この記事の要約
アルバイトを始める人のなかには、「接客業は自信がない」「人と話すことが苦手」という人もいるかもしれません。
そんな人でも、接客なしのアルバイトや人と関わる機会が少ないアルバイトを選べば、安心して働けるでしょう。
この記事では、接客なしのアルバイトの職種例や、メリット・デメリット、注意すべきポイントなどを紹介します。
1.「接客なし」バイト26選
それでは、具体的に接客なしのアルバイトの職種例を見ていきましょう。
ここでは、「一人で黙々とできる仕事」「在宅でできる仕事」「接客が比較的少ない仕事」の3つのカテゴリーに分けて紹介します。
一人で黙々とできる仕事
まずは一人での作業がメインの仕事を紹介します。
接客業ではないためお客さま対応は少ないものの、スタッフ間でのコミュニケーションは必要になります。
1.ゲームテスター(デバッガー)
ゲームテスター(デバッガー)は、リリース前のゲームやアプリの動作チェックをする仕事です。
不具合等が発生すれば担当者に報告するため、スタッフ間でのやりとりは発生します。
バイト先にもよりますが、フルリモートの求人もあるため、人見知りの人でもチャレンジしやすい仕事です。
2.水道・ガスなどの検針
水道やガスなどのメーターをチェックする検針は、一人で作業するケースがほとんどです。
シフトは自己申請で自由なことも多いですが、作業後は会社に戻って検針データをまとめる仕事が含まれることもあります。
なお、集金や開栓・閉栓といった業務は接客が必要な場合もあるので、募集要項はよく確認しましょう。
3.検品
検品は、商品にキズや欠陥などがないかチェックするのが主な仕事です。
集中力や正確さを求められますが、コツをつかむことができればスムーズに作業できるでしょう。
検品対象は雑貨から食品、商品に使われる部品などさまざまで、梱包作業やシール貼りなども仕事に含まれるケースがあります。
一人で任される場合もあれば、数人のチームで作業を担当することもあります。
4.仕分け・ピッキング
仕分けやピッキングは、どちらも倉庫や工場内で行うのが一般的です。
仕分けは完成した商品をルールに則って仕分ける作業のことで、ピッキングは在庫の中から指示にしたがって商品をピックアップするのが主な仕事です。
工場の規模にもよりますが、仕分けとピッキングの両方を任されたり、作業別に数人のチームで担当したりするケースなどがあります。
単純作業ですが、立ち仕事も多く、身体を動かすことが好きな方におすすめの仕事です。
関連記事:ピッキングとはどんなバイト?仕分けとの違いやメリット・デメリットを解説!
5.ポスティング・新聞配達
チラシなどを配るポスティングや新聞配達の仕事は、基本的に一人で担当エリアを回ります。
服装も自由なケースが多く、早朝や昼間の数時間など、短時間の作業がほとんどです。
徒歩や自転車で回ることもありますが、原付バイクや車を使う場合もあるので、運転免許証が必要かどうか事前に確認しましょう。
給与は時給制もしくは配布枚数で決まる歩合制になることが多いです。
6.交通量調査
交通量調査とは、交差点や駅前・道路などの決められた場所で、車・自転車・歩行者などの交通量を調査する仕事です。
基本的に仕事中は一人のケースがほとんどです。そのため人と会話する機会はほとんどありません。
調査は、正確に交通量をカウントするために高い集中力が求められます。
2~3名で交代して行うケースが多く、屋外での作業なので暑さや寒さ、悪天候時への対策が求められ、忍耐力も必要になるでしょう。
7.工場(食品工場)
食品工場の仕事内容は、原料の準備や食品の盛り付け・トッピング・パック詰め・シール貼りなどで、製造過程ごとに作業員を配置するのが一般的です。
未経験者でも始められますが、作業が滞ることのないようにスピードや技術力が求められます。
生産ラインは区間ごとに一人で担当することが多いものの、チームで担当するケースもあります。
在宅でできる仕事
続いて、在宅でできるアルバイトを紹介します。メールでのやりとりがメインなため、人と接する機会を限りなく減らすことができます。
8.シール貼り
シール貼りは、商品や郵便物などに値札やバーコード、宛先や訂正シールなどを貼っていく仕事です。
倉庫などに出勤するケースと在宅で行うケースがあり、在宅であれば一人でコツコツと作業できます。
手仕事が好きな人や、作業を丁寧に行える人に適しています。
関連記事:在宅でできる副業「シール貼り」バイトは危ない?報酬相場やメリット・注意点も解説
9.動画編集
動画編集は、動画編集ソフトを使ってWebの広告動画やPR動画などを作成する仕事です。
映像や音声素材をソフトに取り込み、絵コンテなどにしたがって映像を並び替えたりテロップ作成をしたりします。
経験者を採用する会社が多いものの、中には未経験者OKの求人もあるので、スキルを学びたい人はチャレンジしてみましょう。
10.データ入力
データ入力は、基本的にマニュアルに沿って数字や文字を入力していくシンプルな仕事です。
パソコン操作ができれば未経験でも応募でき、在宅ワークはもちろん、短期でできる仕事などシフトが調整できて時間や場所に融通が利く求人も多くあります。
自分のペースで働きたい人や、パソコンスキルを上げたい人におすすめです。
関連記事:データ入力バイトは在宅でもできる? 勤務の仕方や給与などアンケートをもとに解説
11.採点・添削
採点・添削は、テストや模試などの採点や添削(記述チェック)が主な仕事です。
中学受験から大学受験まで採点の対象はさまざまですが、用意された採点基準に沿って作業をするため、未経験者でも気軽に始められます。
在宅の場合は仕事量に応じて給与が支払われる歩合制のケースが多いです。
関連記事:【大学生に人気】在宅採点バイトはいくら稼げる?給料相場・体験談も解説
12.Webライター
Webライターは、Webメディアに投稿する記事を執筆するのが仕事です。
記事の内容は媒体によって異なりますが、専門的な内容でなければ未経験者も募集しています。
報酬は文字量や記事単価によって決まることが多く、経験者であれば高単価の案件を任されることもあるでしょう。
13.文字起こし
文字起こしは、支給された音声データを文字化する仕事です。
インタビューやセミナー、講演会など文字起こしの対象はさまざまで、正確に文字を書き起こすか、もしくは読みやすいように文章を整えて提出するケースもあります。
集中して黙々と作業するのが得意な人に向いているでしょう。
14.アンケートモニター
アンケートモニターは、企業から依頼されたアンケートに回答し、報酬を受け取る仕事です。
スマホだけで作業ができるケースも多いので、場所や時間を選ばずに空いた時間を使って稼ぐことができます。
登録制バイトなので、気軽に応募できるのも魅力です。
接客が比較的少ない仕事
次に、接客する機会は少ないものの、必要に応じて接客を求められる職種を紹介します。
15.配達・デリバリー
配達の仕事には、宅配物の投函や配送などがあります。
新聞配達の場合は、朝刊・夕刊の投函に加えて新聞に公告を挟んだり、集金を担当したりする業務もあるので、仕事内容は確認しておきましょう。
荷物配達の場合は、配送業者の集配や店舗の商品配達、自動販売機のルート配送など、さまざまな仕事があります。
一方、デリバリーは主に宅配専門店や飲食店で注文された商品を届けることがメインとなります。
ただし、お店によっては調理や電話対応、チラシ配りを行う場合もあるので、仕事の詳細は確認が必要です。
配達やデリバリーは、基本的に一人で行うケースがほとんどで、商品の受け渡しなどでお客さまと会話する機会はありますが、接客の頻度はあまり多くありません。
16.スーパーの品出し
品出しは、商品の補充・陳列作業が主な仕事です。
総菜・鮮魚・精肉・青果などの売り場では、値段シールをパックに貼ったり、賞味期限切れの商品を下げたりする作業もあります。
作業自体はシンプルですが、倉庫と売り場の往復や荷物の持ち運びなどで身体を動かすことが多い仕事といえるでしょう。
作業中にお客さまから声をかけられ、商品の場所を説明するといった接客対応の発生もあります。
また、バイト先によっては混雑する時間帯にレジ業務を任されるケースもあるため、仕事範囲は確認が必要です。
17.ベッドメイキング
ベッドメイキングは、ホテルなどの宿泊施設で客室掃除やシーツなどの交換を行う仕事です。
決められた時間内でスピーディーに仕事をすることが求められ、ホテルの評価にも関わる重要な仕事です。
お客さまと接する機会は少ないですが、施設や周辺情報についてお客さまから尋ねられることもあるので、専門の従業員の元に案内するなどの対応は必要になります。
18.清掃員
清掃員は、指定された場所を掃除するのが主な仕事です。
掃除機をかけたり、拭き掃除や窓拭き、ゴミの回収・分別などをしたりします。
商業施設・ビル・ホテルなどで働く場合は、施設内でお客さまから声をかけられる機会があるかもしれませんが、早朝や深夜帯などを選べば接客の機会を減らせるでしょう。
ルールに従い、決められた時間内に指定の場所を掃除する必要があるため、黙々と作業に取り組める人が向いています。
関連記事:シニア世代におすすめの清掃アルバイトの魅力!資格の取得で待遇&年収アップも目指せる?!
19.イベントスタッフ
イベントスタッフの仕事は、各種イベント会場(スポーツの試合・ライブ会場・展示会など)での運営サポート業務です。
会場の設営からお客さまの誘導・案内・グッズ、チケット販売まで、イベントごとに仕事内容が異なります。
設営がメインであれば接客の頻度は少ないですが、会場の案内係や物販などではお客さま対応を任されるケースもあります。
日払いが多いので、休日などを利用してアルバイトできる点が特徴です。
関連記事:イベント会場設営バイトはきついだけ?仕事内容や魅力を解説
20.警備員
警備員は、ショッピングモール・イベント会場・オフィスビル・駐車場・娯楽施設・工事現場など、さまざまな場所で交通誘導や警備をします。
シフト制が多いため時間を自由に調整できますが、警備現場に応じて接客の頻度が変わるため、あらかじめ勤務先を確認しておきましょう。
警備員のアルバイトは未経験でもチャレンジできますが、雇用形態に関わらず、まずは法律で定められた研修を受ける必要があります。
関連記事:警備員バイトの意外なメリット7選|仕事内容&大変なポイントも
21.セルフガソリンスタンド
ガソリンスタンドには、有人型とセルフ型がありますが、セルフ型であれば、お客さまと接する機会が比較的少ないです。
洗車やタイヤ交換など、お客さまから依頼があったときのみ接客の対応をしますが、それ以外はガソリンスタンドの監視などを行います。
シフトは柔軟に対応してくれるスタンドも多く、深夜や早朝などであれば接客の機会も更に減るでしょう。
22.看板持ち
看板持ちは、不動産モデルルームやマンションギャラリーなどの案内看板(プラカード)を持って立つのが仕事です。
お客さまから尋ねられたときのみ道順案内やチラシを配布したりするので、接客頻度はあまり多くありません。
単発の求人が多いので自分のタイミングで働けます。
23.事務
データ入力や書類作成などを行う事務業務は、お客さまと接する機会が比較的少なく、「電話対応なし」の求人募集もあります。
ただし、来客対応を任される場合もあるため、仕事の範囲は事前に確認しましょう。
未経験でも始めやすく、パソコンスキルの習得などのメリットもあるのでチャレンジしてみるのもおすすめです。
24.試験監督
試験監督は、試験会場で受験生に問題用紙を配付したり、不正行為がないかチェックしたりします。
試験開始前に受験者の受付や試験会場への誘導といった仕事も含まれますが、会話する機会はあまり多くないため、人見知りでも仕事しやすいでしょう。
コミュニケーションスキルはあまり求められませんが、試験の手順や注意事項の説明を行う場合もあるので確認が必要です。
関連記事:大学生の定番!単発OK&初心者でも働きやすい「試験監督バイト」のメリットやデメリットとは?
25.キッチンスタッフ
キッチンスタッフは、カフェやレストラン、居酒屋などでの調理補助が主な仕事です。
最初は洗い物や食材の盛り付け、仕込みなどを担当し、経験を積めば調理に携わることもあるでしょう。
食材や食器の準備など動き回ることも多いので、身体を動かすことが好きな人にもおすすめです。
また、食材の知識や調理技術などが身に付くメリットもあります。
接客の機会はほとんどありませんが、スタッフの急な休みなどでホールの人手が足りなくなった場合、接客を任される可能性もあります。
26.引っ越しスタッフ
引っ越しスタッフは荷物の梱包・運搬が主な仕事です。引っ越しの規模にもよりますが、チームで作業するケースもあります。
チームを組んだ人とのコミュニケーションは必要ですが、お客さまとの会話はあまり多くありません。
未経験者でもチャレンジできますが、肉体労働がメインになるため、身体を動かすことが好きな人におすすめです。また、ドライバーを兼ねたスタッフの募集もあるため、運転免許証を持っている方にもおすすめです。
2.そもそも「接客なし」のバイトとは?
接客なしのアルバイトとは、客さまと直接会話する機会のない仕事を指します。
接客ありのアルバイトはお客さまとのやりとりがメインの仕事となるため、人と関わることが苦手な人や、一人での作業が得意という人には、接客なしのアルバイトが向いているといえます。
3.「接客なし」バイトのメリット
接客なしのアルバイトには、以下のようなメリットがあります。
人見知りでも仕事がしやすい
接客なしのアルバイトは対人関係の悩みが少なく、スタッフ間など、最低限のコミュニケーションで仕事ができます。そのため、人見知りでも仕事がしやすいです。
バイト中は自分の作業に集中できるため、業務効率が上がれば仕事も評価され、自信にもつながるでしょう。
心理的な負担が少ない
お客さまと接する機会が少なければ、接客対応で不安に感じることや、クレームなどのトラブルで思い悩むことは減るでしょう。
人と関わることや集団行動が苦手という人は、接客なしの仕事を選ぶことで心理的な負担を軽減できます。
4.「接客なし」バイトのデメリット
次に、接客なしのアルバイトのデメリットについても紹介します。
短期・単発の募集が多い
職種にもよりますが、接客なしのアルバイトは短期・単発のものが比較的多い傾向があります。
空いた時間を使って効率的に稼ぐことは可能ですが、仕事がコンスタントにあるとは限らないため、希望する日に仕事ができない可能性も考慮しましょう。
スキルアップが限定的
接客なしのアルバイトは仕事の範囲がある程度決まっており、単純作業の仕事も少なくありません。
また、長期募集の求人もあまり多くないので、長く経験を積むことは難しく、じっくりとスキルを磨く時間が取れないかもしれません。
「アルバイトで経験を積みながら自分自身も成長したい」という気持ちがあるのであれば、「接客なし」の枠にとらわれずにほかの求人にも目を向けてみましょう。
5.「接客なし」バイトをするうえで気を付けるポイント
接客なしのアルバイトをする際に気を付けたいポイントを3つ紹介します。
バイト先でのコミュニケーションはしっかりとる
接客の仕事ではないとはいえ、上司や同僚とのコミュニケーションは必須です。
あいさつや業務内容の相談、報告など、適切にコミュニケーションを取ることで職場の雰囲気が良くなり、業務効率も上がります。
従業員同士の関わりは仕事をするうえで大切な要素ですので、人と接するのが苦手な人も、従業員同士でしっかりと信頼関係を磨くことを意識しましょう。
モチベーションを保つ
人と接する機会が少なく、単純作業ばかり続くと、仕事に対するモチベーションが下がりがちです。
接客なしのアルバイトをする場合は、モチベーションをいかに保つかが重要です。
そのためには、経済的理由や経験値を上げたいなど、何のためにアルバイトをするのか、目標をしっかりと決めたうえで職種を決めるようにしましょう。
責任感を持つ
一人でこなす仕事で他人の目がなくても、仕事の質を落とさずに集中して取り組む姿勢が求められます。
仕事に対する姿勢はバイト先からの評価にも関わってくるため、責任感を持って仕事に取り組みましょう。
6.「接客なし」バイトに関するよくある質問
最後に、接客なしのアルバイトでよくある質問を紹介します。
Q.「接客なし」バイトは時給が低い?
接客がない仕事だからといって、必ずしも時給が低くなるわけではありません。
体力を使う仕事や専門性の高い仕事など、職種によっては時給も高いです。
ただし、アンケートモニターなどは単発の仕事も多く、報酬単価が低い傾向にあります。
Q.「接客なし」バイトはお客さまと話す必要はない?
接客なしの仕事でも、人員不足などの理由で接客の仕事を任されるケースも発生します。
例えば、カフェなどでキッチンスタッフとして働いていても、混雑時にホールやレジを任されるケースもあるでしょう。
また、バイト先でお客さまから質問を受けたりする可能性もゼロではありません。
Q.未経験であることや特別なスキルはなくても良い?
接客なしのアルバイトの中には、未経験歓迎の求人もあります。
バイト先や仕事の内容にもよりますが、特別なスキルがなくても、未経験でチャレンジできるアルバイトは比較的多いです。
Q.高校生・大学生でも「接客なし」のバイトはできる?
労働基準法では、満15歳であればアルバイトをしても良いため、高校生・大学生でもアルバイトはできます。
ただし、学校の規則で禁止されている場合や、応募条件が「18歳以上」「学生不可」などの場合は、アルバイトの応募はできません。
なお、18歳未満は働ける時間が22時までなので気を付けましょう。
7.「接客なし」のバイト選びは仕事内容や自分との相性も考えて選ぼう
接客なしのアルバイトは職種の選択肢が多く、人見知りでも安心して始められます。
短期・単発や在宅など、シフト調整がしやすいことも、接客なしのアルバイトの特徴です。
接客がなくても、スタッフ間のコミュニケーションやお客さまの対応をするケースもあるため、仕事の範囲はよく確認することが大切になります。
自分の性格やライフスタイルをよく理解したうえで、自分に合ったアルバイトを選びましょう。