目次
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- 1.バイトの求人情報にある「パソコン基本操作」とは
- 2.バイトで役立つ「パソコン基本操作」の具体例
- 2-1.電源オン・オフ、マウス操作、キーボードでの文字入力
- 2-2.電子メールの作成
- 2-3.インターネット検索
- 2-4.ファイル管理
- 2-5.エクセル(Excel)の基本スキル
- 2-6.ワード(Word)の基本スキル
- 2-7.パワーポイント(PowerPoint)の基本スキル
- 3.オフィスワークの職種別!業務に必要とされるパソコンスキル
- 4.パソコン操作スキルについて履歴書の書き方
- 5.パソコン基本操作についてよくある質問
- Q.パソコン操作はあまりできませんが、事務バイトの応募は可能ですか?
- Q.パソコン操作に関する資格がなくても応募できますか?
- Q.パソコンスキルを証明できる資格を持っていませんが、面接でパソコンスキルをどうアピールすれば良いですか?
- Q.ワードやエクセルといったパソコンの基本操作をどのように練習して身に付ければ良いですか?
- Q.面接でパソコン基本操作のテストがある場合、どんな内容のテストが行われますか?
- 6.まとめ
「パソコン基本操作」は事務やデータ入力などのオフィスワークの求人情報でよく見かける言葉の一つ。しかし、具体的にどのようなスキルが求められるのか分かりづらい……と感じている人もいるのではないでしょうか。この記事では、パソコン基本操作の具体例を挙げつつ、職種別にどのような業務にどの程度のパソコンスキルが求められるのかについても詳しく紹介します。パソコンを使うバイトには未経験者や初心者でも応募できるものも多いので、興味がある人はぜひチェックしてみてください。
1.バイトの求人情報にある「パソコン基本操作」とは
バイトの求人情報に書かれている「パソコン基本操作」は、求人によって何を意味するかが異なり、面接時に担当者に詳細を確認する必要があります。ただし、一般的には電子メールやインターネット、ワード、エクセル、パワーポイントなどの操作を指すことが多く、いずれもオフィスワークの未経験者でも取り組めるレベルであることがほとんどです。
パソコン基本操作の具体例を知るメリットも
パソコンの基本操作の具体例を知ることで、得られるメリットもあります。例えば、「思っていたより難易度が高くなかった!」「自分のパソコンスキルでも応募できるバイトが多かった」などとバイトの選択肢が広がるでしょう。また、自分のパソコンスキルが足りなかったとしても、何を勉強すれば良いか明確になり、就業に向けた準備がしやすくなります。
更に、履歴書や面接でも自分のパソコンスキルを具体的に説明する際に役立ちます。これにより、採用担当者にも安心感を与えられるなど、選考に有利に働くかもしれません。
2.バイトで役立つ「パソコン基本操作」の具体例
では、パソコン基本操作の具体例について詳しく解説していきます。
電源オン・オフ、マウス操作、キーボードでの文字入力
パソコンを使用するにあたって、パソコンの電源を入れる、使い終わったら電源を切る操作が必須です。
次にマウス操作は、パソコンの画面上にある矢印「マウスポインター」を使って、対象物を選択したり、移動したりする操作です。「スクロール」と言って、画面を上下左右に移動させる操作も使えるようにしておきましょう。
キーボードを使った文字入力は、日本語の場合はローマ字入力ができると良いでしょう。業務内容によっては、入力速度が求められることもあります。
電子メールの作成
電子メールは社内・社外の人と連絡を取ったり、社内向けに仕事の報告や成果物を提出したりする際に使用します。資料や報告書の添付や、あいさつや署名を含めたビジネスメールの形式に則って文面が書けると仕事に役立ちます。
また、「TO」「CC」「 BCC」の宛先設定の使い分けができるかどうかも大切なポイントです。それぞれの設定の違いについては以下のとおりです。
- 「TO」……メールの返信をしてほしい人に宛てた設定
- 「CC」……念のため共有したい人に向けた設定
- 「BCC」……他の受信者にアドレスが見えないようにするための設定
インターネット検索
知りたい情報を言語化して、インターネットで検索するのがインターネット検索です。その際、たくさんの情報の中から必要な情報を取捨選択することも大切です。
ファイル管理
パソコンで作成した文書やデータを保存し、指定の場所に保管しておくことも基本的なスキルの一つです。ファイル名をつけたり、カテゴリーごとに分類したりと、誰が見ても確認や編集のしやすい状態で管理するよう心掛けましょう。
エクセル(Excel)の基本スキル
エクセルは表やグラフを使ってデータの管理などを行うソフトです。エクセルの基本的なスキルには、以下のような操作が伴います。
データ入力
エクセルの基本的な作業に、データ入力があります。これはエクセル上のマス目「セル」に数字や文字を入力する作業のことです。また、セルの縦の並びを「列」、横の並びを「行」と言い、列はアルファベット(A、B、C…)、行は数字(1、2、3…)が割り当てられています。
簡単な計算と関数
エクセルには関数と呼ばれる計算式があります。関数を使うと、足し算や引き算などの計算が自動的に行えるため、業務効率化につながります。
例えば、最も簡単な関数の一つである「SUM関数」は、選択範囲のセルの合計を求める計算式です。「=SUM(A1:A2)」と入力すると、セルA1からA2までの合計の値が算出されます。
エクセルを使うバイトで求められるのはこのような簡単な関数がほとんどですが、知らない関数を使用する必要がある場合は、インターネットで調べると計算式や使い方の具体例を知ることができます。
書式設定
文字のフォントや大きさの変更、セルの塗りつぶし、羅線を加えるといった情報を見やすく整理するために使うのが書式設定です。この機能を駆使すると、見栄えの良い表を簡単に作成できます。
並べ替えとフィルター
エクセルに入力したデータを昇順や降順に並べ替えたり、一定の条件でデータを絞り込むフィルターをかけたりする作業を行うこともあります。データの並べ替えを行うときは、ホーム画面から「並べ替えとフィルター」を選択します。
ワード(Word)の基本スキル
ワードは文書作成ソフトで、ワードを使用するバイトでは議事録を取ったり、依頼書や報告書を作成したりすることが想定されます。ワードの基本的なスキルには、以下のような操作が伴います。
文字入力と書式設定
ワードの最も基本的な作業の一つとして、文字の入力や、文字の大きさや色、太字・斜体への変更といった書式設定が挙げられます。書式設定はワードのホーム画面から行います。
段落設定と行間の調整
ワードに文字を入力した後に、段落の中央揃えや左揃え、行間を調整するなどして見やすくレイアウトすることもあります。段落ごとに文字を揃える場合は、文字を揃えたい範囲を指定したうえでホーム画面から「中央揃え」「左揃え」など任意の揃え方を選択します。
箇条書きと番号付きリスト
箇条書きや番号付きリストを使用すると、文字列の冒頭に記号をつけて情報を整理することができます。ホーム画面から「箇条書き」「段落番号」を選択すると適用できます。
パワーポイント(PowerPoint)の基本スキル
パワーポイントは、文字や画像、動画などを挿入してスライド資料を作成するソフトです。パワーポイントを使ったバイトでは、主に報告書やプレゼンテーションのための資料を作成することが想定されます。パワーポイントの基本的なスキルには、以下のような操作が伴います。
スライドの作成
パワーポイントの最も基本的な作業の一つは、「スライド」と呼ばれるメッセージを伝えるための空白のページを作成することです。ホーム画面で「新しいスライド」をクリックして、必要な枚数を作成します。
スライドの編集
スライドを作成したら、各スライドにテキストや画像を挿入して編集します。テキストを入力する際は、「テキストプレースホルダー」と呼ばれる枠線の中をクリックしてから入力を開始します。画像を挿入する際は、「挿入」タブで「図」を選択したうえで、挿入したい図をクリックします。
文字の書式設定と整列
パワーポイントの資料作成では、情報の優先度をつけて重要な情報ほど目立たせることが求められます。そのために必要な基本操作が「書式設定」や「整列」です。「書式設定」で入力したテキストのフォントや大きさ、色などを変更し、「整列」で段落の中央揃えや左揃え、行間を調整します。
画像や図形の挿入
パワーポイントのスライドに画像の貼り付けや図形の追加を行うこともあるでしょう。画像や図形の挿入は、「挿入」タブから行います。画像の大きさや位置を揃える、図形の色を資料の内容に合わせて変えるなどの工夫を施すことで整理された印象になります。
簡単なアニメーションの設定【+@スキル】
魅力的なプレゼンテーションを実現するため、パワーポイントのスライドに演出効果を付けることもできます。これは、基本スキルのように頻繁に使う操作ではありませんが、身に付けておくと便利な“プラスアルファのスキル”と捉えておけば大丈夫です。
アニメーションの設定は、テキストや画像、図形、オブジェクトを動かすなどの設定ができます。「アニメーション」のメニューから、適宜アニメーションの種類を選びます。
3.オフィスワークの職種別!業務に必要とされるパソコンスキル
これまで基本的なパソコンスキルをご紹介してきましたが、職種や業務内容によってもどのようなスキルが求められるのかは異なります。そこで、オフィスワークの職種別に、主な業務内容とそこでよく使用するパソコンスキルの例を紹介します。
データ入力バイト
データ入力は、商品データを専用フォーマットに入力する業務です。テキストの入力はもちろん、所定の文字をコピーして貼り付ける「コピー&ペースト」の操作ができると作業効率が上がり便利です。
バイト先によっては、会社指定のデータ入力用のパソコンツールを使用する場合もあります。
<例>
メール:ビジネスメールの作成、ファイルの添付
エクセル:指示されたデータを入力する、コピー&ペーストができる
ワード:簡単な文書作成、書式設定(文字の太字、斜体、色の変更など)
事務バイト
事務バイトは、データ入力や書類作成、報告書のまとめ、連絡などをサポートする仕事です。エクセルでのデータ管理やワードでの文書作成が主なパソコン業務で、メールを使った連絡や調整業務を行うこともあります。
<例>
メール:ビジネスメールの作成、ファイルの添付
エクセル:データ入力や表作成、簡単な関数を使った計算
ワード:報告書やメモの作成、書式設定
パワーポイント:簡単なスライド作成と画像・図形の挿入
営業アシスタント
営業アシスタントのバイトは、営業担当者のサポートとして、データの整理や資料作成、社内外の連絡の補助を行う仕事です。エクセルを使ったデータの集計やワードでの文書作成、ビジネスメールでの連絡のやりとりなどが求められます。
<例>
メール:ビジネスメールの作成、ファイルの添付
エクセル:売上データの管理、簡単なグラフ作成、売上分析
パワーポイント:営業資料の修正や資料作成
ワード:契約書や営業報告書の作成
受付バイト
受付の主な仕事としては、予約受付や顧客対応、施設の利用状況の管理などが挙げられます。エクセルでの顧客リストの管理やメールでの応対を行うための基本的なパソコン操作がひととおりできると業務がスムーズになります。
<例>
メール:予約確認や問い合わせに対するメール返信
エクセル:予約管理表や顧客リストの更新、簡単な表の作成
スケジュール管理ソフト:施設や会議室の予約状況を管理するための専用のシステムやカレンダーソフトの基本操作
カスタマーサポートのバイト
カスタマーサポートは、顧客からの問い合わせや苦情に対応し、注文内容の確認や、返品・交換手続きなどを行うのが主な仕事です。パソコンを使った業務としては、データ入力やメールのやりとりなどがあります。
<例>
メール:顧客の問い合わせ対応、報告書の作成
ワード:問い合わせ対応に必要なテンプレートの編集
エクセル:注文管理や返品リストの作成、データの集計
コンテンツ作成・ウェブサイト管理スタッフ
コンテンツ作成やウェブサイト管理スタッフは、ウェブサイトやSNSの管理、コンテンツ作成をサポートする仕事です。
管理するウェブサイトやSNSの仕様を学び、使いこなせるようになることはもちろん、データ入力や簡単な画像編集などが業務に含まれることもあります。
<例>
エクセル:アクセスデータや投稿データの管理
ワードプレスや簡単なHTML編集:ウェブページの更新や投稿
画像編集ソフト:簡単なバナー作成や画像のリサイズ
4.パソコン操作スキルについて履歴書の書き方
履歴書にパソコン操作スキルを書く際は、履歴書のスキル・経験欄、備考欄などに記載します。
書き方は、使用するツールごとに分類し、「メール」「エクセル」などと簡潔な見出しを付けると読みやすくなります。そのうえで、「エクセルでデータ管理ができる」「ワードで報告書作成ができる」など、実際にどのような操作が可能かを明確にすることが大切です。記載内容が具体的であればあるほど、パソコン操作の経験や得意分野が面接の担当者に伝わりやすくなります。
スキルが限定的であっても、具体的に書くことで「実務で活躍してくれそう」という前向きなイメージが伝わりやすくなるのでおすすめです。
<履歴書のスキル・経験欄、備考欄に記載する場合の例>
生かせるスキル・経験 |
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PCスキル |
・メール:ビジネスメールの作成、ファイルの添付 ・エクセル(Excel):データ入力、簡単な関数計算(SUM、AVERAGE)、表の作成など ・ワード(Word):社内向け報告書や資料作成など ・パワーポイント(PowerPoint):基本的なスライド作成や編集、画像や図形の挿入など |
「MOS(Microsoft Office Specialist)」や「P検(パソコン検定)」などのパソコン操作関連の検定を取得している場合は、資格欄に記載しましょう。
<履歴書の資格欄に記載する場合の例>
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
Microsoft Office Specialist Word 2019 合格 | ||
ICTプロフィシエンシー検定協会主催 P検○級 合格 |
5.パソコン基本操作についてよくある質問
最後に、パソコン基本操作についてよくある質問に回答します。
Q.パソコン操作はあまりできませんが、事務バイトの応募は可能ですか?
事務バイトで求められるパソコンスキルは、パソコンをあまり使ったことがない人でも練習すれば身に付けられるような簡単な操作がほとんどです。パソコン初心者でも応募できることが多いため、事務バイトに興味がある人は前向きに検討してみましょう。
ただし、パソコンを使用することや新しい操作方法を覚えることに抵抗感がある人は、長期的に見ると業務を続けるのが難しい可能性もあります。自身の適性を考慮して、職種を探すと良いでしょう。
Q.パソコン操作に関する資格がなくても応募できますか?
パソコンを使ったバイトの求人には、パソコン操作に関する資格がなくても基本的に応募できます。「MOS(Microsoft Office Specialist)」や「P検(パソコン検定)」など、エクセルやワードの操作スキルを証明できる資格があれば、採用担当者へのアピールになりますが、なくても問題ありません。
Q.パソコンスキルを証明できる資格を持っていませんが、面接でパソコンスキルをどうアピールすれば良いですか?
面接でパソコンスキルをアピールしたいときは、自分ができるパソコン操作を具体的に伝えることが大切です。例えば、「エクセルの簡単な関数が使える」「ワードに画像を挿入できる」などと伝えれば、採用担当者が「実務で活躍してくれそう」と思ってくれる可能性があります。
実務でパソコンを使用した経験がない場合も、「普段からパソコンでインターネット検索をしている」「丁寧なメールを書くのに慣れている」「エクセルを使って家計簿をつけている」など、日常生活での活用例を挙げてアピールすることも可能です。
Q.ワードやエクセルといったパソコンの基本操作をどのように練習して身に付ければ良いですか?
パソコンの基本的な操作は、参考書やオンラインの無料動画・講座などで学べます。資料を見聞きするだけでなく、実際にパソコンを使って練習すると上達しやすくなります。練習を続けることで、少しずつスキルが身に付いていくでしょう。
また、家にパソコンがある場合は、それを使用してインターネット検索をしたり、エクセルなどのツールに触れたりするだけでも、基本操作の理解が進むはずです。
Q.面接でパソコン基本操作のテストがある場合、どんな内容のテストが行われますか?
面接でのパソコン基本操作テストでは、業務に必要な操作がどの程度できるかを確認されます。具体的な内容はバイト先によって異なりますが、タイピングの速度や正確性、インターネット検索、ビジネスメールの作成、エクセルでのデータ入力、ワードでの文書作成や書式設定、パワーポイントでのスライド作成などが一般的です。
なお、事前に担当者にテスト内容を質問しても問題ありません。どの程度の回答がもらえるかは分かりませんが、どんな内容が出題されるかを知ることができるかもしれません。
6.まとめ
バイトの求人に記載されている「パソコン基本操作」は、メール作成やテキスト入力、インターネット検索など、意外とハードルが高くないものばかりです。パソコン操作に関する資格や実務経験がなくても問題ないケースが多いため、興味のあるバイトがあれば、応募してみましょう。仕事を通じて、更にパソコンスキルを身につけることができるはずです。