「未経験OK」や「学生歓迎」の求人が多いファーストフード店。学生にも人気の高いバイトですが、「ファーストフードバイトはきつい」という噂もよく耳にします。そこで今回は、ファーストフードバイトの仕事内容やきついと言われがちな理由、どんな人に向いているかを徹底解説! ファーストフードバイトを検討している人はぜひ読んでみてください。
1. ファーストフードバイトの仕事内容
ファーストフードバイトは実際にはさまざまな業務がありますが、業務内容を大きく分けるとレジ対応・調理・店内清掃の3つです。お店によって、レジ担当と調理担当がはっきり分かれている店と、兼務する店があります。
レジ対応
レジ対応はいわゆる「接客」が業務です。具体的には次のような業務を担当します。
- 料理・飲み物の注文受付
- お会計
- できあがった料理のお渡し
お客さまから注文を聞き、お会計をしたり、できあがった料理をお渡ししたりします。店舗により異なりますが、ファーストフード店はセルフサービスを導入しているところも多いです。したがって、店員は主にレジカウンターで接客し、席のキープ、テーブルへの配膳、食器類の返却などはお客さま自身で行うことが多いのが特徴です。
レジ対応では、お客さまと直接コミュニケーションを取るための明るい笑顔や丁寧な言葉遣いのほか、レジ打ちの正確性などが求められるでしょう。
調理
調理は、キッチンでお客さまに提供する料理やドリンクを作ったり、洗い物をしたりする業務です。具体的には次のような業務を担当します。
- 調理
- 食材の仕込み
- 皿洗い
ファーストフード店では、時間をかけずに料理やドリンクを提供するために、調理工程はシンプルなもので、マニュアル化されていることがほとんどです。また、マニュアルに沿ってテキパキと動くことが求められます。研修制度のある職場なら、調理未経験者でも働きやすいでしょう。お店によっては、ドリンク作りなど一部の調理業務がレジ対応に含まれる場合があります。
店内清掃
店内清掃は、お客さまに快適に店舗をご利用いただくためにも重要です。具体的には次のような業務を担当します。
- テーブル拭き
- ゴミの回収
- トイレ清掃
- キッチンの清掃
- 開店前・閉店後の清掃
店内清掃専任のスタッフがいるわけではなく、多くの場合はレジ対応のスタッフやキッチンのスタッフが兼任します。飲食店では清潔が第一なので、常に細かな配慮を持って衛生環境を整えておくことが求められます。
2.ファーストフードバイトが「きつい」と言われる理由6つ
なぜ、ファーストフードバイトはきついと言われるのでしょうか? きついと言われる理由はさまざまですが、主に考えられる6つの理由について紹介します。
1.覚えることが多い
多くのファーストフード店ではメニューが豊富なため、レジ対応・調理などいずれのポジションでも覚えることが多く、最初は苦労することもあるでしょう。通常メニューに加えて、期間限定メニューや新商品などもあり、その都度新たな情報をインプットする必要があります。とはいえ、一つひとつ着実に覚えていけば、次第に慣れるので問題ありません。
2.ピークタイムは大忙し
ランチタイムや土日など、多くのお客さまが来店するピークタイムには、待機列ができることも。次から次へと注文が入り、テキパキとスピーディーに仕事をこなしていく必要があります。
大変な一方で、忙しいと時間がたつのも早く感じられるので、「暇よりは忙しいほうが良い」と歓迎する人もいます。
3.マルチタスクが不可欠
ファーストフードバイトは、レジ対応でも調理でも、複数のタスクを次々と片付けていく必要があります。注文を取って、レジ対応をして、料理やドリンクをトレイの上に用意して、お客さまのもとに配膳し……とやることがたくさんある中で、突然別のお客さまへの対応が発生することも。忙しいときでも、次に何をするべきか、瞬時に判断して行動することを心掛けましょう。慣れるとマルチタスクが得意になり、楽しく感じるかもしれません。
4.クレームを受けることもある
ファーストフード店では、「料理が出てくるのが遅い」「料理が冷たい」といった、お客さまからのクレームを受けることもあります。ときには、こちらに非がないのに理不尽なクレームを受けて、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。しかし、臨機応変にお客さま対応を行なった経験は、社会人のスキルとしても役に立ちますし、また、難しいクレームには社員が対応するので、過剰に心配する必要はありません。
5.立ち仕事が多い
ファーストフード店での仕事は、基本的には立ち仕事です。レジ対応や調理も、勤務時間中は立ちっぱなしで、初めのうちは疲れを感じることもあるでしょう。また、食材や食器などの重いものを運んだり、複数階にまたがる店舗では階段の上り下りがあったりと、意外と体力が必要な一面もあります。
ただし、仕事に慣れてくれば、立ち仕事の疲れを次第に感じにくくなる人も多いようです。
6.衣服や髪ににおいがつく
長時間ファーストフード店にいることで、衣服や髪に料理の臭いがついてしまうことがあります。特に、油物を取り扱うキッチンでの業務は注意が必要です。
制服はバイトが終われば脱ぐことができますが、髪はなかなかすぐには洗えないもの。バイト後に予定があるときは、髪の臭いケアを行うなど対処法を準備しておくと良いかもしれません。
3.ファーストフードバイトに向いている人の特徴
では、実際にファーストフードバイトに向いているのはどんな人なのでしょうか? 向いている人の特徴を解説します。
1.食べることが好きな人
飲食物を取り扱うので、「食べることが好き」など食への興味があれば、やりがいを感じられるでしょう。また、ファーストフードバイトには、普段からファーストフード店をよく利用している人が向いています。なぜならば、日常的に利用している人は、利用頻度が少ない人に比べて、お店のメニューや雰囲気を理解できているからです。
2.コミュニケーションが得意な人
ファーストフードバイトには、コミュニケーションが得意な人が向いています。レジ対応なら、コミュニケーション能力を接客に生かすことができるでしょう。お客さまとのやりとりが少ないキッチンでも、他のスタッフと円滑に仕事を進めるためにコミュニケーション能力が求められる一面もあります。
3.ルーティンワークを苦にしない人
ファーストフードバイトはマニュアルが用意されていることが多く、お客さま相手ではあるものの、ルーティンワークになりがちな側面もあります。同じような業務の繰り返しになったとしても、それを苦に思わない人が向いているでしょう。ルールや手順に沿って効率よく、サクサクと業務を進めていくのが好きな人にはぴったりです。
4.状況に応じて適切な判断ができる人
ファーストフードバイトには、ピークタイムの忙しさはもちろん、さまざまなトラブルに対して柔軟に対応できる人が向いています。ファーストフード店には日々さまざまなお客さまが来店するため、ときにはイレギュラーな事態が起こることも。どんなことに対しても、落ち着いて適切な判断をしようと心掛けることが望ましい姿勢です。とはいえ、何か大きな問題が発生した場合は社員が対応してくれるので、心配しすぎる必要はありません。
4.ファーストフードバイトのよくある質問
どんなバイトでも、始める前は不安なもの。そこで、ファーストフードバイトに関するよくある質問に回答します。
Q1.ファーストフードバイトは、未経験者でも働けますか?
ファーストフードバイトでは、「未経験歓迎」や「学生歓迎」などの求人が多く、マニュアルや研修制度も整っているため、バイト未経験者でも安心して働けます。あらかじめ、求人情報や面接でマニュアルや研修制度があるかを確認しておきましょう。
また、同世代や年の近いバイト仲間ができやすいのも魅力の一つです。
Q2.身だしなみのルールはありますか?
ファーストフード店では、帽子、シャツ、エプロン、ズボンなどの制服一式が貸与されることが多いです。ただし靴は自前で用意するケースがほとんどで、白や黒など、色の指定をされることもあります。
髪型や髪色に関するルールは店によって異なりますが、飲食店なので清潔感は大切です。自由な髪型や髪色で働きたい人は、身だしなみのルールについて面接時に確認しましょう。
Q3.面接ではどんなことを聞かれますか?
ファーストフードバイトの面接では、志望動機、シフトの希望、通勤方法、バイト経験の有無など、面接時によく聞かれるような一般的な質問をされる傾向にあります。基本的な事項には答えられるようしっかり準備をしておきましょう。
バイト経験については、必ずしも「未経験者が不利」というわけではありません。「アルバイトを頑張りたい」「一生懸命に仕事を覚えたい」という熱意と意欲を伝えることが大切です。ハキハキと笑顔で答えると好印象ですよ。
5.まとめ
覚えることが多い、忙しい、立ち仕事が多いといった側面もあるファーストフードバイト。しかし、やりがいを感じられると同時に、さまざまな経験を通してスキルアップも期待できる魅力的なバイトです。社会に出てから「バイトの経験が役に立ったな」と思う場面も多いことでしょう。
また、ファーストフードバイトはマニュアルや研修が充実していて仕事を覚えやすい、同世代の仲間ができやすいなど、バイト初心者にうれしいメリットもあります。世間一般でイメージされるようなきついだけのバイトではないので、ファーストフードバイトに少しでも興味があれば、マイナビバイトで探して、ぜひこの機会に応募してみましょう!