大学生一人暮らしにかかる費用とは?仕送りなしで一人暮らしする方法や、食費を抑える方法などについて解説 | マイナビバイトTIMES
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    大学生一人暮らしにかかる費用とは?仕送りなしで一人暮らしする方法や、食費を抑える方法などについて解説

この記事の要約

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大学生が一人暮らしをするためには、家賃・食費・光熱費・交際費など、何かと費用がかかります。具体的に何にどれくらいかかるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。本記事では、大学生の一人暮らしはいくらあれば生活できるのかを解説します。仕送りなしで一人暮らしする方法や、効率良く収入を増やすためのおすすめアルバイトも紹介するので、参考にしてみてください。


1.大学生一人暮らしはいくらあれば生活できる?

全国大学生活協同組合連合会が行った「第59回学生生活実態調査」によると、2024年度公開の大学生一人暮らしにおける1カ月あたりの合計生活費は、127,500円です。内訳は以下のとおりになります。

項目 金額 割合
住居費 54,130円 約42.4%
食費 25,880円 約20.3%
貯金・繰越 14,740円 約11.6%
教養娯楽費 12,840円 約10.1%
日常費 7,330円 約5.7%
交通費 4,330円 約3.4%
通話通信料 3,190円 約2.5%
書籍費 1,500円 約1.2%
勉学費 1,260円 約1.0%
その他 2,290円 約1.8%
支出合計 127,500円

参考:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査 概要報告」

次に、大都市・中都市・小都市で住む地域ごとでかかる目安の生活費を紹介します。

【東京を含む大都市】大学生一人暮らしにかかる1カ月の生活費

家計調査における大都市とは、「政令指定都市」と「東京都区部」のことです。東京23区だけでなく、大阪市や横浜市といった「区」が存在する都市も含まれます。大都市での1カ月間の平均支出を項目ごとに分けると以下の表のとおりで、支出合計は163,183円です。

項目 金額
食費 45,835円
住居費 21,774円
光熱・水道費 8,383円
家具・家事用品 5,964円
被服・および履き物 6,321円
保険医療費 7,449円
交通・通信費 18,957円
教養娯楽費 19,723円
その他 28,776円
支出合計 163,183円

参考:​​総務省 家計調査「第3表 都市階級・地方別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)」

【中都市】大学生一人暮らしにかかる1カ月の生活費

家計調査における中都市とは、「大都市を除く人口15万人以上の市」を指します。引っ越し先の街の人口を確認し、中都市に該当するか確認してみましょう。中都市での1カ月間の平均支出の合計金額は157,798円です。

項目 金額
食費 40,781円
住居費 19,710円
光熱・水道費 13,484円
家具・家事用品 5,522円
被服・および履き物 4,487円
保険医療費 6,861円
交通・通信費 21,025円
教養娯楽費 17,017円
その他 28,910円
支出合計 157,798円

参考:​​総務省 家計調査「第3表 都市階級・地方別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)」

大都市と比べると、5,000円ほど生活費が安いです。内訳を見ると、光熱・水道費や交通・通信費は高いものの、それ以外の項目の費用が全体的に下がっています。

【小都市】大学生一人暮らしにかかる1カ月の生活費

家計調査による小都市とは、人口15万人未満の市町村であり、都市よりも小さな規模の自治体です。小都市での1カ月間の平均支出は、合計146,956円となっています。

項目 金額
食費 37,114円
住居費 21,888円
光熱・水道費 13,238円
家具・家事用品 4,190円
被服・および履き物 3,623円
保険医療費 6,799円
交通・通信費 20,776円
教育費 68円
教養娯楽費 14,142円
その他 25,117円
支出合計 146,956円

参考:​​総務省 家計調査「第3表 都市階級・地方別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)」

中都市よりも更に生活費は下がり、大都市と小都市の差は約16,000円です。人口の多い街であるほど、生活費がかかりやすいことが分かります。大都市で一人暮らしをする場合は、特に節約を意識して生活する必要があるでしょう。

住居費と食費を抑えることで節約が可能!

一人暮らしをしている大学生全体や各都市からの傾向を見ても、生活費の多くを住居費と食費が占めていることが分かります。特に全体からは、2つの項目だけで6割を占めていることからも、負担が大きいことは否めません。そのため、生活費を抑えるのであれば、住居費と食費を優先的に節約すると良いでしょう。


2.大学生一人暮らしはきつい?初期費用や引っ越し費用などを紹介

大学生 一人暮らし 初期費用

一人暮らしを始める際には、初期費用として主に以下3つの費用がかかります。

契約する物件や引っ越しする状況によって金額が大きく異なるため、以下の内容を参考におおよその金額を想定しておきましょう。

賃貸契約にかかる初期費用(資金・礼金など)

賃貸契約するうえでは、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・火災保険料といった初期費用がかかります。築年数によって敷金・礼金の有無が変わったり、不動産会社によって仲介手数料の割合が変わったりしますが、おおむね家賃の4〜6倍が目安とされています。
大学生一人暮らしの平均住居費は約54,000円なので、21万〜33万円かかるでしょう。賃貸契約にかかる初期費用を抑えるなら、敷金・礼金が無料の物件や、仲介手数料が安い不動産会社を選ぶのがおすすめです。

引っ越し費用

引っ越し費用は、移動距離や荷物の量によって金額が異なります。大学生が引っ越しをするであろう繁忙期の3月・4月の金額は以下のとおりです。

単身(荷物少ない) 単身(荷物多い)
全平均 52,000円 70,000円
~15km未満
(同市区町村程度)
35,640円 44,000円
~50km未満
(同都道府県程度)
44,000円 54,000円
~200km未満
(同一地方程度)
61,000円 81,000円
~500km未満
(近隣地方程度)
90,000円 115,000円
500km以上
(遠距離地方程度)
100,000円 140,000円

参考:引っ越し侍「一人暮らしや単身引っ越しの費用相場と安い見積もり料金で引っ越しするポイント」

全体の平均は荷物が少ない人で52,000円であり、荷物が多いと70,000円です。引っ越し費用を抑えるのであれば、複数の引っ越し業者で相見積もりをとり、ご自身の状況の場合で一番安く対応してくれる業者を探すと良いでしょう。

家具家電などの購入費用

家具家電は、最初からどこまでそろえるかや、どこまで高性能の製品を選ぶかによって金額が変わります。一般的な目安は20万〜30万円とされているため、最低でも家具家電の購入費用として20万円ほど用意しておきましょう。
家具家電の購入費を下げるなら、新生活パックのようなセット購入で安くなる商品や、中古品を購入することも検討してみてください。家族や知人から譲り受けるのも手段の一つです。


3. 大学生一人暮らしの収入内訳

全国大学生活協同組合連合会が2024年度に公開した「第59回学生生活実態調査」によると、大学生一人暮らし1カ月あたりの収入は129,240円でした。内訳は以下のとおりです。

項目 金額 割合
小遣い仕送り 70,120円 約54.3%
奨学金 19,660円 約15.2%
アルバイト 36,110円 約28.0%
定職 420円 約0.3%
その他 2,940円 約2.3%
収入合計 129,240円

参考:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査 概要報告」

支出が127,500円なのでほとんど同じ金額であり、貯金は難しいことが分かります。更に、「小遣い仕送り」が半数以上の割合を占めているため、親からの援助がないと生活が苦しくなってしまう可能性もあるでしょう。


4.大学生が仕送りなしで一人暮らしする方法4つ

大学生 一人暮らし 仕送りなし

仕送り金額の減額傾向が続いているものの、仕送り0円で生活する大学生は8%前後と非常に少ないことが分かっています。大学生の一人暮らしの支出額と収入額がほぼ同額だったことも考慮すると、仕送りなしで一人暮らしするのは難しくなるでしょう。大学生が仕送りなしで生活するのであれば、以下の方法で上手に支出額を抑える必要があります。

家庭の事情や大学の制度などに合わせて、取り入れられそうな節約方法をチェックしてみましょう。

家賃が安い物件を選ぶ

一人暮らし費用で最も割合を占める生活費は家賃です。大学生の一人暮らしの平均家賃は約54,000円なので、これを目安に物件を探してみましょう。
駅からの距離や築年数の条件をゆるめて、家賃の安い物件を選べば、毎月の固定費を大幅に安くできる可能性があります。例えば、家賃6万円であれば年間72万円ですが、家賃4万円の物件に住めば、年間48万円なので24万円の節約につながります。
一人暮らしではなく、ルームシェアで家賃を折半するのも方法の一つです。新生活を始めるには家具・家電の購入も必要ですが、家具家電が備え付けの物件であれば初期費用の節約にもなるでしょう。

奨学金等の制度を活用する

大学に通うにあたり、最もお金がかかるのは学費です。全国大学生活協同組合連合会の調査※によると、下宿生(一人暮らしをする大学生)が受験から入学までにかかった費用の平均は、国公立で約209万円、私立で約237万円となっています。

※参照元:全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査 概要報告」

手元に十分な資金がなければ、奨学金を借りて在学中の支出を抑えると良いでしょう。ただし、奨学金は卒業後に返済する必要があるという点には注意してください。奨学金だけでなく、国民年金保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」や、授業料や入学金を免除してもらえる「授業料等減免制度」を利用するのもおすすめです。

学食を利用して食費を抑える

外食やフードデリバリーを繰り返すと、食費がかさんでしまいます。できるだけスーパーで食材を買って、自炊中心の生活をすれば節約になるでしょう。
学業やサークル、アルバイトなどで忙しくて自炊が難しい時には、学食も利用してみてください。学食は一般的な外食に比べ、学生向けに安く提供されています。自炊よりはお金がかかりますが、外食をするよりは安く、栄養バランスが整った食事もしやすいでしょう。大学に近い場所に住み、学食を利用しやすいように工夫するのもおすすめです。

格安スマホに乗り換える

生活費を抑えるためには、電気やガスの使用頻度を減らして光熱費を節約したり、娯楽施設では学割を利用したりなど、いくつか方法があります。中でも通信費は毎月かかる固定費であり、格安スマホに乗り換えることで節約できるでしょう。
総務省の通信利用動向調査によると、格安スマホ事業者を利用している人の通信料金は、1,000円台・2,000円台・3,000円台がそれぞれ約20%ずつを占めています。例えば、現在スマホ代で毎月8,000円を払っている人が1,000円に抑えられれば、1カ月で7,000円、年間で84,000円の節約になります。一見、金額が少ない費用であっても一年を通して考えると大きな影響を与えるため、スマホ代のような身近な費用も見直してみましょう。


5.一人暮らしの大学生におすすめのアルバイト

生活費や遊ぶためのお金を稼ぐためにアルバイトをするのですが、大学生の本分はあくまでも学業。アルバイトに精を出し過ぎて大学に行かなくならないように注意が必要です。そこで、一人暮らしの大学生がアルバイトをする際には、次のような条件が当てはまるアルバイトを探すことをおすすめします。

一つ目は、バイト時間が夕方以降であること。昼間は大学の講義があります。アルバイトをする時は、なるべく講義に支障をきたさないものを探すほうが良いでしょう。また、土日は生活に必要な買い物などに充てる時間の確保も必要です。

二つ目に、自己都合でシフトを組めることです。アルバイトスタッフの多い店では、シフトを柔軟に組むことができ、自己都合を優先しながらアルバイトができます。アルバイトは大学生活に影響が出ない程度に行うのが大切です。
以下では、特におすすめのアルバイト3種類について解説します。

がっつり稼げる高時給アルバイト

がっつりとお金を稼ぎたい人は、高時給のアルバイトがおすすめです。夜遅くまで開いている居酒屋やバーなど、飲食系でも働く時間帯が深夜に及ぶ場合は、時給が高くなります。
また、大学生であることを生かした塾の講師や、ある程度働く時間に融通の利くコールセンターなどのアルバイトも、比較的高めの時給が期待できます。夏休みなどの長期休暇を利用した、リゾート地や観光地などで泊まり込みのバイトも良いでしょう。
がっつり稼げる高時給アルバイトの例は、以下のとおりです。

  • 居酒屋
  • バー
  • 塾講師
  • 家庭教師
  • コールセンター
  • 介護職員
  • 土木作業員
  • 看護助手
  • 結婚式場スタッフ

高収入・高時給のお仕事検索は
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まかないが出る飲食系のアルバイト

居酒屋やファーストフード店・ファミレス・カフェなどでは、閉店後や休憩時にまかないを出してくれる店があります。
まかないは、キッチンスタッフが作ってくれる場合と、自分で好きなものを作る場合とがあり、基本的にその日に残った食材を使用して作るケースが多いです。
また、ホールでもキッチンでも、新作メニューの試食をさせてもらえることもあります。一日の内の一食分の食費が浮くことは、一人暮らしの大学生にとって大変うれしいことです。まかないが出るアルバイトは、主に以下の職種です。

  • レストラン
  • カフェ
  • ファーストフード店
  • 居酒屋
  • ラーメン屋
  • 焼肉店
  • パン屋
  • ホテル

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日払い・週払いでもらえるアルバイト

継続的にではなく、一度のアルバイトですぐにお金が欲しい人は、日払いや週払いのアルバイトがおすすめです。急な出費が重なってしまった時にも、日払いや週払いのバイトならすぐに給料が手元に入るので、助かるでしょう。
日払い・週払いのアルバイトは、ライブ・イベントの運営スタッフのような単発系や、引っ越し作業のような長期系など、さまざまな種類があります。工場での仕分けや梱包などの軽作業系や土木工事などのお仕事もあるので、ぜひ自分に合ったものを探してみてください。
日払い・週払いでもらえるアルバイトには、以下のような職種があります。

  • イベントスタッフ
  • 引っ越しスタッフ
  • 軽作業
  • 警備員
  • ポスティング
  • 試食案内
  • 家電量販店のキャンペーンスタッフ
  • 試験監督
  • データ入力
  • 交通量調査

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単発バイトは、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

単発バイトにおすすめの仕事20選!高校生・大学生や社会人ごとに紹介


6.大学生は一人暮らし費用に備えてアルバイトを始めよう

大学生の一人暮らしでは、毎月12万円ほどかかります。支出と収入の金額はほぼ同じであり、生活に余裕があるとはいえないでしょう。仕送りがなければ更に家計のやりくりは難しくなるため、奨学金を利用したり、家賃の安い物件を選んだりすることで支出を減らすのが重要になります。
支出を抑えるのにも限界があるため、収入を増やすためにアルバイトを行うことも検討しましょう。まかないが出れば食費の節約になり、高時給バイトであれば効率良く収入を得られます。

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