大学生がバイトの掛け持ちをするメリット・デメリットは?注意点や無理なく働けるポイントを紹介 | マイナビバイトTIMES
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    大学生がバイトの掛け持ちをするメリット・デメリットは?注意点や無理なく働けるポイントを紹介

大学生でバイトをするという人も多いかと思いますが、中には複数のバイトを掛け持ちしようと考える人もいるのではないでしょうか。バイトの掛け持ちは可能ですが、学業とバイトを両立させるためにも、いくつか注意点があります。本記事では、バイトを掛け持ちするメリットやデメリット、掛け持ちするときに気を付けるべきポイント、バイト選びのコツについて紹介します。


1. 大学生でバイトを掛け持ちはOK?

大学生でバイトをしている人の割合は半数以上ともいわれており、そのうち、複数のバイトを掛け持ちする人も一定数います。バイトの掛け持ち自体は、雇用条件等で禁止されている場合を除き可能です。大学生の場合、学業の合間や休日などを利用して複数のバイトを掛け持ちする人も少なくありません。


2. 大学生がバイトを掛け持ちするメリットは?

大学生がバイトを掛け持ちすると、どんなメリットがあるのでしょうか。

大学生バイト 掛け持ち メリット

収入アップ

バイトを掛け持ちするメリットの一つとして、収入がアップすることがあげられます。大学生は、サークルや飲み会、学費など、出費がそれなりにかかります。働く時間が増えればその分収入が増え、たとえ一つの勤務先が突然休みになってしまっても、別のバイト先で収入を確保することが可能です。

いろいろな経験が積める

大学生ができるバイトといってもさまざまな種類があるため、学生のうちに複数のバイトを経験すると、今までは知らなかった価値観に触れることができたり、人との出会いを増やすことができたりするでしょう。バイトを通していろいろな経験を積むことで、自分自身の成長にもつながります。

キャリアアップにつなげることができる

例えば、メインのバイトとは違う業種のバイトを掛け持ちする場合、新しい職種へのチャレンジができます。バイトを掛け持ちすることで「自分にはこういう仕事が向いているかも」と気づくことができ、経験を積むことで卒業後のキャリアアップにつなげることができます。
バイト経験は就職活動でもアピールすることができるため、学生のうちにバイトを掛け持ちして視野を広げるのもいいでしょう。

時間の有効活用ができる

バイトを掛け持ちすることで、空いた時間を有効に使うことができます。例えば、メインのバイトは平日の長期バイトで、掛け持ちするバイトは土日祝日の短期バイトにするなど、バイトの種類ごとに時間をうまく使うことで、効率的にお金をためることができます。
バイトは1日だけの単発バイトなどもあるので、スケジュール管理さえしっかりすれば時間を有効に使えます。


3. 大学生がバイトを掛け持ちするデメリットは?

それでは次に、大学生がバイトを掛け持ちするデメリットについても見ていきましょう。

大学生バイト 掛け持ち デメリット

学業以外にも覚えることがたくさんある

大学の学部によっては、学業をこなすだけで精一杯という人もいるかもしれません。そんな中で複数のバイトを掛け持ちすると、新しく覚えることが多くバイト先でミスをしてしまったり、学業に身が入らなかったりといったことになるかもしれません。

単純作業など、比較的簡単な仕事であれば負担に感じることは少ないかもしれませんが、バイト先の数が多いとその分覚えることもたくさんあるということを理解しておきましょう。

スケジュール管理や体調管理が難しい

大学生がバイトを掛け持ちするうえで重要なのが、スケジュール管理です。バイトのスケジュール調整や学業との両立など、自分なりにバランスを取らなければいけません。また、収入を増やすことだけに集中してしまうと、勤務時間が長くなり、体を十分に休めることができず、体調を崩してしまう可能性があります。
バイトの掛け持ちをする際は、自分がリフレッシュする時間や休息する時間の確保、学業とのバランスを考えながら管理していくことが大切です。


4. 大学生がバイトを掛け持ちするときに気を付けることは?

大学生が掛け持ちのバイトをするときは、計画性を持ち、ルールに従うことが重要です。バイトを掛け持ちするときに気を付けたいポイントについて紹介します。

学業との両立

複数のバイトを掛け持ちするときは、スケジュール調整がポイントになります。バイトに慣れてくると、バイト先の責任者からシフトを増やしてほしいとお願いされることもあるため、学業とバイトの両立をいかに成立させるかが重要です。バイトの時間は、学業に支障のない範囲で行えるように意識しましょう。

体調管理

バイトを掛け持ちして忙しくなると、体調を崩しがちです。バイトの掛け持ちが原因で体調を崩してしまうと、結局はバイトのシフトを減らす事態になってしまいます。バイト先に急なシフト交換のお願いをするときは、精神的な負担になることもあります。体調を第一に考え、無理のない範囲でバイトの掛け持ちをするようにしましょう。

就業規則

バイト先によっては、就業規則で仕事の掛け持ちを禁止しているケースもあります。それにもかかわらず、バイトを掛け持ちしてしまうと、最悪の場合解雇される可能性があります。
バイトの掛け持ちについては、あらかじめバイト先にも報告しておくとシフトの調整もしやすいでしょう。掛け持ちのバイトを探すときは、掛け持ちを認めているバイト先かどうかも確認することが大切です。

年収や税金

大学生がバイトを掛け持ちする際は、年収にも注意が必要です。親の扶養に入っている場合、バイトの掛け持ちで年収が103万円を超えると、扶養者の支払う税金が増え、自分の給与からも税金が引かれます。
学生の場合はあらかじめ勤労学生控除の手続きをすることで、年収130万円以内であれば税金はかかりません。ただし、年収103万円を超えると親の扶養からは外れるため、注意が必要です。

確定申告

確定申告とは、1年間の収入に基づいて所得税の計算をする納税手続きのことです。バイト先が1ヶ所のみで、源泉徴収や年末調整を行っていれば、確定申告は必要ありません。しかし、バイトを掛け持ちしていて、バイトによって得た収入が103万円を超える場合には、自分で確定申告をする必要があります。
掛け持ちしているバイトの年収が103万円以下の場合は任意ですが、確定申告が必要なケースでは、確定申告をしないとペナルティが科せられることもあるため、必ず行うようにしましょう。


5. バイトを掛け持ちするときに重視すべき項目は?

大学生がバイトの掛け持ちをするときは、掛け持ちしやすいバイトを選ぶ必要があります。バイトを掛け持ちするときに重視すべき項目について紹介します。

シフトの融通

バイトを掛け持ちするのであれば、シフトの融通が利きやすいバイトがいいでしょう。直前にシフトをいれられるバイトであれば、急な予定変更で時間ができたときでも仕事ができます。シフトの自由度が高いバイトは、掛け持ちがしやすいです。
バイトは曜日や時間が決まっていることが多いですが、前日までにシフトの希望を出せる登録制の単発バイトなどは掛け持ちバイトにも適しています。

他のバイトとの相性

バイトを掛け持ちするのであれば、バイトの職種も工夫する必要があるでしょう。メリハリをつけたいという場合は異業種のバイトもいいですが、例えば体力を使うバイトばかり掛け持ちしてしまうと、体に負担がかかっています。できればメインバイトに支障が出ない範囲の掛け持ちバイトを選ぶのがいいでしょう。

通いやすさ

自宅からバイト先の距離は、可能な限り近いほうがいいでしょう。通いやすい距離にあるバイト先であれば、掛け持ちも長続きしやすいです。また、バイトの後で別のバイトに向かう場合も、通いやすい距離のほうが負担を減らせます。


6. バイトの掛け持ちを成功させるポイントは?

スケジュールを書き出して整理する

大学生がバイトの掛け持ちを成功させるために必要なのが、スケジュールの管理です。まずは大学のスケジュールや休日を書き出し、どの時間帯にバイトをするのがいいか考えましょう。
バイトを掛け持ちする場合は、スケジュール帳などで学業やメインバイトに影響がないかチェックしながら計画を立てるのがおすすめです。

バイトに優先順位をつける

バイトを掛け持ちするときは、一気に複数のバイト先に応募するのではなく、まずはメインのバイトをスタートし、慣れてきた頃に掛け持ちをするのがいいでしょう。バイトには優先順位をつけるようにし、メインのバイト以外はサブのバイトと考え、スケジュール調整を行いましょう。
メインのバイトは飲食店など、1カ月ごとにシフトが組まれるものを選び、サブのバイトには1日のみの単発バイトなど、シフトの調整がしやすいものを選ぶのがおすすめです。

1日1箇所など、無理のない範囲で働く

大学生がバイトを掛け持ちする場合は、1日に複数のバイトをするのではなく、1日1箇所に留めておくのがいいでしょう。スケジュールを考えるときは移動時間や準備時間についても考慮する必要があるため、2つ以上のバイトを同じ日にするとスケジュール管理も難しくなります。
また、もしも1つ目のバイト先で残業などが発生した場合、2つ目のバイト先に遅れてしまうといったケースも考えられます。スケジュールには余裕を持って掛け持ちバイトをするようにしましょう。

掛け持ちOKのバイトにする

バイトを探すときは、「掛け持ちOK」と求人情報に記載されているバイトを選ぶと安心です。掛け持ちを認めているバイト先であれば、シフトの調整がしやすい可能性もあります。また、バイト先の上司には、バイトを掛け持ちしていることをあらかじめ伝えておくと、シフトを急にお願いされたりすることも防げるでしょう。


7. おすすめの掛け持ちバイトは?

バイトを掛け持ちしようと思っても、どんなバイトを選んだらいいのか迷ってしまうことでしょう。そこで、今回はマイナビバイトの求人で「大学生歓迎」かつ「掛け持ちが可能」な求人情報を抽出し、その中でも応募数が多かった職種のトップ5を紹介します。
(※2024年2月~2025年1月の集計データ)

大学生 掛け持ち おすすめバイト

1位:梱包・検品・仕分・商品管理

時給が比較的高く、シフトが自由で週1日から仕事ができるのか、倉庫などでの軽作業です。メインバイトと学業の隙間時間で仕事ができ、面接なしの登録制なので気軽に応募しやすいメリットがあります。

仕事内容

倉庫内でのピッキング・搬出入作業、資材の仕分け・袋詰め など

梱包・検品・仕分・商品管理のバイトを探す

2位:事務・データ入力・受付

受付事務やデータ入力のバイトも、掛け持ちバイトとして選ばれています。シフトは週2日や3日からのタイプもあり、1日3~4時間以上と、短時間からできるものもあります。バイト先はクリニックや旅行会社など業種が多岐に渡るため、気になる業種で職場経験を積み、事務のスキルを習得したいという大学生の応募が多いのかもしれません。

仕事内容

データ入力、メール対応、書類作成、電話対応 など

事務・データ入力・受付のバイトを探す

3位:レストラン・専門料理店

レストラン・専門料理店は週1日や2日、1日3~4時間以上から始められる所も多く、掛け持ちバイトとして選ばれています。さまざまなお客さまやスタッフ間とのやりとりをとおして、接客スキルや料理の知識が身に付くのもメリットです。

仕事内容

ホールでのお客さま案内や注文受付、配膳、会計、キッチンでの調理、皿洗い など

レストラン・専門料理店のバイトを探す

4位:イベント企画・運営

シフトが自由で休日などを利用して掛け持ちできるのが、イベントスタッフです。音楽フェスやスポーツの試合会場などでの案内・誘導などが主な仕事です。日給が高いケースも多く、体を動かすことが好きな大学生の掛け持ちバイトとして人気があるようです。

仕事内容

イベント会場での案内、誘導、入場整理、チケットもぎり など

イベント企画・運営のバイトを探す

5位:アンケート調査・企画

例えば企業が提供しているサービスや商品を実際に使用・体験し、アンケートに回答して報酬を得るアンケートモニターは、数時間からOKなところも多く掛け持ちしやすいです。履歴書不要・面接なしで働けるケースが多いのも魅力的なポイントでしょう。

仕事内容

アンケートモニター、インタビュー、覆面調査(ミステリーショッパー) など

アンケート・調査・企画のバイトを探す


8.大学生の掛け持ちバイトでよくある質問とその回答

最後に大学生の掛け持ちバイトでよくある質問について、回答と共に解説していきます。

Q1.バイトを掛け持ちしている大学生の割合は?

マイナビキャリアリサーチLabが実施した「2025年卒の大学生のライフスタイル調査」によると、大学生の中でバイトを掛け持ちしている割合は、29.4%におよびます。

大学生 掛け持ち 理由

掛け持ちバイトをする理由として最も多いのは「趣味や交際費のため」という結果に。次いで「生活費のため」という人も多い中、「時間を有効活用したい」という理由も一定数見受けられました。

Q2.大学生はバイトの掛け持ちを何個までできますか?

大学生がバイトを掛け持ちする際の上限は特に法律で定められていませんが、一般的には2~3つが現実的でしょう。マイナビキャリアリサーチLabが実施した「2025年卒の大学生のライフスタイル調査」によると、大学生でバイトを掛け持ちしている個数は1カ所が最も多い結果となりました。

大学生 掛け持ち 個数

掛け持ち先が多いと学業との両立や体調管理が難しくなる可能性があるのに加え、バイト先の就業規則や労働時間の制限にも考慮する必要がでてきます。特に労働時間は、労働基準法に基づき1週間に40時間、1日あたり8時間と定められているため注意が必要です。

Q3.バイトを掛け持ちしている大学生のスケジュール管理のコツは?

まず学業を最優先に考え、授業や試験のスケジュールを把握しておくことが大切です。その上でバイトのシフトを調整し、無理のない範囲で働くようにしましょう。メインのバイトとサブのバイトをあらかじめ決めておき、メインバイトを中心にシフトを入れることもうまくスケジュール管理をするコツです。スケジュールの管理には、スマートフォンのカレンダーアプリや手帳を活用し、予定を一元管理するのも効果的です。

Q4.バイトを掛け持ちしている大学生は確定申告は必要?

年間の収入総額が103万円を超えており、メインバイト・サブバイトのどちらも年収が20万円を超えている場合は確定申告が必要になります。103万円以下であれば親の扶養に入ることができ、税金の負担が軽減されます。したがって、扶養内で所得税が課されないラインを保ちたい方は、年収の総額が103万円を超えないように留意する必要があります。
年末に近づき複数のバイト先からの収入をいざ合算してみると、最終的には103万円を超えてしまったというケースも。日ごろから正確な収入を把握しておくことが重要でしょう。

掛け持ちバイトの確定申告の方法については以下の記事で解説しています。
【税理士監修】アルバイトを掛け持ちしていると年末調整の対象?103万以下の場合は確定申告不要? | マイナビバイトTIMES

Q5.大学生がバイトの掛け持ちで103万円超えたらどうなりますか?

大学生がバイトの掛け持ちで年間収入が103万円を超えると、親の扶養から外れることになります。これにより、親の所得税や住民税が増加する可能性があるほか、自身も所得税や住民税の対象となり、税金の負担が増えることになります。学生の場合あらかじめ勤労学生控除の手続きをすることで、年収130万円以内であれば税金はかかりませんが、親の扶養からは外れます。したがって収入が103万円を超える前に、税金や保険についてしっかりと理解しておくことが重要です。


9. 大学生のバイト掛け持ちは、学業と両立できるものを選ぼう

大学生でバイトの掛け持ちをする場合は、学業と両立でき、精神的にも体力的にも負担の少ないバイトを選ぶのがポイントです。バイトの掛け持ちは収入アップにつながりますが、スケジュール管理や体調管理に注意する必要があります。あくまでも学業を優先し、シフト調整がしやすいバイトを選ぶようにしましょう。


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