この記事の要約
- バイト面接でよく聞かれる8つの質問と回答例を参考にすると対策しやすい
- 「質問はありますか?」と逆質問された場合の「聞いたほうが良いこと」と「聞くべきではないこと」を覚えておくと安心
- 前のバイトを辞めた理由を聞かれた場合はポジティブな理由に置き換えて話す
- バイトの面接が初めての高校生は良く聞かれる質問4選と回答例を事前に確認しておくと良い
アルバイトの面接に臨む際、「何を聞かれるんだろう」「質問に上手く答えられなかったらどうしよう」と不安に思ってしまうに向け、アルバイトの面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介します。質問に上手く答えるコツも解説するので、アルバイトの面接を控えている方はぜひ活用してみてください。
1.バイト面接でよく聞かれる質問8選と回答例
面接では主に志望動機やシフト希望などが質問され、回答は採用の可否に影響します。 回答例を参考にどのように答えるか考えておきましょう。
前のバイトを辞めた理由
アルバイト経験がある場合、以前のバイトを辞めた理由を聞かれることもあるでしょう。家庭の事情といったやむを得ない理由であればそのまま伝えて問題ありませんが「職場に嫌いな人がいた」といったネガティブな理由であれば話す必要はありません。「学業に集中したかったから」「新しい仕事に挑戦したかったから」といったポジティブな理由に置き換えて話せば、心証が悪くなりにくいでしょう。
【回答例】
「以前のアルバイトは受験のために退職しました。受験が終わったのでまたアルバイトを始めたいと思い、応募いたしました。」「希望するシフトになかなか入れなかったため、退職しました。退職を機に新しい職種にも挑戦したいと思い、こちらのアルバイトに応募しました。」
バイトの志望動機
志望動機を聞かれたら「なぜこのアルバイトに興味をもったのか」をわかりやすく伝え、意気込みをアピールしましょう。「家が近い」「時給が高い」といった条件面だけでなく、 「接客が好き」「お店やブランドが好き」といった前向きな動機を伝えれば、意欲が伝わりやすいでしょう。
【回答例】
「アルバイトを志望した理由は接客業に興味があるからです。こちらには何度か来店したことがあり、非常に親切な対応をしていただいたため、ぜひこちらで働きたいと思っていました。通学している大学(高校)が近い場所にあるのも理由の一つで、学校が終わった後はそのまま出勤できます。」「高校生になり、自分のお小遣いのためにアルバイトをしたいと思って応募しました。こちらの店の●●(雑貨・お菓子・洋服など)が好きで、ぜひ働きたいと思っていました。」
これまでのバイト経験
面接ではこれまで経験したアルバイトを質問される場合があります。バイト経験があれば、仕事内容や勤続年数、習得したスキルを伝えましょう。前職で得た経験やスキルがプラスになると採用担当者に判断されれば、採用に一歩近づきます。アルバイトが初めての場合は正直に「初めて」と伝え、未経験でも頑張ると意欲を伝えましょう。
【回答例】
「以前はコンビニで1年ほどアルバイトをしていました。品出しやレジ操作、発注業務を行っていました。」「アルバイトをするのは初めてですが、早く仕事を覚えられるように頑張ります。」
「週4日勤務で10~14時が希望です。できれば土日は休ませていただきたいですが、柔軟に対応します。」
自分の長所
面接で自分の長所を聞かれたら、具体的なエピソードや根拠を交えながら答えることがおすすめです。 採用担当者は長所を聞いてどのような人物か判断するため「まじめに仕事に取り組んでくれそう」という印象をもたれるアピールを考えてみましょう。
【回答例】
「長所は人見知りせずにいろいろな人と仲良くなれる点です。部活動に所属しており、チーム内でも積極的に仲間とコミュニケーションをとって連携を深めています。人とのコミュニケーションが得意なので接客業でも活かせると思います。」「私の長所はまじめに作業に取り組み、細かい仕事でも丁寧にやり抜ける点です。前職では事務作業の丁寧さや、作成資料の正確性の高さを評価していただきました。」
バイトの開始時期
アルバイトの開始時期を聞かれたら、いつから働けるか明確な日程を伝えます。 すぐに働ける場合は「明日から」と答えても良いですし、初出勤日が遅くなる場合は理由を添えて期日を伝えましょう。
【回答例】
「勤務は明日からでも可能です。」「今週はテスト期間のためアルバイトが難しく、●月●日から勤務できます。」
希望のシフトや勤務時間
シフト制の場合、面接では希望する勤務時間や週何日働けるかを聞かれます。質問されたら 確実に出勤できる日程を伝え、もし調整可能なら先方の要望に臨機応変に対応する姿勢を見せると良いでしょう。
【回答例】
「平日は18~22時で週3日程度勤務可能です。土日も勤務できますが、どちらかは休みにしていただきたいです。」
年末年始や長期休暇のシフト
年末年始や長期休暇のシフトを聞かれる場合もあります。 長期休暇中に休みが欲しい場合は、あらかじめ申告しておくと申請しやすくなるでしょう。
【回答例】
「大学の夏休み期間は通常のシフトと変わらず勤務できますが、お盆の期間のみ、帰省のため休みをいただきたいです。」「年末年始は予定があるため、12/30~1/2までお休みをいただければと思います。」
通勤方法と通勤時間
通勤方法と通勤時間を聞かれたら、通勤に使う交通機関を挙げて通勤にかかる時間を答えましょう。 高校や大学からアルバイト先に向かう場合は、学校からのルートも伝えておくと安心です。 もし自転車やバイクで通勤したい場合は、使用可能か確認した上で停める場所を聞いておきましょう。
【回答例】
「自宅からこちらまで●●線を利用して●分程度です。学校はこちらの徒歩圏内にあり、歩いて10分程度です。」「自宅からは自転車と●●線を利用して20分程度です。学校からはバスと徒歩をあわせて20分程度かかります。」
2.バイト面接で「質問はありますか?」と聞かれた場合は?
「質問はありますか?」と聞かれた場合の対応方法について、「聞いたほうが良いこと」と「聞くべきではないこと」の 2パターンを紹介します。
逆質問された際に聞いたほうが良いこと
- 合否結果の連絡時期と手段
- シフト提出と決定のタイミング
- 試用期間や研修期間の有無
- 試用期間や研修期間の時給
- 体調不良といった緊急時の連絡先
面接時に就業規則や待遇、福利厚生に関する不明点を聞いておくと、後々トラブルに巻き込まれにくくなるでしょう。
【逆質問のトーク例】
「研修期間はございますか。また、研修期間の時給は通常の時給と異なりますか。」「シフト希望は何日ごろに提出すればよろしいでしょうか。」
逆質問された際に聞くべきではないこと
- 待遇や給与に関すること
- HPや会社案内に記載されている内容
- すでに説明された内容
- 漠然とした質問
上記のような質問は、話を聞いていない・バイト先のことを調べていない・熱意が感じられないとマイナス印象を与えかねません。 例えば、「職場はどんな感じですか」「初めてでも大丈夫でしょうか?」といった質問は内容が漠然としており、面接官が答えづらくなってしまいます。「従業員のみなさんはどのような雰囲気の方が多いのでしょうか?」「はじめてのバイトで不安があるのですが、業務内容について積極的に質問しても問題ないでしょうか?」と、具体的に質問しましょう。
また、待遇や給与に関することを質問するのは問題ありませんが、それだけだと条件面だけを気にしていると捉えられる可能性があります。 待遇や給与について聞きたい場合は「逆質問された際に聞いたほうが良いこと」で紹介した他の質問と合わせて聞くのがおすすめです。
3.【高校生編】初バイト面接で聞かれる質問4選と回答例
高校生がアルバイトをする場合、以下のように前章の質問以外のことも聞かれる可能性があるでしょう。具体的な質問と回答例を解説します。
保護者の同意
高校生の場合、アルバイトの面接で親(保護者)が同意しているか確認される場合があります。事前に保護者の同意を得た上で応募し、面接で質問されたら同意は得ていると伝えましょう。
【回答例】
「アルバイトをすることは親から同意を得ており、こちらの面接を受けることも伝えております。」
バイトに関する学校の校則
アルバイトに関する高校の校則を確認されることもあるでしょう。校則で禁止されていれば当然アルバイトはできず、採用後に禁止されているとわかったら辞退するしかありません。 アルバイト先に迷惑をかけないためにも、応募前に校則を確認しておくことが重要です。 アルバイトが許可制の高校で許可証が必要になるのであれば申請方法を確認し、面接時に許可制であることを伝えましょう。 採用された場合は速やかに手続きをする旨を伝えれば、先方も安心して採用の可否を判断できます。
【回答例】
「アルバイトをするには高校の許可が必要であり、すでに申請して許可は得ています。」「校則でアルバイトは禁止されていないので、問題なく勤務できます。」
試験や行事などで休みたい期間の希望
高校の試験や行事などで休みたい期間の希望があれば、面接時に伝えておきましょう。 担当者が考慮しやすいよう、おおよその時期も伝えることがポイントです。 アルバイトと学業を両立したいと伝えれば、担当者も理解してくれるでしょう。
【回答例】
「10月中旬~下旬にテストが控えており、テスト期間はシフトを週1~2に減らしたいと考えています。時期がはっきりしたらまた相談させてください。」
辞める時期の希望
高校生は受験や就職を控えているため、辞める時期の希望を質問される場合もあります。「本格的な受験勉強に入るときに辞めたい」「シフトを減らしたい」といった事情があれば面接時に伝えましょう。
【回答例】
「受験勉強のため、高校3年生になったらシフトを減らしていただきたいです。アルバイトをするのは、高校3年時の6月いっぱいまでと考えています。」「卒業後の就職先が決まっており、来年の3月まで働きたいと考えています。」
4.バイト面接の質問に上手く答えるコツ3つ
ここからは質問に上手く答える3つのコツを解説します。ポイントをおさえて本番でスムーズに答えられるようにしましょう。
姿勢・表情・口調に配慮する
質問に上手く答えるには「姿勢・表情・口調」に配慮することが重要で、美しい姿勢や親しみやすい表情、聞き取りやすい口調を意識すれば好印象をもたれるでしょう。 きれいな姿勢でいるためには、立っているときと座っているときに背筋を伸ばすことを意識します。表情は、口角を上げた自然な笑顔をつくることがポイントです。口調に配慮する際は、早口にならないようゆっくり話すことを意識しましょう。 緊張するとつい早口になってしまいますが、相手が聞き取りやすいよう焦らずゆっくり大きな声で話すことが大切です。
結論ファーストで答える
結論ファーストとは、質問に対する結論や答えを最初に話し、あとから理由を伝える話し方です。 理由や根拠を先に話すと、相手は最後まで結論がわからないため、話したい内容が上手く伝わらない可能性があります。長々と話さずシンプルに話すことを意識し、面接の質問には結論ファーストで答えるようにしましょう。
嘘をつかない
面接の質問に対して嘘をつくことは避けましょう。内容によっては、嘘だとわかった時点で採用が取り消されたり、解雇になったりする恐れがあります。
5.バイト面接に関するよくある質問と回答
Q.バイト面接の服装とマナー
バイト面接の時はどんな服装で行くべき?と疑問に思う人も多いでしょう。初めて面接を受ける際に意識しておきたい服装マナーについて紹介します。
服装は清潔かつシンプルなもの
面接時の服装は「清潔感」と「シンプル」を心掛けましょう。 見た目は相手の第一印象に大きく影響するので、身だしなみには十分に気を付ける必要があります。面接時の服装は、清潔感があれば制服でも私服でも構いません。制服は着崩さず正しく着用し、私服の場合は奇抜過ぎないシンプルな服装を選びます。 シンプルかつ清潔感のある服装で面接に臨みましょう。
面接開始の5分前に到着する
バイトの面接に行く際は、開始時間の5~10分前には現地に到着するようにしましょう。面接時間ぴったりにスタートできるようにしておくのがベストなので、5分前には受付を済ませておくのとスムーズです。到着が早すぎると相手を急かしてしまう可能性があるため、早く着きそうな場合はカフェで時間を潰すのもおすすめです。
Q.バイトの面接で落とされるサインは?
バイトの面接で落とされるサインがあるかどうかは、面接官の口癖や行動の癖にもよるため一概にはいえません。 ただし次のような言動があった場合、落とされるサインである可能性があります。
- 面接官の口数が少なく素っ気ない
- 面接時間が短い
- バイト開始日や希望シフトに関する質問がない
条件の不一致やスキル不足は仕方のないことですが、面接時の態度や身だしなみは気を付ければ改善しやすいといえます。 自分の口調や服装を振り返って、好感度を高める所作を意識しましょう。
Q.バイトの面接は何分前に着けば良い?
バイトの面接会場には約束の時間の5~10分前に着く ようにしましょう。 また、電車の遅延や道に迷ってしまうといったトラブルを考慮して、会場付近には30分前に着くことが理想です。
Q.バイトの面接はどのような流れで進む?
アルバイトの面接は、受付への声かけから退出まで次の流れで進みます。
- 面接会場に行ってスタッフに声をかける
- 面接場所で採用担当者を待つ
- 担当者が来たらあいさつして履歴書を渡す
- 面接を受ける
- あいさつをして退出する
面接は30分程度で終わるケースがほとんどですが、場合によっては長くなることもあります。余裕を持ったスケジュールを組んでおくと良いでしょう。
Q.バイトの面接時にはどのような声のかけ方をすれば良い?
面接会場に到着したらまずあいさつをして、面接に来たことと担当者の名前を伝えます。
【回答例】
「こんにちは、アルバイトの面接に参りました、●●と申します。ご担当者の●●さまはいらっしゃいますでしょうか。」
Q.バイトの面接で「質問ありますか」と聞かれたとき「ない」と答えても良い?
「質問ありますか」と聞かれたとき、質問がなければ「ない」と答えても構いません。 疑問がなければムリに質問せず「すべて説明していただいたので質問はございません。ありがとうございました」と丁寧に返答しましょう。
Q.高校生・大学生が初めてのバイト面接に落ちる理由は?
高校生・大学生が初めてのバイト面接に落ちる場合は、以下のような理由が考えられます。
- 募集要項の条件と合わない
- スキルが不足している
- 履歴書の不備が多い
- 面接の態度や身だしなみに好感が持てない
- 面接での会話の印象がよくない
第一印象が悪いと、その後の面接内容によっては挽回できず不採用になる可能性があります。初めてバイトをする高校生・大学生が面接に行く際には、身だしなみを整え社会人としてのマナーを守るようにしましょう。面接時に意識するべき服装やマナーについては「【初心者向け】バイト面接前に確認すべき10項目」で詳しく解説しています。
Q.高校生のバイト面接の服装は制服でも問題ない?
高校生のバイト面接の服装は制服で問題ありません。私服で行くのも問題ありませんが、何を着ていくか迷う場合は、制服を着ていくのがおすすめです。 バイトの面接に制服で行く場合は、汚れやシワがないか確認し清潔感のある状態で行きましょう。
Q.バイトの面接後、1週間連絡がない場合はこちらから問い合わせても問題ない?
バイトの面接後、1週間連絡がない場合はこちらから問い合わせても問題ありません。 面接時に伝えた電話番号やメールアドレスが間違っていて、バイト先から連絡ができない状態かもしれません。バイト先に問い合わせる際には「面接時にお伝えした連絡先に不備があったかもしれないと思いご連絡いたしました」と伝えると良いでしょう。
6.万全の体制でバイト面接に臨もう
本記事で紹介した内容を振り返りながら、想定した質問に自分なりの回答を用意し、万全の体制で面接に臨みましょう。 案件が豊富なマイナビバイトでアルバイトを検索し、自分に合った労働条件のアルバイトを探してみてください。