この記事の要約
- 大学生のバイトの平均月収は約6万円
- 大学生のバイトの平均時給は約1,000円
- 1人暮らしの大学生は月約12万7,500円もの費用がかかる
- 平均より稼ぎたい大学生には
飲食・フード(居酒屋など)
教育(家庭教師・塾講師など)
販売(コンビニ・スーパーなど)
イベント
のバイトがおすすめ
「大学生のアルバイトの平均月収はどれくらいなんだろう?」と気になったことはありませんか。住んでいる地域や個人の事情によって異なるものの、平均値を知っておくとアルバイト選びの目安になるでしょう。当記事では、大学生のアルバイトの平均月収や勤務時間を、株式会社マイナビが約900人に調査したアンケート結果をもとに解説します。平均よりも稼ぐ方法やアルバイト選びの注意点、平均よりも稼ぎたい大学生におすすめのアルバイトも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.大学生のバイトの平均月収は?
株式会社マイナビが行った『大学生のアルバイト調査(2024年)』によると、大学生のアルバイトの手取り月収平均は6万円となっています。2022年は「5.5万円」、2023年は「5.9万円」となっており、収入平均は年々上がっている傾向にあるようです。
引用:大学生のアルバイト調査(2024年)マイナビキャリアリサーチLab
2.大学生のバイトの平均勤務日数・平均勤務時間は?
また、同調査によると、大学生のアルバイトの平均勤務日数は週3日、平均勤務時間は5時間。つまり1カ月に60時間勤務している計算になります。ちなみに、アルバイトをしている曜日については「土曜日」が70%弱で最も多く、「日曜日」が約50%、「平日」は40%割前後という結果になりました。
引用:大学生のアルバイト調査(2024年)マイナビキャリアリサーチLab
3.大学生のバイトの平均時給は?
前述したデータを踏まえると、大学生のバイトの平均時給は「平均月収6万円」÷「60時間」=1000円になります。地域や職種によって差はありますが、大学生のアルバイトの平均時給は1000円程度と覚えておくと、バイト選びの参考になるでしょう。
4.一人暮らしの大学生はどれくらいお金がかかる?
項目 | 平均支出 |
---|---|
食費 | 25,880円 |
住居費 | 54,130円 |
交通費 | 4,330円 |
教養娯楽費 | 12,840円 |
書籍費 | 1,500円 |
勉学費 | 1,260円 |
日常費 | 7,330円 |
通話通信費 | 3,190円 |
その他 | 2,290円 |
貯金・繰越 | 14,740円 |
合計 | 127,500円 |
2023年10月~11月に実施された学生生活実態調査によると、一人暮らしの大学生(下宿生)の平均支出は約12万7,500円となっています。
大学生のアルバイトの手取り月収平均は6万円というデータを踏まえると、残りの約6万円は「小遣い」「仕送り」「奨学金」などで賄ったり、「食費」や「教養娯楽費」を抑えたりしながら生活する必要がありそうです。もしくは、アルバイトで平均(6万円)以上稼ぐという方法も考えられるでしょう。
6.平均より稼ぎたい大学生におすすめのバイト
ここからは、平均より稼ぎたい大学生におすすめのアルバイトを紹介します。
株式会社マイナビが約900人の大学生を対象に行った『大学生のアルバイト調査(2024年)』によると「今までに最も稼げた職種」で回答が多かったのは次の業種です。
引用:大学生のアルバイト調査(2024年)マイナビキャリアリサーチLab
飲食・フード(接客・調理・販売)
おすすめポイント
- 深夜帯も働ける
- まかないがあれば食費を浮かせられる
「飲食・フード」の主な仕事内容は、接客する「ホール業務」と注文の品を調理する「キッチン業務」の2つ。その他にも清掃や料理の仕込み、食材の発注といった業務を任される場合があります。お店が忙しくなる夕方から夜の時間帯のアルバイト募集が多く、大学の講義が終わってからそのまま働けるのがメリットです。
深夜帯まで働けば時給がアップしますし、土日もシフトに入れるならしっかりと稼げるでしょう。また、アルバイト先によっては、まかないが出る場合があるため、一人暮らしの大学生なら食費を浮かせられるでしょう。
教育(家庭教師・塾講師など)
おすすめポイント
- シフトを組みやすい
- 高時給が期待できる
家庭教師は生徒の自宅に行き、生徒の学力レベルに合わせて指導します。一方、塾講師は集団指導と個別指導があり、アルバイト先の学習方針にしたがって生徒を指導します。
家庭教師や塾講師のメリットは、指導する生徒も学生なので勤務時間を予定と合わせやすい点です。また、家庭教師や塾講師は他のアルバイトと比較して時給が高い傾向にあります。
販売(コンビニ・スーパーなど)
おすすめポイント
- シフトを組みやすい
- 深夜帯も働ける
業務内容は、レジ対応の他に品出しや清掃、宅配といったサービスの受付など多岐に渡ります。覚えることが多いので慣れるまでは大変ですが、一通り業務に慣れれば長期で勤務できるでしょう。
コンビニやスーパーで働くメリットは、勤務する時間帯の選択肢が多く、自分の予定に合わせて勤務できる点です。24時間営業の店舗なら、早朝の時間帯に勤務したり、深夜の時間帯に勤務して深夜手当をもらったりすることも可能です。
イベント
おすすめポイント
- 高時給が期待できる
- 未経験でも挑戦しやすい
イベントスタッフは、会場での案内や誘導といった入場管理、チケットもぎり、グッズ販売などが主な業務です。求人によってはイベント当日だけでなく、前日の会場設営などの準備や、後日の片付けのバイトもあるでしょう。
特に人気アーティストが出演するイベントでは、時給が高めに設定される場合があります。仕事内容はシンプルなものが多いため初心者でもチャレンジしやすく、なおかつ高収入が期待できるでしょう。
大学生におすすめのバイトについては以下でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
>>>大学生におすすめのバイト27選|平均時給ランキングも
5.大学生がバイトで平均よりも稼ぐコツ
アルバイトで平均よりも稼ぎたい場合、以下の4つのポイントを考慮しましょう。
(1)高時給のバイトを探す
アルバイトに費やす時間は同じでも、高時給のほうが多くの収入を得られます。効率よく稼げるので、学業が忙しくてアルバイトをする時間がなかなか捻出できない人にもおすすめです。
高時給の傾向にあるのは次のような職種です。
高時給のアルバイトを探す際は、時給額だけでなく交通費の支給があるかどうかも重要で、交通費の支給がなければ手取り額は減少します。職場まで交通費がかかる場合は忘れずに確認しましょう。
(2)深夜や土日にバイトをする
深夜のアルバイトとは午後10時から午前5時までの時間の労働を指し、通常の賃金よりも25%〜50%の範囲で割増して支払わなければならないと労働基準法37条で定められています。
(時間外、休日および深夜の割増賃金)
第三十七条 使用者が、第三十三条又は前条第一項の規定により労働時間を延長し、又は休日に労働させた場合においては、その時間又はその日の労働については、通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。ただし、当該延長して労働させた時間が一箇月について六十時間を超えた場合においては、その超えた時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の五割以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
22時以降も営業している店舗であれば、深夜に働けば割増報酬がついて時給がアップします。ただし、働きすぎると身体に負担がかかるため、大学生活とバランスを取りながらシフトを調整しましょう。
(3)長期休暇に働く
大学の長期休暇を利用して働くのも、バイトの月収を増やす方法の一つ。なかでもリゾートバイトは長期休みのバイトとしておすすめです。
リゾートバイトとは観光地で一定期間働くアルバイトのこと。長期休暇を利用して数日間住み込みで働けば、まとまった金額を稼ぐことが可能です。観光地で楽しみつつバイト仲間との出会いも期待できるため、大学生に人気の高いバイトとなっています。
(4)バイトの掛け持ちや副業で稼ぐ
アルバイトを掛け持ちして勤務時間をうまく調整すれば、空いた時間で効率的に稼げます。収入が増えるだけでなく、アルバイト先の出会いも増え、複数のスキルも身に付くのが掛け持ちのメリットです。
7.大学生がバイト選びで注意すべき4つのポイント
平均よりも稼げるアルバイトを選ぶにあたり、失敗しないために必要なポイントを4つ解説します。
(1)年収103万円を超えない
親族の扶養内で働きたい場合、アルバイトの年収は103万円を超えないようにしましょう。
年収が103万円を超えると親族の扶養控除がなくなり、課される税額が増加します。本人には所得税の支払い義務が生じ、年収額によっては住民税も課されることとなります。また、年収が130万以上になると社会保険の扶養からも外れるので、本人が社会保険に加入して保険料を納めなければなりません。
年収103万円を超えないようにすると、月収の目安は8万5800円ほどです。親族の扶養範囲内で働く場合は時給を計算しながら働きましょう。
参考:国税庁|全国健康保険協会
(2)通いやすい場所にあるバイト先を選ぶ
遠方の場合は移動時間が長くかかってしまいますが、大学や自宅の近くなら通いやすく移動に時間がかかりません。短縮できた移動時間の分だけ、時間を有効に使えます。深夜勤務の場合、自宅の徒歩圏内にアルバイト先があれば、電車の終電時間や始発時間を気にせず働けます。アルバイトが終わったらすぐに帰宅できるので、電車移動の疲れやストレスがないのもメリットといえるでしょう。
(3)シフト調整しやすいバイトを選ぶ
大学の試験期間で忙しいときはシフトを減らし、休日は長く働くといった調整ができれば、ムリなくアルバイトを続けられます。自分で出勤日を申告するシフト自由のアルバイトであれば、予定に合わせて勤務日と休みの希望を出せるので、講義やサークル活動と両立させやすいでしょう。ただし、シフト自由のアルバイトは100%希望どおりになるわけではないので注意が必要です。
(4)バイト先の雰囲気を把握する
アルバイトに応募する前に、勤務先の雰囲気を知っておけば、採用後に「思っていた職場と違った」と悩まずにすむかもしれません。可能であれば、応募前に候補のアルバイト先に行って従業員の様子や客層を見てみましょう。働いている従業員の表情やあいさつ、笑顔といった基本マナー、店内の清掃状況等を見て「ここで働いてみたい」と思えるところに応募するのが理想です。
8.大学生のバイトの平均月収に関するよくある質問
最後に、大学生のバイトの平均月収に関するよくある質問に回答します。
Q.月収10万円稼ぐためにはどのくらいの時間働く必要がある?
大学生がアルバイトで月収10万円稼ぐためには、時給1,000円だと仮定すると月に100時間働く必要があります。1日あたりで計算すると月25日働くなら1日4時間、20日働くなら1日5時間はバイトしなければいけません。 月に100時間の勤務が難しい場合は、時給の高いアルバイトを探して効率よく稼ぐ必要があります。
Q.大学生がバイトで週3働くのはきつい?
大学生がバイトで週3働くのは、決してきつくないでしょう。株式会社マイナビが行った『大学生のアルバイト調査(2024年)』によると、大学生の平均バイト日数は週3日です。同調査によると大学生の平均月収は約6万円なので、もう少し収入が必要であれば働く日数を増やす必要があるでしょう。
9.平均よりも稼げるバイトを探そう
大学生のアルバイトで平均よりも稼ぎたい場合は、平均よりも時給が高い求人を探すと良いでしょう。可能であれば深夜や長期休暇期間に働き、効率的に稼ぐのもおすすめです。
アルバイトを選ぶ際は、時給だけでなく学業との両立が可能かどうかを考慮することも大切です。大学の講義やサークル活動に支障をきたさないよう、ムリなく働ける条件のアルバイトを探しましょう。
【調査概要】
内容:大学生のアルバイト調査(2024年)
調査期間:2023年2月15日~2月19日
調査対象:18~23歳の大学1年生~4年生※短期大学、専門学校、大学院生は除く
調査方法:インターネット調査
有効回答数:就業者913サンプル、非就業者381サンプル
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240425_74778/
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