この記事の要約
- アルバイトの給料日は「月末締め翌月25日払い」が多い
- 給料日が土日祝の場合は「前後の平日で振り込まれる」ケースが多い
- 給料日に給料が振り込まれなかった場合は以下の手順で対応する
(1)バイト先の店長に確認
(2)労働基準監督署へ相談
バイトで稼いだお金が振り込まれる給料日を楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか。バイトの給料日は職種や働き方によって異なるため、事前に一般的なルールを把握しておくと安心です。本記事では、バイトの給料日に設定されることが多い日付や支払い方法の種類、振り込まれていなかった場合の対処法などについて紹介します。
1.アルバイトの給料日はいつ?
まずは、アルバイトの給料日は一般的にどのような決まりになっているのかを見ていきましょう。
アルバイトの給料日は「月末締め翌月25日払い」が多い
コンビニや飲食店など、長期間働くアルバイトについては、毎月1回決まった日に振り込まれる「月払い」が一般的です。主に「月末締め翌月25日払い」であることが多く、月末までに働いた分の給料が翌月の25日に支払われます。ただし、バイト先によっては10日や15日、20日などに設定するケースもあるでしょう。
給料日が土日祝の場合は「前後の平日」に振り込まれるのが一般的
基本的に土日や祝日は金融機関が休みのため、給料日が土日や祝日だった場合は前日の営業日もしくは休日明けに振り込まれます。バイト先によって規定が異なるので、事前に確認しておきましょう。
給料日の何時に振り込まれるかは職場によって異なる
アルバイトの給料日については、労働基準法などの法律などで規定があるわけではなく、バイト先が自由に日時を設定しています。口座振込の場合は給料日の前日までに振込手続きを完了している場合がほとんどですが、職場によっては給料日当日に担当者が銀行へ振込手続きを行うケースもあるでしょう。
給料日は「就業規則」や「給料明細」に記載されている
給料日は会社の就業規則に記載するルールになっており、採用決定後の通知書などに記載している場合もあります。また、給料日当日までに渡される給料明細にも支給日が記載されているので、よく確認しておきましょう。
2.締め日と支払日の違い
ここからは「締め日」と「支払日」の違いについて詳しく解説します。
締め日は給料を計算する期間の最終日
締め日とは、給料を計算する期間の最終日を指します。よくある締め日の例は以下のとおりです。
15日締め | 前月16日~当月15日分の給料を計算 |
25日締め | 前月26日~当月25日分の給料を計算 |
月末締め | 毎月1日~月末分の給料を計算 |
締め日は、「何日から何日まで働いたのか」を区切るために設定される日です。仮に上記の対象期間に働いた日がなければ給料は支払われません。
支払日は給料が実際に支払われる日
支払日とは、給料が支払われる日のことを指します。締め日に給料が支払われるわけではないことを覚えておきましょう。アルバイトの給料日の多くは締め日の翌月に設定されていますが、面接時にあらかじめ支払日は確認しておくと安心です。
3.アルバイトの給料の支払い方法は大きく4種類
アルバイトの給料の支払い方法は大きく4種類あり、バイト先によって異なります。
長期バイトは「月払い」が基本
3カ月以上などの長期バイトでは月払いである場合が多く、まとまった金額を受け取れる のがメリットです。月払いの支払い方法で「当月払い」がありますが、これは給料を計算する締め日と支払日が同じ月の支払い方法のことを指します。例えば「25日締め月末払い」の場合は前月26日〜当月25日分の給料が月末に支払われることになります。
短期バイトは「週払い/日払い」が多い
3カ月未満の短期バイトや1日のみの単発バイトなど場合は、支払い方法が週払いや日払いとなるケースが多いです。週払いは、働いた週の翌週または翌々週などに支払われるもので、日払いは作業が終わった日の当日に支払われます。 「今すぐにお金が欲しい」という人におすすめの支払い方法といえるでしょう。
バイト先によっては「手渡し」の場合も
アルバイトの給料は各種銀行口座への振り込みがほとんどですが、手渡しで受け取るケースもあります。手渡しは振込ミスがなく、出金手数料などがかからないといったメリットがある一方、大きなお金を持ち歩くリスクが伴います。また、給料は所得税等の税金が天引きされた額で受けとるのが基本です。扶養控除の対象者は別ですが、手渡しの際は源泉徴収がされているかも確認しましょう。
4.給料日に給料が振り込まれていなかった場合の対処法2つ
給料日になっても給料が振り込まれていなかった場合は、すぐに振り込んでもらうように適切な対応をする必要があります。
(1)バイト先の店長や経理担当に確認
給料日に振り込みが確認できなかった場合は、まずはバイト先の経理担当者や店長に相談しましょう。バイト先によっては振り込みの時間が遅い場合や、処理に時間がかかる場合もありますが、バイト先の経理担当のミスや振り込みの際にトラブルが発生している可能性もあります。
電話で担当者に伝えるときの例文
「お疲れさまです。アルバイトの○○です。口座を確認したところ、先月分の給料が振り込まれていませんでした。もし作業中や行き違いでしたら申し訳ございませんが、ご確認いただけますでしょうか」
(2)労働基準監督署へ相談する
バイト先に連絡しても対応してもらえない場合は、労働基準監督署へ相談してみてください。労働基準監督署は厚生労働省管轄の行政機関で、労働に関する相談にのってくれる機関です。労働時間や給料、不当解雇などで労働者から相談があれば、バイト先の会社に対して指導を行ってくれます。
給料の未払いは法令違反にあたるため、バイト先に確認しても対応してもらえなかった場合は、住んでいる地域の労働基準監督署へ相談してみましょう。その際は、主に以下4点が必要な書類となります。
労働基準監督署へ相談する際に必要なもの
- 雇用契約書
- 給料明細
- 振込先の分かる物
- 勤怠状況が分かる物(例.シフト表)
5.アルバイトの給料日のよくある質問
最後に、バイトの給料日についてのよくある質問をまとめました。
Q.給料は給料日の何時に振り込まれる?
バイト先によって異なりますが、一般的には給料日の10時には振り込まれていることが多いです。バイト先が給料日の前日までに処理をしている場合、ネットバンキングでは給料日の午前0時を過ぎると反映されています。バイト先によっては、給料日当日(午前)に振込処理をするケースもあるため、その場合は振り込みが遅れても慌てず、お昼頃までは待ってみましょう。
Q.振り込みが遅れることはある?
ボーナスの支払われる時期や年末などは金融機関の業務が混み合うため、処理に時間がかかり、振り込みが遅れるケースもあるでしょう。また、稀に金融機関のシステムトラブルなどによって振り込みが遅れることもあります。
Q.アルバイトを辞めた場合も振り込まれる?
アルバイトを数日で辞めた場合でも、働いた分の給料は支払われます。ただし、バイト先の就業規則によっては、無断欠勤でバイトを辞めた場合、反則金などが発生して給料が少なくなるケースもあります。 反則金などで給料が少なくなったとしても、バイト先には給料を支払う義務があるため、給料日には支払いがされているか確認しましょう。
Q.給料が少なかったらどうする?
「給料を確認してみたら金額が少なかった!」という人もいるかもしれません。その場合はバイト先に確認する前に、まずは自分で給料を計算してみましょう。その際は、「休憩時間」「時間外勤務」「休日手当」についても規則を確認することが重要です。どうしても計算が合わない場合は、自分で計算した内容をメモにして バイト先の経理担当や店長に相談してみてください。その際は、「計算が合わないのですが、教えていただけますでしょうか?」と謙虚な姿勢で尋ねるようにし、「違います」と言い切らないようにしましょう。
6.アルバイトの締め日・支払い方法・給料日は前もって確認を!
給料日の規則はバイト先によって異なるため、バイトの締め日・支払い方法・給料日は事前に担当者に確認しておきましょう。あらかじめ規則を把握することで余計なトラブルを回避でき、快適なアルバイト体験につながります。