この記事の要約
- 主婦(夫)におすすめの副業は「在宅でできる副業」と「隙間時間でできる副業」で異なるため要チェック
- 副業をする際はあらかじめ勤務時間や目標額を決めておき、家族の希望を聞くことが大切
- 副業でも年間所得が一定額を超えると確定申告が必要
「外で働くことは難しいけれど、空いた時間で仕事をしたい」と悩む主婦(夫)も多いのではないでしょうか。家事や育児などで忙しくても、シフトを調整しやすい副業であれば、効率的に稼ぐことが可能です。この記事では、主婦(夫)におすすめの副業や、副業をするうえで知っておきたいポイントを紹介します。
1. 主婦(夫)におすすめの副業20選
それでは、主婦(夫)におすすめの職種例を見ていきましょう。ここでは、「在宅でできる副業」と「スキマ時間でできる副業」の2つのカテゴリに分けて紹介します。
在宅でできる副業
まずは、主婦(夫)がチャレンジしやすい、在宅でできる副業を紹介します。
1.シール貼り
シール貼りは、商品や郵便物などに値札やバーコード、訂正シールなどを貼る仕事です。在宅でできるケースも多く、自宅のちょっとしたスペースを活用して仕事ができます。
単純作業なので未経験でも始めることができ、納品の期日までに自分のペースで作業できる点がおすすめです。報酬は出来高制ですが、シール1枚あたりの単価はあまり高くありません。
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2.採点
模試や予備校のテストなど、依頼された答案の採点や添削をするのが採点の仕事です。解答に○×を入れる単純な正誤を確認する採点や、記述式の問題では採点基準マニュアルに沿っての添削も必要になります。
研修やマニュアルがあるので未経験でも始めやすいですが、応募の際に筆記試験があり、「小学生の採点は短大生以上」など、応募資格に条件が必要な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。在宅の場合はWeb上で採点するケースと、郵送で送られてきた答案用紙を採点するケースがあります。
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3.アンケートモニター
アンケートモニターは、企業から依頼されたアンケートに回答する仕事です。登録制で働く時間を自由に調整でき、パソコン不要でスマホだけでできるものもあります。家事の合間など、ちょっとした休憩時間で仕事が可能です。
報酬はサイトの独自ポイントが一般的で、換金も可能です。ただし、手軽なぶん1回あたりの金額は多くありません。商品券などへの交換もあるので、現金にこだわらない人にもおすすめです。
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4.データ入力
データ入力は、企業から依頼されたデータをExcelやWordに打ち込む仕事です。専門知識があればデータ集計などを任されるケースがあり、応募の際は簡単なテストや過去の実績を求められることがあります。
在宅ワーク可の場合でも、最初の一定期間や週の数日は通勤が必要なケースもあるので、条件はよく確認しましょう。
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5.文字起こし
文字起こしは、会議・インタビュー・セミナー・講演会などの音声データを文字に書き起こす仕事です。聞いた音声をそのまま書き起こす場合もあれば、読みやすく文章を整えて納品する場合もあります。
パソコンのタイピングが苦にならない人にはおすすめの副業で、在宅の場合は自分のペースで仕事を進められるため、家事の合間で作業できるのが利点です。
6.Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザイン・制作、Web広告などを行う仕事です。ロゴ作成やバナー制作など、短時間でできる仕事もあります。
グラフィックソフトの操作スキルやWeb制作に必要な知識を生かせる副業で、パソコンと専用ソフトがあれば在宅ワークできるのでおすすめです。未経験でもチャレンジできる求人はありますが、過去の実績やWebデザインのスキルを求められるケースが多いので、ポートフォリオなどを用意しておきましょう。
7.Webライター
Webライターは、Webコンテンツのライティングが主な仕事です。文字数は掲載先によって異なりますが、1,000文字以内のものもあれば、3,000文字以上ある長文のケースもあります。
ライティングの仕事には、口コミ・体験談・SNS投稿といった、スマホのみでできる仕事もあります。
8.動画編集
動画編集は、Webの広告動画やPR動画などを編集・作成する仕事です。動画のトリミング、テロップ挿入、エフェクト加工、効果音の挿入など、求められるスキルが多いので動画編集のスキルがある人におすすめします。また、未経験者OKの募集もあるので、スキルを身に付けたい人もチャレンジしてみましょう。
9.オンライン秘書
オンライン秘書は、オンラインで個人や会社の秘書業務をサポートする仕事です。スケジュール管理・資料作成・メール対応などを行うため、社会人経験ありの求人が多く、ExcelやPowerPointなどのパソコンスキルが必須であることが多いです。在宅でできる仕事とはいえ、勤務時間がフルタイムなどのケースもあるため、募集要項をよく確認する必要があるでしょう。
10.ECサイトの商品登録
EC(ネット販売)サイトの商品登録は、企業から依頼された商品を登録システムに入力する仕事です。商品情報の入力や画像編集・登録などを、マニュアルに沿って行います。
未経験募集の求人も多く、パソコンを使った簡単な操作のみで高度なスキルは必要ありません。
11.オンライン講師
オンライン講師は、オンライン上で勉強を教えたり、セミナーを行ったりする仕事です。1対1の場合もあれば、複数の受講者に対して行うケースもあります。学生向けに家庭教師や英会話のほか、フィットネスやヨガ、楽器など、ジャンルはさまざまです。オンラインスクールを運営している企業などで求人があるので、自分が持つスキルを生かせる仕事を探してみましょう。
12.電話対応スタッフ
電話対応スタッフは、商品の問い合わせ対応やテレフォンアポイント(テレアポ)などを行う仕事です。基本的にはマニュアルに沿って対応するので、仕事の内容自体は難しくありません。研修も充実しているので未経験者にもおすすめで、過去にコールセンターなどで働いたことがある人ならば、その経験を生かせる副業です。
会社によってはあらかじめシフトが固定されているケースもあるため、本業と両立できるように調整する必要があります。
また、パソコンやネットワーク環境が必要な場合も多く、ヘッドセットなど機器の貸し出しの有無などはよく確認しましょう。機器類は企業が用意し、通話料の負担がない募集もあります。
スキマ時間でできる副業
次に、主婦(夫)がスキマ時間を使ってできる短時間OKの副業を紹介します。
13.覆面調査員
覆面調査員は、お客さまとして対象店舗を訪れ、接客対応などを調査する仕事です。実際に店舗へ行く以外にも、営業やデリバリー、インターネットショッピングを対象とした在宅での仕事もあります。単発や好きな日時を指定して調査できるケースもあるため、家事との調整もしやすいです。
14.清掃員
清掃員は、施設内での拭き掃除や掃き掃除、ゴミの回収などが主な仕事です。マンションや商業施設、病院や鉄道列車など求人によってさまざまな活躍の場があります。早朝や深夜の時間帯、フルタイムや短時間勤務などシフトの選択肢が幅広いのも特徴といえるでしょう。掃除のスキルを自宅でも生かすことができるため、家事が好きな人にはぴったりの仕事です。
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15.カフェ
カフェの仕事は大きく分けて二つあります。キッチン業務は調理や盛り付け、皿洗いなどが主な仕事です。ホール業務は接客がメインで、お客さまから注文を受けたり料理を運んだりします。
カフェといってもさまざまな種類があり、カウンターで注文したお客さまが自身で受け取るセルフオーダーや、店員が注文を取りに伺い料理を運ぶフルオーダーもあるので、自分に合ったバイトを見つけやすいでしょう。
シフト制を導入しているケースが多く、スキマ時間を生かした働き方ができるため、料理が好きな人や人と接することが好きな人におすすめです。
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16.ポスティング
ポスティングは、指定地域のマンションやアパートなどにチラシを投函する仕事です。自宅近くの地域を担当する会社を選べば、家事との両立も比較的にしやすいでしょう。また、家族の送迎や買い物などのついでに投函できるため、主婦(夫)におすすめです。歩合制が多いため勤務時間の規定がなく、家事の合間などスキマ時間を活用できます。
17.サンプリング・PR
サンプリング・PRは、サービスや商品を宣伝するため、広告やサンプルの配布、試飲・試食の提供などを行う仕事です。駅前や繁華街でチラシやクーポン、ティッシュなどを配るケースと、スーパーなどの食品売り場で試食を提供しながら商品PRを行うケースがあります。
午前中もしくは午後の数時間のみのシフトが多いため、スキマ時間を有効活用できます。基本的には立ち仕事になり、屋外の場合は天候などに合わせて対策や体調管理も必要です。
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18.軽作業(梱包・ピッキング・検品・仕分け)
軽作業は倉庫や工場内での単純作業で、仕事内容は部門(作業パート)ごとに異なります。1日4時間以内など、短時間の求人が多いのでスキマ時間で働くことが可能です。
- 梱包…緩衝材・包装紙で商品を箱詰めし、発送の準備を整える仕事
- ピッキング…倉庫内から必要な商品を集める仕事
- 検品…商品に不具合やキズ、異物混入などがないかチェックする仕事
- 仕分け…商品を配送先別や保管場所別などに分類する仕事
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19.コンビニ
コンビニの仕事は、レジ業務、商品の陳列・品出し、ファーストフードの簡単な調理、店内の清掃など、業務内容は多岐にわたります。
24時間営業しているコンビニはシフト制を導入しているケースがほとんどで、早朝なら5時から9時、昼間なら9時から数時間、夕方なら16時以降など、スキマ時間を使って働けます。 自宅近くのコンビニで求人があれば、通勤時間が負担になる心配も少ないでしょう。
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20.スーパー
スーパーの主な仕事は、商品のバーコードスキャンから清算までを行うレジ業務と、商品の陳列や値段のシール貼りなどを行う売り場管理業務があります。人と接することが多く、立ち仕事なので身体に負担を感じる人もいるかもしれません。仕事の内容は単純作業が多く、未経験でもチャレンジできます。また、シフトの融通が利きやすく、8時から12時まで、12時から17時までなど、時間帯が細かく区切られている求人が多いのでスキマ時間を有効活用できるでしょう。
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2. 主婦(夫)が働きやすい副業の特徴
家事や育児、介護など、家族のスケジュールに左右されやすい主婦(夫)にとって、副業は魅力的な働き方です。まずは、主婦(夫)におすすめする副業の特徴を紹介します。
在宅でできる
副業には、在宅でできる仕事も多いです。外出が難しい主婦(夫)でも、在宅なら仕事と家事の両立がしやすいでしょう。在宅の仕事は働く時間を柔軟に設定でき、通勤時間もかからないので、時間の有効活用が可能です。いつでも本業の家事を優先できるので、心理的負担も軽減できます。
スキマ時間でできる
シフトを自由に調整できる副業は、スキマ時間で仕事をしたい主婦(夫)にぴったりです。ただし、勤務時間はバイト先によって条件が異なるため、家事に支障がない働き方ができるかどうか、あらかじめ確認しましょう。昼間の空いている時間や、家でのちょっとした時間など、スキマ時間を有効活用できそうなバイト先を選ぶのがおすすめです。
初期費用なしでできる
生計を立てているパートナーの経済的負担を考えると、初期費用なしですぐに働ける副業は主婦(夫)に適しています。副業で初期費用がかかる仕事はあまり多くありませんが、専門性の高い副業のなかには、研修費や教材費などがかかるケースもあります。主婦(夫)がする副業は、パソコンのみもしくはスマホだけでできる副業など、なるべく初期費用がかからない仕事を選ぶのが良いでしょう。
3.主婦(夫)が副業をする際のポイント
副業にはさまざまな職種があり、選択肢も多いですが、主婦(夫)が副業を選ぶ際に意識したいポイントが3つあります。
あらかじめ目標額・働く時間を決めておく
効率よく副業をするためにも、まずは実際に働ける時間や曜日、月の目標額を決めておくと、条件に合った仕事を探しやすいです。出社の場合は自宅から職場までの移動時間も考慮し、実際に仕事をする場合の1日のスケジュールをシミュレーションしてみましょう。
本業に支障をきたさないようにする
副業はあくまでも空いた時間を使って行うもので、家事や子育てのスキマ時間で無理をせず働くことが大切です。家事と副業のバランスを考えてスケジュールを立てるようにし、「副業を始めてから家事ができなくなった」ということにならないように注意しましょう。
家族にも相談する
副業を始めるにあたり、家族にも相談することが大切です。在宅ワークの場合は作業で家族に影響がないか確認し、外で短時間働く場合は時間の使い方が変わることで家事に支障をきたさないか確認する必要があります。
副業といっても、仕事の内容によっては家族の協力が必要なケースも出てくるため、家族の希望を聞いてから検討するようにしましょう。
4.主婦(夫)の副業に関するよくある質問
最後に、主婦(夫)の副業に関するよくある質問を紹介します。
Q.副業でも確定申告は必要?
主婦(夫)が副業によって所得を得ている場合、下記のようなケースは確定申告が必要になります。
- 生計を立てているパートナーの扶養に入っていて、パートによる所得が103万円を超えた場合
- 二カ所以上から給与所得(パートやアルバイトによる所得)があり、年間合計所得が103万円を超えた場合
- 内職や在宅ワークなど事業所得が48万円を超えた場合
- パートなどの給与所得があり、更に副業の単発バイト(雑所得)が20万円を超えた場合
- 金額に関わらず、収入が雑所得(原稿料、講演料、ECショップでの売り上げなど)のみの場合
※所得…経費を差し引いた金額
参照:国税庁|確定申告が必要な方
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Q.主婦(夫)の副業はいくらまでがベスト?
副業による収入が増えると、所得税や住民税などの支払いが発生します。主婦(夫)が副業をする場合、まずは年収103万円の壁を意識しましょう。103万円を超えると所得税が課税され、配偶者の税負担が増える可能性があります。また、地域によっては100万円前後の所得で住民税の支払いが発生するので注意が必要です。
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Q.副業は安全?
副業は安全性の高い仕事がほとんどです。ただし、仕事を始める際に機材・教材費など初期費用が必要なケースは、実際に妥当なものか確認が必要となります。報酬単価が相場よりも低い場合は納得がいく内容か注意しましょう。事前に会社や仕事内容をネットで検索し、評判や実績、相場などをチェックしたうえで検討することが大切です。
5.自分に合った副業を探そう
主婦(夫)の副業におすすめなのは、在宅ワークやスキマ時間でできる単発や短時間の仕事です。副業の選択肢は多く、家事に支障をきたさない範囲の仕事を選べば効率的に稼げます。ただし、年間所得が一定額を超えると確定申告が必要になるため、家族とも相談しながら仕事の種類や働き方を検討しましょう。