飲食店のアルバイト求人を見ていて、「ホールスタッフって何をしているんだろう?」「自分にできるかな?」と考えたことはありませんか? 本記事では、ホールスタッフの業務内容や求められるスキルについて解説します。また、ホールスタッフに向いている人や向いていない人、応募する際のポイントも紹介するので、ホールスタッフに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
1.ホールスタッフとは?
ホールスタッフとは、基本的には「来店したお客さまに対して接客をするスタッフ」のことです。主に飲食店やイベント会場でお客さまに接客やサービスを提供します。
ホールスタッフの対応はお客さまのお店に対する第一印象に大きく影響するため、正しい言葉遣いや身だしなみ、マナーが求められるでしょう。
2.ホールスタッフの主な業務内容
ホールスタッフの主な業務内容はこちらです。
- 来店したお客さまの案内
- 注文・要望をうかがう
- 配膳・片付け
- 会計
基本的には注文や配膳、テーブルのセッティング&片付け、会計が定番ですが、同じホールスタッフでも職種によって業務内容は異なります。
具体的な職種を例に見ていきましょう。
レストランのホールスタッフ
レストランには幅広い層のお客さまが来店するため、周囲に気を配り、効率よく仕事をこなしていく器用さが求められます。
例えば、小さな子ども連れのお客さまに子ども用のイスを提供したり、配膳した帰りにお客さまの空いているお皿を下げたりするなど、周りを見て行動することが大切です。
以下の記事ではレストランのバイトについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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居酒屋のホールスタッフ
居酒屋のホールスタッフでは、簡単な料理の盛り付けやドリンクづくり、電話対応を任される場合も多いでしょう。お酒を扱うためお客さまとの距離も近くなり、より柔軟なコミュニケーション能力が求められます。
以下の記事では、居酒屋のバイトについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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パチンコのホールスタッフ
パチンコのホールスタッフは、飲食店とは業務内容が大きく異なります。パチンコホール・スロットの清掃や新しい球の供給、パチンコ玉の入った箱の上げ下げ、交換が主な業務です。
また、開店前には店内の点検業務やトラブルがないか確認し、営業中はお客さま対応やサポート、機械のトラブル対応、閉店後には店内の確認や遊技台の整備をします。そのほか、おしぼりの交換やタバコの灰皿の清掃、交換といった業務もあるため、さまざまな対応が必要です。
以下の記事では、パチンコのバイトについて詳しく解説しています。
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3.ホールスタッフに求められるスキル
ホールスタッフに求められるスキルとして、以下の3つが挙げられます。
コミュニケーション能力
ホールスタッフは接客(注文やクレーム対応など)がメイン業務であり、お客さまとコミニュケーションを取る機会が多い職種です。また、スタッフと連携して業務を進める場面も多々あります。相手に意思を伝える、相手の意図を理解するためにも、コミュニケーション能力が必要になるでしょう。
臨機応変な対応能力
飲食店であれば、注文から料理の提供、会計、片づけなど1人でこなす業務も多いです。また、子連れや高齢者の方などさまざまなお客さまがいるため、トラブルや想定外の事態が起こったり、マニュアルどおりにはいかなかったりする場面もあるでしょう。そういった場合でも冷静に状況を判断し、柔軟に業務をこなす対応力が必要になります。
語学力
ホールスタッフの場合、働く職種やエリアによっては語学力が必要になる場合があります。例えば、外国の方が多く訪れるレストランやホテルの場合、必要最低限のコミュニケーションができる語学スキルが求められるでしょう。
ただし、職場によっては複数の言語で書かれたメニュー表を用意していることもあるため、「完璧に言語をマスターしなければ応募できない」ということはありません。気になる求人の条件や募集要項を確認したうえで応募してみてください。
4.ホールスタッフに向いている人
ホールスタッフに向いている人の特徴は以下のとおりです。
積極的にコミュニケーションが取れる人
業務中はお客さまだけでなく、スタッフ同士でもコミュニケーションを取ります。自ら積極的にコミュニケーションを取れる人であれば、スムーズに業務を進められるでしょう。
柔軟な対応のできる人
お客さまによって要望は異なるため、1人ひとりに合わせた対応が必要になります。「何を求められているのか」「どうすれば気持ち良く過ごしていただけるか」を意識し、状況に応じて柔軟に対応できる人はあらゆる場面で活躍できるでしょう。
周囲に気を配れる人
周囲に気を配ることで、お客さまが困っていることに素早く気付けたり、事故を未然に防いだりできる可能性が高くなります。スマートな接客はお客さまに良い印象を与え、お店の雰囲気や印象の向上にもつながるでしょう。
また、近くのスタッフが助けを求めていた場合もスピーディに対応できます。スタッフ同士の良好な関係は職場の働きやすさに直結するため、職場環境にも良い影響を与えてくれるはずです。
5.ホールスタッフに向いていない人
反対に、ホールスタッフに向いていない人の特徴としては以下が挙げられます。
人とコミュニケーションを取ることが苦手な人
ホールスタッフはお客さまとの接客が主な業務のため、コミュニケーションが苦手な人にとっては負担が大きいかもしれません。
ただし、コミュニケーションに苦手意識がありつつも、「接客業務を通じてコミュニケーション能力を身に付けたい」と考えている人は挑戦しても良いでしょう。多くの店舗ではマニュアルが用意されていたり、バイト仲間のサポートを受けられたりするため、未経験でも十分チャレンジできます。
決まった業務内容をこなしたい人
お客さまによって対応する内容が変わるため、決まった仕事をこなしたい人は自分のパフォーマンスを発揮しづらいかもしれません。
ただし、「あらゆる状況に臨機応変に対応できるようになりたい」と考えている方は、ぜひチャレンジしてみると良いでしょう。
マルチタスクが苦手な人
ホールスタッフは、一度に複数の業務が重なることも多くあります。そのため、作業を同時並行で進めるのが苦手な人は、ストレスを感じてしまうかもしれません。
ただし、タスクに優先順位をつけるスキルは業務をこなす中で自然と身に付くもの。「マルチタスクが苦手だから応募はやめよう」と考える必要はありません。
6.ホールスタッフに応募する際のポイント
ホールスタッフに応募する際には、以下の2つのポイントに注意しましょう。
服装や身だしなみを整える
働く職場によって、服装や身だしなみのルールは異なります。具体的には以下の点に注意しましょう。
- 髪型、髪の毛の色
- アクセサリー類
- 服装
- 支給品の着用
例えば、居酒屋や焼き肉店のホールスタッフの場合は「お店支給のポロシャツやTシャツを着用。髪型や染色も自由」のようにルールがあまり厳しくない場合があります。
反対に、ホテルスタッフやレストランの場合は「支給の制服、靴の着用、過度な染髪、ピアスNG」のように、身だしなみやマナーなど厳しく求められる場合が多いです。応募する際は必ず求人の募集要項を確認しましょう。
以下の記事ではバイト面接の服装マナーについて詳しく解説しています。
【バイト面接の服装マナー】春夏・秋冬の注意点や職種別のポイントを解説
履歴書、志望動機を丁寧に作成する
ホールスタッフに応募する際は、履歴書や志望動機をしっかり考えましょう。自分のアピールポイントを把握し、企業の求める人材を分析することが大切です。
例えば、ホールスタッフに必要な「コミュニケーション能力」を生かせた経験をアピールできれば、採用される確率がグッと高くなるかもしれません。
バイト履歴書の志望動機の書き方については以下の記事で解説しています。
バイト履歴書の志望動機の書き方・例文23選(学生向け)NG例も解説
7.ホールスタッフが自分に向いているか考えよう
ホールスタッフの業務を解説したうえで、向いている人・向いていない人について解説しました。
ホールスタッフの業務は、コミュニケーションが大切です。お客さまだけでなく、ほかのホールスタッフとコミュニケーションを取ることで効率よく業務をこなせるでしょう。本記事を参考に、自分がホールスタッフに向いているか考え、自分に合った選択をしてみてください。