【専門家監修】高校生が居酒屋でアルバイトをする際のメリット・デメリットは? | マイナビバイトTIMES
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    【専門家監修】高校生が居酒屋でアルバイトをする際のメリット・デメリットは?

主にお酒を伴う飲食の場である居酒屋は、高校生だとあまりなじみがないのではないでしょうか。なかには、「高校生や未成年は居酒屋で働けない」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、高校生でも一定の条件の範囲内であれば居酒屋で働けます。実際に「高校生歓迎」と明記されている求人も少なくありません。そこで今回は、高校生が居酒屋でアルバイトをする際の条件や仕事内容、メリット・デメリットなどを詳しく紹介します。


1. 高校生の居酒屋バイト 概要

高校生 居酒屋バイト 概要

まず、高校生が居酒屋で働く際に気を付けなければいけないルールについて紹介します。

18歳未満の人が働けるのは原則22時まで

未成年の労働時間は、青少年の保護や育成の観点から年齢による制限が設けられています。具体的には、労働基準法の第61条によって「使用者は、満18歳に満たない者を午後十時から午前五時までの間において使用してはならない(後略)」と定められています。つまり、18歳未満の人は原則22時までしか働いてはいけないのです。一部例外として、満16歳以上の男性による交替制の勤務や、農林・畜産・水産業、病院・保健衛生業、電話通信業務についてはこの規定の適用外とされていますが、一般的なアルバイトで高校生が該当する可能性は低いでしょう。

居酒屋でのバイトを学校が禁止しているケースもある

高校生は自分が通っている学校の校則にも注意しなくてはいけません。校則は学校ごとに異なるので、アルバイトがOKの場合もあれば、全面的に禁止、またはお酒を提供する場である居酒屋などでのアルバイトを禁止しているというケースもあります。また、事前にアルバイトの許可証や親の同意書を学校側へ提出しなければいけない場合もあるので、臨機応変に学校のルールに合わせましょう。もし、禁止されているアルバイトを無断で行っていることがばれたら、停学や退学処分を受ける可能性があります。そのようなペナルティを受けないように、必ず事前にチェックすることが大切です。


2. 高校生の居酒屋バイト 仕事内容

高校生 居酒屋バイト 仕事内容

高校生が居酒屋で行う主な業務は「ホール」と「キッチン」の2種類です。それぞれどのような仕事なのか、具体的に紹介します。

ホール(接客)

ホールの主な業務は、来店したお客さんへの接客です。お客さんを空いている席へ案内し、注文を取って、出来上がった料理を運びます。店によってはドリンクを作ることもあるようです。お客さんが退店する際には、レジ対応やテーブルの掃除を行います。そのほかにも、店外でのチラシ配りなどを任されることがあります。

キッチン(調理)

キッチンは、お客さんに提供する料理を作る業務です。高校生の場合は、調理補助や皿洗いなどを任されることが多いでしょう。調理補助というのは、料理の下準備や盛り付けといった比較的簡単な作業のことです。それらの作業に慣れれば、もう少し本格的な調理を任される可能性があります。店によって求められる料理のスキルは異なりますが、チェーン店の場合はマニュアルが用意されているので、未経験でもOKとしている求人が多い傾向があります。


3. 高校生の居酒屋バイト メリット

高校生 居酒屋バイト メリット

居酒屋でのアルバイトには、さまざまなメリットがあります。今回は、代表的なものを3つ紹介します。

社会経験ができる

普段、学校では同年代以外の人と関わる機会が少ないかもしれませんが、居酒屋では幅広い年齢層の人が働いています。その人たちと協力しながら仕事をこなす中で社会性が育ち、働く上での知識やマナーも身に付くでしょう
また、居酒屋のホールスタッフの場合は、若い学生から年配の社会人まで、さまざまな年齢や職種のお客さんと接する機会が多いので、コミュニケーション力が高くなるという魅力もあります。

料理の盛り付けなどを学べる

キッチンで働く場合、簡単な調理や料理の盛り付けなどを学べるのが魅力です。将来飲食系の職種に就きたい人や、料理に興味がある人にはぴったりの仕事でしょう。任される業務内容は店舗によって違いますが、チェーン店の場合はあらかじめ用意されているマニュアル通りに決められた作業をこなすケースが多いです。一方、個人店の場合は、先輩や上司から直接教わりながら作業を覚えていき、慣れてくるとより広範囲の調理作業を任される可能性があるようです。

まかないを提供してもらえるケースがある

居酒屋でアルバイトをすると、「まかない」という食事を食べさせてもらえる場合があります。まかないというのは、従業員のために用意される(もしくは自分で用意する)食事のこと。ランチタイムやディナータイムに働いている従業員すべてに出される場合もあれば、「6時間以上の勤務の人」といった条件が設けられている場合もあります
まかないがある場合は、求人情報に「まかないあり」と記載されていることが多いです。もらえる条件が気になる人は、面接時に確認してみると良いでしょう。

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4. 高校生の居酒屋バイト デメリット

高校生 居酒屋バイト デメリット

最後に、居酒屋のアルバイトで考えられるデメリットを3つ紹介します。

ピーク時は休む間もないほど忙しい

居酒屋では、それぞれのお客さんがドリンクや料理を何度も追加注文することが多いです。そのため、ホールスタッフはオーダーを受けたり、料理を運んだりするのに、行ったり来たりと店内を動き回らなくてはいけません。特にお客さんが多い金曜・土曜などの週末や、忘年会シーズン、歓送迎会シーズンなどは、ひと息つく間もないほど忙しいのが現実。料理の提供やテーブルの片付けなどやることが山積みのなか、お客さんの注文があれば対応しなくてはいけません。
同様にキッチンスタッフも、お客さんが多い時には調理や皿洗いが立て込んで忙しくなります。料理が遅いとクレームを入れられる可能性があるため、手早く作業をこなすことが大切です。

酔っ払ったお客さんの相手をしなければならない可能性がある

居酒屋はお酒を飲むお客さんが多く集まる飲食店です。そのため、時には酔っぱらった人に乱暴な言葉づかいをされることも。なかには面白がってホールスタッフに絡もうとするお客さんもいるようです。そのようなお客さんに遭遇した時は、早めに先輩スタッフや店の責任者に対応してもらうようにしましょう。

手当が付く深夜帯に働けない

夜遅くまで営業している居酒屋では、従業員に対して労働基準法によって定められた「深夜手当」が支払われます。具体的には、22時~翌朝5時に働いた場合に「基本時給+25%以上の割増賃金」が支給されるのですが、18歳未満の場合はこの割増賃金をもらうことができません。しっかり稼げる時間帯に働けないのは、欠点の一つと言えるでしょう。


5. 高校生の居酒屋バイトに関する本記事のまとめ

居酒屋になじみがない人は、最初は尻込みしてしまうかもしれません。ですが、高校生でも居酒屋で楽しく働くことはできます。特にホール業務はお客さんと接する機会が多いので、人と話すことが好きな人や、接客に興味がある人にぴったりですよ。料理に興味がある人にはキッチン業務がおすすめです。
ただし、高校生が働く場合には労働時間や校則など、守らなければいけない条件もあるので、今回紹介した内容をしっかりチェックしておきましょう。ルールを守って、充実したアルバイトにしてくださいね。


【監修者プロフィール】

社会保険労務士法人協心
特定社会保険労務士 吉村 徳男(よしむら とくお)氏
https://kyoshin.group/

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公開日:2022年08月18日

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