談しましょう。言い出しにくいからといってぐずぐずしていると、シフト調整が難しくなり、かえって迷惑をかけてしまいます。突然相談することに気が引けるなら、日ごろの会話などの際に「帰省したい」旨をさりげなく伝えておくのも一つの手です。
また、他のスタッフの休みの希望がすでにあると「休みたい」と言い出しにくくなる可能性も。他のスタッフとの休みが重なることを避けるためにも、早めに申告しましょう。
(3)繁忙期は避ける
長期休暇を取りたい時は、勤務先の繁忙期をなるべく避けると聞き入れてもらいやすいでしょう。アルバイトを始めたばかりであれば、あらかじめ勤務先の繁忙期を確認しておくと安心です。
(4)他のバイト仲間に協力してもらう
シフトを代わってもらえそうなバイトスタッフがいたら、交渉してみるのも良いでしょう。そのためにも、他のスタッフが休みたい時に率先して代わってあげるなど、普段から仲間と良好な関係を築いておくことが大切です。
また、休暇を終えて仕事に戻ったら、なるべく早く上司やスタッフにお礼を言いましょう。1人ずつ面と向かって感謝の気持ちを伝えることが大切です。
(5)代わりに出勤できる日を伝える
休暇を申請する代わりに、代替出勤日を申し出るのもおすすめです。代替案を用意しておくことで、話を切り出しやすくなります。
【代替出勤日を申し出る際の例】
- 「休暇までは多めに出勤できます」
- 「○月○日~○日は調整可能です」
上の例文を参考に、仕事に対するやる気や前向きな姿勢を示すと良いでしょう。
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【バイトを休む理由30選】当日・事前に休む際の上手な伝え方
4.バイトの長期休みの目安は1~4週間
バイトの長期休みの目安は、一般的には1週間~4週間程度です。ただし、アルバイト先や就いているポジションによっては、長期休暇の取得が難しい場合があります。
例えば、飲食業界では年末年始やゴールデンウイークが繁忙期のため、長期休みの取得が難しいと言われています。また、バイトリーダーなどのポジションに就いている場合には他のバイトに業務を任せるなど、さまざまな調整が必要になるでしょう。
5. 長期休みを取りやすいバイトの特徴3つ
基本的に「アルバイトだから長期休暇はもらえない」とあきらめることはありませんが、最初から長期休みが取りやすいバイト先で働くのもおすすめです。以下の条件を参考に探してみてください。
(1)在籍するスタッフの数が多い
在籍するスタッフが多い企業や店舗なら、働き手が1人抜けても仕事への支障は少なく済みます。休暇中にシフトを代わってもらいやすいので、休みの希望も出しやすいでしょう。面接時にスタッフの人数を聞いておくと良いかもしれません。
(2)短い周期でシフトを提出する
週ごとや2週に1回など、シフトを短い周期で組む職場は、こまめな調整が可能なので融通がききやすいといえます。休みの希望もその周期ごとに提出するので、あまり先の予定を決めなくて済むでしょう。
(3)単発・短期のバイト
数時間~3週間程度とさまざまな働き方が可能なのが、単発または短期のアルバイトです。その都度の雇用になるので、そもそも休暇を申し出る必要はありません。コールセンターやデータ入力、商品の梱包・発送業務(軽作業)、家庭教師などの職種で比較的多くの単発・短期バイトが募集されているので、休暇中特に予定がなく、お金を稼ぎたい人にもおすすめです。
6.長期休みに働けるバイト3選|大学生向け
ここからは、主に大学生におすすめの長期休みに働けるバイトを3つ紹介します。
塾講師
塾講師の仕事は、小学生~高校生に対して個別や集団授業を行うこと。時給が高めに設定されているケースが多いのがメリットです。また、長期休みには夏期講習や冬期講習が実施されるため、集中的に働けるのも特徴です。
イベントスタッフ
長期休み期間中には、コンサートやスポーツイベントなど、さまざまな分野のイベントが開催されるため、イベントバイトの求人が増える傾向にあります。仕事内容は、おもに会場の警備や設営、座席の案内、グッズ販売など。イベントバイトは単発がほとんどで、1日の拘束時間が長い代わりに、日給1万円以上の好待遇求人が多いです。そのため「1日だけ集中して働き、他の日は遊びに行く」といった働き方もできます。
リゾートバイト
リゾートバイトとは、日本各地のリゾート地のホテルなどで住み込みのアルバイトをすることです。メリットは、休日や仕事終わりにリゾート地でのアクティビティや観光を楽しめること。思い出に残る経験を積みながら、充実した休暇を過ごすことができるでしょう。また、国外からの観光客が多いリゾート地では、英語などの語学力向上も目指せるというメリットもあります。
7.バイトを長期休みする時によくある疑問
最後に、バイトの長期休暇でよくある疑問を紹介します。
Q.バイトを長期休んだらクビになる?
休暇について了解を得ているのであれば、長期休暇を理由にクビになる可能性は低いでしょう。ただし、長期休暇の申請をせずに、勝手に休暇を取った場合、クビになる可能性は高くなってしまいます。長期休暇を取る際には、責任者に休む理由と期間を必ず伝えるようにしましょう。
Q.バイトの長期休みから復帰する時にはお礼をすべき?
長期休暇から復帰したときは、バイト先の人たちにお礼を伝えたほうが良いでしょう。あなたが長期間休んだために、シフトの調整をしてくれた人もいるはずです。「長期間お休みをいただいてすみませんでした。今日から復帰しますのでよろしくお願いします。」と簡単にあいさつしましょう。帰省先や旅行先のお土産を渡すのもおすすめです。
8. 休暇を取る際はマナーと感謝を忘れずに
夏休みの帰省などでアルバイトを休むのは問題ありません。ただし、休んだ分他のスタッフに少なからずしわ寄せがいくことは忘れずにいたいものです。休む旨を伝えるタイミングや伝え方、復帰した際のフォローなどをきちんとしておくことで、その後の業務や人間関係が円滑になります。本記事を参考に充実した夏休みを過ごしてくださいね。