高校生になってアルバイトを始めようと考えている人も多いはず。当記事では、株式会社マイナビが現役高校生を対象に調査したアンケート結果をもとに、高校生のアルバイトの平均月収や勤務時間を解説します。経験して良かったバイトの職種ランキングも紹介するので参考にしてみてください。
高校生のバイトの平均月収は?
現役高校生に1カ月あたりのアルバイトの収入平均を聞いたところ、4.5万円という結果になりました。2023年と2024年も「4.5万円」となっており、収入平均はそこまで変化していないようです。
引用:高校生のアルバイト調査(2025年)マイナビキャリアリサーチLab
高校生のバイトの平均勤務日数・平均勤務時間は?
また、高校生のアルバイトの平均勤務日数は週2.7日、平均勤務時間は4時間。つまり1カ月に約43時間勤務している計算になります。ちなみに、アルバイトをしている曜日については「土曜日」が約65%で最も多く、「日曜日」が約50%、「平日」は約40%という結果になりました。
シフトは「週2〜3日」を基本にしていると言えるでしょう。学校生活と両立してアルバイトをするとなると、平日と休日のシフトをうまく組み合わせながら週2〜3日ほど働くのが無理のない範囲なのかもしれません。
引用:高校生のアルバイト調査(2025年)マイナビキャリアリサーチLab
今まで経験してよかったバイトランキング
最後に、今までに経験してよかった職種を聞いたところ、上記のようなランキングになりました。それぞれの職種のおすすめポイントを紹介します。
飲食・フード(接客・調理・販売)
おすすめポイント
- 高校生歓迎が多い
- 未経験でもOK
「飲食・フード」の主な仕事内容は、接客する「ホール業務」と注文の品を調理する「キッチン業務」の2つに分けられます。お店が忙しくなる夕方から夜の時間帯のアルバイト募集が多いため、学校が終わってからそのまま働けるのがメリットです。ただし、労働基準法によって18歳未満は22時~翌5時の深夜帯は働くことができないため、勤務時間の管理に注意しましょう。
販売(コンビニ・スーパーなど)
おすすめポイント
- シフトを組みやすい
- 早朝の時間帯も働ける
業務内容は、レジ対応や品出し、清掃、宅配と多岐に渡ります。覚えることが多いため慣れるまでは大変かもしれませんが、ある程度業務をこなしていけば慣れるでしょう。コンビニやスーパーは働ける時間帯が多く、自分の予定に合わせて勤務できます。24時間営業の店舗であれば早朝の時間帯に勤務することも可能です。
軽作業
おすすめポイント
- 作業が比較的簡単
- 隙間時間を活用できる
軽作業とは、特別なスキルや資格を必要とせず、ある程度簡単に行える作業のこと。主に工場や倉庫で作業することが多く、荷物を運んで仕分けをしたり、梱包したりします。現場によっては重い荷物を運んで仕分けをする場合もありますが、比較的誰でも始めやすい作業が多いため、特に初めてアルバイトをする高校生におすすめできるでしょう。
イベント
おすすめポイント
- 高時給が期待できる
- 未経験でもOK
イベントスタッフは、会場での案内や誘導といった入場管理、チケットもぎり、グッズ販売などが主な業務です。求人によってはイベント当日だけでなく、前日の会場設営などの準備や、後日の片付けのバイトもあるでしょう。特に有名アーティストが出演するイベントでは時給が高めに設定される場合があるので、好きなアーティストに関わりながら働けるのも魅力の一つといえます。
イベントのバイトを探す
引用:高校生のアルバイト調査(2025年)マイナビキャリアリサーチLab
高校生がアルバイトをする際の注意点
最後に、高校生がアルバイトをする際の注意点を説明します。
(1)校則でアルバイト禁止の学校もある
校則でアルバイトが禁止されている学校もあります。アルバイト探しをする前に、自分の通っている学校の校則を確認しておきましょう。アルバイトが禁止されている場合、隠れてアルバイトをすると、学校に発覚した際にトラブルになってしまう可能性も。事情がある場合は、学校の先生に相談してみてください。
(2)深夜の時間帯は就業禁止
労働基準法によって18歳未満は22時から翌5時までの深夜帯は就業が禁止されています。深夜帯の勤務は高時給になる傾向があり、アルバイトに応募したい気持ちも分かりますが、働くことはできないことを覚えておきましょう。
(3)年収103万円を超えると所得税が発生する
「103万円の壁」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。これは年収が103万円を超えると税金を払う必要が出てくるというものです。親の扶養に入っている場合は、親の所得税などの税金も上がります。自分自身も親も税負担が増えることになるので、103万円以内に収まるように注意しましょう。月収で考えると、上限金額8.5万円を一つの目安にすると良いでしょう。
(4)シフトの融通が利くアルバイト先を探す
アルバイトに一生懸命になるあまり、学校生活に支障が出てしまうのは避けたいところです。そのためにはアルバイトの条件として、定期テスト期間や部活などの予定に合わせて休みを取れるなど、シフトの融通が利くかどうかが重要な条件の一つになります。出勤日数のルールが厳しかったり、人手不足なアルバイトだったりするとシフトの調整が難しい恐れがあるので、面接時などにあらかじめ確認しておきましょう。
(5)通いやすい場所にあるアルバイト先を探す
アルバイト先の場所については、自宅や学校から通いやすい場所を選びましょう。働く時間帯に制限があったり、学校との両立で忙しかったりする高校生でも、働く時間を確保しやすくなります。平日だけでなく土日や祝日にもアルバイトをする人には、自宅から近い場所にあるアルバイト先の方が通勤時間がかからないためおすすめです。
学校と両立できるアルバイトを見つけよう
高校生のアルバイトの平均月収やシフトの入り方、アルバイトをする際の注意点などを解説しました。週に何日働き、いくら月収を得たいかを具体的に考えると希望する条件が明確になり、アルバイト先を探しやすくなるはずです。学校とうまく両立できるようなアルバイトを見つけ、ぜひこの機会に応募してみましょう。
【調査概要】
内容:高校生のアルバイト調査(2025年)
調査期間:2025年2月17日~2月25日
調査対象:15~18歳の高校1~3年生(高専、専門学校除く)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:就業者741サンプル/非就業者217サンプル
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