この記事の要約
- 職歴には、直近のアルバイトや応募企業に関連するアルバイトを記載する。
- 志望動機は具体的なエピソードを交え、企業の特徴に合った内容にする。
注意点として受け身の姿勢や消去法の考え方を避ける。 - 自己PRでは具体的なアルバイト経験やスキルを強調し、どのように貢献していきたいかを明確に伝える。
アルバイトから正社員を目指す時、履歴書の「職歴」や「志望動機」「自己PR」の項目にどんなことを書くべきなのかを迷われる方も多いのではないでしょうか。これらの項目は、自分の経験や能力を企業側に伝えるために重要であり、しっかりと準備する必要があります。そこでこの記事では、アルバイトから正社員を目指す方向けに履歴書の書き方を例文と共にご紹介します。
1.「職歴」に盛り込むべきアルバイトの内容
職歴とは、これまでに経験した職業や職種、そしてその職歴における期間や担当した業務内容などを示す項目です。基本的には、過去の職歴を時系列順に列挙しますが、採用担当者に好印象を与えられるようなアルバイトに絞って記載すると良いでしょう。 アルバイトから正社員を目指す時、職歴欄に書くべきアルバイトは以下の4つです。
直近のアルバイト
在職中のアルバイト、もしくは、現在は働いていなくても直近で勤めていたアルバイトを職歴に書きましょう。これらを書くことによって、採用担当者に現在は働いているのか、直近まで何をしていたのか、どのくらい仕事のブランクがあるのか、といった経歴を伝えることができます。
応募する企業の特性に合ったアルバイト
応募する企業の特徴に合っているアルバイトや、同じ業種のアルバイト経験があるならば、優先して記載しましょう。更に、「志望動機」や「自己PR」の項目でこの仕事にまつわるエピソードを具体的に書きます。そうすることで、応募先の企業で正社員になった際の仕事への向き合い方や、活躍しているイメージが伝わりやすくなります。
長期的に取り組んだアルバイト
自身の職歴の中で、長期にわたって続けられたアルバイトがあれば記載しましょう。その経歴は、正社員としても長期で勤務できることを企業側に示唆できます。 また、同じアルバイトを続けている間に、さまざま業務を経験し、スキルを身に付ける機会があったはずです。これらの経験やスキルは、正社員の仕事にも活かすことができる可能性があります。
勤続年数が短いアルバイトもアピール材料になる
一般的には3カ月以上のアルバイト経験を記載するのが望ましいですが、そうではない場合でも、アピール材料になるものがあります。例えば、同業界で複数のバイト経験があるようなケースでは、合計年数でキャリアを積んでいることをアピールできます。近年は、「スポットワーク」のように、継続した雇用契約ではなく、短期間や単発での働き方も定着しつつあります。この場合、さまざまな職場や業界の経験があることをアピール材料として伝えても良いでしょう。

2.アルバイトから正社員を目指す「志望動機」の作成ポイント
志望動機とは、応募する企業に入社意欲を伝える重要な項目です。企業はこれを通じて、人柄や仕事への向き合い方を判断します。アルバイトから正社員を目指す際の志望動機は、以下の3つを意識して作成しましょう。
志望企業の特徴を理解する
志望動機を考えるうえで大切なのは、まず、志望する企業のビジョンや価値観、事業内容、求める人材などを調べて、「なぜその企業に興味を持っているのか」を理解することです。求人情報はもちろんのこと、企業のホームページなどを読み込んでみましょう。そして、企業の求める人材や職種での適性と、自分の強みがリンクする部分を見つけて、「自分が入社したらどのようなメリットを企業に与えられるのか」を伝えることを意識しましょう。
なるべく具体的に説明する
志望先の企業への興味や共感を伝える時は、できるだけ具体的に書くように心掛けましょう。抽象的な内容だと理解しにくく、説得力がありません。そのうえ、他者との差別化を図ることも難しいため、企業側も採用する際の判断材料に困る場合があります。可能な限り具体的な出来事を持ち出し、そこでのエピソードを書くようにすると良いでしょう。
〈具体例:配送業を目指す場合〉
・NG例
この会社に応募したのは、貴社の事業に共感したからです。
・具体的にすると……
志望理由は、貴社が目指す「顧客に笑顔をもたらす食品配送サービスを提供する」という価値に強く共感したからです。私も普段から冷凍食品やお惣菜を活用していて、その便利さや、食がもたらす幸せを実感しております。また、これまでに培った自動車の運転スキルを配送ドライバーの業務に活かして、貴社に貢献したいと考えています。
正社員として働きたい意志を伝える
応募企業に対して、「あなたの会社で働きたい」という意思をしっかりと表明することが大切です。更に、正社員として入社した場合、自分がどのように貢献できるのかを具体的に書きます。同じような業種で働いたことがない場合でも、これまで経験してきたことを通じて、どのように貢献したいのかを記入するようにしましょう。
〈具体例:販売・サービス業を目指す場合〉
・NG例
携帯販売の仕事に携わりたく、貴社を志望いたしました。
・意志を明確にすると……
お客さまの手が届きやすい価格帯に挑戦し、生活をより便利で豊かにすることを目指している貴社の携帯販売の事業に強く惹かれ、貴社を志望いたします。 私は、常に新しい情報にアンテナを張り、学び続けることが得意です。そのスキルや知識を、次々に登場する新しい製品やサービス、技術の進化などに対応する必要がある携帯販売業務に活かせると考えています。お客さまのニーズに寄り添った提案をすることで、満足いただけるよう努めると共に、店舗の売上や貴社の事業の成長に貢献したいと考えています。
3.アルバイトから正社員を目指す「志望動機」の書き方の注意点
ここで注意したいのは、志望動機は正直に書くことが大切である一方で、あえて記載しないほうが良い内容もあるということ。以下の2つに当てはまる場合は、書き方に注意しましょう。
受け身と捉えられる姿勢
仕事を学ぶ意欲を伝えたいがために、志望動機に「勉強したい」「教えていただく」など書いてしまいがちですが、企業側に「言われたことしかやらない」といった受け身でネガティブなイメージを持たれる可能性があります。「分からないことは自分で判断して進めるのではなく、上司に確認しながら確実に業務を行う」など、誠実かつ積極的な姿勢を見せるような書き方にすると良いでしょう。
〈具体例:オフィスワークを目指す場合〉
・NG例
まだ事務の実務経験はありませんが、貴社で働きながら、先輩社員の仕事ぶりを見て勉強させていただきたいです。
・積極的な姿勢を示す書き方にすると……
これまでの経験から私は誰かの役に立つことにやりがいを感じると同時に、確認を怠らず、丁寧に作業を進める力があります。そのため、貴社のデータ入力の仕事を志望いたしました。正確にデータを入力することに努め、社内のスタッフをサポートし、より円滑に業務が回る環境づくりに貢献したいです。
消去法の考え方
「アルバイトが嫌だから正社員になりたい」というように、消去法で正社員の道を選ぶような印象を抱かせてしまう書き方は避けましょう。給与や福利厚生に魅かれてなどの理由も避けたほうが無難です。なぜ、応募先の企業に入りたいと思ったのか、なぜアルバイトではなく正社員を選んだのかを前向きな言葉に変換して記入しましょう。
〈具体例:飲食・フードを目指す場合〉
・NG例
飲食店のキッチンの仕事は好きで継続したい一方、アルバイトの雇用形態では将来的な不安を感じていました。そのため、福利厚生が充実している正社員になろうと考えました。
・前向きな言葉に変換すると……
食事を通じて人々に喜びや、幸せな時間を提供したいと強く思っています。そこで、貴社の正社員として働くことで、より幅広い経験を積みながら長期的なキャリアを築き、貴社の発展に貢献することを目指しています。
4.「自己PR」に盛り込むべき内容
自己PRとは、応募先の企業に対し、「私はこういう人です」と紹介する項目です。今までのアルバイト経験だけでなく、学生時代の取り組みや継続して取り組んでいることなどを盛り込むことができます。面接でも自己PRに付随して、あなた自身の考え方や経験、持っているスキルなどを深掘りされることがあるので、話を広げやすいエピソードにすることが大切です。 以下の5つを参考に、自己PRに盛り込む内容を考えてみましょう。
成果を上げたこと
面接官は自己PRを通じて、あなたの仕事への取り組み方や人柄を知りたいと考えています。成果の大小は問いません。「毎日30分の語学勉強を続けている」「部活の仲間から感謝の言葉をもらった」など、たとえ小さな成果であっても、起きた出来事をどのように捉え、そこから何を学び得たのかといった考え方が重視されます。
〈具体例〉
- 学生時代、卒業論文のプレゼンテーションに向けて何度も練習して改善を重ねた。結果、「発表が分かりやすい」と好評いただいた。
- アルバイトのトイレ掃除で、担当者によって掃除内容にばらつきがあった。チェックシートの導入を社員に提案したところ、採用された。
- スーパーのレジ業務において、お会計後の商品を整理してカゴに入れることが苦手だったが、先輩スタッフにコツを聞いて練習した。以前よりも対応スピードが上がったことで、効率良く業務が進められるようになった。
主体的に取り組んだこと
自分から積極的に、主体的に行動できる人は、正社員になってもきちんと働くイメージを持たれやすいでしょう。うまくいった話だけでなく、問題が起きた時、自分なりに考えて行動し、解決に導いたエピソードなどがあれば、記載するようにしましょう。
〈具体例〉
- 学生時代、数学の解き方に苦戦していた後輩に対して丁寧に指導し、上達をサポートした。
- 部活動の前に、自主的に体育館を掃除することで、快適かつ安全な環境づくりに努めた。
- 受付のアルバイトで、問い合わせが来るのを待つだけでなく、助けを必要としている様子の方には、積極的に自分から声をかけた。
協調性を持って取り組んだこと
他者との協調性やコミュニケーション能力は、どの職種においても重視されます。周囲を観察し、相手に関心を持ってどのように関わるべきかを考えた経験、組織や業務全体のことを考えて行動したエピソードなどを具体的に書きましょう。職場で働くさまざまな人の役割を理解して、連携を取れる人材であることをアピールすることが大切です。
〈具体例〉
- 学生時代、サークル活動研究室において、メンバー全員が発言しやすいよう働きかけた。
- 居酒屋アルバイトで、積極的に感謝の言葉や励ましの言葉をかけることで、従業員同士の連携が強まるよう心がけた。
- 仕事でミスをして落ち込んだスタッフに声を掛け、励ましたり、改善策を一緒に考えた。
苦労したこと
困難なシチュエーションにぶつかった際、その人の個性や考え方が現れやすいものです。単なる苦労エピソードで終わってしまうと、企業側もネガティブな印象を抱いてしまう可能性があるため、「どのようなことを苦労と思ったのか」「それをどのように乗り越えたのか」「その結果、何を得たのか」という3つの要素をセットにし、具体的に書きましょう。
〈具体例〉
- コールセンターの電話が殺到した時、焦りを感じながらも冷静な対応が求められた。そこで、自分だけで判断せず、周囲の意見や判断も取り入れることで、スムーズな解決につながった。スタッフとの協力が業務において大切だと学んだ。
- 大会に向けての練習期間中、精神的なプレッシャーに苦労した。その対処として、食事などの自己管理やメンタルケア、仲間とのコミュニケーションに力を入れた。苦しい時こそ基礎を徹底することが大切だと学んだ。
- 単発バイトをしていたとき、毎回、初めて行く現場なので分からないことが多く苦労した。しかし、正確さが求められる作業のため、社員に聞いて確認することを徹底した。分からないところを放置せず、確認することの重要性を学んだ。
どんな仕事でも自己PRの材料になる
どんなアルバイト経験でも自己PRの材料になります。アルバイト経験は、仕事への取り組み方や、自身の得意なこと・スキルをエピソードとして語りやすいためです。過去のさまざまな経験を掘り起こして考えることで、自己PRにつなげることができます。
〈具体例〉
- 駅が混雑する時間帯に交通誘導業務で、注意を促し、安全かつ円滑な運行を実現した。
- 本屋のアルバイトで、商品の発注数を何度も確認し、ミスのないように努めた。
- 作成した資料を提出するとき、懸念事項や迷ったポイントを補足して伝えることで、社員との連携がうまくいった。
5.相手に伝わりやすい「自己PR」の構成
自己PRでは、読み手側が内容を理解しやすいように構成を工夫することが大切です。最初に結論を伝え、その後に理由や補足説明を付け加えるようにしましょう。
<基本の構成>
1 結論
自分の強みは何か2 概要
これまでにどんな仕事や経験をしてきたのか3 課題と行動
その経験のなかでどんな課題に直面し、問題解決のためにどんな行動を起こしたのか4 結果
行動した結果、どんな成果をあげられ、何を得られたのか5 貢献
自分が正社員としたら働いたら、企業側にどんなメリットがもたされるのか
特に、以下の2点を意識して書くようにしてください。
企業の視点で書く
自己PRは自分の良さを伝えることですが、長所との違いは「視点」です。長所は自分の視点であり、自己PRは企業の視点で書くのがポイントです。例えば、「粘り強い」ことが長所であれば、自己PRには「粘り強く、目標を達成する」というように、企業にどういったメリットを与えられるかというところまで書きましょう。
結論から書く
構成のところでも触れましたが、結論を後回しにすると「結局、何を伝えたいの?」と採用担当者にアピールしたいポイントが伝わらないことも考えられます。最初に結論として自分の強みを記載して、次に関連するエピソードをまとめましょう。最後に、強みを活かして応募企業で貢献できることを記載するようにすると、より伝わりやすくなります。
6.シチュエーション別! アルバイトから正社員に応募する「自己PR」の例文
アルバイトから正社員に応募する際の自己PRは「何を経験してきたか」「何ができるか」「今後どのように貢献していきたいか」を盛り込む必要があります。ここでは、自己PRの例文をシチュエーション別にご紹介します。
アルバイトから正社員としてステップアップしたい場合
アルバイトから正社員にステップアップしたい場合は、スキルアップのために自分が努力したことを積極的にアピールしましょう。また、応募企業が求めている人物像や、募集要項に記載された業務内容に必要な経験やスキルに絞って、自己PRを作成することが大切です。
応募企業の求める人材
仲間とのコミュニケーションを重視して業務を遂行できる人
〈具体例:工場(製造など)のアルバイトから正社員を目指す場合〉
<自己PRの例文>
私は、しっかりと情報を伝えるコミュニケーション能力があります。3年間、工場の生産ラインで部品組み立てのアルバイトをしてきました。先輩として新人アルバイトの業務指導を行うなかで、自分なりのノウハウを言語化することは難しく、苦戦することも多々ありました。しかし、自分が新人の頃の気持ちになって、相手の立場になって考えることで、順序立てて、正確な情報を伝えるためのコミュニケーション能力が磨かれたと思います。貴社の正社員として入社後も、このコミュニケーション能力を活かして、管理業務に貢献したいと考えています。
これまでのアルバイトとは別の職種の正社員を目指す場合
職種は違っていても、これまでのアルバイト経験を活かせることをアピールしましょう。チームワークやコミュニケーション能力、計画性など、どのような職種にも必要とされる強みを、これまでのアルバイト経験を踏まえて伝えるのがコツです。
応募企業の求める人材
営業の目標達成に向けてチームメンバーと協力することができる人
〈具体例:接客のアルバイトから営業の正社員を目指す場合〉
<自己PRの例文>
私は、一緒に働くチームのメンバーと協力しながら成果を築くことができます。コンビニエンスストアでの接客経験を通じて、最も重要性を感じたのはチームワークです。学校や競技場の近くで働いていたため、時には大勢のお客さまで店内が混雑することもありました。そのような状況下では、自分の担当外でも手の空いている人が業務に入るなど、円滑に業務を回すために協力し合うことが大切だと学びました。 また、仕入れ管理の責任も担うようになり、近隣のイベント開催や天候などの情報を考慮して適切な数量の商品確保に取り組みました。これまでの経験を活かし、営業職においても自ら考え、チームと連携しながら最善の結果を追求していきます。
7.自己PRが思いつかない…… そんな時の対処法は?
やみくもに書こうとしても、相手に伝わる魅力的な自己PRは作れません。自分の強みや経験をきちんと分析してから書き始めることが大切です。自己PRの内容や、自分の強みの見つけ方に迷ったら、以下の「自己PRの考え方の手順」に沿って、作成してみてください。
1. 応募先の企業が求める人材を確認する
先ほども説明したとおり、まずは応募先の企業がどのような人材を求めているかを把握することが肝心です。応募先の企業が求める人材・能力によって、自己PRの内容を調整する必要があります。
2. 過去のアルバイトや学生時代の活動を具体的に列挙し、時系列で整理する
次に、自身の経験を振り返り、関連する業務経験を整理します。アルバイト経験は、直近のものだけでなく、過去にさかのぼった経験でも問題ありません。また、バイト経験に限らず、自分の知識やスキルを向上させるために学んできた経験でも大丈夫です。
3. 応募先の企業が求める人材(1)と自身の経験(2)を照らし合わせて、共通点を見出せる経験を自己PRに活用する
2で整理した中から、自己PRに活用する自身の経験を選びます。その際、1と共通点のあるものを選ぶことで、企業側に説得力のある自己PRが作れます。共通点とは、仕事内容や、スキル、考え方、資格など、さまざまなものが当てはまります。
4. 過去の経験を目的/プロセス/結果に分解し、自己PRとしてまとめる
どんな経験にも「目的」「目的を達成するためのプロセス」「結果」があり、この3つに分けて考えると強みを見つけることができます。 例えば、アルバイトでの経験なら以下のように分解して考えられるでしょう。
〈飲食店での接客のアルバイトの場合〉
・目的
お客さまに満足していただけるサービスをすること。・プロセス
積極的にコミュニケーションをとる場合もあれば、要求されたことに対してのみ応えるなど、
お客さまの状況に合わせた接客対応を心掛ける。・結果
お客さまアンケートで「接客対応への満足度」に対して好意的な回答を得られた。
このように内容を整理した後に、それぞれの文章をつなげると、論理的かつ説得力のある自己PRになります。
8.「自己PR」を書くときに、つまずきやすいポイントも押さえておこう
自己PRの書き方を紹介してきましたが、その過程でつまずきやすいポイントには以下の2つがあります。それぞれの対処法について説明します。
「自分の強み」が分からない
自己PRを書く際、多くの人が直面するのが、自分の強みが見つからないという悩み。正社員として活躍できるイメージを持ちづらく、応募する自信がなくなってしまう人もいるかもしれません。そこで、試していただきたい方法が「短所を長所に言い換える」です。
〈言い換え例〉
- あきっぽい→変化を楽しめる
現状に満足せず、常により良いサービス提供を追求するために、創意工夫を凝らすことができます。- 計画性がない→臨機応変に対応できる
新たな課題に直面した際に、適切な対処法を見出して、臨機応変に対応することができます。- 視野がせまい→集中力がある
与えられた課題や目標に対して集中して取り組み、必要な作業を確実にこなすことができます。
ただし、言い換えるだけではなく、企業が求めている人材に合うように内容を調整することが大切です。 最初は苦戦するかもしれませんが、時間をかけてでも丁寧に自己PRを作成しましょう。自分自身の理解を深めることで自信につながり、その後の面接でもスムーズに説明できるようになります。
強みをアピールすることで、入社後に過度に期待されるのが不安
強みをアピールしたからといって、入社後に過剰に期待されることはないと考えて大丈夫です。アルバイトから正社員の仕事に就く場合、最初から実績を上げることは企業側からもそれほど期待されていませんので、心配いりません。また、できないこと・できる自信がないことなのに、「できる」と伝えてしまうと、採用されてもミスマッチングが生じてしまいますので、これは避けた方が無難でしょう。 一方で、まったく期待されないのも、仕事へのモチベーションを見出せなくなってしまう可能性があります。期待されることを怖がらず、「期待に見合うだけの仕事をしていこう」という前向きな気持ちで、自己PRを書くといいでしょう。
9.ポイントをおさらい! 職歴・志望動機・自己PRの書き方
〈職歴を書くための3つのポイント〉
- 職歴とは、これまでに経験した職業や職種、その就業期間、担当した業務内容などを時系列順に示す項目
- 採用担当者に好印象を与えられるようなアルバイトに絞って記載する
- 応募する企業の特徴に合うアルバイト経験を優先して記載する
〈志望動機を書くための3つのポイント〉
- 志望動機とは、応募する企業に入社意欲を伝える項目
- 企業への関心や共感を示す内容は具体的に書く
- 正社員として働く意欲と貢献できる可能性を伝える
〈自己PRを書くための3つのポイント〉
- 自己PRとは、これまでの経験を通じて自身の考え方やスキルなどを伝える項目
- 企業が求める人材・能力によって、自己PRの内容を調整する
- どんな経験も「目的」「プロセス」「結果」の3つに分解すれば自身の強みが見つかる
10.まとめ
ここまで解説してきたようにアルバイトの経験も、正社員採用へのアピール材料になります。「正社員として働いて貢献したい」という思いが採用担当者に伝わるよう、ポイントをおさえて書くことを心掛けましょう。 特に「志望動機」「自己PR」の項目を書くためには、自己分析がとても大切です。同じ業種か違う業種かに関わらず、これまでのアルバイト経験で得たスキルや知識を整理し、応募企業が求めている人物像にあったものをアピールしましょう。これまでの経歴に自信を持って、正社員採用につながる履歴書を作成してみてください。
監修者
有限会社キャリアドメイン
代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
谷所 健一郎(やどころ けんいちろう)氏