『教えることが好き』なあなたにオススメ。教育業界の正社員の仕事とは? | マイナビバイトTIMES
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    『教えることが好き』なあなたにオススメ。教育業界の正社員の仕事とは?

この記事の要約

人の学びをサポートし、人の成長に貢献する教育業界。この分野では、家庭教師や塾講師といった教える仕事だけでなく、試験監督、採点、アドバイザーといった学びを支える仕事もあります。この記事では、教育関連の正社員に向いている人の特徴や、仕事内容、アルバイトとの違いなど、基本的な情報を解説していきます。


1.教育関連の正社員に向いている人の特徴

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教育関連の仕事のメインは、人の学びをサポートすること。自分の働きぶりが、人の成長を左右する責任ある仕事とも言えるでしょう。では、そんな教育関連の仕事にはどのような人が向いているのでしょうか。

『教えること』が好き

教育関連の仕事は、生徒に正しい知識を伝えたり、勉強の悩みに寄り添いわかりやすく説明したりするなど、言葉で伝える力が求められます。そのため、人に何かを教えること、伝えることが好きな人にはぴったりの仕事と言えるでしょう。
時には、教材を開発したり、問題を作ったりするため、アイデアスキルが問われることもあります。そして教え方を工夫したり、自分の知識を増やしたりするなど、学びをサポートするための努力を重ねることができる人は、やりがいを持って続けられるはずです。

面倒見がいい

教育関連の仕事では、生徒の性格や得意・不得意を理解し、それぞれに合わせた接し方をすることが大切です。そのため、生徒からの信頼を得て、モチベーションアップに貢献するような「面倒見の良さ」は、仕事をするうえで必要な資質と言えます。
また、教育関連の仕事は、誠実さや信頼感が重視される傾向にあります。生徒はもちろん、授業料を支払う保護者からも子どもを任せたいと思われるような行動を心掛けると、教育業界で大きく羽ばたけるでしょう。

誰かの成長を見届けたい

教育関連の仕事の大きな目的は、教育サービスを通して人の成長を手助けすること。その過程で、生徒が理解できるまで根気強く指導したり、わかりやすい教材を作るためにテキストを何度も練り直したりするといった苦労も生じます。そうした苦労を厭わず、人の成長をサポートすることに熱意や向上心を持って取り組める人は、教育関連の仕事に向いていると言えるでしょう。
近年、プログラミング教育が必修化したり、ICT(情報通信技術)化が進んだりするなど、教育環境は目まぐるしく変化しています。人に教えるだけでなく、時代の変化に合わせたスキルを身につけるため自ら学び続ける姿勢も、この仕事には欠かせません。


2.教育関連の職種と仕事内容

教育関連 職種 仕事内容

少子化の時代、人気講師による映像授業を提供する学習塾や、生徒をマンツーマンで指導する家庭教師など、教育サービスは多様化しています。ここでは、「家庭教師」「塾講師」「試験監督・採点・アドバイザー」の3つについて、その仕事内容ややりがいを見ていきましょう。

家庭教師の仕事内容

家庭教師は「学生のアルバイト」というイメージがあるかもしれませんが、今はプロの家庭教師として活躍する人が増えてきています。主な仕事内容は、小・中学生や高校生、浪人生に対し、学校の勉強の予習・復習や、テスト対策、受験対策などを目的とした学習指導です。その他、個々の生徒に適したカリキュラムの作成や、学習の進捗管理も、家庭教師の仕事に含まれることがあります。家庭教師になるために特別な資格はなく、未経験からでも始めることができます。以前は生徒の自宅に訪問して授業を行うスタイルが定番でしたが、近年ではオンライン授業も増えています。オンライン授業のサービスを提供している企業に入社した場合、端末を使ってリモートワークをすることも可能です。

塾講師の仕事内容

学習塾や予備校で、小学生から中学生、高校生、浪人生までの生徒の学習指導が塾講師の主な仕事です。塾に通う目的は、学校の授業内容を補うため、成績を上げるため、テストや受験対策のためなど生徒によってさまざま。塾講師には、どのような生徒に対しても分かりやすく、的確にアドバイスをすることが求められます。加えて、生徒と打ち解け、学習意欲を高められるようなコミュニケーション力があるとなお良いでしょう。

試験監督・採点・アドバイザーの仕事内容

「勉強内容を教える」以外にもさまざまな形で教育に携わる仕事があります。

・試験監督

試験監督の主な仕事内容は、資格試験や模擬試験の会場運営をサポートすること。試験中の不正を監視するほか、試験概要の説明、答案用紙の配布・回収なども仕事の一部です。場合によっては、会場設営のために机や椅子の運び込みも任されます。特に資格は必要なく、未経験者でも応募しやすい職種です。

・採点

採点の仕事は、回収された答案用紙に点数をつける仕事です。選択問題などに丸つけをする「採点」の仕事と、記述式の問題や小論文にコメントを入れる「添削」の仕事がありますが、どちらも採点者によって結果にズレがないよう、基準を示したマニュアルが用意されています。そのマニュアルに沿って採点をするため、未経験者も安心して仕事に就けるでしょう。

・アドバイザー

それぞれの生徒に合った進路決定のアドバイスをしたり、学習計画を提案したりといった、学習の向上を図るための支援を行うのがアドバイザーです。生徒や保護者といった個人以外にも、学校や教育委員会などの組織に対して助言することもあります。近年では、デジタル端末の導入や教育環境の変化に伴い、ツールの使い方や指導方針のアドバイスを求められる機会が増え、注目を集めているようです。

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3.教育関連の正社員とアルバイトの違い

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正社員とアルバイトで雇用形態が違うと、勤務形態や給与体系、仕事内容にも違いが出てきます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

正社員とアルバイトの勤務形態

正社員の勤務形態は、時短勤務、8時間のフルタイム勤務が一般的ですが、大学の教授職など一部の職種では、自分のペースで仕事ができる裁量労働制が取り入れられています。裁量労働制は、「1日8時間」などと基準となる労働時間が定められていますが、仕事の時間よりも成果のほうが重視されやすい勤務形態です。
一方でアルバイトの場合は、シフト制や固定制のものが見受けられます。全ての希望が通るかは分かりませんが、シフト制は自分の都合に合わせて時間と曜日を希望できます。固定制は、あらかじめ定められている時間と曜日に毎週出勤します。

正社員とアルバイトの給与体系

教育関連の正社員は、 基本給をベースに役職に応じて手当てが加算されます。学習塾や予備校では、模試の成績アップや志望校合格、入塾者数などの会社の定める目標を達成すると「インセンティブ(※)」という報酬を得られる仕組みを導入しているところが多い傾向にあります。一方、アルバイトの場合は、概ね時給制や授業のコマごとに設定された給与で支払われます。それに加え、生徒の進路相談や試験の問題作成などを行うと付帯業務手当が加算されることもあります。

※インセンティブ(英:incentive)とは、仕事の成果や売上に応じてお金や表彰、物品などの報酬がもらえる評価制度を指します。

正社員とアルバイトの仕事内容

教育関連の企業の多くは、実際にサービスを受けるのは学生ですが、授業料の支払いは保護者が行います。そのため、アルバイトの仕事内容は、主に生徒に対しての業務がメインとなりますが、正社員の場合は生徒だけでなく保護者に対してのコミュニケーションも仕事の一環となります。その他、アルバイトのシフト管理や指導といった業務も行います。
一般的に、正社員の業務として最初に関わることは教室の環境整備です。掃除、整理整頓、掲示物の管理といった、その場所で学ぶ生徒や働く講師たちに少しでも良い環境を提供するための業務がスタートとなります。


4.教育関連の正社員になるメリット・デメリット

教育関係

教育関連は資格が必要なく、未経験でも応募できる求人もあり、正社員採用の間口の広い業界です。ここからは、教育関連の仕事で正社員になるメリット・デメリットについて解説していきます。

教育関連の正社員のメリット

教育関連の正社員として働くメリットの一つに、収入の安定性が挙げられます。毎月、一定の収入が得られ、生活や趣味が充実し、今後のライフプランの見通しもつきやすくなります。最近では、ICT教材やAIを使った学習方法も注目されており、そうしたツールに使い慣れていれば仕事に活かすことができるでしょう。また、教育関連で培った経験を活かして教材を開発したり、授業動画の配信をしたりするなど、やり方次第では仕事の幅を広げていくことも可能です。

教育関連の正社員のデメリット

教育関連の仕事は、休日が少ない点がデメリットの一つです。テスト対策や保護者との懇談会などで週末も休みが取りにくかったり、試験前は勤務が続いてしまったりすることもあります。
また、新しく生徒を増やしたり、すでに通っている生徒が辞めないようにしたりするなどの運営に関わる対策を考える必要もあるかもしれません。しかし一瞬にデメリットとは言えず、その対策の効果が得られれば、大きなやりがいを感じられるなど自身にとってもプラスに働くかもしれません。


5.教育関連の正社員についてよくある質問

教育関連 正社員 よくある質問

教育関連の正社員になるか悩んでいる人の中には、就業後や入社後の不安を感じている方もいるでしょう。そこで、正社員を目指す人から寄せられる「よくある質問」にキャリアコンサルタントがお答えします。

Q1. 教育業界は長時間労働になりやすいと聞きますが、実際はどうなのでしょうか?

教育業界では、試験前や受験シーズンなどに、イレギュラーな業務が発生し、労働時間が長くなることもあります。特に中学3年生や高校3年生を受け持った場合、受験に関する業務が増えることもあるでしょう。
ただし、試験期間に重ならない日や、塾や予備校の運営に問題のない日は有給休暇の消化もしやすいようです。休暇をしっかり確保するためにも、あらかじめ先の予定を把握したり、周りのスタッフと連絡・相談などのコミュニケーションを密に取ったりしながら、無理せず働けるように、事前に対策をきちんと立てることもできるでしょう。

Q2. 親御さんから厳しい意見をいただいた場合、どのように対応すればいいですか?

まずは、その意見に真摯に耳を傾け、生徒のためになる意見かどうかを判断します。受け入れるべき内容に対しては、改善策を考える必要があります。しかし、過剰な要求や不当な要求を行う保護者に対しては、規則やできること・できないことをきちんと伝えるようにしましょう。自身だけでは対応が難しい場合は、上司に相談することも大切です。

Q3.  これまで教育関連のアルバイトの経験がなくても、教育関連の正社員になることはできるでしょうか?

教育関連の仕事の経験がなくても、正社員になることは可能です。大切なのは教育関連への興味であり、教育ではない業種で働く中で培った経験が強みになることもあります。
また、教育関連では子どもや人とのコミュニケーションは避けては通れません。コミュニケーションに関しては得意不得意もあると思いますが、嫌いではない限り、誰もが楽しんで仕事ができる可能性が十分にあります。初めから完璧な人はいませんし、そのようなことは企業側もあまり求めていないので「コミュニケーションが苦手だから…」と応募に消極的にならなくて大丈夫です。未経験から始めた場合は、業務に慣れること、そしてそこから自分なりの工夫を少しずつ取り入れてみましょう。関心や誠意を持って接してもらえることが生徒にとっては安心材料になります。


6.キャリアアドバイザーからのアドバイス

教育関連の仕事は、子どもの未来や夢をサポートする仕事です。変わるきっかけを求める子どもたち、その子どもたちを応援する保護者、そこで働く人、皆が同じ方向を向いているチームとして、楽しみながら成長を感じられた時には「この仕事をやってきて良かった」と思えるはずです。
教育を通してさまざまな学びを伝える側の立場でもありますが、常に誰かから学びを得ることのできる環境でもあります。いま教育関連の仕事で活躍されている方の中には、初めはこの仕事がそこまで好きではなかったという人もいるかもしれません。しかし、子どもたちの成長や真剣な姿は、私たち大人の人生にも気づきをくれるものです。そうした価値観の変化も、業務に深く関わることのできる正社員の魅力の一つでしょう。
どれだけキャリアが長くなろうとも、新しい発見や成長が得られる仕事であり、未経験の方も、学ぶ意欲があればこれからの伸びしろがあります。興味があるならまずは飛び込んでみること。その一歩こそが、成長の始まりと考えましょう。

正社員LP


監修者

Cerisier(セリージェ) 代表
キャリアコンサルタント
大橋 祐子(おおはし ゆうこ)氏

https://cerisier-tokyo.com/


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