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放課後などの空いた時間を利用してアルバイトを始めたいと考えている高校生は多いのではないでしょうか。
なかには、始めたくてもどんな仕事を選べば良いのか分らないという人もいるかもしれません。
今回はそんな人のために、大学生の先輩たちに「高校生のときにしたかったアルバイト」についてのインターネット調査を実施しました。
先輩たちが実際に働いて分かったことも体験談として紹介するので、どのようなアルバイトが人気なのか、ぜひ参考にしてみてください。
1. 高校生がアルバイトをするメリット
アルバイトの最大のメリットは、友人と遊んだり、欲しいものを買ったりするお金が手に入ることでしょう。自分で稼いだお金であれば、自由に使いやすいはず。将来進学や留学などの夢がある人は、そのために貯金をしてもいいですね。
そのほか社会経験ができることも、アルバイトの大きな魅力。親や学校の先生以外の大人と接する貴重な機会であるため、さまざまな年代の人と関わる中で、コミュニケーションスキルの向上が期待できるでしょう。同世代が多く働くバイト先なら、友人ができる可能性もあります。また、お客さまと接することで敬語の使い方や接客のマナーも身に付くはず。大型店舗やチェーン店ではしっかりとしたマニュアルや研修が用意されているケースが多いので、働きながら学ぶことも可能です。勤務中に失敗して叱られることがあるかもしれませんが、そのたびにどうすれば良いか考えれば問題解決能力も培われます。
2. 大学生が選ぶ「高校生の時にしたかったアルバイト」
今回は、アルバイト経験のある現役大学生を対象に「高校生の時にしたかったアルバイト（複数回答可）」のインターネット調査を行いました。なお、アンケートは、マイナビバイトに存在する職種を基準に作成した項目で実施。回答があったのは以下の項目でした。
- 飲食・フード
- コンビニ・スーパー・ドラッグストア・ホテルブライダル・書店 ・量販店（販売・接客・サービス）
- 仕分け・梱包・検品・その他軽作業（軽作業）
- イベント・キャンペーン
- アパレル・ファッション関連
- 家庭教師・塾講師・試験監督・採点バイト
- 配送・引越・ドライバー
- スポーツジム・カラオケ・映画館・その他レジャー施設
- コールセンター・事務・データ入力
- 今回実施したアンケートにおいて現役大学生の先輩が選んだ職種のうち、上位にランクインした5つについて簡単に解説します。合わせて、それぞれの職種の具体的なアルバイト内容や、先輩たちの体験談についても紹介するので、チェックしてください。
3. 「高校生の時にしたかったバイト」第1位：飲食・フード
今回多くの人に選ばれたのは「飲食、フード」でした。比較的若い世代の人が働いていることも多いため、同年代の友人ができやすいというイメージで選んだという先輩も多かったようです。 飲食店でのアルバイトの業務は、基本的に「ホール」と「キッチン」の2種類があります。 ホールはお客さまからオーダーを受けたり、食事を運んだりする接客業務。店によってはフロアやトイレの掃除、店外でのチラシ配りを任されることもあるようです。また、店内に活気を出すため、「いらっしゃいませ！」「オーダーいただきました！」など大きな声であいさつをするのも大事な業務。お客さまと直接話す機会も多いので、正しい言葉遣いが身に付くというメリットがあります。キッチンは、料理を作ったりドリンクを準備したりする調理業務がメインのため、基本的に店頭に立つことはなく、厨房内で作業を行います。最初は洗い物や盛り付けなどの補助からスタートし、慣れてきたら調理を担当することが多いです。また、バイト中にまかない料理が食べられるケースがあることも、人気である理由の一つと言えるでしょう。 飲食、フードの主なアルバイト先としては、居酒屋やレストラン、カフェなどがあります。
居酒屋バイト
にぎやかな雰囲気や人と話すのが好きな人には居酒屋バイトがピッタリ。夜遅くに体力を使う仕事ですが、比較的時給が高く設定されているのが魅力です。ただし、労働基準法によって18歳未満の労働は勤務時間の制限があり、22時までと決められています。18歳以上であれば22時以降も働けますが、遅い時間だと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も。また高校生の場合、校則でアルバイトを禁止されていたり届け出が必要とされていたりすることがあるので、必ず事前に確認しましょう。
レストランバイト
チェーン店なども多く、ある程度接客などのマニュアルが整っているレストランバイト。初めてのバイトを検討中の高校生でも、安心して勤務しやすいのでおすすめですよ。朝早くから夜遅くまで営業している店舗も多く、勤務時間の選択肢について融通がききやすいです。放課後の空いた時間や土日に働きたいなど、自分の生活リズムに合わせて働きたい人に向いています。
カフェバイト
雰囲気のあるインテリアや外観を楽しめる店舗など、いわゆる「おしゃれな空間」で働けることから人気のあるカフェバイト。最寄り駅などの中に併設されていることも多いため、自分が通いやすい場所で勤務することも可能でしょう。ドリンクやフード作りに関しても基本的にはマニュアルが用意されているため、未経験の学生でも働きやすいです。
体験談
まかないをたくさん食べられるのがとても良いです。自分が 好きなジャンルの飲食店でバイトをすれば、まかないを楽しみにがんばれます（〜19歳／女性）
年末年始、クリスマス、お盆などの繁忙期は、とにかくお客さまが多くて忙しいです。店が混んでいるとイライラするお客さまが増え、トラブルが起きることもあるので臨機応変な対応力が必要です（20〜24歳／女性）
同じ時間帯のシフトには若い人が多く、同世代の友達ができました。初めて学校以外でできた友達で、今でもよく遊びに行くほど仲良しです（〜19歳／女性）
4. 「高校生の時にしたかったバイト」第2位：販売・接客・サービス
「飲食・フード」と同じくらい人気だったのが「販売・接客・サービス」。共通する業務であるレジでの接客は、お客さまが持ってきた商品のバーコードをレジで読み取り、精算を行います。最近はキャッシュレス決済を希望するお客さまが増えているため、要望に応じた対応が必要です。営業時間が長い店舗の場合は、シフトの時間が「早朝」「昼間」「夜間」「深夜」などと細かく分けられているケースが一般的。短時間・少日数の募集も多いので、塾や部活のない日の放課後だけ働くこともできるでしょう。主なアルバイト先として、コンビニ、スーパーやドラッグストア、ホテルなどがあります。
コンビニバイト
ほとんどのコンビニは24時間営業しているためシフトの融通がききやすく、高校生にもおすすめのアルバイト先です。主な業務はレジ業務ですが、そのほかにも商品の品出し・陳列や簡単な調理、各種公共料金や宅配の受付など、幅広い業務を行います。レジカウンター内に置いてあるタバコやホットスナック類も、注文があれば対応しなければなりません。また、コンビニは店舗数が多く、学校や自宅、塾、駅の周辺など、自分の都合に合う場所で働きやすいのも魅力です。
スーパー・ドラッグストアのバイト
スーパーとドラッグストアでのアルバイトの業務は似ており、その内容は大きく分けてレジ打ちと売り場管理業務の2つ。売り場管理業務としては、商品を棚に陳列する品出しや商品への値段のシール貼りなどがあります。どちらの仕事も比較的シンプルな作業内容が多いため、慣れてくれば楽に感じられるでしょう。
ホテルバイト
ホテルのアルバイトは、フロント業務や客室の清掃業務などを行います。フロントではお客さまへの接客対応はもちろん、電話対応やPCを使った簡単な入力作業など、さまざまな業務を担当。お客さまと直接やりとりをする機会が多い仕事です。一方、清掃業務はお客さまのチェックアウト後や外出時に室内の清掃のほかベッドメイキングなどを行うため、お客さまと直接話す機会は少ないですが、細心の注意を払う必要がある重要な業務です。ほかにも結婚式場を併設するホテルであれば、結婚式や披露宴のサポートを行うブライダルスタッフとしてのアルバイトを募集している場合もあります
体験談
スタッフの人数が多く同世代も働いているので、いろいろ話せるバイト仲間ができました。忙しくて大変なこともありますが、仲間と一緒にがんばれます（10代／女性）
レジでお客さまに話しかけられることがあります。常連さんとはちょっとした会話になることもあって楽しいです（〜19歳／女性）
お客さまの多い繁忙期には、イライラした人も多く訪れます。そういうお客さまも対応しなくてはいけないので、時にはクレーム処理のような対応が必要なこともあります（〜19歳／男性）
5. 「高校生の時にしたかったバイト」第3位：軽作業
「軽作業」の具体的な業務内容は、商品の仕分け、梱包、検品などです。作業がシンプルである場合が多く、専門的な知識や資格などが無くても始めやすいため、アルバイト初心者の高校生でも安心です。黙々と作業を進めるのが好きな人や、集中力が高い人にはおすすめです。働き先によって条件は異なりますが、服装も髪型も自由なケースがほとんど。気になる人は、事前に自分で確認しておきましょう。 また、「1週間」や「1日」という短期の募集が多いのもポイント。部活や塾で長期バイトができない人でも、予定が空いている日だけ働くことができます。大手企業と取引を行っている大規模な倉庫であれば比較的高時給であることが多く、短期間で効率的に収入を得ることも期待できます。給与が日払いや週払いで支給される求人も豊富なため、すぐにお金が必要な人にとって魅力的なバイトといえるでしょう。ただし、1日のノルマが設けられているケースもあるので、心配な人は応募時にしっかり確認しておきましょう。
仕分けバイト
仕分けバイトは、荷物や商品を指定された数や種類ごとに分類することが主な業務内容。勤務先が宅配便を扱っている場合は、配送センターから送られてくる大量の商品を種類別に仕分けるため、倉庫内で作業することが多いです。
梱包バイト
梱包バイトは、主に倉庫で商品などを袋やダンボールに詰める業務を行います。なかには倉庫内を周って必要な商品を集めるピッキング作業が含まれるケースもあります。単純な作業を繰り返し行うため、慣れてくれば作業スピードも上がり、仕事の効率化につながるでしょう。
検品バイト
荷物や商品などに問題がないか確認を行うのが検品バイトです。検品作業には製造系と物流系の2種類があります。製造系では、基本的にメーカーの工場で出荷予定の製品の品質をチェックする作業を担当。ベルトコンベアから流れてくる製品にミスがないか、目視などで確認します。物流系では入荷や出荷の荷物が伝票の内容と合っているかを確認することが多いです。
体験談
各自が黙々と作業を行うので、比較的楽に働けました。お客さまとの接し方やクレーム対応などで悩むこともないので働きやすいです（20〜24歳／女性）
6. 「高校生の時にしたかったバイト」第4位：イベント・キャンペーン
音楽ライブや野外フェス、スポーツの試合、キャラクターショー、セミナーなど、「大きなイベントの設営や運営に関わるスタッフとして働きたい」と考えていた先輩も多いようです。このようなイベントのスタッフは、開催するタイミングに合わせて募集されるので、単発での求人が多いです。人気のイベントだとアルバイトの時給も高く設定されているケースが多く、高収入が期待できます。ただし、応募者が多くなることが予想されるため、求人を見つけたら早めに応募すると良いでしょう。イベントやキャンペーンで募集されるアルバイトの種類は、主に「販売」「警備」「会場設営・運営」など。販売は会場でグッズや飲み物を売る仕事なので、接客に興味のある人におすすめです。警備は会場内外でお客さまの案内をする仕事で、会場外では駅から会場までの誘導などを行います。もし会場内の警備担当になれたら、イベント中の会場の雰囲気を味わえるかもしれません。会場設営・運営は、会場において重い荷物を運搬したり、舞台や機材の組み立てなどを行ったりするのが主な業務。体を動かすのが好きな人にはぴったりでしょう。
体験談
会場設営のアルバイトは、何もなかった広いホールがイベント会場として完成した様子を見た時に達成感を感じられると思います（20〜24歳／男性）
6. 「高校生の時にしたかったバイト」第5位：アパレル・ファッション関連
アパレルバイトは、お客さまにおすすめの商品を説明したり試着の案内をしたりします。また、レジ対応や購入商品の包装のほか、店頭での呼び込みを行うことも。置いている商品がきれいに見えるよう、たたみ直すなどして定期的に整理する必要があるため、常に店内の商品やお客さまの様子を見ておかなければなりません。なお、アパレル系のアルバイトは「高校生不可」となっていることもあります。その理由は学業との両立が難しいから。アパレルバイトのシフトは早番と遅番の2種類のみというように、短時間勤務の求人がないケースが多いのです。 ただし若い世代向けのブランドで高校生のアルバイトを募集していることがあります。また、セール期間や年末年始などの繁忙期には、通常だと高校生の求人がない店舗でも短期で募集されることも。気になる人は、こまめに求人情報をチェックしましょう。 アパレルバイトは接客業なので、敬語の使い方や接客のマナーなどが身に付くというメリットがあります。また、普段から最新のファッションアイテムに囲まれて働いていれば、トレンドにも詳しくなるはず。社割制度の利用が可能な店なら、勤務先のブランドの服を安く購入できるというのもうれしいポイントです。
体験談
もともと接客業に興味があったので始めました。商品の説明をする際など、とにかくお客さまと話す機会が多いので、敬語の使い方はある程度身に付きました（25〜29歳／女性）
7. 高校生のアルバイトに関する本記事のまとめ
高校生でアルバイトを始めると、収入が得られるだけでなく、さまざまな人と関わるなど、豊かな社会経験ができます。どのようなアルバイトを始めようか迷っている高校生の人は、ぜひ先輩たちの意見を参考にして自分のしたい仕事を見つけ、チャレンジしてみてくださいね。
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